”Hermanos（エルマノス）”って兄弟と言う意味のスペイン語だったんですね
今回のエピソードで、ガスが店の名前にエルマノスを付けた理由が少し分かると思います。
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#8 ガスの過去 Hermanos あらすじ
ハンクはガスを事情聴取するところまでこぎつける。
ウォルターはハンクの推測がかなりのところまで当たっていることに驚き、ますます身の危険を感じる
相関図
まとめ
過去：サラマンカ兄弟が殺害されたあと
事情説明
介護施設にいるヘクターは、ニュースで甥っ子（マルコ、レオネル・サラマンカ）がDEA捜査官ハンク・シュレイダーを襲撃したが、ハンクの反撃をくらい２人とも死亡と知る。
そこへガスが面会に来て、「事情を説明しよう」と言う。
サラマンカ兄弟がウォルター・ホワイトの暗殺許可をガスに求めたが、ガスはそれを断ったため、標的をハンク・シュレイダー捜査官に変えた。だが襲撃の直前、シュレイダーに襲撃を警告する匿名の電話があり、反撃された。ボルサは誰の仕業か気づいていたかも知れないが、昨日、連邦警察がボルサの自宅を家宅捜索した。その最中、ボルサは射殺された。おそらく事故だろうが、身内に殺されたのかも。真相は闇の中だ。
ヘクターはガスのウソ臭い説明に、ただただ苦虫を噛み潰すしかできない。（ヘクターは理解はできるが話せない）ガスは、「死は死で償う」と言うと去って行く。
ハンク
事情聴取
ハンクの推理からマーカート、ロバート、ゴメスそしてハンクは、ガスを呼び出し事情聴取することに。
ガスは協力的な態度で席に着く。
ガスは、「事件現場からキミの指紋が出た。麻薬絡みの殺人だ」と言われ、「どういうことです？」と驚きを見せるが、それがゲイル宅だとわかると、「ゲイルを知っている」と言い出す。
ガスは15年前に化学専攻学生のための奨学金制度を設立、ゲイルはその奨学生だったと言い、「数週間前、突然私の店にやってきた。私に話したいことがあると言うので、カレの自宅で夕食をごちそうになった。目的はカネだ。良い投資があると言われたが、断った」と説明。ゲイルが殺害された日時、ガスは病院の慈善パーティーに参加していたアリバイがあった。
だがガスを疑っているハンクは、「グスタボ・フリングは本名か？」と問う。
「本名だがどういう意味？」と返すガスにハンクは、「チリ出身らしいがチリに住んでいた記録がない。1986年にメキシコに移住以前の記録がない」と追求する。しかしガスは慌てることなく、「チリは記録管理がずさんだと有名だ。探せば見つかる」と言い、帰宅してしまう。
誰も疑わない
ハンクは、「南米の記録管理がずさんなのは知ってるが、1986年以前の記録が何もないのはおかしい」と言うが、ゴメスは、「だがそれは今回の事件とは関係なさそうだ」と言い、マーカートに至っては、「DEAとの付き合いが長く、好意的に見ているのは認めるが、それを差し引いてもカレの話は納得できる」と言う。
ロバーツは、「奨学金とアリバイは裏を取るが、私の印象ではカレはシロだ」と言うのだった。
独自捜査
ハンクはウォルターに、「鉱物の展示会に連れて行ってくれ」と頼み出かけるが、それはマリーへの言い訳で、ハンクが指示したのは、「ロス・ポジョス・エルマノス」の店だった。
ハンクはウォルターに、「グスタボ・フリングの店だ。オレはヤツが麻薬ディーラーと確信してる。あんたの”黒幕は別にいる”って発言で調べたんだ。そしたらベティカーの家からフリングの指紋が出たんだ。だから事情聴取に呼んだが、フリングの話は説得力のある説明をしたんでみんなヤツをシロだと言ってる。だがオレはクロだと思う」とハンク。
ハンクの意図がわからず、「ナゼそれを私に話すんだ？」と問うウォルターに、「協力して欲しい。ヤツのクルマにGPSを仕掛けてくれ」と言い出すハンク。
ウォルターは、「これは違法捜査だろ。やりたくない。関わりたくない」と断るが、「頼む！」とまったく引かないハンク。
そこへ一台のクルマが・・マイクだった。
仕方なくウォルターはハンクの指示どおり行動し、店へと入る。
レジ前に出てきたのはガス。
ウォルターはGPSを見せると、「私はやらなかった」とアピールするが、ガスは微笑みながら、「やれ」と。
その言葉でウォルターはガスのクルマにGPSを装着した。
ウォルター
説明に走る
ウォルターは、今回の行動についてガスに説明するためラボへ行くと、「聞いてくれ！」と監視カメラに向かい、事のいきさつを説明、「義弟は証拠を何も掴んでない。憶測だけで動いてる。カレだけが疑っている。だがハンクの身に何かあればキミに捜査の目が行く。いずれ私にも。だから互いのために暴力なしで解決しよう。ハンクは何も掴めないと私が保証する」と伝える。
逃げ切るのに必死のウォルター
状況は切羽詰まってきた。
