ROME(ローマ)2 #7(19)セルウィリアの呪い(相関図付)

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やっぱりめっちゃ面白いんだけど。
でも、「ローマ」の史実に基づいた話と言うだけで、皆、敬遠するんだろうな。
事実は小説より奇なりなんだけど

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#7(19)セルウィリアの呪い Death Mask あらすじ

息子ブルートゥスの死はセルウィリアの正気を失わせる。
ブルートゥスに勝利したオクタヴィアヌス、アントニウス、レピドゥスは、ローマの統治について意見を交換する。しかしそれを早速裏切るアントニウス。

相関図

まとめ

アティア

イオカステの結婚
アティアは、オクタヴィアの友人イオカステが気に入らず、イオカステの父親(”ルフス・トランクィルス”)を粛清リストに加えさせた。その結果、イオカステ一家は襲撃され皆殺しにされた。唯一残ったイオカステは辱めを受け、アティアに助けを求める。結局アティアは、イオカステの面倒を見るハメに。
ROME(ローマ)2 #6 (18)フィリッピの戦い(相関図付)
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アティアは、すべてを失ったイオカステを結婚させることに。
その相手はポスカだった。
「私が夢見ていた相手とは全然ちがう」と泣くイオカステにアティアは優しい言葉をかけることもなく、「苦労してまとめた結婚です。身寄りもお金もない娘をもらってもらうのです」と言い聞かせ、結婚式を執り行う。

一方でアントニウスと結婚したいアティアは、「一緒に私たちも式をすればよかった」と結婚をほのめかすが、アントニウスは、曖昧な返事でのらりくらりかわす。

セルウィリアの呪い

息子ブルートゥスの死を嘆き悲しむセルウィリア。
その深い悲しみは、いつしかアティアへの憎しみに変わってしまう。
セルウィリアはアティア邸の前でひざまずくと、「ユリウス家のアティア、正義を求める」と繰り返し、アティアが屋敷から出てくるのを待ちはじめる。その行為は昼夜問わず、雨でも続けられた。

最初は無視を決め込んでいたものの、執念深く諦めないセルウィリアに堪らず、「言いたいことがあるなら言いなさい」と屋敷から姿を現したアティア。

するとセルウィリアはアティアを指差し、「冥界の神々よ、私はセルウィリア。ローマの7つの丘を築き上げた神聖にして由緒あるユニウス家のもの。この女を呪います。命果てるまで苦しみと絶望を与え給え。この女が味わいものはすべて灰と鉄に味に。私の残すすべてを捧げ物として差し出します。願いをお聞きください」と言うと短剣で胸を刺し自殺を図る。奴隷のエレニも短剣で心臓を突き刺し後追い自殺を図った。

 

オクタヴィアヌスとアントニウス

駆け引き

フィリッピの戦いでブルートゥスに勝利したオクタヴィアヌスとアントニウス連合軍。だが問題は誰がローマを統治するかだった。
オクタヴィアヌスは、「領土を3つに分割し、それぞれの場所を統治するのはどうか」と提案する。

すると意外にもアントニウスは、「悪くない」と賛同、

●オクタヴィアヌスは、ローマとその西
●アントニウスは、エジプトと東の属州
●レピドゥスはアフリア

上記を提案するが、すかさずオクタヴィアヌスは反論する

【オクタヴィアヌスの反論】
オクタヴィアヌスの領土は、ガリア(フランス)、ゲルマニア(ドイツ)、元老院。厄介なものばかりであるのに対し、アントニウスの領土は、金もあり、穀物も取れ、その上税収も良い

するとアントニウスは、「税収は3等分、金は1つの国庫に入れる。あくまでの行政上の区分だ」と言う。
オクタヴィアヌスはその条件ならと受け入れることに。

アントニウスの裏切り

ローマの臣下ガリラヤのヘロデ王子がローマにやって来た。
ヘロデは、「ユダヤの王にしてくれるなら十分な贈り物をする」と2万ポンドの金を約束、アントニウスは、「ユダヤ人を治めてくれるなら」と全面支援を約束する。

だがアントニウスはヘロデ王子からの2万ポンドを独り占めしようとする。

【ヘロデ王子とは】
ローマの臣下(君主に仕える者)、ガリラヤ(イスラエル北部、ヨルダン川の西)の王。
アントニウス、オクタヴィアヌスに取り入って信任を得て、この先、ハスモン王家を倒してユダヤの王となる
糾弾

ポスカはマエケナスに、情報源は明かさないと言う約束でヘロデ王子からの2万ポンドをアントニウスが独り占めする気だと告発。もちろん告発の褒美をもらうことも忘れなかった。

その事実を突きつけるオクタヴィアヌスにアントニウスは、「キミには関係ない金だ。贈り物は歳入ではない」と苦しい言い訳をするが、「あなたが私をバカにして力を誇示するなら、協定は上手くいかない」とオクタヴィアヌス。
とうとうアントニウスは、「臆病者のクソガキが!天幕の中にこもってたクセに。お前は自分では何もしていない。他人の栄光を借りているだけだ」と怒りを顕にする。
だがオクタヴィアヌスは一歩も引かず、「あなたは何も変わっていない。ガサツで傲慢で品がない」と言う。

アティアの画策

改めてアントニウスと話し合いの場を持ったオクタヴィアヌス。
以下の項目を互いに確認、了承、互いに一物も持ったままの和解する。

ヘロデの賄賂は3等分
官職などの任命は互いに相談すること
税金、関税、歳入、戦利品、贈り物、賄賂は国庫に収めること

するとアティアが、「二人が揉めたことで町は大騒ぎになっている。友好の誓いなど信じない。だけど両家の間に婚姻関係ができれば結束が示せる」と提案。アントニウスは否定的な発言をするが、「悪い話しじゃない、結束を示せる」とオクタヴィアヌス。
アティアは念願叶ってのアントニウスとの結婚に大喜びする。

