ベター・コール・ソウル 5 #9 悪い選択がもたらす道(相関図あり)

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海外ドラマベター・コール・ソウル

素晴らしいエピソード。今回もIMDb 9.7に納得です。
そしてシーズン5もこのエピソードを含め残り2話。

#9 悪い選択がもたらす道 Bad Choice Road あらすじ

ジミーはマイクと荒野を歩き続け、ようやくケータイの電波が通じるところまで来た。ジミーが最初に電話をしたのはキムだった。
ジミーはラロを保釈するために任務を遂行する。マイクはガスに状況を報告。ある提案をするが・・・。

 

相関図

 

まとめ

ジミー ①

愛するひとのために

ひたすら荒野を歩き続けたジミーとマイク。
ようやくケータイが通じるエリアに入り、ジミーはすぐにキムに電話する。
「無事だ」と言うジミーの声にキムは泣き崩れる。

ラロを保釈するために

休憩所にたどり着いたマイクとジミーはシャワーを浴び、服を着替え、水分を取ると、マイクが呼んだガス・フリングの手下(ヴィクター、タイラス)のクルマでアルバカーキへ戻る。
タイラス曰く、ジミーが襲撃された場所は死体もクルマもそのままで、「警察捜査もまだ始まっていない。キレイに処理しておく」と言う。
マイクはラロにどう説明するかジミーと口裏合わせをした。

ジミーは700万ドルを保釈金窓口へと運び、手続きをする。
もちろん事務員は、700万ドル≒9億を現金で持ち込んだことに驚き、それを聞きつけた検察は、入手先や、ラロが何者か?と聞くが、「私が話すことではない」とジミー。

ラロが保釈された。1日遅れた上、酷い日焼け状態のジミーを見て、「何があった?」とラロ。
ジミーはマイクとの口裏どおり、「カネを受け取ったあと、10キロ戻ったところでクルマが壊れ、動かなくなった。カネを奪われる恐れがあるからヒッチハイクできず、荒野を迷い一晩歩いて戻った」と説明し、「大金を払ったことで検察がキミを調べはじめる。いずれ素性がバレる」と言う。
ラロは、「大丈夫だ。すぐに消える」とメキシコへ戻ると言い、ジミーは、「報酬は受け取ったな?そのカネで奥さんに何か買ってやれ」と言うラロの言葉で、キムがラロに会いに行ったことを知る。

キムの心配、ジミーの心配

自宅に戻ったジミーをきめ細やかにケアするキム。
しかしジミーから、「ラロに会ったのか?」と聞かれ、「代理人として会っただけ。安全だったし、唯一の手段だった。あなたが心配だった」と言うが、ジミーは、「連中には近づくな。関係者になっちゃダメだ。荒野を歩いている時、もう死ぬと思った。もう少しで諦めかけた。それでも歩き続けられたのは、キミが待ってるからだ」と言う。ジミーの気持ちを聞き、キムはラロにが会わないと約束する。
報酬がカバンの中にあると言われ、確認したキムは、想像以上の大金と、銃弾が貫通したキムがプレゼントしたタンブラーを見つけるが、ジミーを問い詰めることはしなかったー。

マイク

マイクはガス・フリングに今回の襲撃を報告すると、「コロンビアのギャングかも知れない。タトゥに見覚えがある」と言う。
マイクが書いたマークを見たガスは、「雇われたんだ」と。
ガスはメキシコのカルテル、ボルサに電話をかけると、ラロが釈放されメキシコへ戻り、采配は続けると報告する。ボルサは、「すべて元どおりだな。キミも災難から逃れられるだろう」と言う。

