シーズン3もこのエピソードを入れて残り3話です。
#8 転倒 Slip あらすじ
ジミーはCM料金の元を取ろうとある作戦に出る。
キムはハワードから嫌味な態度を見せられ、対抗する。
チャックは自分の”電磁波アレルギー”が精神的なものかも知れないと考えはじめる。
ナチョは父親をヘクター・サラマンカから守るために大胆な作戦に出る。
相関図
まとめ
ジミーは古銭詐欺を仕掛けようと子どもの頃に集め、隠していたコインを取り出そうと、売却し空き家となった親の元雑貨店へと忍び込む。
ジミーの父親は働き者だったが商才がなく、お人好しで、泣き落としをされればタダでミルクを渡し、子どもにはタバコ、酒を売らないと儲けを考えない人だった。
マルコは、「客に好かれていた」と言うが、ジミーは、「要領が悪かったんだ」と言うー。
キム
メサ・ヴェルデの仕事は順調だった。
ケヴィンはキムの仕事ぶりを評価し、友人のガトウッド石油のビリーを手助けしてやれないかと言うが、メサ・ヴェルデの仕事で手一杯のキムは、「光栄ですが・・」とそれを断ろうとする・・・その時、同じレストランでクライアントと会っていたハワードがやって来た。
ハワードは立ち上がって握手しようとするキムに、「必要ない」と制止する。
そしてケヴィンから、事業拡大は順調と聞くと、「彼女は優秀ですからね。ウチで資料整理してたのが昨日のことのようだが、見習いの子が腕試して旅立って行くのは喜ばしい」と嫌味をかます。
その態度にガマン出来なくなったキムは、席を立つとハワードとそのクライアントのテーブルへ行き、「ハワード、座って、必要ない」と同じような態度を取り、小切手を渡すと、ケヴィンには、ガトウッド石油については任せてくれと言うのだった。
タクシーを待っているキムの元へ、「何の真似だ?」とやって来たハワード。
キムは、「餞別にしてくれたことには感謝してるが、返金したい」とそれが奨学金の返金分だと説明するが、ハワードは、「キミとジミーに落とされた評判を回復するために毎日奔走してる」と言い出す。
しかし、「依頼人を守っただけ」とキム。
そんなキムの態度にハワードは、「学校へ行かせ、面倒をみてやったのに恩を仇で返すのか?カネは要らんが報いは受けてもらう」と小切手を目の前で破くが、キムは、「私たちはありのままを見せただけ。それをクライアントに隠すなら報いがあるでしょうね」と言う。
ジミー
追い込まれ、力を発揮する
困ったジミーは、【タダで撮影、オンエアする代わりに、反響があったら1本分の費用と7回分のオンエア代をもうう】と苦肉の策の契約をしたジミー。
楽器店のCMは効果を出し大盛況。ご機嫌の兄弟にジミーは、約束どおりの【CM制作・7回分の放映権6500ドル】の商談成立させようとするが、突然、「確認したらあんたはTV局員じゃなかった。それに放映料金は1本450ドルだと聞いた。それにあんたのクルーは学生だ。あんたには450ドルだけ払う」と言い出す兄弟。
もちろんジミーは放映権等について説明するが、「自分たちでできる。カネは支払わない。帰ってくれ」と兄弟。
このまますごすごと帰るワケにいかないジミーは、わざと落としたドラクステックで足を滑らせて転倒すると、「賠償責任保険には入ってるよね?」と確認するー。
演技力ですべてのCM料を売り切ったジミーは、兄弟からビンテージエレキギターをゲット。しかしその代償は酷い腰痛に悩まされることに。
横になったまま6週間分の経費を渡すジミーにキムは、「ムリしないで。腰を治して、社会奉仕活動を終わらせて。しばらく経費は私が負担する」と言うが、ジミーはそれを固辞。
「わかった」と受け入れたキムに、「オレのこと信じてるだろ?」とジミー。キムは、「ええ」と答える。
その後キムは、他の弁護士に任せようとしていたビリーの案件を自分が担当する決意をする。
奉仕活動で
腰痛を押して奉仕活動に参加するジミー。
しかし係員はジミーが少し手を休めただけで、それを指摘する厳しさだ。
そんな中、「保育園から娘が肺炎になったって電話が。様子を見に病院に行きたいんです」とある男。しかし係員は、「活動中の電話は禁止だ。行くなら勝手に行けばいいが、記録はなしだ」とけんもほろろだ。
元々係員の態度に忸怩たる思いを持つジミーは、その男に近づくと、「取引する相手を間違ってる。もし作業から抜けられるならカネを払うか?700ドルでどうだ?もちろん活動記録もつけさせる」と交渉する。
「やれるんなら頼む」と男に言われ、早速行動に出るジミー。
ジミーは突然、地面に横になる。
「何のつもりだ?活動記録なしにするぞ」と圧力をかける係員。
