ザ・テラー シーズン1 #6 氷上の宴

ザ・テラー
ザ・テラー

「ザ・テラー」はAmazonプライムで視聴できます
Amazonプライム会員は、月額500円(税込)
ビデオ見放題だけじゃなく、配送料無料、プライム・ミュージックが聴き放題など
他にもできることが増えます。

 

このドラマを見てると、胸が締めつけられます。
極限状態に陥ると人は狂い始めるんですね・・・私も自信ないわ

トゥンバックなど、脚色はあるものの、ほとんどの話しが実話であることが、私の興味を引きます

 

感想はコチラ

 

主な登場人物

船名キャスト名説明
テラー号フランシス・クロージャーテラー号艦長
新隊長
テラー号エドワード・リトル副官
トーマス・ジョンプソンクロージャーの給仕係
エレバス号ジェームズ・フィッツジェームズ副官
エレバス号エンリー・グッドサー軍医
テラー号トーマス・ブランキー水先人(艦長を支えるアドバイザー)
テラー号コーネリアス・ヒッキー修理工
ハートネル
マンソン

ヘザー
ヒッキーと一緒に
イヌイットの娘を捕らえた


頭部をケガした
エレバス号■スタンリー軍医長
テラー号■マクドナルド軍医
テラー号ジョン・アーヴィング海尉
レディ・サイレンスイヌイットの娘

#6 氷上の宴 A Mercy  あらすじ

療養中のクロージャーに代わり、指揮を執るフィッツジェームズは、石炭燃料、食糧などの問題に直面する。
フィッツジェームズは、「ジョン・ロスと同じ目に遭う」と発言したブランキーの、その真意を問い、大きな決断を下す。
スタンリーはグッドサーからサルの実験の報告を受け、思いもかけない行動に出る。

 

まとめ & 感想

1848年 1月 (2週間後)

隊長代行フィッツジェームズ

士官会議

代行指揮を執るフィッツジェームズは、海尉から、「帰還不能の見極めは次の冬の半ば」との報告を受け、暖房用石炭使用の制限と配給を4/5に押さえると決断。
情報を漏えいするなと忠告し、持ち運べるものすべて温存すると指示する。
トゥンバック”の姿は、あの騒動以降、目撃されていなかった。

ブランキーは義足を付け、クロジャーはジョプソンの献身的な看護を受けている。

ブランキーが語った ”ジョン・ロス北極探検” の真実

フィッツジェームズは、ブランキーがクロージャーに言った、”フリービーチでのジョン・ロスの二の舞になるな” と言う言葉が気になり、「実際に起きたことをキミの口から聞きたい」とブランキー尋ねる。ブランキーは語りはじめた・・・

ジョン・ロスの遠征隊は、”ビクトリー号”で3度越冬したが、船を捨てる決断が遅すぎて、壊血病が流行してしまった。
隊員はボートのソリを引いたが、荷が多すぎて、半分積んで1日進み、残り半分を取りに戻る日々。
ブランキーはボートごと諦めるよう進言したが、「それなら病人を見捨てる」とソリに乗ったままロスは言い捨てた。
フリービーチまではまだ480キロあり、立ってるのもやっとで、上官への礼儀を失う限界まで来ていた。
残りの食糧も1日分となった時、座礁したフリー号まで辿り着いた。フリー号に貯蔵品がなかったら、死んでいた。
その後も予定通りいかず、氷に阻まれたためサマセットハウスを建てたが、そこでも階級は残り、士官たちは給仕をつけて毛皮に包まりわずかに獲れたサーモンを食べ、下士官たちは氷の溝で寝て古びたクッキーを取り合う。
希望がなくなると頭がおかしくなる。妄想に支配され、ジョン・ロスを殺したくなった・・・と。

ブランキーは、我々が陸路を取るなら、距離はあの時の3倍ある。ロス隊の生死を決めたのは、病気でも飢えでもなく、精神的に狂うことで、食い止めることができない。精神の危うさは、ここの隊員にもあるのはわかる。隊員に情報を与えないのなら、見返りを与えるべき。先行きの不安から目を背けさせるべきだと進言した。

フィッツジェームズは、ブランキーの意見を聞き、カーニバル開催を決める。

 

献身的なジョプソンの看護

クロージャーはジョプソンの献身的な看護に心から感謝する。

死んだサル

グッドサーはサルに缶詰を食べさせ続ける。

ある時、隊員がサルの様子はおかしいとグッドサーを呼んだ。

サルは鳴きわめき、苦しみ、程なくして死んでしまった。
サルの歯肉が灰黒色に変色しているのを見たグッドサーは、ある確信を持つ

活気が戻る隊員たち

フィッツジェームズの発案で、カーニバルを催されることになり、隊員たちに活気が戻る。

 

ヒッキーの行動

海尉らが缶詰を奥に保管しているのを見たヒッキーは、”何かの異変”を感じていたが、ギブソンが見聞きした情報から、(荷造りをしている)と確信する。

覚悟を決めたフィッツジェームズ

カーニバルの準備で盛り上がる隊員を見て、リトル副官は、物資の浪費ではないか?と言うが、「春にすべてを持っては行けない。陸路を決定するのは隊長だが避けられないだろう。我々はこれまで、クロージャーの正しい意見を無視してきた。カーニバルが終わったら、彼らは現実を知る」と言う。