ウォルターはジェシーに会いに行くと、「お前がやるべき仕事はどうなってる？」とガス暗殺に一向に動かないジェシーを批判するが、「そんなにやりたきゃ自分でやれよ。ガスと接触してないんだ」と言い返すジェシー。
ウォルターは、「とにかく計画を進めよう。実行するんだ。DEAの義弟がガスを疑ってる。ハンクは粘り強い。絶対に諦めない。ガスが捕まれば私たちも捕まる」と言うが、「ハンクは何も掴めないさ。それにガスに近づくこともできない」とジェシー。
そこでウォルターは、「ハンクの捜査が心配だとマイクに相談しろ。そして、ゲイル殺しの容疑者として事情聴取されたらどう対処すれば良いかガスに相談したいと言うんだ。そしてガスに会い、リシンを使え」と指示する。
しかしジェシーは、「逮捕されたら黙ってろって言われるだけだ」と言い、トイレに立ってしまう。
その時、ジェシーのケータイにメールが届いた。
それを覗き見するウォルター。そこには【ボスが急用。打ち合わせは中止】と書かれていた。
ウォルターは、ジェシーが頻繁にガスに会っていることを知り、ジェシーを信用できなくなる。
資金洗浄
スカイラーはウォルターから持ち込まれた27万4000ドルを洋服と一緒に圧縮袋に入れて保管しようとするが、クローゼットに納まりきれず、床下に保管する。
ジェシー
ジェシーはソウルを通してアンドレアとブロック母子に毎週お金を渡していた。
「どんな様子だった？」と聞くジェシーにソウルは、「気になるなら自分で渡しに行けばいい」と言うが、ジェシーはそれには答えず、また連絡すると言う。
ガス
捜査の現状
マイクはガスに、「DEAも市警もあんたを容疑者と考えていない。騒いでいるのはシュレイダーだけだ。あのGPSは令状なしだ。コチラがヘマをしない限り真相は掴めない」と報告。
「チリのことは？」と聞くガスに、「1989年以前にあんたがしたことをシュレイダーに暴けるとは思えない。それよりもカルテルが気になる。カルテルが動いたのをシュレイダーに見られたらそれこそ最悪の事態だ」とマイク。
因縁
ガスはGPSを外すと、ヘクター・サラマンカが入所している介護施設へと出向く。
ガスはヘクターに、「カルテルから最後通告があったが返事はNOだ。シュレイダーが私の過去を探ってる。ヘクター、今日がその日だよな」と言う。
メキシコでガスとマックスは麻薬王ドン・エラディオと会う。
その席には、ボルサとヘクター・サラマンカも同席していた。
エラディオは、ガスとマックスが許可なくメタンフェタミンを精製し売っている事実について追求するが、「売ったのではなくサンプル。あなたに見せたかった」とガス。マックスも、エラディオと仕事がしたくて、それしか方法を思いつかなかったと説明するが、「メタンフェタミンは貧乏人のドラッグでカネにならん」と歯牙にもかけないエラディオ。
マックスは、「私は生物化学の専門家だ。我々のものはその辺のものとは違う」と言い、ガスも、「我々の製品は未来のドラッグです。売上は今の４倍になる。あなたはコカインを扱っているが、コカインはメキシコでは栽培できないため、ドンはコロンビアの下請けでしかなく、利益の大部分は連中に取られています。だがメタンフェタミンは人工物。メキシコ国内で作れ、利益を独り占めできる。最小限の投資でラボを作り、高純度のメスを大量生産する」とアピールする。
だがエラディオは、「マックスがメスを作るなら、グスタボは必要ない。私に敬意を払わない男をナゼ雇わなければならないんだ？お前は私のシマで何の許可もなくドラッグを売った。この会合でも手下の前で勝手に話を進めた」と言い出す。
ガスは必死に無礼を謝罪、マックスも、「ガスは誠実な男です。あなたの役に立てる・・」と言った時、銃声！
ヘクターがマックスの頭を撃ち抜いたのだ。
ガスはヘクターに飛びかかろうとするが、ボルサに止められ、地面に叩きつけられる。
ヘクターはガスの頭を踏みつけながら、「相棒をよく見ろ。こうなったのはお前のせいだ」と言い、エラディオは、「お前を生かしたのは、商売の素質があるからだ。だがここがチリじゃない」と言い、ヘクターは、「アドバイスしてやる。チキンだけ作ってろ」と言ったのだったー。
今ではガスとヘクターの立場は完全に逆転したのだった。
感想
邦題は、「ガスの過去」だけど原題は、「Hermanos（エルマノス）」。スペイン語で兄弟の意味です。
ガスが店の名前に、「ロス・ポジョス・エルマノス」をつけている理由は、サラマンカじぃに銃殺されたマックスへの思いからのようですよね。
過去にも、サラマンカ兄弟を教育するサラマンカじぃさんのシーンがありましたけど、現役の時は狂気を孕んだ男だったようですね。
今は病気ですっかり話すこともできなくなったけど、頭はクリアのようだから、さぞかし腹立たしいだろうと思います。
過去と完全に逆の立場ですもんね。
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