#5 マックスに捧ぐ Dedicado a Max あらすじ
不良少年に刺され意識を失ったマイクは、メキシコの田舎町のベッドで目が覚める。
キムに頼まれアッカーの代理人になったジミーは、ありとあらゆる方法で工事を阻止する。
相関図
まとめ
アッカー氏の立ち退き案件
第一ラウンド
アッカーを立ち退きさせる行政代執行が行われようとしていた。
保安官代理も裁判所命令を持ってやってきたが、ジミーは、「番地が違う」と言い出す。
立ち退きの住所は”1130番”。だがアッカーは、「ウチは”1240番”だ」と言うのだ。
保安官代理は郵便物を確認するが、すべて”1240番”。そこで確認が済むまで行政代執行は延期になる。
キムの作戦
キムとペイジはゴルフ中のケヴィンを訪ね、アッカーが弁護士を雇ったこと、それがキムのBFジミーであるため、公正を期すためキムはアッカーの件から手を引き、ペイジとステフが担当すると報告するが、ケヴィンは、「なんか臭う。偶然じゃない。アッカーはキミが手強いと分かり、担当から外すためにジミーを雇ったんだろ。カレの術中にはハマらん。私はキミを信用してる。外れることはない。いいか、コールセンターは必ず建てる。スピードが勝負だ。頼んだぞ」とキムをハズさずアッカーの立ち退きを進め、早急に工事にかかるよう指示する。
第ニラウンド
アッカー宅の周囲で遺跡が発見された。
早速発掘調査が始まり、考古学者は「1週間は必要だ」と言う。
現場主任は、「またあんたが仕組んだんだろ?番地のときと同じだ、ウソに決まってる」とソウルを責めるが、保安官は、「確認がいる」とまたまた工事は延期になる。
第三ラウンド
工事前検査でアッカー宅周辺から放射能反応が出た。工事は三度の延期に。
第四ラウンド
今度はアッカー宅にカトリック信者や観光客が続々とやって来た。
アッカー宅の塀に、キリストの顔が浮かんだのだ。
その壁画は、”トゥクムカリの奇跡”と新聞に取り上げられる。
ケヴィンの抵抗
次から次に問題が持ち上がり、まったく工事を始められない現状に業を煮やしたケヴィンは、「主導権を取り戻す。アッカーとグッドマンを訴えよう」と言い出すが、裁判をしても決着は何年も先だった。
するとリッチ・シュワイカートは、コールセンター建設場所変更を提案する。「発想を転換すればすぐに着工できる」と。
しかしケヴィンは、「父に闘いから逃げるなと教わった。いかさま弁護士のせいで土地を手放してたまるか。最高の弁護団が揃ってるんだ。ヤツらを私の土地から追い出せ。コールセンターは1mmも動かさん!」と宣戦布告する。
ジミーの奥の手
ケヴィンの宣戦布告を受け、「キミはクソジジィ(アッカー)には十分過ぎるぐらいやった。メサ・ヴェルデはキミの収入源だ。この辺が限界だろ。冷静に考えれば引き際だ。まだ打つ手があるにはあるが」とジミー。キムはそれがどんな手なのかと訊くが、「そこまでする必要はない。ケヴィンを個人攻撃する。危険な方法だ」とジミー。キムは、それをやることに。
そこでジミーはケヴィンの身辺調査をマイクに頼もうと電話するが、「今は無理だ」と断られてしまう。
ジミーは獣医カルデラに紹介されたミスターXを使い、ケヴィン宅に侵入、金庫の中まで調べさせるが、犯罪歴も隠し口座も、秘密のケータイ、情事の証拠さえ見つからなかった。
しかしキムはミスターXが撮った写真を見て、あるものを見つける。
疑うシュワイカート
翌日シュワイカートは、「メサ・ヴェルデを離れてはどうだ?一時的に私が指揮しよう」と提案する。
どうやらシュワイカートはキムが現場所へのコールセンター建設に反対、そこでジミーを使ったと見抜いていたのだ。
しかしそれを認めるワケにはいかないキムは、「私を非難してるの?私が不正して顧客の利益に反した?私は必死でやってます」と抗議する。
キムを守ろうとしているシュワイカートは苛立ち、大勢のスタッフがいる前で、「勝手にしろ」とキレるが、キムはそれを同僚たちに見せる必要があったのだ。
マイク
マイクのいる場所
知らないベッドで目を覚ましたマイク。
不良少年に刺された傷は、何者かによって治療されている。
マイクはキッチンにいる夫人に、ここがどこなのか?誰が連れて来たのか?と矢継ぎ早に聞くが、夫人はスペイン語しか話せず、埒が明かない。
そこでマイクは夫人が止めるのを無視し、民家を出るが、どれだけ歩いても舗装道路にさえ行き着かない。
とうとう、【国道まで4キロ】の標識を見たマイクは諦めて座り込む。(ケータイも充電切れ)
そこへ砂埃を立てて1台のクルマがやってきた。グッドマン医師が追いかけてきたのだ。
マイクは以前、ガス・フリングの紹介でグッドマン医師から薬を受け取った
ガス・フリングが関わっていると確信したマイクは、「ナゼ、オレはここにいるんだ?ガスの望みはなんだ?」と訊くが、「死なせるなと言われた」とグッドマン。
村とガス
説得され戻ったマイクはグッドマンの治療を受けながら、ガス・フリングがこの村に多額の出資をしていると知る。
「なぜフリングは私を助け、メキシコに連れて来たんだ?今すぐ家に帰りたい」とマイクは言うが、「理由は本人に聞いてくれ。家に帰りたいなら止めはしないが、バス停の町まで12キロある。そこからエルパソまで丸1日だ。だがこの状態ではたどり着けない。養生した方がいい」と抗生剤、鎮痛剤を渡すグッドマン。
コルタサル夫人から充電器を借りたマイクはガス・フリングに電話すると、「あんたのすることには裏はある。ナゼ私をここへ連れてきた?」と単刀直入に聞くが、「今は話せない」とガス。
追悼の場所
ようやくコルタサル夫人宅での生活に慣れてきたマイクは、食事等の世話をしてくれる夫人にお礼の気持ちをこめ、窓を修理する。
そこへガスがやって来た。
マイクは、「慈善活動でバランスを取り、全部帳消しになると思ってるのか?」と皮肉るが、「何も帳消しにはならない。ここは追悼の場所だ。ビジネスとはできるだけ切り離しておきたい」とガス。
マイクは改めて、「コンサルタント契約は断った」と言うが、「キミは今、岐路に立っている。酒に溺れ、家族と疎遠になり、チンピラとケンカする。行く末は見えてる。だが別の選択肢もある。私は戦争をしてる。兵士が必要だ。分かってるだろ?アイツらがどんな連中か」とガス。
それが”サラマンカ・ファミリー”を意味していると分かったマイクは、「カレとあんたはどう違うんだ?」と言うが、ガスは、「全然違う。キミなら理解できる、復讐だ」とガス。
感想
エピソード題「マックスに捧ぐ」のマックスは、ガスの眼の前でヘクター・サラマンカに殺されたガスの恋人(はっきりそう表現はなかったけど)のことですよね?
そのシーンは、「ブレイキング・バッド シーズン4ー8話 ガスの過去」で描かれています。
こう言う繋がり、たまりませんね!
”マックスに捧ぐ”と書かれた噴水がある場所をガスは、「ここは追悼の場所であり、ビジネスとは切り離しておきたい」と言ったことからも間違いないと思います。
キムが事務所スタッフの前でシュワイカートにキレたのは、ジミーと共犯ではないと皆に周知させるためでしょうね。
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