ガスは襲撃を指揮したのはボルサだと言い、自分の立場を守ること、私のビジネスを守るためにやったのだろうと言うと、「ラロが国境を越えたら、すぐに計画を進めろ。疑念の目を消してオレに向けさせるな」とマイクに指示する。
マイクはガスに、「1つ話し合いたいことがある」と言い、ナチョが抜けたがっている。カレは責任を果たした。解放してやる時だろう。ナチョが居なくなれば米国側を仕切るものがいなくなり、サラマンカのビジネスは崩れる」と言うが、ガスは、「残す。敵を内部から探れる」と言う。
そこでマイクは、ナチョの父親を盾にするな。カレを長く使いたいなら恐怖で人を動かすべきじゃないと言うが、ガスは、「これまでどの飼い主にも噛みついてきた犬は、厳しく躾けるか始末するべき」との持論を展開する。

 

ジミー ②

トラウマ

翌朝、キムは体調不良を理由に休暇を取り、ジミーと1日過ごすことに。
ジミーは、「心配いらない、大丈夫だ」と言うが、キムがジューサーを使う音から銃撃された光景がフラッシュバックし、プチパニックに陥る。
キムと映画を見ても、気持ちがざわつき集中できない。

しかもジミーの依頼人から、窮地に立たされていると電話がかかってしまう。
放っておけないと仕事に行こうとするジミーに、「私にウソをついてるでしょ?あなたは荒野で恐ろしいめにあった。何でも話す約束だから言ってるんじゃない。私がついてる。なんでも打ち明けて。批判はしない」とキム。ジミーは、「確かに恐ろしい目にあった。生き残るために自分の尿を飲んだ。だがじきに立ち直る。この話は二度としたくない」と切り上げてしまう。

楽勝だった案件で、地方検事に敗訴したジミー。地方検事補ビルは、「どうしたんだ?キミらしくもない。あんたはゴール手前でしくじった」とジミーをおちょくるが、ジミーの心は悲鳴をあげていた。

ジミーはマイクを頼る。
「どれぐらいで忘れられる?」と聞くジミーにマイクは、「ある日、そのことを考えてないと気づいたその時までだ。ヤツらは700万ドルを強奪しようとし、あんたの頭に銃を突きつけた。やるかやられるかだった。ヤツらは関係者だ」と言い、荒野でのことは仕方がなかったと言うが、「フレッドは?カレは関係者か?ラロは自分の都合で殺した。なのに俺はラロを助けてる。このクソな思いも全部ヤツの逃亡を助けるためだ。オレは一体何に巻き込まれてるんだ?」とジミー。
マイクは、「人は皆、選択して道を決める。決めたことが荒野の出来事に繋がり、今に繋がってる。どうすることもできない」とジミーを言い聞かせるー。

 

ラロ

ヘクター

ラロはヘクターに、事情を話し1年程度メキシコへ戻ると言うと、「フリングへの攻撃は止めない。メキシコではエラディオにフリングを見限れと話す。カレが見限ればフリングのものが手に入る。11ヶ月後にはトゥコが出所する。それまではナチョが面倒を見る。家族がすべてだ」と言う。

察知

その後ナチョのクルマで国境に着いたラロは、迎えのサラマンカ兄弟を待つと言い、ナチョに帰るよう言うが、突然、「来た道を10キロ戻れ」とクルマに乗り込む。(ラロは何かを察知したのだ)
10キロ戻った場所でラロは、周辺を調べ、数台のクルマの轍、崖に落ちているソウル・グッドマンのクルマを見つけ、クルマに弾痕を発見すると、「アルバカーキへ戻れ」と言う。

 

キム

決断

ジミーが仕事に出かけたため、キムも会議に出席しようと事務所に行くが、会議は問題なく終わっていた。
その現実にキムは、「話はある」とリッチの部屋へ行く。

 

ジミーとキム

選択

帰宅したキムはジミーに、「メサ・ヴェルデを渡して事務所を辞めた。プロボノに専念する。社会貢献とは無縁の仕事を辞めて、困った人を助ける」と告白する。

キムは保釈金を取りに行ったジミーが死んだのでは?と思った時、何が本当に大切かを考えたのだと言う

ジミーは驚き、「メサ・ヴェルデを手放すなんてダメだ。人は誰でも選択をする。その選択が道を決める。良い選択、悪い選択があるが、これは悪い選択だ。悪い選択をすると悪い結果につながる」とマイクの言葉を借りて考え直すよう説得するが、キムは、「あなたがソウル・グッドマンに屋号を変えた時、理解できなかったけど私はそれを尊重した。だから私の選択も尊重して」と言う。

