イザベルはやはり過去から逃げられないらしい
# 4 鉄の女 La Dame de Fer あらすじ
ゴドロンから必死で逃げるダリルは、イザベルとの待ち合わせ場所、彼女のアパートで合流、ローランを捜すことに。しかしローランを狙う者が現れる
相関図
まとめ
ゴドロンに追われるダリル
ダリルはローランを頼むと、イザベルのアパートで落ち合う約束をし、ゴドロンの手下たちから逃げるが、その途中、耐久性のない屋上の屋根が崩れ落ち、落下してしまう。(3話の続き)
水中で意識を取り戻したダリルは、水中の飢えし者を始末すると命からがら水中から脱出する。
連合軍のアジトで
ダリルを逃がしたゴドロンは、連合軍のアジトで暮らす住民を集合させると、「アメリカ人はなぜ南から来たんだ」と尋問、ソニアは、「連合軍の使いで男の子を護送して来た。その子は運命の子、救世主だ」と言う。
だがジュネは、「特別の子の話しは聞いていたけど、実在するのね。だけどあなたたちがそう信じたいだけ、その子は皆に偽りの希望を与える、危険だ」と言う。
その言葉にゴドロンは、「アメリカ人とその子はオレが捜す」と出動する。
イザベルと合流するために
パリの不思議
イザベルのアパートへ向かうため、パリの町を歩くダリルは、終末を迎えたはずのパリで文明的な生活が営まれていることに驚く。
あるアパートからはチェロの音が聞こえ、違うアパートでは老夫婦がお茶を飲んでいるー・・・
だが外では、飢えし者が徘徊するー・・・それは不思議な光景だった。
通信係アントワーヌ
だが地図のないダリルはパリの町で迷ってしまう。
そこへ木箱の中にハトを入れたアントワーヌが自転車でやって来た。
ダリルはアントワーヌを止めるが、アントワーヌはダリルが無事だったことに驚き、「戦士たちが男の子を捜してる。仲間をさらって行った。オレは逃げた」と言う。
アントワーヌはダリルが道に迷っていると知り、マヌエル通りまで連れて行こうとするが、そこに一台のクルマがやって来た。
ダリルは自転車を置いて、アントワーヌと隠れるが、アントワーヌは、男たちがハトを奪っていくのを見て、ダリルが止めるのも聞かず、「持って行くな」と出て行き、男たちに撃たれてしまう。
ダリルは短剣を投げてひとりを殺害、もうひとりも始末するとアントワーヌに駆け寄るが、もう助けられる状態ではなかった。
「ハト・・・を自由にしてやってくれ・・・」と頼むアントワーヌのそばに木箱を置いたダリル。アントワーヌは蓋を開けると、ハトは一斉に飛び立った。アントワーヌはそれを見たあと息を引き取るー。
ローランのいる場所
ローランを捜す
ダリルはアパートでイザベルと合流するが、「一晩中ローランを捜したけど見つからなかった」とイザベル。
するとダリルは、「オレに考えがある」とイザベルをエッフェル塔へと連れて行く。その道中ダリルは、「ローランがいなくなったのはキミのせいじゃない。オレの暴言を聞いたせいだ」と言うが、「ショックを受けて飛び出した、ウソをつくんじゃなかった」と反省するイザベル。
エッフェル塔
やはりローランはエッフェル塔にいた。
ローランはエッフェル塔の真っ下に行こうとするが、そこには多数の飢えし者が!
その飢えし者は人の気配を感じたのか、砂袋や鉄の囲いを壊し、流出しはじめるー。
イザベルとダリルがエッフェル塔に着いた時、飢えし者がローランに襲いかかろうとしている時だったー・・・ダリルとイザベルはローランを救出すべく飢えし者と戦う。
ローランはトタン屋根の下に隠れるが、飢えし者が襲いかかってきた・・・ローランは男に助けられるが、男はそのままローランをクルマに押し込もうとする。
ダリルはローランを取り戻そうとするが、ローランはクルマで連れ去られてしまう。
ローランを連れ去った者の正体
ローランを連れ去った仲間のひとりを拘束したダリルとイザベルは、男から情報を聞きだそうとする。
男の名前は”アルマン”。ジュネの戦士ではないらしい。
アルマンのペンダントからキリスト教徒と見たイザベルは、「悔い改めれば神の愛と慈悲を受け解放される」と説くが、「残念だ、昔はあんたとのパーティーは評判だった。なのに今は神を説くのか?本当は盗人の尻軽女のクセに」とアルマン。その言葉でイザベルは、アルマンを雇ったのはクィンだと気づく。
ダリルとイザベルはクィンがローランをさらった目的が何かと聞くが、「教えねぇよ」とアルマン。
ダリルはアルマンを痛めつける、たまらず、「知らない。でもガキを利用して望みを適えようとしてる」とアルマン。その言葉にクィンの目的が自分であると気付いたイザベル。
デミモンドのに正面から入ることは不可能だった。
ダリルはアルマンを使い、危険だと言う裏口に案内させることに。
ナイトクラブ”デミモンド”
ローランの保護