スタンリー軍医

危うい精神状態

カーニバル開催で盛り上がる中、コリンズ士官はスタンリー軍医に、「具合が良くない。頭の中が混乱している。孤独を感じて怖い。落とし穴に落ちそうな気がする」と訴える。
スタンリー軍医は、前向きに行動するべきだ。息抜きは必要。カーニバルを楽しめと言う。

鉛中毒の事実

グッドサーはスタンリー軍医に、サルに缶詰を食べさせ続けた結果、鉛中毒で死亡したこと。
ビーチー島での隊員の死亡や、隊員の不調もその影響ではないか?
これ以上悪化する前に上層部に報告するべきだと進言するが、「決定権は私にある。私に任せろ」とスタンリーは言い、グッドサーを納得させた。

 

イヌイットの娘

狩りしたアザラシを使って娘は儀式を行う

そして、「父の子として私を代わりに受け入れて。あなたにはシャーマンが必要なのよ」
そう言ったあと、刃物で自分の舌を切り落とした・・・
その側には、トゥンバックが・・・

 

カーニバルの夜

隊員たちは、それぞれ仮装してカーニバルを夜通し楽しむ。

徐々に体調が戻りつつあるクロージャーは、カーニバルに行き、日の出を見ると言い出したため、ジョンプソンはクロージャーに寄り添って移動する。

食べ、歌い、飲む隊員たち。
そこには仮装をしたヘザーもいた。

突然、「カーニバルは終わりだ」と言い出すクロージャーに、フィッツジェームズは、陸路で行くことを知らせるための準備だと言う。
クロージャーは頷き、「みんなを集めろ、事実を知らせる」と言う。

 

クロージャーの決断

クロージャーは、「我々には帰る家がある。2隻を放棄し、ここから陸路を取る。南へ向かう。行程は、バックのフィッツ川からフォート・レゾリューションまで。キングウィリアムランドを横断する。定住民はいない地域だが、イヌイットに遭遇する可能性がある。その場合は協力を頼む。1300キロの旅となるが、救援要請に向かったフェアホルム海尉が人と物資を伴ってこちらへ向かっているハズだ」と知らせた。
隊員たちは、クロージャー隊長の話を落ち着いて聞く

 

スタンリーの狂気、そしてイヌイットの娘

クロージャーが隊員に現実を伝えていたその頃、ある者が酒や油を天幕の周りや服、キッチンなどに撒き、天幕を全て閉めはじめた
・・・スタンリー軍医だった

同じ頃、口を血だらけにしたイヌイットの娘がフラフラと天幕に入って来て、倒れた。
グッドサーは駆け寄り、娘を支え、「何があった?自分でやったのか?」と聞くが娘は黙ったままだった。

スタンリー軍医が、天幕をすべて閉めたため、外にいたヒッキーは中に入れない。
「入れてくれ」と言うヒッキーを無視してスタンリー軍医は火を放った

その後スタンリーは、隊員たちが集まっている場所へ行き、頭から油を被った・・・
「止めろ、やめさせろ!」とクロージャーが叫ぶ中、スタンリーは自らに火を点け、焼身自殺する

スタンリーが点けた火は、撒いた油やアルコールに引火、天幕の中は火事になる。
「氷上に出ろ!」と声があがり、天幕を開けようとするが、隊員たちは出られない。
すべてスタンリーが閉めたからだった。
火は隊員に引火しはじめ、焼け死ぬものが出て来た。

外にいたヒッキーは、天幕をナイフで引き裂こうと考え、「ナイフで切り裂く!離れろ!刺すぞ!」と警告して天幕の布に短剣を突き刺した。
しかしその短剣は、天幕を切り裂き、皆を脱出させることが出来たが、マクドナルド軍医をも刺してしまったのだったー。

 

極夜の終わり

すべてが焼け落ちた。
医師はグッドサー以外全員死亡が確認された。
呆然とする中、極夜の終わりを告げるかのように、日が昇った

 

 

精神的に追い詰められたコリンズを励ましていたスタンリー軍医は、士官会議で陸路を行くこと、持ち運べるものは缶詰、しかし缶詰は鉛中毒を起こしてしまうと分かり、鉛中毒、食糧難それらを思えば、いっそ、皆ここで死ぬべきと考えたんだと思います。
全隊員を巻き込んだ心中ですよね。
しかし、全員死ねず、生き残った隊員はより追い込まれてしまったワケです

イヌイットの娘が何やら儀式をして、トゥンバックのシャーマンになったのかも
これで、トゥンバックが彼らを襲撃することはなくなるのかなぁ?わかりませんね
しかし何目的で、また娘は彼らの元へ戻って来たんでしょうか・・?

今回、興味深かったのは、ブランキーが語った ”ジョン・ロス北極遠征”の話です。
出発前の故ジョン・フランクリンに、偉そうに語ってましたが(3話)、あなた最低の隊長やったんやん!って。
ブランキーが言うように、自伝に真実が語られているとは限らないってことですね。
自伝は自伝。自分に有利に書きますもんね。

さて、彼らは陸路を行くことになるのかな?
このドラマの1話冒頭、ジェームズ・C・ロス(ジョン・ロスの甥)がフランクリン隊を探しに来て、イヌイットの男から話を聞いている時、餓死寸前で歩いていたと語ってたので、これからその過酷なシーンが来るのかと思うと、気持ちが塞いでくる気がします・・・

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました