ベター・コール・ソウル 2 #9 大成功(相関図あり)

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シーズン2も残り2話。

#9 大成功 Nailed あらすじ

ジミーが細工したメサ・ヴェルデの書類で、チャックは弁護士としての屈辱を味わうことに。
ヘクターたちを張り込むマイクは、大胆な行動に出るが・・。

 

相関図

まとめ

チャック

屈辱

今日は、ニューメキシコ州銀行委員会の聴聞会で、メサ・ヴェルデ銀行の支店開設の認可がおりる日だ。
ハワードは、「聴聞会は形だけ。ムリすることはない」と言うが、チャックは、「クライアントに誠意を見せる」と、勝負スーツ(裏地がサバイバルシートではない)に着替え、1年半ぶりに裁判所へ。金属探知エリアを何とかクリアしたチャックは法廷へと入る。
委員長ウゲッタは、「キミの復帰はうれしいよ」とチャックに声をかけるなど、和やかなムードでスタートする。

が、申請書の不備が見つかる。
正しい支店の住所は「ロゼラ通り1261」だがチャックが提出した申請書では「1216」になっていると言うのだ。ダブルチェックを怠らず、絶対の自信があるチャックは、「キミが間違って混乱を招いてる」とペイジのせいにしはじめるが、「住所は1261だ。自分の銀行の住所を間違うワケがない」とケヴィン。

仕方なくチャックは、「書類に食い違いがあった。正しい住所は1261です。数分時間をください。申請書類を修正する」と言うが、委員長は、「既に1216番で調査済み。1261番の調査をしなければならない。正しい書類の提出は申請人の義務。6週間後に再度聴聞会をする」と言う。
みるみうちに表情を変え、「6週も待てない」と不満気なケヴィンにチャックは仮認定を出して欲しいと食い下がるが、却下され閉廷に。

聴聞会とは、行政機関が決定をする場合、関係者が意見を述べる機会を与えるもの。
今回の場合、メサ・ヴェルデがニューメキシコ州に支店を出すことは問題がなく、本来なら、「よろしく」で済む案件だった
あり得ない

自宅へ戻ったチャックは資料を調べなおすが、住所は「1261」だ。
「ウソだ、あり得ん、理解できん。ダブルチェックしたんだ」とイラつくチャックにハワードは、「仕方ない。ミスを認めて前に進もう。ひとりの責任じゃない。誰でもミスをする」と言うが、チャックは、「これはミスじゃない」と、あることに気づいた様子を見せるー。

 

ジミーとキムとチャック

事務所開業に向けて

不要なものを破棄し、壁紙を剥がし、塗る・・・着々と開業に向けて準備するジミーとキムの元に、ペイジからの電話がかかった。
メサ・ヴェルデはキムと契約すると言うのだ。
ジミーは、「HHMはどうしたんだ?」と聞くが、「よくわからない。申請が通らなかったらしい」とキム。
キムは大口のクライアントを手に入れたものの、その対処に頭を悩ませるが、ジミーは、「この瞬間を楽しめ」とリラックスさせる。

そこへまた電話が。エルネストからで、「メサ・ヴェルデの書類を渡したいからチャック宅に来てくれ」と言うもの。ジミーはキムと共にチャック宅へ向かう。

糾弾、決別

チャック宅の玄関のカギは新しいものに替えられていた。
「なんでカギを替えたんだ?」と言いながら入ってきたジミーを見てチャックは、「私はキムとふたりで話したかったが、ここで問題をはっきりさせよう。妨害工作したろ?弁護人として人生最大の屈辱を味わった。私の評判に傷をつけた」と言い出す。
もちろんジミーは、「何のことだよ?」ととぼけるが、「芝居はよせ」とチャック。

チャックは1週間前の夜(メサ・ヴェルデを引き止めるために事務所に出向いたあと)、痛みに耐えかねソファーで身体を横たえていた時、ジミーが様子を見に来てくれたが、その時に、メサ・ヴェルデの書類13枚を抜き取り、改ざんした。ロゼラ通り1261を、1216にしたと言う。(実際、ジミーがやった

ジミーは、「キム、こんな話しは聞くことない」と言うが、「キムは聞くべきだ。まんまとやられたよ。お前は昨日の朝、私が出かけたあとに合鍵で家に入り、原本を戻したんだ」とチャック。
その言いがかりにジミーは、「オレがそんなことをする理由がない」と言うが、チャックは、「キム、キミのためだ。キミは何も知らなかったんだろう。ジミーのねじれた愛情表現だ。だが真実を知った以上選択肢はない。詐欺行為を受けたクライアントの利益が第一だ。ケヴィンの顧問弁護士としてキミはカレにすべてを話すしかない」と言う。

ジミーは、「全部デタラメだ。クライアントを取り戻したくて言ってるだけだ。メサ・ヴェルデにキムが選ばれた事実に耐えられないんだろ?」と言い、「自分の弟に裏切られた事実に耐えられないんだ。お前がキムを破滅させようとしてることも許せない」とチャック。ふたりは言い合いになるが、キムはそれを止めると、「もし、あなたの話しが事実なら、ジミーは罪に問われる。詐欺、文書偽造、それに不法侵入も」と指摘するが、「事実なら仕方ない」とチャック。
しかしキムから、「ではその証拠は?」と問われ、「証拠?私が弟を知り尽くしていることが証拠だ」とチャック。

