ゲーム・オブ・スローンズ　第5章 竜との舞踏 #6 父の仇

※　記事を訂正、加筆しています
　　エピソードをまとめ、説明は青文字で付け加えています

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今回出てくる用語集

#6 父の仇 Unbowed,Unbent,Unbroken あらすじ

流れ着いた島で奴隷商人に殺されそうになったティリオンは、ジョラーを百戦練磨の戦士だと誇張する。
ウォーター・ガーデンズに辿り着いたジェイミーとブロンは、父オベリンの仇討ちを誓うサンド・スネークの襲撃を受けるが・・。
一方、ウィンターフェルではラムジーとサンサの婚礼がとり行われた。
王都では、ハイガーデンから再びやってきたレディ・オレナとサーセイの静かなる戦いが始まる

まとめ　＆　感想

ブレーヴォス　黒と白の館

真実か否か

アリアは、死体を清める仕事を続ける。
清めた遺体は毎回、奥の扉から来る男らによって運ばれて行く。
「死体をどうするの？」アリアは聞くが、「いずれわかる」と娘は詳しく話さない。
掃除ばかりで変わらない毎日に、アリアは「顔のゲームはしないのか？」と聞くが、娘は応じない。
アリアは、「あんたは誰なの？どこから来て何をしてる？」と問うと、娘は、「私はウエスタロス出身で、貴族の娘だ－」と生い立ちを話し出すー。
そして最後に、「今のは真実か、それともウソか？」と突然問いかけた。
娘の話しを信じて聞いていたアリアは、虚を突かれ、何も言い返せなかった。

「おまえは誰だ？」

眠っていたアリアは「お前は誰だ？」と言うジャクウェンの言葉で目を覚ました。
「どこから来た？」と問われ、「ウェスタロスから来た」とアリアは本当のことを答えた。
しかし他の質問で、アリアが嘘をつくと、ジャクウェンはアリアをムチで打つ。
”ハウンド”のことを聞かれ、「殺せと頼まれたが置き去りにした。苦しませるためだ」とアリアは言うが、ジャクウェンはムチを打つ。「本当だ。憎んでいる」そう言ってもムチを打ち、「娘は私に嘘をついている。数多の神にも、娘自身にも」とジャクウェン。
「誰でもない者になりたいか？」とジャクウェンが問うと、アリアは「なりたい！」と答えるが、ジャクウェンはアリアの顔にムチを振り下ろした。
「くだらないゲームはもうやらない！」
アリアは口から血を流し抗うが、「ゲームは続く、永遠に」と言い残しジャクウェンは部屋を出て行った。

次のステップ

アリアが広間を掃除していると、父親が娘を抱いてやってきた。
「ヴァラー・モルグリス」と言われ、「ヴァラー・ドヘリス」と返したアリア。
「国中の治療師に診てもらったが良くならず、財産も使い果たした。楽にしてやりたい」と言う父親。
少女はアリアに「苦しいの・・」と言う。
「わかるよ。怖がらないで。私も同じだったー・・」アリアは少女の境遇と自分が同じだと作り話をし、父親の愛情を伝え、「この泉の水を飲んで病気が治った」と水を汲んで少女に与えた。
ジャクェンはその様子を影から見守る。

少女は亡くなり、遺体を清めたアリア。
ジャクェンはアリアが入れなかった扉に立ち、アリアをその先に導いた。
地下への長い階段を下った先には、柱と壁に無数の顔が埋められた広間があった。
ジャクェンは「覚悟はあるか？耳も鼻も舌も失う。娘のすべてを永遠に失うのだ」と言うが、「まだだ。誰でもない者にはなれない。だが、別の者にはなれる」と言うのだった。

ヴァリリア

ジョラーとティリオン

ジョラーは灰鱗病を患いながらもティリオンと徒歩でミーリーンを目指す。
愛想のないジョラーに、「俺たちは一緒に旅してる旅は道づれだろ」とティリオンは言って、「なぜヴォランティスの娼館にいたと思う？」と言いながら、ペントスに渡ることになった理由（無実の罪の処刑を逃れるため逃亡。その際、愛した女を寝取られ父タイウィンを殺した）、ジョラーの父親ジオー・モーモントに会ったことがあるが、「素晴らしい人だった。二度と出ない勇士だ」と話した。
ジョラーは、その言葉で父が亡くなったことを知り、言葉を失うが、死因を尋ねた。
ティリオンは「壁の向こうへ遠征し、部下の反乱を抑えることができず殺されたらしい」と教えると、ジョラーは何も言わず「先を急ごう」と言う。

「なぜ、デナーリスにそこまで尽くす？」
ティリオンから聞かれたジョラーは、「人知を超えたものを見た。炎の中に卵3つと入ったデナーリスは、焼死すると思ったが、無傷で生きていた。ドラゴンの子と共に」と言う。
「デナーリスに女王の資質はあるのか？」と聞くティリオンにジョラーは、「わからない。だが、デナーリスこそ正当な後継者だ」と言う。

