ザ・テラー　 シーズン１ #4 屈辱の夜

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なんだか、胸がザワザワするドラマです。
だけど、問題が！
ジョンやジェームズって名前が多すぎる(笑）
どのジョンやねん？って毎回考えるわー(笑）

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主な登場人物

#4 屈辱の夜 Punished, as a boy  あらすじ

テラー号の船体は尾根にせり上がりはじめ、一部の缶詰は腐りはじめていた。
隊員たちは24時間、交代で警備するが、
ある日、”獣”が船の側面から下りて来て、犠牲者が出てしまう。

まとめ　＆　感想

1847年11月（5ヶ月後）

軍に捜索を訴えるジェーン

ジョン・フランクリンの妻ジェーンは、姪のソフィアと共に、海軍司令部に出向く。
以前として２隻の目撃情報はないが、軍は捜査が必要か否か、判断できないと言う。
ジェーンは、「夫は隊長の第一候補でも、第二候補でも、第三候補でもなかった。有能ではあっても間違いもしがちです。どこかで身動きできなくなっているかも知れない。検討は終わりにして行動してください」と捜索隊を出すよう願い出るが、ジョン・ロス大佐は、判断材料がないと言い、ジェームズ・ロスに至っては、「1850年までに何の連絡もなかったら、私が自ら探しに行くと約束する」と言うだけだった。

「今、この瞬間も、ジョンが助けを求めているのを感じる」
ジェーンはそう言い、国が動かないなら私たちで資金を集めて捜索するしかないと行動を起こす。

迫りくる恐怖

ジョプソン士官が、テラー号の船首が20センチ上がり始め、缶詰の一部は腐り始めているとクロジャーに報告していた時、船上で騒ぎが起こる。

クロジャーが駆けつけると、「アレにやられました」と隊員。
そこには頭の皮と骨をえぐり取られ、脳が見えた状態で兵士ヘザーが倒れていた。
見張りの隊員は、”獣”は船の側面から船上に下りて来たと言う。
クロジャーは、重症を負いながらも息の根があるヘザーを医務室へ運ぶよう指示する。

その時、「氷原で見張りをしていたストロングがいません」と報告が入る。
クロジャーは30人の隊員を支度させ、２人１組で捜索するよう指示する。

給仕係のエヴァンスは、ストロングの捜索に加わりたいと志願する。
クロジャーは断り切れず、自分に同行するよう言う。

捜索

ストロングを捜索するクロジャーとエヴァンス。
異変を感じたクロジャーがエヴァンスに　”待て”　と指示して確認に行くと、そこには隊員のコートと血だまりがあったが死体はなかった。
その時、背後から「うぉぉお」と叫び声がする。
「エヴァンス！」
クロジャーは叫びながら戻るが、そこにエヴァンスの姿も死体もなく、あるのは持っていたランプと血だまりだけだった。

クロジャーとフィッツジェームズ

「獣の行動にはパターンがある。だが、動物にそんなことができるのか？」
得体の知れない獣への恐怖と、エヴァンスを死なせてしまったことへ悔恨で、酒を煽るクロジャーに、「酒を控えた方がいい」と忠告するフィッツジェームズ。

フィッツジェームズは、「指揮をしてください」と言うが、「航路発見は絶望的なのは分かってるだろ？春にまだ船が浮かんでいて、水路が開けたら一旦戻って帰路につく。フェアホルム海尉が救援要請から戻ったとしてもだ」とクロジャー。
フィッツジェームズは、「ここにいる理由は何です？あなたはその大義を忘れてる！命令じゃなく、誰もが志願してここにいる」と抗議するが、クロジャーはジョン隊長を守り、彼の決断を成功させるようある女性から指示されたから来たのだと言い出す。
その女性こそ、彼が２度もプロポーズを断られているジョン・フランクリンの姪ソフィアだった。

テラー号に迫る恐怖

マクドナルド軍医は、ヘザー兵士の傷口を焼いて処置すると言う。
こんな重症を負ってもまだ生きているヘザー。
グッドサーは勉強のため処置を手伝うことに。

当直に選ばれたヒッキーが甲板を警備していると、船首近くの甲板にいる人影を見つける
「誰だ？」銃を構えながら近づくヒッキー

ヒッキーが肩口を触り、こっちに向かせようとすると崩れ落ちたソレは、胴体を真っ二つにされた切断死体だった

その時ヒッキーは、氷原から甲板を見ている　”獣”　（真っ白の雪原にいる大きな白い獣）を見る。
そして突然、ソリ隊が見つけたイヌイットの家の場所を詳しく教えて欲しいと言い出す。

死体は２体で、上半身はストロング、下半身はエヴァンスだと分かる。
マクドナルド軍医は、爪１本、一撃で斬られており、同じ場所を２度、３度狙い切断していて、人間の力で出来ることではないと言う。
テラー号周辺の足跡も、獣の足跡だけだった。

