ウォルターとハンクの駆け引きがはじまるー。
#11 告白 Confessions あらすじ
”カネばら撒き事件”で取り調べを受けるジェシーに近づくハンク。
ウォルターは大きな賭けに出るが・・・
相関図
まとめ
ドラッグビジネスの状況
エピソードの詳細は以下
トッドはウォルターに電話をかけると、留守電に、「ディクランと意見の相違があり、揉めたが解決した。仕切りが変わった」とメッセージを残す。
列車からメチルアミン強奪した武勇伝を話し、「ウォルターさんは史上最大の列車強盗だ」とご機嫌に話すトッドにジャックは、「本当にメスが作れるのか?仕切れるのか?」確認、トッドは、「できる」と言う。
取調室で
市警と話をつけ、時間をもらったハンクは取調室に入ると、録画をOFFにすると、「義兄がハイゼンベルクだと知ってる」とぶつける。
それまで虚ろな表情で目を合わせようともしなかったジェシーが初めて反応したのを見て、確信を深めたハンクは、「お前を出してやる代わりにヤツとのメスビジネスについて話せ。黒幕はヤツだろ?」と取引を持ちかけるが、「失せろよ。またオレをボコボコにして吐かせる気か?得意技だろ?」とジェシー。
それでもハンクは、「散々な目に遭ったんだろ。そうじゃなきゃ札束をバラ撒かない。オレは義兄に1年以上も騙され、利用された。悔しいのは同じだ。オレが手を貸す。ヤツをムショにぶち込もう。話してくれ」と畳み掛けるが、「ごめんだ」とジェシー。
そこへソウルがやって来た。(TVニュースで”カネばら撒き事件とジェシー逮捕を知り駆けつけたのだ)
ソウルは早速ジェシーの保釈に動き出す。
ウォルターの画策
駆け引き
学校から帰るなり、「パソコンがおかしくなった。助けて欲しいってマリー叔母さんから電話があった。行ってくる」と言うジュニア。
このままジュニアをハンク宅へ行かせるワケにいかないウォルターは、「話しておきたいことがある」と言い、肺ガンが再発したこと、抗がん剤治療を再開したことを告げ、「父さん、頑張るよ。大丈夫だ。マリー叔母さんのところへ行け。続きはまた話そう」と言うが、あまりのショックに、「行かない。ウチにいるよ」と言い出すジュニア。
その夜、ウォルターはスカイラーに手を借りて、独白を録画する。
対峙
ウォルターとスカイラーはメキシコ料理店にふたりを呼び出す。
「罪の告白か?」と言うハンクにウォルターは、「告白することは何もない。ジュニアをおびき寄せるようなことはやめてくれ。子どもを巻き込まないでくれ」と言うが、自業自得だとマリー。
だがウォルターは怯むことなく、「キミの捜査は一体何を生む?ジュニアが聞いたらどうなる?証拠もないのにナゼ家族を引き裂くんだ?」と言い出す。
マリーは黙ったままのスカイラーを責めるが、スカイラーまで「子どもたちは安全よ。カレが何をしたにせよ、今はもうやってない。すべては過去のことよ」と言い出し、ウォルターは、「ジュニアはガン再発を知ってる。すでに父を失う不安と闘ってる。これ以上苦しませことは正しいことか?」と言う始末。
その余りの身勝手さにハンクは、「正しいなんて言えた立場か?麻薬帝国の黒幕だろ?オレたちを騙した!」と言うが、マリーは、「自殺して。あなたが死ねばハンクも解放される」と言い出す。
だがハンクは、「簡単に死なせない。絶対に許さん。交渉の余地はない。罪を認めろ。それが唯一の解決方法だ」と言いきる。
その言葉にウォルターは1枚のCD-ROMを差し出すと、そのままスカイラーと店を後にする。
独白
そのCD-ROMはウォルターの独白だった。
独白の中でウォルターは、ドラッグビジネスの黒幕はハンクだと言い、自分はハンクに操られていた。その上、ハンクの治療費17万7千ドルまでも支払わされたと涙ながらに告白していた。
