ベター・コール・ソウル 6 #13 すべてさよなら(最終話 / 相関図あり)

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「ベター・コール・ソウル シーズン6」の最終話にして、ドラマの最終話です。

 

#13 すべてさよなら  Saul Gone あらすじ 最終話

マリオンに通報されたジーンは逃亡するが、警察に包囲され捕まってしまう。
ジミーが弁護士として頼ったのは、ビル・オークリーだった。

相関図

まとめ

6年前、ジミーとマイク

ラロを弁護するジミーは700万ドルの保釈金を受け取りに国境へ。カネを受け取り帰路につくが、何者かの襲撃を受ける。そんなジミーを助けたのはマイク。マイクは襲撃犯を始末すると、徒歩でアルバカーキを目指す。
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飲水も尽きたふたりの前に、恵み水が現れた。
乾いた喉を潤し、しばしの休憩を取りながらジミーは、「タイムマシンがあったら、いつに戻りたい?」と言い出す。
「1984年3月17日だ。はじめて収賄した日に戻りたい」とマイク。
逆にいつに戻りたいのかと聞かれたジミーは、「バフェット(投資家)がバークシャー・ハサウェイ社(繊維会社)を買収した1965年5月10日に戻り、株を買って現在に戻る。そうすればミリオネアだ」と言う。
その答えにマイクは、「すべてはカネか?変えたい過去はないのか?」と聞くが、それに答えないジミー。

 

2年前 ウォルターとソウル

人消し屋エドが用意した地下室で逃亡の準備が整うのを待つソウルとウォルター。
「タイムマシンがあればいつに戻りたいか?」と訊くソウルに、「タイムマシンなど科学的に不可能で、無意味な質問だ」とウォルター。
それでも、「変えたい過去ぐらいあるだろ?」と言うソウルに、ウォルターは、「キミが言ってるのは後悔のことでタイムマシンとは関係ない。私が悔いてるのは大学院の時、友人と立ち上げた会社から身を引いたことだ。商品化が夢だったが、彼らは私がそれを手放すように仕向けた。あの時そうしなかったら今頃ここにはいなかった」と言う。
ソウルは、「不当解雇や知的財産窃盗で訴えることができたのに、ナゼ言わなかった?」と言うが、「訴えるならキミには頼まない」とウォルター。
逆質問されたソウルは、「22才の時、転倒詐欺でほんとうに膝を怪我してしまったことだ」と言うが、「つまりキミはずっとこうなんだな」言われてしまう。

 

現在

逃亡

マリオンの通報で逃亡することになったジーンは自宅に戻り逃亡の準備をはじめるが、警察無線にはジーンの自宅、車種、ナンバーの情報が共有され、パトカーまでやって来た。
ジーンはクルマでの逃亡を諦め、靴箱を抱え窓から逃亡する。
上空にはヘリが飛び交い、町中はパトカーと警官だらけ。ジーンはゴミ箱に隠れ、人消し屋エドに電話しようとするが、捕まってしまう

逮捕

逮捕されたジーンは必死に打開策を考え、ビル・オークリーに電話する。
「キミの補助弁護人を頼みたい。これでキミは有名になるぞ」と言うジーンに、「連邦検事局はキミに不利な証拠を掴んでる。誰が弁護してもキミに勝ち目はない」とビル。
しかしジーンは、「いつもどおり勝つ」と言い切る。

連邦検事局 vs ソウル・グッドマン

結局ビルは、ジーンに押し切られ補助弁護人を引き受ける。
連邦検事局はソウル・グッドマンに以下の罪状で終身刑及び懲役190年を求刑

【罪状】
 RICO法27件の違反行為
 規制薬物の製造と販売の共謀
 資金洗浄8件
 複数の殺人の事後共犯

RICO法:アメリカ連邦法のひとつ。
特定違法行為によって不正な利益を得る組織の活動を規制、犯罪行為に対する刑事罰と被害回復の方法を規定する法律

30年間模範囚なら老後に釈放を検討すると言う寛大な申し出も付け加えるが、ソウルはそれに興味を示すことなく、「シュレイダー夫人をここへ呼んで発言の機会を」と言い出す。
マリー・シュレイダーは席に着くと、夫ハンク・シュレイダーがどれだけ市民のために尽くしたかを語り、「あなたは善人ヅラをして悪党を助けた。それもカネのために。どんな罰を受けても足りない」と怒りを顕にする。

だがソウルは、「シュレイダー捜査官はとても有能でした。あなた方は被害者です。そして私も被害者だ」と話し始めるー。
ソウルは2年前のウォルター・ホワイトとの出会いを話すと、「私は恐怖に支配されていた。ウォルター・ホワイトのために仕事をしたが、カネのためじゃない。拒んだら何をされるか分かっていたからだ。何度も警察やシュレイダーに話そうとしたが、それをすればカレに殺される。2009年10月4日、3箇所の拘置所で10人の受刑者が殺害された事件があったが、それはカレの仕業だ。DEAに協力した私の友人弁護士は48箇所刺され殺された。事件を知った時、私はウォルターから逃げようとしたが、ウォルターが死んでもジェシーや仲間が生きてる。私はすべてを失った。仕事も家族も友人も。孤独だ。何も残っていない」と。