しかしその夜、アントニウスはアティアに、「話しがある」と切り出す・・・。

 

レヴィとティモン兄弟

ヘロデ王子はユダヤ人にとって悪と信じて疑わないレヴィは、「ユダヤの民の未来のためにやる。明日のアントニウスの結婚式にヘロデが参列する。大勢の民衆でごった返す。こんなチャンスはない」と暗殺を実行すると言うが、ティモンは、「厳しい警備がある。慎重にやるべきだ。チャンスは1度しかない」と反対。それでもレヴィは、「今回がチャンスだ。運が良ければ助かるかも」というが、「それはない。その場で滅多斬りにされ死ぬさ」とティモン。

 

政治的婚姻

ガリウス家とアントニウス家の婚礼が行われた。
しかしアントニウスと結婚したのは娘のオクタヴィア。

この婚礼は、共同統治政治のためにガイウス家とアントニウス家の結束を示すものであり、子孫を作るためのものであり、アティアだけじゃなく、オクタヴィア、そしてアグリッパまでが苦しむ、誰一人幸せにしない婚姻だった。

オクタヴィアヌスは、愛人と娘の披露宴を悔しげに見つめる母親に、「冷静になってください。母上がアントニウスの愛人であることは皆が周知してる。その二人が結婚してもただの色恋です。大切なのは政治的結束を示すことです」と言い切る。アティアはセルウィリアの呪いの言葉を思い出すのだった。

パレード

ローマの町を歩くアントニウスとオクタヴィアを市民は盛大に歓迎する。
そのパレードの列には、ヘロデもいた。

パレードの列にヘロデを見つけたレヴィは、「やるぞ」と暗殺に向かおうとするが、ティモンはそれを止め、「できない。殺しはイヤだ。ヘロデを殺してもまた誰かが現れるだけだ」と言い出す。
レヴィは、「誓いを忘れたのかっ、この意気地なしめ」と怒りを向けるが、「オレには妻子がいる」とティモン。
すると(もう弟は当てにならない)とばかりにレヴィは短剣を抜き、ひとりで婚礼の列に突っ込もうとする。
ティモンはレヴィを力ずくで止め、短剣を奪おうとするが、抵抗するレヴィ。とうとうティモンはレヴィを短剣で刺してしまう。レヴィは、「お前はオレの弟じゃない」と言う言葉を残し絶命する。

 

ヴォレヌスとプッロ

アヴェンティヌスの町

アヴェンティヌスの住民のための炊き出しに、メッミオが配った偽許可証を持つ人々が列を作るなど、相変わらずヴォレヌスとメッミオの危うい均衡状態が続く中、ヴォレナ(姉)はメッミオの手下オムニポルとの恋愛関係を深めていた

メッミオの策略

そんなある日、ふたりが逢引しているところにやって来たメッミオは、「父親にバレてもいいのか?オレはヤツと兄弟の誓いを交わした仲だ。ウソはつけない。このことを言わないとオレまで同罪になる」と言いだす。

オムニポルは、「言わないでやってくれ。この娘が殺されてしまう」とヴォレナを擁護、ヴォレナも、「なんでもするから秘密にしてほしい」と懇願。するとメッミオは、「それなら仕事のことを頼みたい。ヴォレヌスが何をしようとしてるか探って欲しい」と言い、ヴォレナは、「やれる」と約束。
オムニポルとの関係を続けるために父親の仕事を探りはじめる・・・。

当然、これはメッミオは手下を使いヴォレナにスパイをさせるために計画だった
三角関係

妊娠中のエイレネは、都合の良い仕事しかしないガイアを嫌っており、とうとう、ふたりは諍いに。
エイレネは、「ガイアは私をバカにしている。夫のあなたが叩きのめして」と言い出す。

マスキウスの女ガイアをムチ打つことで、マスキウスと揉めるのではないかと迷うつつも、プッロはムチを持ち、「オレの女房をバカにした。お前は奴隷だ。女主人に逆らった罰を与える」と言うが、ガイアは怯みもせず、「女主人と思えない。釣り合わない。誰が見てもそう思う。それに私をムチ打てば、マスキウスが許さない」と言い返す。
しかしガイアは近づくプッロを殴り、蹴り、抵抗するが・・・・そのまま激しいセックスに発展。
行為を終えプッロは、「これはミスだ。二度としない。何もなかったんだ、いいな。もう逆らうな」とガイアを言い含める。

その以降、従順な態度を見せるガイアにエイレネは、「あなたのムチ打ちのおかげ」とご機嫌だが、ガイアは町の薬草店でこっそり堕胎薬草を購入していたー。

 

感想

申し訳ないけど、やっぱりいけ好かないアティア。
セルウィリアほど恨みはないけど、アティアの望みどおりにはるのは癪に障る(笑)
だから、アントニウスとやっと結婚できると喜んだアティアを打ちのめす結果(娘オクタヴィアとアントニウスの結婚)は、少し(ざま~みろ)感が

セルウィリアが灰を被りなら、「正義を求める」と言い続けたのが気になって調べたところ、”灰をかぶる”と言う行為が、神の許しを請う行動のようです。

ガイアのやること怖すぎる。
結局、ガイアは奴隷からプッロの妻になったエイレネが羨ましいんですよね。
妊娠を喜んでいるプッロとエイレネ夫婦の悲しむ姿を見たくないなぁ
とは言え、あの状況からなんでセックスするかなぁ~
妊娠中のエイレネに、セックスを断られたせい?ほんま男ってアホやで

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