ジョラーは湾内に停泊している奴隷船を見つけ、岩陰に隠れるが、時は既に遅く、ふたりは海賊に捕まってしまう。
船長がジョラーは奴隷として売り飛ばし、ティリオンは殺せと指示するのを聞いたティリオンは、必死に交渉し、買い手がつくまで生かされることに。
「女王は奴隷制を禁じた」と言うジョラーに船長は「女王は闘技場を再開したぞ。自由民が闘うワケがない」と闘士としてジョラーを売る気だった。
「闘技場の再開？ツイてるな！金持になれる。この男は七王国屈指の戦士だぞ！」
ティリオンは必死でジョラーをアピールする。
船長に本当か？と訊かれたジョラーが、「血盟の騎手コソを殺した。闘技場へ連れて行き、剣を与えてくれたら証明する」と言うと船長はニヤリと笑った。

ドーン、ウォーター・ガーデンズ

ミアセラに、「今すぐにでも結婚したい」と求婚するトリスタン王子。
そんな仲睦まじいふたりを見て、トリスタンの父ドーラン大公（プリンス）は、「二人を守らねば」と誓う。

ドーン戦士に扮してウオーター・ガーデンスへ侵入したジェイミーとブロン。
その頃、エラリア・サンドと三人の娘　”砂蛇（サンド・スネーク）”らも「オベリンのために」と誓い、ミアセラを誘拐しようと動き出す。

庭でキスをするミアセラを見つけたジェイミーは、「ミアセラ！」と声をかける。
ドーン戦士の服装の叔父ジェイミーに驚いたミアセラに、「ふたりで話をしたい」とジェイミー。
しかし、トリスタン王子はジェイミーとブロンを怪しいと気づき、剣を抜こうとする。
ブロンはトリスタンを殴り気絶させた。
ジェイミーはミアセラを連れて行こうとするが、その時、”砂蛇（サンド・スネーク）”が襲撃してきて5人は激しい戦いになる。
そこへドーンの騎士らが現れ、5人は拘束、投獄されることに。
エラリア・サンドも彼らによって投獄される。

王都（キングス・ランディング）

王都の町

戻って来たベイリッシュは町の様子が変わっていることに驚く。
その時、「ベイリッシュ公」と声をかける人物が。
”雀”の聖兵となったランセル・ラニスターだった。
ランセルは、「家名を捨て”ブラザー・ランセル”になりました。町は大きく変わりました。ワインは捨て、異教徒の偶像を破壊し罪人は追放した。新しい王都は娼館の主に優しくない。気をつけて」と言うのだった。

赤の王城（レッドキープ）で

サーセイと面会するベイリッシュは、ロラス・タイレルを拘束したのは軽率であり、タイレル家への侮辱だと意見するが、「拘束したのは”正教”よ。私と婚約していながら男と遊んでいたロラスの方こそ私を侮辱した」と関与を否定し、正当性を主張するサーセイ。
更にサーセイは、ライサ・アリンが亡くなったことを挙げ、残された若き谷間の領主ロビンは、戦いとなった時、王につくのかと確認する。
「ロビンは私に従います。王に忠実です」と答えるベイリッシュ。

ベイリッシュは、重要な情報があると言い、サンサ・スタークはウィンターフェルで無事に生きていると言う。
「あり得ない」サーセイは目を見開いて驚くが、ベイリッシュは続けて、ルース・ボルトンは息子のラムジーとサンサを結婚させる気だと言う。
「父タイウィンのおかげで北部総督になれたのに。反逆者（ルース・ボルトン）は信用ならない！」と怒りが収まらないサーセイに、ベイリッシュは、「スタニス軍がウィンターフェルに進軍している。彼らを戦わせて敵に潰し合いをさせ、残った方をすぐに叩くのです」と言う。
しかし、仲違いした叔父には頼めず、ジェイミーもドーンにいるため、出陣の準備などできない王都。
「ならば、私がお力に。谷間の騎士を貸しましょう。ラニスター家の兵士も資金も不要です」とベイリッシュ。
「条件は何？」サーセイが訊くと、「私を北部総督に」と言う。
サーセイは、王に話して正式に命を下すと言いながらも、「あなたを信じるのは、サンサの生首を見てからよ！」と言う。
ベイリッシュは、「ご心配なく。私は忠実な家臣です」と言い切った。

サーセイ vs　レディ・オレナ

王都にやってきたレディ・オレナは、ロラスの男色はウワサだけで証拠がない。ただの見せしめだ。サーセイはタイレル家の名に泥を塗るつもりだと怒り、サーセイと話をする。

レディ・オレナは、自分を前に座らせたまま、無視しして執務を続けるサーセイに「ペンを置きなさい」と言うが、サーセイは「さすがに”茨の女王”。棘がある」とペンを置こうとしない。その態度に苛立ったオレナは「あなたは”淫らな太后”」と言い放つ。
更にオレナは、ロラスの釈放を求めるが、サーセイは「正教のやり方には私も不服だが、なす術がない」と返す。
オレナは、ハイガーデンの後継者を捕らえておいて、同盟が続くと思うのか？それなら軍も金も出さないとタイレル家の援助を止めると言う。
同盟を切られては困るサーセイは、「私は捕らえていない」と重ねて自分の関与を否定する。
オレナは、タイウィンは信用がならず、好感も持てなかったが、敵同士でも手を組まねばならぬことを理解していたとサーセイのヘタな政治力を批判する。
「総司祭はロラスの審問を求めています。ロラスが罪を犯したかどうか調べるだけ。じき無罪になる。釈放され両家の同盟も続く」と言ってサーセイは話しを打ち切った。

