脚色されているとしても、今回のエピソードは色々と考えさせられました。
世界が注目し愛されたダイアナ元妃の最後のエピソード
#3 ディモア・ウィ Dis Moi Oui あらすじ
父モハメド・アルファイドからプロポーズをせかされるドディは、ある偶然がきっかけでダイアナとの結婚を意識する。だがダイアナは加熱する一方の報道に疲れ果て、あるべき場所へ戻ろうとする。
相関図
まとめ
ドディとの関係
アルファイド氏のクルーザーで南仏クルージングを楽しむドディとダイアナ。だが周辺や海上にはシャッターチャンスを狙うパパラッチが。ここ数週間、ダイアナはずっとパパラッチに追われ続けていた。

ダイアナはセラピストに、「カレは優しいし私のために何でもしてくれるけどマスコミに追われて気が休まらない」と相談。セラピストは、「今の行動は自分を大切にする方法として正しくない。話し合ったのにまた騒ぎを起こしてる。大人の行動とは思えない。カレは本当に親しくなるべき相手じゃなくむしろ危険。早くあるべき場所に帰って」とアドバイスされる。

パパラッチに追われ
モンテカルロに寄港し、買い物を楽しもうと提案するドディにダイアナは、「マスコミに追いかけられるだけ。それよりここで過ごしたい。あなたに話がある」と言うが、「ボクも話しがあるんだ。その前にジェラートを食べよう」と強引にダイアナをモンテカルロの街へと誘うドディ。
だがやはりダイアナに気づいた観光客や地元の人々が2人を追いかけはじめてしまう。ボディガードのトレバーは一旦ふたりを店舗へ避難させるが、そこは偶然にも”宝石店”だった。ナーバスなダイアナを和ませようと、「何か欲しいものはない?」とドディ。ダイアナもノリで商品を指さし、「これは素敵かも」と返すが、ドディはダイアナが選んだ商品を見て驚く。

別れを告げるダイアナ
クルーザーに戻り、「ボクが悪かった」と謝るドディにダイアナは、「楽しかった。ふたりで過ごす最後の夜だったの。明日の飛行機でロンドンへ帰る」と告げる。ドディは、「ウチのジェット機を使って。父さんに頼んでみる」と言い出す。

父モハメドはドディから、「彼女が”デイモア・ウィ”って名前の指輪が欲しいと言ったんだ」と聞き、「よくやったな」と喜ぶが、まだ指輪が在庫切れで渡せていないとわかった途端、「パリ支店にあるなら必ずパリに連れて行け。そして彼女の指にリングをはめろ」と言う。
ドディは、「ジェットの使用許可が出たけどパリに寄りたい。用事があるんだ。一晩だけ」と頼む。ダイアナは仕方なく了承、息子たちに電話する時間を取ることを条件にする。
パリで
やはりパリの空港にも恐ろしい数のマスコミ、パパラッチがダイアナを待っていた。

パリでのスケジューリング担当は、リッツ・パリの警備主任代理アンリ=ポールだった。アンリは、「王子たちと電話の時間が迫ってる。すぐにボクのアパートへ向かってくれ」と言うドディに、「モハメド様からヴィラ・ウィンザーへ向かうよう命じられている」と言い、ドディの指示を無視しヴィラ・ウィンザーへとクルマを走らせてしまう。そのクルマをバイクで追うパパラッチ。
ヴィラ・ウィンザーに向かっているとわかりダイアナは、「電話の時間は45分後なのよ」と言うが、「父の命令なんだ、すまない。帰りにリッツに寄ろう。ゆっくり電話できる」と言うだけのドディ。
ダイアナがヴィラ・ウィンザーに着いた途端、モハメドから電話が。ダイアナに電話を変わるよう言う父のドでぃは、「彼女は今、ナーバスなんだ、ムリだ」と言い、ダイアナも、「電話には出たくない」と言うが、父から、「変われ!」と叱責されたドディは無理矢理ダイアナに電話を渡してしまう。

モハメドは、「その邸宅はウィンザー公が大切にしていたものでシラク大統領から私が譲り受けたものだ。あなたとドディがその家を愛と幸せで満たすことを望んでいる」と言い出す。ダイアナは、「息子たちとの電話の時間なの」と話しを終わらせ、ドディも、「彼女のことはボクに任せて欲しい」と父に言うが・・。
激しいパパラッチ
ドディはダイアナと息子たちが電話できるよう”リッツ・パリ”へ向かうよう指示するが、バイクに乗ったパパラッチが執拗に追いかけクルマの窓を叩きはじめる。ドディからパパラッチを巻くよう命じられたアンリはクルマを加速、パパラッチを巻こうとするが、逆に渋滞にはまり、ダイアナは怯え、ドディは苛つく最悪の状況に

何とかリッツ・パリに到着、ダイアナは息子たちに電話するが、息子たちは出かけたあとだった。スタッフから、「ずっとお電話をお待ちでした」と言われダイアナは天を仰ぐが、「夕食時に時間を調整します」とスタッフに言われ、何とか気持ちを落ち着ける。
ウィリアムとハリー
祖父母、父、叔母たち親族とスコットランドのバルモラル城で休暇を楽しむウィリアムとハリー。
アン王女は両親が離婚、母ダイアナのスキャンダラスな報道ばかりで元気のないウィリアムを狩りに連れて行ってやるべきだと父に進言する。