「これは手を引かせるための脅しだ」と言うハンクにマリーは、「これを上司に見せて相談するべき」と言うが、ハンクはウォルターの”独白”にあった自分の治療費(リハビリ費用)が、ウォルターのドラッグマネーで支払われていたと知り、「もうおしまいだ。共犯だと思われる」と絶句する。
四面楚歌
ゴメスから、「何の断りもなくオレの部下を使ってジェシー・ピンクマンの張り込みをさせてる理由を聞かせてくれ。今回の一件(カネバラ撒き事件)の管轄は市警だ。引き上げさせるぞ」と言われ、それに同意するしかないハンク。
ウォルターとジェシー
荒野で
保釈されたジェシーと荒野で会うウォルター。
ハンクに何を言われた?と聞かれ、「あんたがハイゼンベルクだ。何もかも話せと言われた。だがヤツはDEAの仲間には話してないらしい。市警にも知られないように気を使ってた」とジェシー。
ウォルターは、「お前を助けたい。傷ついてる姿は見たくない。やり直すなら今だ。街を出ろ。過去を消せば真っ当な仕事ができる。恋をして家族を持つんだ。何年か経てばすべてが悪夢だったと思えるかも知れない」と言うが、「オレを丸め込むつもりだろ?それがいつもの手だ。父親ズラして心配するが、本音は違う。オレのために再出発しろと言いながら、オレに消えてほしいだけだろ?義弟は絶対に諦めないからな。オレが従わなかったらマイクのように殺す気だろ?だからこんな荒野に呼んだんだ!」と気持ちをぶちまけるジェシー。
ウォルターはただジェシーをハグし、ジェシーは泣き崩れる。
新しい出発
ジェシーは”人消し屋”を使う決断をする。
ソウルから、最後に会っておきたい人はいないのか?と聞かれ、「いない」とジェシー。
ソウルは、「違法薬物が見つかれば”人消し屋”は仕事をしない。こちらに渡せ」とマリファナを渡すよう言うが、ジェシーは言うことをきかず、ポケットに入れてしまう。
ジェシー・ピンクマンの名前を捨て、どこでも好きな場所でやり直せと言われ、ジェシーは、アラスカへ行くことを決めると、ソウルと握手し、ヒューエルと出発する。
ジェシーの怒り
気づく
”人消し屋”のクルマを待っていたジェシーは、ポケットの中のマリファナがないことに気づく。
どこを探してもマリファナはない・・その瞬間、タバコの中のリシンがなくなったのは、ウォルターがソウルを使って盗ませたんだと気づいたジェシー。
ジェシーはソウルの事務所へと戻ると、いきなりソウルを殴りつけ、ソウルの銃を奪い取ると、「お前が先生の指示でリシン入りのタバコをヒューエルに盗ませたんだろ?」と迫る。
ジェシーの剣幕にソウルは、「お前を救うためだとウォルターに言われた。子どものことは知らなかった。知っていたらやらなかった」と告白する。
ジェシーはソウルのクルマのキーを奪うと事務所から出ていく。
向かった先はウォルターの家。
ジェシーは玄関を蹴破ると、ガソリンを家中に撒き散らしはじめるー
その頃、ソウルから報告を受けたウォルターは化学療法も早々に洗車場に戻ると、自販機の中に隠していた銃を忍ばせる。
感想
ここに来てウォルターの策略がジェシーにバレるとはね。
ウォルターがジェシーを心配し、人生をやり直して欲しい、恋をして家族を作って欲しいと思ってることは事実なんだけど、いかせん、ウォルターの行動の根底には”保身”が見え隠れするワケで・・信用しきれない。
特に、ガスにコントロールされていた頃は、ジェシーの信用を取り戻すため、ガス殺害を成し遂げるためなら何だってやった時。とうとうウォルターとジェシーの直接対決なんかな。
私もジェシーには人生をやり直して欲しかった。だから知らないで旅立って欲しかったな。
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