連邦検事局は、「陪審員が信じると思うか?」と言うがソウルは、「交渉する余地はある」と取引を持ちかける。当然マリーは反対するが連邦検事局は交渉することに。

交渉の結果ソウルは、求刑は懲役85~90ヶ月(7年半)、監督付き釈放を勝ち取り、刑務所まで指定する。
更にソウルは、「とっておきの良いネタがある。ハワード・ハムリンの死についてだ」と言うが、「ハワード・ハムリンの件についてはキム・ウェクスラーがすべてを自白してる」と言われ、衝撃を受ける。

移送

ソウルはアルバカーキに移送される。
その飛行機の中でビルからキム状況を聞いたソウルは、「検察はハムリンの件をすべて知らない。アルバカーキに着いたら検察と取引したい」と言い出す。
ビルは、「それはキムを窮地に立たせることになるぞ」と言うが、ソウルは引かない。

【宣誓供述書したキムの状況】
検事局は証人もなく、物的証拠がないため追訴はしないと思われるが、キムは宣誓供述書をハムリンの妻シェリルに渡したため、シェリルは民事訴訟を起こそうとしている。シェリルは永久にキムのすべてを奪える状況。
思わぬ知らせ

フロリダにいるキムは考えた末、中央フロリダ法律相談所のボランティアをはじめていた。
そこへスザンヌ・エリクセンから電話が入った。
エリクセンは、「これは非公式の電話よ。あなたに知らせるべきだと思ったから。ソウルがネブラスカ州で逮捕され、ニューメキシコ州に引き渡された。ソウルはあなたに関わる供述をする」と言う。

すべてを明らかに

ソウル・グッドマンの出で立ちで法廷に現れたジミーは傍聴席にキム、マリー、ゴメスの妻を確認すると、「ショータイムだ」と呟く。

スモール判事が入廷、”USA vs ソウル・グッドマンの公判”がはじまった。
カステラーノ検事補に、司法取引で合意しているが、相当数の重罪にも関わらず懲役7年の理由を訊く判事にソウルは、「私自身が説明したい」と言い出す。

説明の機会を与えられたソウルは、ウォルター・ホワイトとの出会いを話し、「恐怖を感じた。だが一瞬だった。金儲けのチャンスを得たと思った。それから16ヶ月ウォルターの麻薬帝国を築く手伝いをした」と言い出す。
もちろん判事は、「司法取引と矛盾している。補助弁護人と話し合うべきだ」と忠告するが、ソウルは、「法廷は真実を知るべきです」と宣誓し、供述することに。

ソウルは、「キム・ウェクスラーに証言を聞かせたかったから彼女がハワード・ハムリン殺害に関与していると検察にウソをついた」と前置きすると、「メス製造、販売、殺人も目撃していないがすべてを知っていた。ウォルターにとって私は不可欠な存在だった。カレの資金洗浄をし、ウソをつき、共謀して大金を稼いだ。カレが私を雇わなければ、カレは死ぬか刑務所行きになっていた。そしてシュレイダー捜査官、ゴメス捜査官、多くの人たちは今も生きていたでしょう。ウォルター・ホワイトは私なしでは帝国を築けなかった。もうひとつ。ハワード・ハムリンの事件は、今でも言葉にできません。キムはやり直すために勇気を持って町を去った。私は逃げた。私の兄チャックは最高の弁護士でした。私はもっと努力するべきだったのに、兄を痛めつけることを選んだ。兄の弁護士賠償保険が無効になるようにした。カレから生きがいである法を奪った。その結果、カレは自殺した。私はそれを一生背負って生きる」とすべてを告白すると、「私はソウル・グッドマンではなく、ジェームズ・マッギルです」と言う。

それを見つめるキム。

チャックとジミーの関係をギクシャクさせていたのは、チャックと真正面から向き合おうとしないジミーのせいだったのかも。チャックはジミーと向き合おうとした時もあったらしい

 

ジミー

結局ジミーは1番行きたくないと言っていた、モントローズ最厳重警備刑務所に収監されることに。
護送車の中で、「あんたソウル・グッドマンだろ?」と身バレしてしまうジミー。
囚人たちは、「コールの電話しよう、コールに電話しよう」とシュプレヒコールする。

そんなある日、「弁護士の面会だ」と呼ばれたジミー。
そこにいたのはキムだった。
「弁護士証に期限がなかったから」と言いながらキムはタバコを差し出す。
1本のタバコを一緒に吸いながら、「7年に減刑させたのに」とキム。
ジミーは、「やるだろ?」と言うが、現実はジミーの宣誓供述で刑期86年になってしまった。
でもジミーは、「86年だが模範囚なら望みはある」と。キムはフッと笑顔を見せる。

感想

オトナのドラマでした。
脚本も素晴らしいし、人物像も素晴らしく、堪能しました。
ブレイキング・バッドより私はむしろ「ベター・コール・・・」の方が好きかも知れない。
最後の余韻も良かったな。オシャレというか、粋なドラマでした。
刑務所でジミーとキムが1本のタバコを吸うシーンも、オトナだなぁ。
まだふたりが友だちだった頃、地下駐車場で1本のタバコを吸っていたシーンとダブりました。

根っからのワルじゃないふたりにとっては、あのまま生きることはできなかったのかも。
エピソード題名どおり、すべての責任をとってジミーは刑期86年を全うする。
そしてキムは、シェリル・ハムリン次第と言うことなのでしょう。
きっとキムはまたいつかジミーに会いに行くと思う。
そんな気がします。

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