初狩り
ウィリアムは初狩りで見事に獲物を捕え、顔に血を塗る儀式を終えた。

母への子どもたちの想い
ダイアナはマスコミとパパラッチを巻き込み大騒動の中ドディのアパートへと移動、夕食前の息子と電話をすることに。
ウィリアムは牡鹿を仕留め、儀式をしたことを報告、ハリーは、「ママ、いつ帰るの?」と会えることを楽しみにしている様子。ダイアナは、「明日ロンドンに戻るから会える」と言うが、「ママ、結婚するの?どの新聞にもそう書いてる」とウィリアム。

ダイアナは、「ママはドディとは結婚しない。早く帰ってあなたたちに会いたい」と言い、ウィリアムはマスコミに追われている母を気遣う。ダイアナは、「明日の夜、3人だけで会いましょう」と約束。互いに愛していると伝え合い息子たちとの電話を切る。
注目され追われ続ける苦しみ
ドディはダイアナを食事に誘うが、アパート前にはマスコミとパパラッチが群がり、クルマで移動してもバイクでついてくる有り様。ドディは、「こんな状態じゃ食事もできない、リッツの方がまだマシだ」と再び行き先をリッツに変更するが、リッツのレストランに入っても、客がダイアナに注目、とても食事を楽しめる状況になかった。結局ドディはルームサービスを頼むことに。
プロポーズ
「ごめんなさい。私といる限りずっとこうなる」と言うダイアナにドディは、「ボクの都合でパリに寄りキミをツライ目に遭わせてしまった」と言うと、ダイアナが好きなフリオ・イグレシアスの音楽を流しはじめ・・・「モンテカルロでキミが素敵だと言ってた指輪”デイモア・ウィ”だ」とひざまずきプロポーズしようとするが、「やめて、やめて、やめて。どうかしてる」とダイアナ。

「世界中が私たちのことをウワサしてる。でも流れに乗るのはムリ。再婚する気はないし、あなたもフィアンセとの問題がまだ解決してない。私を喜ばせたいと思ってくれてうれしいけど、この結婚をよろこぶのはひとりだけ。私と結婚しても父親の愛は得られない。結婚は重大で苦しいものよ、あなたと共有したいのは楽しさだけでいい」とダイアナ。
抱える苦しみ
ルームサービスが届いた。ダイアナと食事をしたドディは、「この報告を父が聞けば、ボクが無能だったと確信し勘当される」と言うが、「それはないし、勘当されてもいい。お父様から解放されない限り幸せになれない。お父様の望みでなく、自分の望みを叶えて。好きな場所で映画を作って欲しい。私にはあなたの問題が見えるけど、自分の問題は見えない。だから友として私にアドバイスして」とダイアナ。ドディは、ダイアナが離婚して1年でいくつもの大きな仕事をやったことを評価した上で、「落ち着いて。焦る必要はない」と言う。
その時ドディのケータイが鳴った。父モハメドからだった。ダイアナから、「電話に出て真実を伝えて」と言われ電話に出たものの、「プロポーズは成功したか?」とせっつく父親にやはり本当のことが言えないドディは電話を切ると、受話器に向かって思いの丈をぶちまけた。

「よくやったわ。あなたはこれからも特別の存在よ」とダイアナはドディに優しくキスする。
結局、ダイアナの希望でドディのアパートへと移動することに。
ボディガードのトレバーは、「外に出るのは危険だ」と反対するが、ドディは、「ボクの指示どおりにしてくれ」と言い切る。
ホテルの裏口で、その時を待っているときドディは、「実はさっきの言葉は父親には伝わってない」と告白するが、「気づいてた。伝えられるように」とダイアナ。ドディも、「伝える」と約束する。

悲劇へ
ボディガードのトレバーから予定変更を告げられたのはリッツ・パリの警備主任代理アンリ・ポールだった。アンリは飲酒していたが、指示どおりクルマをホテルの裏口に回し、ダイアナとドディを乗せるが、それに気づいたパパラッチが群がりはじめる。アンリはすぐに発進するが、パパラッチはバイクで追跡。そしてダイアナとドディを乗せたクルマは猛スピードでアルマ橋のトンネルへと入った直後、中央分離帯に衝突してしまう・・
感想
商品名が「Dis Moi Oui(ディモア・ウィ)」と言う名の指輪。フランス語で、「イエスと言って」と言う意味で、エピソードの中でも説明があったけれど、そういう偶然が重なり続けてダイアナとドディは死に向かって行ったような・・・。ふたりを死に追い込んだのは、モハメド・アルファイドとマスコミ、パパラッチだったと思います。もちろんドラマは脚色されており、「Dis Moi Oui(ディモア・ウィ)」と言う指輪をドディが購入した事実はないようですけど、リッツホテルの向かいの宝石店「レポシ」でドディが買い物をしているのを目撃した人はいて、父モハメドは、「息子は婚約指輪を買っていた」と主張しているそうです。
どこにも行き場がない状況から抜け出せないことが完全に耐え難いものになって死に向かって行ったことが悲しくて仕方ないですね。
ダイアナも、望んだわけじゃないのに。




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