まだまだ続くコロナ感染エピソード
ちょっとツラめ
#5 命に敬意を Fight the Power あらすじ
COVID-19の感染者は増え続ける一方だった。シアトルの介護施設にいる両親の事を心配するベイリーに、恐れていたことが起こってしまう。
そこへコロナ陽性で自宅隔離していたトムが搬送されて来て・・。
相関図
まとめ
COVID-19感染
メレディス
数値はかなり改善され、危険は状態は脱したように思えるが、ずっと眠ったままのメレディス
トム・コラシック
コロナ感染陽性で自宅隔離中だったトムの容態が悪化、ERに搬送されてきた。
トムはかなりの重症で、コロナ肺炎による低酸素状態で意識障害を起こし、息子(亡くなっている)を名前を呼ぶなど朦朧状態だった。
トムの脳疾患(脳梗塞等)を心配したテディは産休中のアメリアにコンサルを頼む。
アメリアはトムのために現場復帰、「脳には問題ない」と診断する。
トムの容体は安定したが、トムもメレディスと同じく眠ったままだ。
テディはベッドサイドでトムの手を握り、「友情を戻したい」と言って回復を願う。
その時、トムがテディの手を握り返した。
ベイリー
恐れていたこと
年老いた両親をシアトルの介護施設「シルバー・ヴィラ」に呼び寄せたベイリーだったが、コロナウィルスが蔓延して以降、ビデオチャットでしか会えない日々が続いていた。
そんなある日、介護施設「シルバー・ヴィラ」でクラスターが起きてしまった。
ベイリーは両親を自分の滞在ホテルに避難させて欲しいとベンに頼むが、残念なことに母エレナはコロナ感染し、ベンによってグレイ+スローンに搬送されて来た。
母エレナ
ベイリーの母エレナは認知症で、搬送されて来たエレナは肺炎の息苦しさも加わり、「夫はどこ、行かなきゃ」と無理矢理起き上がろうとし、処置を拒否する状態だった。マギーは鎮静剤を用意しようとするが、その時ベイリーが、突然歌を歌い出すー。
するとその歌声にエレナが反応、唇を動かして口ずさみ、落ち着きを取り戻した。
しかしエレナはサイトカインストームを起こし、多臓器不全に。
ベイリーは冷静にこの状況を理解し、”人工呼吸器は装着しない”と決断、母の死を受け入れるが、(コロナ渦で)側にいて手を握ってやることもできない現実に苦しみ嘆く父ウィリアム。
サイトカイン(細胞から出るタンパク質)が血液中に分泌されると発熱、倦怠感、頭痛、凝固異常を起こす。大放出されることを暴走と言う意味でストームと呼んでいる。
ウィルスの感染量が増えると、そのサイトカインが大放出され、全身状態が悪化する
死を受け入れる
ベイリーは眠ったままのメレディスに、「あなたが恋しい」と話しはじめる。
それは誰にも言えず、認知症の母の介護を抱えていた数年間の苦しみについてだった。そしてベイリーは、「認知症の家族を持ったものでなければ分からないツラさがある。これから私は一度亡くした母をもう一度亡くすことになる」と苦しみを吐露するのだった。
そのことでメレディスは苦しんでいたことがあった
息苦しさに苦しむエレナに、「ママ、苦しんで欲しくない。準備ができてるならいいのよ、愛してる。頑張らなくていい」と声をかけるベイリー、しかしエレナは突然、「死ぬ準備、まだよ、家に帰りたい」と言い出す。その言葉は元気だった時の母(正気)だった。
ベイリーとマギー
ベイリーは母親の、(まだ死ぬ準備ができてない。家に帰りたい)と言う気持ちをどう解釈すれば良いのか分からず、混乱していた。そこへベイリーを心配し、マギーがやってきた。
ベイリーは、「ママは”死ねない”って言ったの、一瞬だけど正気に戻った。でもね、本音を言うと認知症でこれ以上苦しんで欲しくない。コロナ感染で呼吸をするのも苦しそうなのに、死ねないって言われて私はどうしたらいいかわからない。確信してた、母は認知症状態で生きていたくないんだって。でも本当は違ったのかも。心のまま生きて幸せなのかも。だったら私がしてることはひとりよがり?母の気持ちを無視してるってこと?ICUに移して人工呼吸器を着けるべき?」と問う。
マギーは、「私はママの死に抗おうとして、ありとあやることをやり尽くした。その結果、ママの死は決して安らかな最期じゃなかった。今になって自分が楽な道を選んだだけじゃないかって思う。何もしないことの方がツラかったから。あなたはお母さんにたくさんの幸せを与えた。良い娘で、立派な外科医になった。結婚もして孫も。お母さんは良い人生だったと思う。緩和ケアを選択するあなたは優しさに満ちてる。私はそんなあなたを尊敬するし、勇敢だと思う」と。
最期
ベイリーは緩和ケアを選択した。
死にゆく母の側にいくことを躊躇するベイリーにリチャードは、「見届けろ。側にいる」と声をかける。
リチャードに背中を押され、病室に入ったベイリーは、母のために歌を歌う。
その歌声に安らかな表情を浮かべ、エレナはこの世を去った。
ジョー
腹腔妊娠(肝臓に胎盤をつけて育っていた胎児)ヴァル
ベイリー、ジョーによって取り上げられた赤ん坊は”ルナ”と名づけられたが、早産だったため人工呼吸器で必死に生きようとしていた。
一方の母ヴァルは手術中、肝動脈から出血し肝切除に至ったが、術後の経過は良くなかった。
検査の結果、仮性動脈瘤が作られ、出血していることが判明、再手術すると言われたヴァルは、「8年もママになることを夢見ていた。やっとその夢が叶ったのに、まだ夢のまま。現実にして!」と涙し、出産しても我が子をまだ抱くこともできない苦しい胸の内を打ち明ける。
ジョーとアテンディングのカーン、シュミットでヴァルの手術は行われたが、予定どおりの手術は出来ず、再び肝切除をすることに。何とか手術は終えたが、場合によっては肝移植が必要になる可能性もあった。
そんな時、ジョーは産科医のヘルプで出産に立ち合うことに。
とりあげた赤ん坊と両親の幸せそうな姿に、幸福感を感じたジョーは、専門を産科にするつもりだと言い出す。「幸せに生きたい。みんな死んでいく。明日のことも、結婚も、人生にも何の保障もないなら」と言って。
感想
コロナ感染エピソードが続いてます。
正直、5話まで続くとは思いもせず、ちょっと見るのがツラくなってきました。
早くメレディスが回復して欲しい!
エピソードの中で何度も、黒人系のコロナ感染者の数が多いとか、病院で治療を受けられるのは白人ばかりだとか、かなり人種差別に特化した話しが何度も繰り返されました。
そういえば、ベイリーもマギーも、リチャードもジャクソンも黒人系ですね。
ドラマでこれだけ黒人差別が取り上げられるんだから、警官の黒人に対する問題(ニュースになっていた)と同じぐらい、コロナ感染者と治療問題について、黒人差別があったのだろうと思います。
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