シーズン1の最終話。
#10 マルコ Marco あらすじ (シーズン最終話)
チャックの本心を知ったジミーの心の傷は深かった。
ジミーは故郷シカゴへと帰り、親友のマルコと再会する。
ジミーがアルバカーキに引っ越すまで、マルコはジミーの親友で、ふたりで詐欺行為を働いてはカネ儲けをしていたー。
相関図
まとめ
過去:シカゴ
ジミーはマルコに会うため、いきつけのパブへとやって来た。
マルコはジミーを見るなり、「刑を免れたのか?」とよろこぶが、「さよならを言いに来たんだ。刑は免れてないがチャックに助けられた。アルバカーキでチャックの事務所の郵便係として働く。すべてを変える時だ。お前も変わるべきだ」とジミー。
マルコは、「”滑りのジミー”だ、何を変えることがある?なぁ最後に1回だけドカンとやろう」と詐欺行為をしようと誘うが、ジミーは、「お前も変わるんだ」と言い残し去って行く。
ジミー
傷心
HHMに来て、「キミのアドバイスどおり案件を引き渡す。チャックはオレがここに入ることを望んでないから」とジミー。キムは、「残念だわ」と言うが、「どうして言わなかった?」とジミー。
キムは、「チャックを憎んで欲しくなかった」と言う。
「なぜわかった?」とハワードに聞かれ、「自分で気づいた。遅すぎるよな。案件はしっかり引き継いでくれ。もし契約を渋る入居者が居たら連絡くれ、説得する」とジミー。
「私も望んではいなかった。だがチャックはウチの重鎮だ」と言うハワードにジミーは、「分かってる」と言うと、1枚のメモを手渡す。
「チャックの買い物リストだ。毎日配達してくれ。一番大事なのは新聞だが忘れないでくれ」とジミー。
「全部毎日やっていたのか?」と驚き、代わりにやると約束すると、「私はキミが好きだった」とハワード。
キムの資料を渡すと、「怒鳴りつけて悪かった」とジミー。
キムはジミーをハグし、「大丈夫なの?怒りを吐き出してもいいのよ、許されない」と言うが、「怒ってないよ。チャックは病気だ。オレをロクでなしだと思ってる。それは変えられないし何も言えない」とジミー。
耐えきれず
ジミーは仕事を得るため、介護施設で余興の司会をするが、やはりチャックから受けた仕打ちはジミーを苦しめていた。
ビンゴ大会の途中でジミーは突然、「”シカゴサンルーフ”って知ってますか?」と話し始めるー。
「本来なら、故意の器物損壊、風紀びん乱程度の行為だが、チェットのせいで、私は性犯罪者のレッテルを貼られた。以来、代償を払い続けてここに至る」
ジミーはそう言うと、ホールを出て行ってしまう。
シカゴ
マルコとの再会
故郷シカゴへと向かったジミーは、いきつけのパブへ。
予想どおりそこには酔いつぶれたマルコがいた。
ジミーに起こされたマルコは、眼の前にジミーがいることに驚きハグする。
マルコは義弟の会社”ミシガン湖スタンドパイプ”と言う会社で働いていると言うが、久しぶりの再会に少しぎこちないふたり。
するとジミーが、「やるか?」と詐欺を持ちかける。
昔の取った杵柄
ジミーはケネディ大統領の50セントをマルコに見せると、「この50セントは市場に200枚ほどだけが出回ってるケネディの顔が左向き(右向きが一般的)のコインだ」と言い、でまかせな経緯を説明、「600~800ドルの価値があるが、100ドルでどうだ?」と持ちかける。
それを向かいのカウンターで聞いているのは一見の客のビジネスマン。
もちろんマルコはジミーの話を断ると、何気に、「あれは詐欺かな?」とビジネスマンに話しかける。ビジネスマンが、「詐欺だろ」と賛同するのを確認すると、「コインに詳しい叔父に確認する。ウソだったら警察に通報だ」とパブの電話で叔父に電話をかける。(電話の相手は時報案内)
当然、ビジネスマンは興味津々で聞き耳を立てているが、マルコは聞こえるか聞こえないかの声で、【貴重な50セントであること】を印象づけて電話を切り、ジミーに、「手持ちが64ドルしかないんだが、これで交換してくれ」と持ちかける。
当然ジミーは、「100ドルでも破格値だ。ダメだ」と交渉決裂を見せる。
するとビジネスマンが、「110ドルだ」と出てきた。すかさず、「商談成立」とジミー。