キムは、「あなたの単純なミスの可能性もある。ランタンの明かりだけで何時間も小さな文字を見て作業すれば起こり得ることです」と言うが、チャックは声を荒げ、「私はミスなどしてない。キミがジミーを愛してるのはわかる。ジミーは皆に好かれる。だが目を覚ましてくれ」と言いきる。しかしキムは一歩も引かず、「あなたはミスを認められず、手の込んだ作り話で弟を陥れてる。しかも入念に練られた企みだと言ってるんですよ?」と言うが、「ジミーならやる」とチャック。
キムは、「カレは完璧じゃない。ズルもする。でもそれはあなたのせいです。カレはあなたに憧れ、あなたを信じて、ずっと面倒をみてきた。カレが求めたのはあなたからの愛と支えだったのに、あなたがしたのは批判だけ。けしてジミーを信じず、カレの成功を決して望まなかった。私はジミーに同情する。そしてあなたも気の毒です」と。

チャックから資料を受け取ったキムは、何も言わず見つめるジミーを思いっきり何発か叩くと、「クルマを出して!」と言うのだった。

 

マイク

マイクの読み

マイクは、ホースと釘で作った仕掛けを使い、国境へ向かって走る、「アイスクリームのプレゼント(Regalo Helado)」の冷凍トラックのタイヤをパンクさせると、銃を構える運転手をの手足を拘束、目と口をダクトテープで塞ぐと、ドリルを使ってタイヤを調べ始める。

マイクの読みどおり、タイヤの中には大金が隠されていた。
マイクはそれを奪うと、運転手を放置して去るー。

その後スイーツ店を見張り、店内で怒り狂っているヘクターを確認したマイク。

事件にならなかった理由

駐車場係の仕事を終えたマイクは、いつものダイナーへ。
そこで地元新聞に目をとおすが、【冷凍トラック襲撃】の記事がない。

マイクはナチョに呼び出された。
「トラックが襲撃され25万ドルが奪われた。ヘクターは犯人探しに躍起になってる。あんただろ?運転手を殺さずにカネを奪うのはあんたの仕業だ。強請りに来たんじゃない。ヘクターの命令でオレが犯人を捕まえることになった。もし運転手があんただと証言したらオレたちはおしまいだ」とナチョ。しかしマイクは、「運転手は私の顔を見てない。声も聞いてない」と言いきり、「ナゼ新聞に載らない?」と逆に聞く。
ナチョは、マイクが警察の目をヘクターに向けるために襲撃事件をひとりでやったと知ると、「ヘクターへの恨みでオレを巻き込むな」と怒るが、「これでヘクターとはカタはついた」とマイク。

そしてマイクはナチョから、トラック襲撃が事件にならなかったのは、マイクが去ったあと、通りがかった親切な男が運転手を助け、運転手からの連絡でナチョたちが駆けつけて処理したが、親切な男は、ヘクターに顔面を撃ち抜かれ、砂漠に埋められたと聞く。
善良な一般人が巻き込まれた現実に、言葉を失うマイク。

 

証拠を消す

アドバイス
ジミーはキムのアパートで生活をはじめている

ジミーから、「あの件について話す?」と聞かれたキムは、「止めておく、一生」と答えるが、ジミーは、「メサ・ヴェルデはキミが担当するべきだ。これで良かったんだよ」と言う。
キムは、背中を向けて眠りにつこうとするジミーに、「チャックは有能な弁護士よね。相手のどんな小さな綻びでも見つける。敵に回すと大変な相手よ。カレと闘うなら何ひとつ見落とさないようにしないと。カレに見つけられないように」と。その言葉にジミーはベッドを抜け出す。

コピー店

ジミーが向かったのは、24時間コピー店。メサ・ヴェルデの資料を偽造した店だ。
だが既にそこにはエルネストの姿が!
ジミーはエルネストが帰った後、店内に入ると、驚く店員ランスにお金をチラつかせながら、「オレはここには来てない。このあと兄貴が来てもそう言ってくれ」と言う。
ランスは警察沙汰でないならと確認すると賄賂を受け取り、話を合わせると約束。
ジミーは防犯カメラから自分を消す作業代としてランスが要求する200ドルまで支払い、証拠隠滅する。

程なくしてエルネストがチャックを連れて戻ってきた。
チャックはジミーの写真を見せながら、「18日の明け方にこの男が来店したんだね?」と確認するが、ジミーに買収されたランスは、「来てない。さっきは来たと言ったけど間違いだった」と言い出す。
もちろんそれでチャックが引くわけがない。フラつきながらも尚も食いつくチャックに、「連れて帰ってくれ。警察を呼ぶぞ」とランス。その時、意識朦朧となったチャックはカウンターに頭を打ち付けて倒れてしまう。

その様子を外から見ていたジミーは、「救急車を呼んでくれ・・・救急車だ・・」と呟きながら、助けに行くべきか躊躇するのだったー。

 

感想

キムはほんとうに魅力的な人ですよね。
チャックが実弟を糾弾した時、動揺ひとつ見せず、はっきりとチャックの問題点をついたシーン。その後、何も言わずに何発かジミーを叩いたシーン、グッと来ちゃいました。
男と女とかそれ以上の愛情ですよね。
その上、この件については語ろうとせず、ただ、ジミーが罪に問われないように、「チャックは妥協しないよ、しっかり証拠は隠滅しなさいよ」とアドバイスするなんて、できることじゃない。
ほんとうに愛情深い素敵な女性だと思います。

コピー店で倒れたチャック。
結局ジミーはチャックを助けに入るんじゃないかと思ってます。
そしてそれがシーズン2の最終話ってことですね

今回のエピソードの邦題は「大成功」。
ん~、大成功と言える状況じゃないと思うけどなぁ。
でも原題の「Nailde」も、楽勝とか、そのとおりとかの意味のようだから、意味合いとしては合ってるようです。
私には成功に思えないけどなー。問題山積み~。

コメント

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