今回もまた全米で大きな問題となっている中絶規制のエピソード。
アディソン・モンゴメリーの再々登場です。
#11 いばらの道 Training Day あらすじ
ベイリーは、中絶規制州の産婦人科研修医を募集、アディソンを迎え、研修をすることに。しかし過激な中絶反対派がクリニックに押し寄せ、問題が発生する。
相関図
まとめ
ベイリーとアディソン
シアトルにやって来たアディソン
ベイリーに呼ばれシアトルにやって来たアディソン。
アディソンは、ベイリーの発案でドクター・カー(PRT)での巡回医療をはじめたが、その行為が過激な中絶反対派の怒りを買い、酷い嫌がらせを受け、精神的に追い込まれはじめていたー。
他州からの研修医
グレイ+スローンの、「エレナ・ベイリー・レディースクリニック」に短期研修医がやって来た。ベイリーは中絶規制され州で実施経験を積むことができない研修医のために”産婦人科生殖医療研修”を行うことにしたのだ。クワンとミカも加わることに。
中絶を選ぶ権利
しかしクリニック前では、百人を超える「中絶反対」の抗議デモが始まってしまう。
アディソンは、自分がシアトルに来たせいで、過激な反対派がやってきたのだと自分を責める。
警備員は安全を考慮し休業するよう言うが、すでに数十人の患者が来ており、休業が難しかった。テディは迷った末、「警備を増やす、診察を続けて」と指示する。
一方、母親とのトラウマを抱える未婚のマルニ・ヤングは、飲み薬での中絶を希望しクリニックに来院。
処方してもらう。
過激な反対派
突然、デモ参加者が投げ込んだレンガがガラス窓を破り、クワンの頭に当たってしまう。
すぐさまクリニックを出入り禁止にするテディ。
ベイリーは動揺するスタッフや研修医を集めると、「このクリニックの名前は私の母の名前なの。母は、”苦しい状況にいる人を助けるべき”と考えている人だった。医師として女性の生殖の自由を擁護する者として、助け合い、お互い励まし合って乗り切りましょう。アディソン・モンゴメリー先生は最前線で頑張ってる医師よ、研修医に一言を欲しい」と言うが・・・その時、「アンドラが破水したみたい、診て欲しい」とヤング。一気に分娩の準備に入るクリニック。
アディソンの苦悩
ベイリーは、倉庫で涙するアディソンを見つけ、「何があったのか」と聞く。
アディソンは、「防弾ベストを買った。テキサスの同業者からは、銃の携帯やボディガードも検討するべきだと言われた。今やクリニックの放火や産科スタッフへの暴力まで横行してる。ドクターカーの窓ガラスも割られたし、私の個人情報がネットに晒され、着信は一晩で500件以上。夫の車にも落書きされ、今は夫がヘンリーを連れて親戚宅に避難してる」と言う。「そんな大変なことになってると知らなくて本当にごめんなさい」と謝りベイリーのアディソンは、「謝らないで。後悔はしてない。絶対に診察を止めるわけにはいかないの。ケアを必要としてる患者がいる。だけど研修医をどう励ましていいかもわからない。皆を危険に晒し、もうクタクタで怖くて仕方ない」と泣き崩れる。ベイリーはただただアディソンを抱きしめる。
分娩
突然破水し分娩することになったアンドラ。だが予定と違う出産に、「夫もいないし、主治医もいない。予約した特別室じゃないし、プレイリストもない。”子殺し、子殺し”のシュプレヒコールの中で生みたくない」と訴えるが、もう分娩は止められない状況だった・・・するとベイリーが”ライオンは眠っている”を歌い始めた・・・カリーナも続けて歌い、ミカがコーラスをつけ・・アンドラは皆の歌声に励まされ、分娩に望む。
そこへ姿を現したのはアディソン。アディソンはアンドラを無事出産させた。
生まれたばかりの赤ん坊を抱き、涙を流すアンドラ。
テディの活躍
しかしクリニックを閉鎖したため、患者がグレイ+スローンを受診、大変なことになっていた。