雀聖下（ハイ・スパロウ）の審問

雀聖下（ハイ・スパロウ）によるロラスの審問は、レディ・オレナ、マージェリー、トメン、サーセイ立ち会いで行われる。
ロラスは、姦淫、男色、神への冒涜を完全に否定。
雀聖下は、レンリー公との関係にも言及するが、ロラスは関係を持ったことはないと断言し、ロラスへの審問は終わる。
オレナが「これで気が済んだ？」と立ち上がった時、雀聖下は、「マージェリー王妃、前へ」と言い、マージェリーにも審問すると言う。
「私は王妃よ」とマージェリーは抗うが、七神の法では王や王妃であろうと聖なる審問を逃れられないと言われ、仕方なく審問を受けることに。

雀聖下から兄ロラスの嫌疑をどう思うか？と問われ、マージェリーは兄の無実を神々の前で宣誓すると言う。
その時奥の扉が開き、娼館の代理主オリヴァーが入って来た。
雀聖下からロラスのことを聞かれたオリヴァーは、ロラスの従士でしたが、彼と何度も関係した告白する。
「彼は嘘をついている！」ロラスは言うが、オリヴァーはそれを立証できるのはマージェリー王妃だと言う。
サーセイはまるでタイレル家の肩を持つかのように、「オリヴァーの証言は名家への侮辱だわ。ハイガーデンの後継者ではなく。従士の言葉を信じるなんてどうかしてる」と言うが、オリヴァーはロラスの太ももにあるアザを知っていると親密であることを証言する。
「嘘つきだ！」
追い込まれたロラスはオリヴァーに飛びかかろるが、聖兵に止められる。
雀聖下は、「これを十分な証拠としてロラスと王妃マージェリーを正式な裁判にかける。神々の御前での偽証は立派な罪です。連行しろ！」と言う。
「私は王妃なのよ！トメン！トメン！」
王であるトメンの助けを叫ぶマージェリーだったが、幼すぎるトメン王は、ただ呆然とするだけ。
してやったりのサーセイがその横にいた。

ウィンターフェル

婚礼の日。
ラムジーからお風呂を手伝うよう言われたと部屋にやってきたミランダは、サンサを手伝いながら、ラムジーはこれまで多くの女性と関係し、飽きては捨ててきた話す。
サンサはミランダがラムジーを愛していることに気づき、「あなたは彼を愛しているのね。彼と一緒になる夢を私が壊した。でも私はウィンターフェルのサンサ・スターク。ここは私の故郷。脅しなんて効かないわ」と凛とした態度で言い放った。

ドアをノックし、リーク（シオン）が「神々の森までお連れします。どうか私の腕を取ってください」と言うが、サンサは拒否する。
シオンは、ラムジーの命令であり、手を取ってくれないと罰を受けると懇願するが、サンサは、「私がそれを気にすると思う？」と応じなかった。

雪が舞う中、ロウソクの灯で照らされながら道をウィアウッドの前まで進み出たサンサ。
ルース・ボルトンは、ラムジーを受け入れるか？と聞き、「受け入れます」とサンサは答え、ふたりは夫婦になる。

婚儀を終え、部屋に戻ったラムジーは、サンサが処女であることを確認した後、「服を脱げ」と言う。
シオンが部屋を出ようとすると、ラムジーは「ここに居ろ。見ておくんだ」とリークを止める。
サンサは驚き、戸惑っていると「2回言わせる気か？何度も言うのはキライだ」と服を脱ぐよう迫るラムジー。
サンサは仕方なくドレスを脱ぎ始める。
「リーク、見てろと言っただろ。幼い頃から知るサンサが女になるところを」
そう言ってドレスを背中から引き裂き、後ろから襲いかかった。
シオンは涙を流し震えながらその光景を見るのだった。

タイウィン公が亡くなり、歯止めがなくなったサーセイはやりたい放題。
気にくわなかったタイレル家を新しい正教「雀」を使い、
ロラスだけじゃなくマージェリー王妃まで投獄。
それもこれも全て「私がやったんじゃないの、ハイ・スパローが下した決断よ」
と上手く立ち回る。
サーセイにトコトン苛つくわ～

雀聖下をコントロールして、思い通り、キライなもの不要だと思うものを排除しまくるサーセイ・・。
もう王都の未来はないですよね、これじゃ。

とうとうラムジーと結婚してしまいましたね、サンサ。
変態S男のラムジーが、サンサにだけ別・・なワケはなく、しっかり初夜から変態チックです
シオン、サンサを助けてあげてほしいなぁ
もうシオンに戻れないのかな

アリアのエピソードはむずかしいですね
アリアは顔のない者となって、復讐をしたのかな？
でも復讐をする時点で、何でもない者じゃないですよね？
ん～・・・