ベター・コール・ソウル 6 #2 アメと鞭（相関図あり）

ジミーとキムがハワードを罠にかける話し。
四面楚歌のナチョの話し。
麻薬カルテルのバランスを保とうとするガスの話し。３つのエピソードが動いています。

#2 アメと鞭　Carrot and Stick　あらすじ
相関図
まとめ
感想

#2 アメと鞭　Carrot and Stick　あらすじ

ジミーとキムは、サンドパイパー裁判を和解に持ち込み、多額の報酬を受け取るために、ハワードに罠を仕掛けるため、ある夫妻を利用する。
メキシコのモーテルに隠れているナチョ・ヴァルガは自分を見張っている男に気づく。
一方ガスは、麻薬カルテルのバランスを保とうと動き出すが、マイクと衝突してしまう。

相関図

まとめ

マイク

マイクとガスの部下サイラスらは、ナチョの自宅に入ると、同居の女ふたりにカネを渡して家から追い出すと部屋を調べ、ドリルで金庫を開ける。
金庫の中にはカネ以外に、ナチョとカレの父親のカナダIDカードが入っていた。

程なくしてヴィクターが、同じサイズの金庫を搬入すると、マイクはすり替えた金庫に、同じ配置で中身を納める、ナチョの父親分のIDだけをポケットに入れ、１通の封筒を置いて金庫を閉める。

ガス

ヘクター・サラマンカ

タイラスはメキシコ警察からラロ宅襲撃事件の捜査資料と、検視報告書入手。
「出火はキッチンからで、料理中の出火です。黒焦げの遺体の歯の治療記録と照合し、遺体はラロだった」と報告。ガスはボルサに、「平和を保つ解決方法を思いついた」と電話する。

ボルサと一緒に介護施設のヘクターを訪ねたガスは、「ラロとは意見の相違はあったが、我々はエラディオの下の仲間です。ラロへの攻撃は我々への攻撃と同じ。サラマンカ一家を支え、裏切り者ヴァルガを必ず見つけ出し正義の裁きを与えます」と約束、ヘクターは不自由な右手をゆっくりと差し出し握手をする。が、握手しているヘクターは不適な笑みを浮かべる。

ヘクターの表情ですべてを見抜いたガスはマイクに電話すると、「ラロは生きてる」と言う。

ボルサ

ナチョの家に侵入したボルサは、金庫（マイクたちが仕込んだ）を開け、カネとナチョのカナダのIDカード、そして封筒を見つける。
封筒の中には、”ペルー中央銀行口座明細”が。そこには電話番号が記されていた。
その番号に電話したボルサ。電話は、”オコティージョ・モーテル”に繋がった。

ナチョ

モーテルで

オコティージョ・モーテルに潜伏中のナチョ。
麻薬カルテルに懸賞金をかけられ、ガスの部下からモーテル潜伏を指示され落ち着かないナチョは、窓から外の様子を伺っているうちに、モーテル前の廃墟から、自分を監視している男に気づく。

居ても立って居られず、入口と反対の窓を壊し、脱走したナチョは廃墟にいる男に銃を向ける。

やはり男はナチョを見張っていた。
男は、「誰の指示か知らない。電話であんたを見張れと言われた。それがオレの仕事だ。あんたの名前を知らない。部屋に入った時と出た時を知らせてる、それだけだ」と言う。
ナチョは男に銃を向けながら、「何かがおかしい。イヤな予感がする。すぐここから出る」とガスの部下に電話する。もちろん部下は、「無事でいたいなら言う通りにしろ」と言うが、ナチョはそれを無視し、見張りの男を殴って気絶させると、モーテルのクルマを盗み、逃走することに。

サラマンカ一家

しかしクルマのキーがない。ナチョが配線をいじろうとした時、２台のクルマがモーテルにやって来た。
サラマンカ一家だ。

ボルサからモーテルの名前を聞いたと思われる

モーテルを隈なく探し始めるサラマンカ兄弟。
ひとりがクルマにいるナチョに気づいた。ナチョは銃を乱射し、反撃するが、次々と襲いかかるサラマンカ一派。
するとサラマンカ兄弟は仲間の銃撃を止め、「生け捕りだ」と指示する。
ようやくエンジンがかかり、ナチョはクルマで逃走しようとするが、”出てこい”と指で合図を送るマルコ・サラマンカ。