ビジネスマンはジミーに110ドルを払うと、50セントと交換してパブを後にする。
見事詐欺は成功したのだ。
そこから二人は、昔を懐かしむように、あるとあらゆるパターンの詐欺をはたらくー。
思わぬ結末
ジミーがシカゴへ戻って1週間目の朝。
ケータイにはクライアントからの17件の留守電が。
ジミーはマルコに、「アルバカーキに戻るよ、顧客がいるんだ」と話すが、マルコは、「シカゴだって稼げる。ここにいろよ。チャックは偉ぶったクソ野郎だ。それにお前のことを好いてもいない」と現実を突きつける。
だがジミーは、「それでも兄なんだ」と。
するとマルコは引き出しから腕時計を出し、「最後に1回やろう。やりたいんだ。お前が弁護士になって幸せなのはわかった。でもオレは幸せじゃない」と腕時計詐欺をしようと言い出す。
結局ジミーはマルコに押し切られ、【あの頃と同じやり口】で腕時計詐欺をすることに。
暗い路地裏に知り合った男とやって来たジミー。
計画どおり道には大金の入った財布が落ちていて、近くには酔いつぶれているマルコがいるハズだった・・・だがマルコは身動きひとつしない。呼吸が止まっていたのだ。
ジミーは知り合った男に救急車を呼んでくれと頼むが、男は財布を持ち逃げしてしまう。
マルコは息を吹き返すが、「失敗したな、だけど人生最高の1週間だったよ」と言うと息を引き取る。
マルコの葬儀に参列したジミーはマルコの母親から形見としてマルコ愛用の指輪を譲り受ける。
そこへ電話が・・・。
キムからだった。
「休暇を楽しみ、リフレッシュできた?」と聞くキムに、「あぁ楽しんでる」とジミー。
安心したキムは、サンドパイパーの案件が予想以上の大きな集団訴訟になったため、”デイヴィス&メイン”と組むことになったと言い、「彼らがジミーに興味を持ってる。いずれパートナーにと言ってる」と言う。
朗報に驚きつつも、「だけどチャックがイヤがるし、なぜオレなんだ?」とジミー。
キムは、「チャックもよその人事に口を出せない。不思議だけどあなたはサンドパイパーの入居者の心を掴んでる。ハワードも彼らにあなたを推薦してくれた。木曜日に裁判所で彼らと顔合わせしましょう」と言う。
ジミーは行くと返事する。
アルバカーキに戻って
やはりチャックが気になるジミーは、チャックの家の前にクルマを停めていると、チャックの世話係をしているエルネストがジミーに気づく。
「チャックの様子はどうだ?」と聞くジミーに、「変わりないよ」とエルネスト。
窓越しにジミーのクルマが停まっていることに気づいたチャックは、外に出ようと玄関ドアのノブに手をかけるが・・・結局外に出られず、ジミーは行ってしまった。
ジミーの選択
ジミーは、自分を認めてくれた事務所との面会を期待しながら、約束の時間に裁判所へとやって来たが、突然立ち止まると、踵を返し、駐車係のマイクに、「教えてくれ、あれは夢か?160万ドルは本当にオレの机にあったのか?誰にも知られてなかった。ふたりで80万ドルずつ山分け出来たのにナゼしなかった?何が邪魔した?」と問う。
マイクは、「あんたは”正しいことをする”と言ってたぞ」と言うが、ジミーはナゼ、マイクがあのカネを盗まなかったかを聞く。「依頼された仕事をしただけだ」とマイク。
ジミーは、「あの時オレを止めたものはもう二度とオレを止められない」と言うと、”Smoke on the water”を口ずさみながら、満足そうな表情を見せ、面接を蹴った。(完)
感想
ジミーはハワードとキムが段取りをつけてくれた大手事務所”デイヴィス&メイン”の話を蹴ったってことですよね?
なぜジミーはこんな好条件を蹴ったのか。
それはマルコが関係しているのだろうけど、よく理由がわからない。
ジミーがマイクに言った、「あの時オレを止めたものはもう二度とオレを止められない」と言う意味もよくわからない。
ただ、「Smoke on the water」を口ずさみながら運転するジミーは、何かさっぱりしてる感じがあるので、迷いなく、オファーを蹴ったのだと思いますね。
これにてシーズン1はおしまい。
シーズン2はどこからスタートするのかな?
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