テディはクリニックの患者すべて受け入れるよう指示。リチャードとリンクも手伝い、見事に診察をやり切り、全員の安全を守りきった。
リチャードはテディの活躍に、「キミを選んで正解だった」と讃え、オーウェンも、「今日はキミが輝いている」と言う。
交通事故
テディの指揮と警備員のおかげでデモの集団がクリニック前から去った。
ようやくクリックから出ることができたアディソンたち。
しかしクルマが猛スピードでツッコミ、妊婦の研修医とそれを庇おうとしたアディソンが轢かれてしまう。
ウィンストン
運命
突発性肺線維症のジェシカ・ホール(22才)は、肺移植の待機リスト患者だが、中々チャンスが回って来ず、2年が経過していた。最近、状態が悪化したため、今回、片肺のみの生体肺移植を行うことに。
ドナーはジェシカの恋人RJ(ライアン・ジェンキンス)。
しかしRJが交通事故に遭い、ERに搬送されてきた。RJは重症の肺挫傷で、緊急オペをすることに。ジェシカへの肺移植は中止せざるを得なくなるが、「RJを助けて」とジェシカ。
ウィンストンの判断
ウィンストンはオーウェンと共にRJのオペを執刀する。
一番安全で出血が少ないオペは肺切除だった。しかしウィンストンは、「将来、肺ドナーになれる可能性を残すために修復する」と言い出す。それはかなり危険なオペだったが、オーウェンはサポートする。
厳しいオペだったが、ウィンストンはやり遂げた。
オーウェンはウィンストンの素晴らしいオペを讃え、「血管外科のフェローになると聞いたが、それは本当なら患者にとっては大きな損失になる」とウィンストンに考え直すよう言う。
ルーカス
ニック
最近、何をやっても失敗続きのルーカスは、「自分の実力でここにいると信じたいけど、メレディス・グレイのおかげだったんだって思えて仕方ない。ここにいる資格がない」と弱音を吐くが、ニックは、「メレディスは忖度でキミを入局などさせない。自信を持て」と励ます。
ニックの言葉で気持ちを奮い立たせたルーカスは、肺移植が中止となったジェシカの治療方針を立案、ニックに話す。「その治療方針で合ってる」とニック。
ニックはマギーが納得するプレゼンの練習をしろとルーカスの練習に付き合う。
シモーヌ
トレイとの結婚を決めたもののルーカスのことが気になったままのシモーヌは、それを振り切るように、少しでも早く結婚式をしたいとトレイに話す。
感想
やっぱり赤ちゃんが生まれる瞬間って感動するね。
今回のエピソードでもグッと来て泣いてしまったわ
シーズン19ではずっと、中絶の権利を奪われた女性と、中絶に激しく反対する民衆のトピックを取り上げてます。アメリカでは昨年(2022年)連邦最高裁判所が、「中絶は憲法で認められた女性の権利」を半世紀ぶりに覆したことが騒動の発端です。
連邦最高裁判所の判断を受けて、中絶を禁止・制限する州が20州に(2023年8月時点:ケンタッキー、ルイジアナ、サウスダコタ、アイダホ、テネシー、テキサス、アーカンソー、ミシシッピ、ミズーリ、ノースダコタ、オクラホマ、ユタ、アリゾナ、ネブラスカ、ウィスコンシン、バージニア、ノースキャロライナ、ジョージア、フロリダ)
今回のように出産シーンを見ると、中絶を反対したくなるけれど、望まれて生まれて来ない子ども、育児が経済的、生活的にできない場合を考えれば、一重に中絶を反対しにくい。
もとより、生まれてくる赤ん坊の権利は必要だけれど、生む女性の権利、(生む、産まないを選ぶ権利)も大切だと思う。
それからジェシカの母親役の女優さん、どっかで見たけど・・・わからない。
名前を見てわかりました。フィアー・ザ・ウォーキング・デッドのサラ役の方でした
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