覚悟を決めたナチョは、乱射しながらアクセル全開でサラマンカ兄弟に向かって突進し、逃げ切る。

ガスとマイク

ロス・ポジョス・エルマノスの工場で

スナイパーが見張る厳戒態勢の中、ナチョ逃亡の報告を受け、「クルマは見つけたがヴァルガはまだだ。サラマンカ一家が総出で探してる。ヴァルガは電話に出ず、追跡できない。ラロも行方不明のままだが、カルテルは皆、ラロは死んでると思ってる」と報告するタイラス。
マイクは、「ラロがあんたを狙う気ならとっくに来てるはずだ。メキシコの国境、ラロが現れそうな場所は監視ししてるが気配すらない。賢いラロは証拠がなければドン・エラディオがあんたを消すことを賛同しないと分かってる。そのためにヴァルガを見つけ出し、生け捕りにし、口を割らせる。ヴァルガはひとりメキシコだ。信用できる相手もいない。逃げ切れず捕まる。オレが先鋭とメキシコへ行きサラマンカに捕まる前にヴァルガを見つけ出し連れて戻る。それしか道はない」と直談判するが、ガスはOKしない。

それどころか、ヴァルガの父親を連れて来いと言い出す。
「ダメだ、それでは上手くいかん」とと言うマイクに銃を向け、「ボス、命令を」とタイラス。

だがマイクは怯まず、「何が起きるにしろあんたの思うような展開にはならない」と言う。
その時、マイクのケータイが鳴った。ナチョからだった。
電話に出たマイクは、「ヴァルガはあんたと話したいらしい」と言う。

ジミーとキム

作戦

判決が出るまで何年もかかるサンドパイパー裁判を和解に持ち込み、ジミーの取り分（116万ドル≒1億6千万超）を手に入れるためふたりは大嫌いなハワードを薬物依存症に仕立て上げる計画を実行中だ。
ディヴィス＆メインの代表クリフにハワードが依存症だと思わせる決定的な出来事が必要だと考えたジミーは、ある人物を利用することに。

ケルトマン夫妻

その人物とはケルトマン夫妻。
２年の刑期を終えたクレイグは、今は妻ベッツィと”スィート・リバティ税務サービス”を開業していた。
ベッツィはジミーを見るなり、「出ていって！」と激しい拒否反応を見せるが、人の良いクレイグは変わらず笑顔で出迎える。
ベッツィはジミーを事務所から追い出すと、「あなたのせいで何もかも失った。さっさと帰って」と怒りを顕にするが、「無実の罪を晴らす気はないか？クレイグの案件の中で、デカい民事訴訟を起こせるネタを見つけた」とジミー。
すると一転、話しを聞くと言い出すベッツィにジミーは、「契約書にサインするなら具体的な話しをする」と持ちかける。
ベッツィの態度は頑なだったがクレイグが興味を示し契約書にサインしたことからベッツィも渋々応じる。

サインはもらったジミーは、「クレイグは適切な裁判を受けていない。主任弁護士のハワード・ハムリンが違法薬物を使っていた可能性があり、弁護過去を問える。開示手続きですべては暴かれる。まずは宣誓供述書を作成しよう」と言うが、ベッツィは、「契約書に署名してもイヤな弁護士と組む必要はない」と言い、去ってしまう。

もちろんコレはジミーの作戦どおり

【ベッツィ、グレッグ・ケルトマン夫妻】
会計士だった夫グレッグは郡のカネを横領（200万ドル）した

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会社の金160万ドルを横領したのに、夫は無罪と主張、横領したカネを返そうとしないケトルマンのエピソードが決着します！ #7 ビンゴ　　Bingo あらすじジミーは思わぬ展開で、再びケトルマン夫妻から依頼を受けることに。相関図まとめマ...

ケルトマン夫妻はディヴィス＆メイン弁護士事務所に出向き、「ハワード・ハムリンを弁護過誤で訴えたい。カレはコカイン常習者。服役していた時、刑務所で聞いた。刑務所では有名な話。開示手続きすれば証拠は明らかになる。宣誓供述する」と言うが、「別の案件でHHMとパートナー契約しており、利益相反になるのでこの件は受けられない。仮に誰かが引き受けてもこの訴訟は難しい。クレッグの判決は容易に覆られないし勝てる見込みはない」とクリフ。

クリフは、「あり得ない」と言い合うが、少し引っかかりを感じる。

ジミーの名前を出したくないケルトマン夫妻のおかげで、これがジミーの入れ知恵だとクリフに気づかれることはなかった

その後、怒って電話をかけてきた夫妻と翌朝9時に会う約束をしたジミーにキムは、「思ってたより電話が遅かった」と言う。どうやら作戦は順調らしい。

ケルトマンの正体とキム

ケルトマン夫妻と会うジミーに同行するとキム。
ベッツィはジミーを見るなり、「訴訟なんてあり得ないって４人の弁護士に言われた。私たちが勝てる見込みはないし、返金されず弁護過誤も通らないと言われた。それで気づいた。あなたは私たちを利用して、ハワード・ハムリンの評判を傷つけたいのよ。カレが破滅すれば得をするのよね？」と怒りをぶちまけるが、「それならお金で解決しよう」とジミー。しかしベッツィは、「お金では解決できない。夫の罪を晴らして。名誉を取り戻して。ハワード・ハムリンにバラされたくないなら方法を考えて。人生を取り戻したい。私たちはすべて失った」と要求する。