思わぬ訪問者

その時、ドアをノックする音が・・・キムが対応し、ジミーは何度もかかる電話に出ると、相手はマイクで、「電話を切らずに見えないところへ置け!オレに聞こえるようにだ」と言う。意味がわからないまま指示に従うジミーに、困惑した様子でジミーを呼ぶキム。なぜなら玄関にラロが立っていたからだ。

「もうメキシコかと思った」と驚くジミーに、「やることがあって戻った」とラロ。
ジミーはラロが銃をチラつかせて座ったのを見て、「キムは関係ないから席を席を外させる」と言うが、「彼女も代理人のひとりだろ?居てもらう。座って話そう」とラロ。

するとラロは、「カネを運んだ時、何があったか話してくれ」と言い出す。ジミーは、「保釈の時に話したとおりだ」と前置きした上で、サラマンカ兄弟からカネを受け取り、保釈するまでの一連を話すが、「もう一度だ」とラロ。

仕方なくジミーが2度目を話し終えると、「大金を払ったんだ、詳しく聞きたい。好きなだけ聞かせてもらう」と言う。仕方なくジミーは3度目の説明をはじめる。

その頃マイクはキムのアパートにいるラロにライフル銃で狙いを定めていたー

3度目の話しをし終わったジミーにラロは、「ソウル、何をしたんだ?あんたのクルマを見た。崖から落としたのか?答えろよ、YesかNoで答えられるだろ」と迫る。

すると、「いい加減にしてくれない?カレは700万ドルをあなたのために運んだのよ。有罪確定のあなたのために。他の弁護士なら断ってた。あなたの狙いは何?何を知りたいの?」とキム。

そう聞かれたラロは、「クルマが崖に落ちてて弾痕があった。だからそうなった経緯を知りたい」と言う。
だがそれを聞いたキムは動揺を見せることなく、「撃たれたあと?それだけ?ニューメキシコじゃ撃てるものがあれば空き缶でも撃つ。それだけのことよ。ところであなたの組織はどうなってるの?カレにお金を取りに行かせたのは、あなたに信用できる部下がいないからよ。だから弁護士に任せた。自分の部下にお金を託せない現実は問題よ。カレはウソはつかない。私にも依頼人にも。話しは真実よ。二度とこの人を巻き込まないで。ちゃんと組織を仕切って。あなたのために大変な目にあった人をネチネチ責めるのは止めて」と言い切る。
ラロはジッーとジミーを見つめたあと、一言も発せず部屋を出た。
そして待っていたナチョのクルマに乗りこむと、「計画変更だ。今夜は長いドライブになるぞ」とメキシコを目指すと言うー。

 

感想

今回のエピソードも秀逸でした。
もちろんジミー、マイク、キムの演技が素晴らしいことは間違いありませんが、狂気と凶暴性がにじみ出ているラロがまたなんとも言えず凄い。
思わず演じてる俳優を調べてしまいましたもん。
ラロ役はトニー・ダルトン。あまり日本に馴染みのある映画、ドラマはないようですけど、カレの存在なくして「ベター・コール・ソウル」はないですよね。
麻薬カルテルのボルサ、エラディオより私はゾクゾクする怖さを感じました。
そして今回もキムが良かったな・・。
私にない決断力や正義感や優しさを持ってるキムが好きです。
腹をくくったら女子の方が強いって証拠かも知れないけど、ラロと対峙するキムはカッコ良かった。
相手が誰でも、強い女性でいたいなーと思う私の憧れです。
そしていよいよ次が最終話。
ん~、もったいないけど見るしかね

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