しかしジミーは、「腰痛なんだ。身体を休めてる。それにあんたが記録をつけないなら訴える。免責同意書は市との契約だ。オレはあんた個人を訴える」と言い出す。
「訴訟大国だぞ?あの男も原告だ。カレが病院にいる娘に会いに行けないようにしたこと、記録なしにしたことは故意に精神的苦痛を与えたことになる。それにここで腰痛を起こした私への対処が不十分だったと訴える。弁護士費用は1時間90ドル。訴訟は最低8ヶ月は続く。クルマや家、年金に別れを言っとけ。ここではあんたがキングだが、法廷ではイチ市民だ。オレは訴訟が何年かかっても平気だ。選択肢は2つだ。裁判するか、カレに娘と会わせてやり、私の腰痛を和らげるための時間を与えるかだ。もちろん記録はつけてくれ」と弁論で押し切る。
「分かったよ、クソッタレが」と係員。
病院に行く許可をもらった男は、「あんた駆け引きの天才だな。700ドル払う価値はある」と支払うと、娘のところへと飛んで行った。
寝転んだジミーは、なんだか清々しい気持ちを感じるのだった。
チャック
電磁波アレルギーの克服
クルス医師の往診を受けるチャック。
チャックは最近、電磁波に耐性をつけるためのトレーニングを開始、徐々に効果が出ており、上機嫌だ。
チャックの目標は通常状態の事務所での職場復帰。
「3年離れてる法廷に立ちたい。部屋の電気もつけて、音楽を流し、自宅に職場の仲間や友人を呼び、パーティーを開きたい」と言うチャックにクルス医師は、焦らずゆっくり進むことが大事だとアドバイスする。
実はチャックは昨晩、夜の町からクルス医師に電話をしていた。
かなりツラかったハズなのに、どうして連絡して来たのか?と訊ねるクルスにチャックは、「先日、人生最悪の出来事が起きた(聴聞会のこと)。公の場で証明されてしまったんだ。充電されたモバイルバッテリーが2時間近くも胸ポケットに入っていたのに、何も感じていなかった。痛みや動悸、痺れの症状は私に実在してる。でも、違ってるのかも。妄想かも。私は今まで何をしてたんだ・・」と打ち明ける。
さらなる問題
スーパーマーケットでの買い物にチャレンジし、無事クリアして戻ってきたチャックを待っていたのはハワードだった。
ハワードはチャックの状態に驚くが、やって来た理由は、”弁護士賠償金保険”についてだと言う。
ナチョ
細工
鎮痛剤を粉々にし、カプセルに詰めて偽薬を作ったナチョは、薬をすり替える練習を繰り返す。
そして夜、”エル・ミチョアカノ”の屋上に忍び込むと、エアコンが使えないように細工した。
実行
翌日、週に1度の上納金の日だった。
エアコンが壊れた店内はかなりの暑さだ。
ヘクターはナチョの作戦どおり、上着を脱ぐと椅子かける。
ナチョは、「札が変だ」と言ってヘクターに近づき、上着のポケットから薬瓶を抜き取ることに成功。
緊迫する中、予定どおり仕込んだ偽薬と本物をすり替えた。
マイク
探しもの
”オアシスモーテル”のボロ看板までやって来たマイクは、金属探知機、ショベルを持ち、荒野で探索を始める。
マイクは反応した場所を掘り起こし、また次の場所を探索、掘り起こしを続け、1体の遺体を発見。
公衆電話から部族警察に電話し、「遺体を見つけた」と名前を名乗らずに通報したのだった。
マイクが去ったあと、通りがかった親切な男が運転手を助けてサラマンカに連絡。サラマンカらは事件処理のために駆けつけると、善意の人を銃殺し、荒野に埋めたのだった。
頼った相手
夜、マイクは思わぬ人物、ガス・フリングを訪ねる。
「使えない20万ドルがある。オレに何かあった時、これじゃ家族に渡らない。あんたはノウハウを持っているはずだ。1度きりの取引だ」と言うマイクにガスは、「キミとの関係が公になれば(サラマンカにバレる)互いに良くない結果を招く。方法はあるが少し難易度があがる。だがそれなら力になれる」と言い、引き受けることに。
感想
ようやくチャックは精神的な病気では?と気づいたらしい?今、気づいたことが、今後にどう影響するのかな?
ジミーはやっぱり生きる力を持ってる人だと思う。
ほんとキムってジミーを誰よりも理解してて偉いなと思う。ジミーはキムを手放しちゃ絶対ダメだよ。
でも、ブレイキング・バッドのときにはキムはいなかったんだよねぇ@別れるとき、終わる時があるのかなぁ。
マイクがガスに頼んだのが資金洗浄でしょうね。
「あなたの家族から手数は貰わない」ってガス。男気あるんですよね、ガスって。
店のスタッフにも男気を見せるし、そういうところがカレが裏稼業でも成功したひとつの理由なんだろうなと思いますね。
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