クィンから、「オレを知っているか」と聞かれ、「ボクのパパだ」とローラン。
クィンは、「もう安全だ。オレが面倒を見る。埋め合わせをしたい」と言う。
「イザベルとダリルはどうなるの?」と聞くローランにクィンは、「イザベルも来る。みんな一緒だ」と。
クィンはイザベルがローランを救出するために来ることを想定しているのだ。
クィンの考え
クィンは”デミモンド”にジュネを呼ぶと、「アメリカ人の件で交渉したい」と言い、報酬として【モネの”日本の歩道橋”】の絵画が欲しいと言う。ジュネはクィンがダリルを確保した場合、モネの絵画と引き換えると確約、続けて、「男の子を知らないか」と言うが、クィンはローランを保護していることを隠し、「ここにはいないが、捜す」と約束する。
ジュネと絵画1枚で交渉したクィンにアナは、「イザベルを取り戻すためにあの子を保護して閉じ込めてる。私は報酬がもらえると思ったからエッフェル塔の話をしたのよ」と言うが、クィンは、「ローランと一緒にいて、守ってやれ」と銃を渡す。アナは、「アメリカ人を捜すまで私に子守をさす気なの?」と言うが、「捜さなくてもヤツの方から来る」とクィン。
ローラン奪還作戦
ダリルはファロウ、エミール、バスティアン、ナディーヌ、シルヴィアと合流、彼らの協力で、デミモンドからローランを奪還することに。
奪還計画は、
●イザベルとシルヴィアは、トゥールネル橋で待つネストのアズランと合流、船でパリを脱出する
ファロウは、「希望連合を守るために一丸となり共に戦い、共に生きて戻ろう」と皆を鼓舞する。
シルヴィアの道
セーヌ川へ向かう途中、シルヴィアは、「エミールが好き。パリに残りたいと思ってる。彼らが築いたコミュニティの一員になりたい。失望した?」と言う。イザベルは、「私も好きに生きてきた。あなたも自由に生きて」とシルヴィアの決断を認める。
その後ふたりはネストのアズランと合流する。
ナイトクラブ”デミモンド”襲撃
裏口からの侵入
ダリルは両手を拘束し縄をつけたアルマンの案内で、裏口から侵入を開始する。
アルマンはダリルを殴りつけ、逃げようとするが足をケガして動けなくなってしまう。
後ろから飢えし者が迫る中、ダリルはアルマンを放置し、デミモンドへと侵入に成功する。
ファロウたちの正面からの襲撃
一方、ファロウ、エミール、バスティアン、ナディーヌはエントランスの守衛に向かって火炎瓶を投げつけ銃撃を開始する。エミールが足を撃たれてしまうが、それでも任務を完了する。
アナとローラン
その頃、アナはクィンの指示どおりローランと一緒に過ごすが、ローランは、「あなたは優しいのに、それを知られたくないみたいだね」と図星を突かれてしまう。
その時、ダリルがやって来た。アナは二人に銃口を向けるが、結局、「行って」と二人を逃がしてしまう。
ダリルとクィンの戦い
エントランスを襲撃され、様子を確認したクィンは、襲撃犯がナイトクラブ内に入ることなく去ったと知り、陽動作戦だと気付く。
クィンは急いでローランの元へと戻ろうとするが、立ちはだかったのはダリル。
ふたりは激しくもみ合った末、ダリルがクィンを殺せる状況に。だがダリルはローランの前でクィンを殺すことができず、殴って意識を失わせると、ローランを連れてデミモンドを出る。
イザベルの決断
イザベルとシルヴィア、そしてアズランの待つ場所へとファロウが負傷したエイミーを担いでやって来た。
シルヴィアがエイミーを手当する中、ダリルがローランを連れて来る。
イザベルはローランをハグすると、心からの感謝をダリルに伝える。
ダリルは、「早く出発した方がいい」と促すが、「ジュネが規制線を張る。街の有力者に通してもらうよう頼むしかない。私が頼んでここに残ればカレは力を貸してくれる」とイザベル。
ダリルは自分がクィンに頼むからボートに乗れと言うが、「それじゃ街を出られない。あなたは巻き込んでしまったけど、ネストに行けるのはあなたしかいない」とイザベル。その覚悟を知り、「これでお別れか」と言うダリルにイザベルは、「また会いたい、でも帰国できることを願ってる」と。
イザベルは、「一緒に行こう」と言うローランに、「何としてでもあなたの元へ行く。だから信じてダリルと行って」と抱きしめると、ボートを見送る。
そしてイザベルはひとりクィンに会いに行く。
感想
ゴドロンってね、ダリルを捕まえる!ってジュネに言っておいて逃がした張本人なのに、ローランまでオレが捕まえるって自信過剰だよね?(笑)
結局、イザベルは過去と向き合うしかなくなり、ダリルはローランをネストへ送ることに。
ネストって何度も出てくるけど、いまいちわかっていない。
今のところネストにローランを送ることがダリルの任務ってこと。
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