「人ともクマとも違う？」とフィッツジェームズ。
アーヴィング海尉は、「先住民なら謎が解けるかも知れない」と言い出す。
実はこの５ヶ月、船の近くで氷の家を作り、イヌイットの娘が野営を続けていた。
クロジャーは、ブランキーとマクドナルドと共にイヌイットの娘に話を聞くため、夜明けを待って捜索に出ると言うが、「今すぐ行くべきだ」と言い出すフィッツジェームズにクロジャーは、「この嵐の中、隊員を送り出すのか？疲れ切っている。誰もがヘトヘトだ」と言う。
もう誰もが限界だったー。

勝手な行動

また甲板が騒がしくなる。
ヒッキーたち一部が独断でイヌイットの娘を拘束し、船まで連行したのだ。
隊員の中からは、「イヌイットを殺せ！」と声があがり、騒然となる。

駆けつけたクロジャーは銃で威嚇発砲し、「全員膝をづけ！」とクルーを従わせ、イヌイットの女性に罪が認められない限り、暴力を禁ずると言い、「さらって来たのは誰だ？」と問う。

ヒッキー、ハートネル、マンソンは素直に立ち上がった。
クロジャーは娘の拘束を解き、フィッツジェームズとブランキーで娘をエレバス号で安全で快適に匿うよう指示した。

刑の執行

３人（ヒッキー、ハートネル、マンソン）の尋問をするクロジャーとフィッツジェームズ。
ヒッキーは、「”ヤツ”　は娘の氷の家のところにいた。クマの３倍ほど大きさで、頭と目が異なる。あの女はヤツに向かいに立ち、魔法をかけるように両手を動かすと、”ヤツ”は怯え逃げた。女がこの船を襲うように言ったのかも知れない」と言う。
「憶測で報告をするな」ジャンソンから注意を受けてもヒッキーは、「このまま、あの女に翻弄されっぱなしで良いんですか？規則違反は承知ですが、捕らえるチャンスは今しかないと思った。闘っている相手は動物ではありません」と言う。

しかしクロジャーは、「それは分かっている。キミたちは命を受けずの勝手に行動した」と言い、任務放棄、職務怠慢、反逆行為、残虐行為、無礼な態度、罰としてひとり鞭打ち12回を行うと決断する。
イヌイットの娘に対して無礼だったと言われたヒッキーは、「元凶はあの女だ。あの女を罰するべきだ。あの女は化け物を使い人を殺させている。ジョン隊長の次に狙われるだろうあんたを救ったんだぞ！」と申し立てるが、「反抗的なヒッキーには、尻を30回鞭打ちだ」とクロジャーは命令した。

全員のクルーの前で、ハートネルとマンソンは12回の背中への鞭を打たれ、ヒッキーは尻を30回鞭打たれた。
ヒッキーは呻きながらも耐え抜いた。

刑の執行が終わった後、テラー号は船体が尾根に乗り上げ不安定になっている。エレバス号へ移りたいものは移動して良いと全クルーに選択肢を与えた。

結局クルーは、10人を除く全員がエレバス号へ移動を希望した。
鞭打ちの手当を受け、ベッドに戻ったヒッキーは、薬草がコッソリ置かれているのを見る。

エレバス号で

テラー号から戻って来たフィッツジェームズは、スタンリー軍医に、テラー号で鞭打ちの刑が行われた。イヌイットの娘はエレバス号で預かると言う。

隊員の中には、隊長不良のものも出始めていた。
グッドサーは頭痛を訴えるジョン・モルフィンの口の中を見て、歯肉が黒い縞模様になっていることに気づいた。

イヌイットの娘とグッドサー

スタンリー軍医の指示で、イヌイットの娘に食事を運んだグッドサー。
しかし彼女の口にはどれも合わず、吐き出してしまう。
グッドサーは好意的に話しかけ、今夜のことは英国人らしくない行為だったと謝罪。そして、自分たちがココにいる理由を説明（北西航路発見のため）、キミの言葉を話せるようになりたいと伝えると、娘は少しだけ軟化した態度を見せ、ベーコンを口にするのだった。

ジョン・フランクリンの妻ジェーンは、素晴らしい女性ですね。
姪ソフィアとクロジャーの結婚を反対してる時は、お高く止まってる女性だと思っていたけれど、夫のためにあれだけ行動できるのは、19世紀の女性では素晴らしいと思います。
評価が芳しくなかった夫ジョンが北西航路の隊長に選出されたのは、内助の功があったからかも知れませんね。
ま、残念なことに、この時点でジョン・フランクリンは　”獣”　によって死んでしまってますが

食糧問題もボチボチ本格的にヤバくなっているし、モルフィン隊員の頭痛、歯茎の黒ジミは　”鉛中毒”　かも知れませんね。

結局、１話で出て来た、「トゥンバック＝魔物」が、彼らを襲撃している、シロクマのような獣のことだと思います。
トゥンバックを操っているのがイヌイットの娘だとしたら、これからどうなるんでしょうね？
気になります