ヴォレヌスの娘ふたりの名前は長女も次女もヴォレナ。なんでやね~ん(笑)
その理由は”感想”で。
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#5 (17) 偽りの和解 Heroes of the Republic あらすじ
軍勢を率いてローマに戻ったオクタヴィアヌスは凱旋式開催を求めるが、キケロが認めないため、代わりに執政官就任を求めるが・・。
奴隷に売られた子どもたちを救出したヴォレヌスはローマの組合に戻ると、子どもたちとやり直そうとするが、子どもたちは父ヴォレヌスを嫌悪、逃亡を企てる。
相関図
まとめ
ムティナの戦いで勝利したカエサル(オクタヴィアヌス)は軍を率いてローマへ帰還。
一方敗戦したアントニウスは残兵を連れガリア北の山中へと逃げ込んだ。
カエサル(オクタヴィアヌス)
キケロとの駆け引き
オクタヴィアヌスが1万5千の兵を率いてローマに帰還、元老院に凱旋式を求めるが、キケロは、「キミは共和国の英雄だ」と称えつつも、「凱旋式は認められない」と言う。
キケロ曰く、ムティナの戦いで勝利に貢献したのは将軍ヒルティウスとパンサでありオクタヴィアヌスではない上、アントニウスは生きていて兵士を抱えているから完全勝利ではない。元老院はレピドゥス将軍率いる2軍団を派遣している。必ず彼らが勝利を持ち帰ると言う。
するとオクタヴィアヌスは、「助言に従う代わりに執政官になる」と言い出す。
キケロは、「まだ19才だ。経験も人脈もない」と反対するが、「我々には軍がある」と言われ、渋々、「私の助言に従ってもらうと言う条件つきなら」と承諾。オクタヴィアヌスも、「必ずあなたの助言と同意を得て発言します」と約束する。
母との関係
ローマに帰還したものの、オクタヴィアヌスと母アティアの関係は、確執が残ったままだった。
(アティアはアントニウスの愛人、息子よりもアントニウスを選んだ)
そんなある日オクタヴィアヌスを訪ねて母アティアがやって来た。
アティアはひざまずくと、「こんな母を赦して。あの人にそそのかされたのです。私に変わるチャンスを与えてちょうだい」と許しを請う。母を許すオクタヴィアヌス。
その後アティアはオクタヴィアヌスを自宅へと連れ帰った。
敗れたその後のアントニウス
アントニウスはガリア北部山中で陣を張り、狩りで食料調達してまで、ローマへ侵攻するときを待っていた。そこへやって来たのはレピドゥス将軍。実はキケロから派遣されたレピドゥス将軍率いる2軍団は、アントニウス軍と戦うことなく寝返ったのだ。
「キミがこれほど兵士に人気だとは思ってもいなかった」と負け惜しみを言うレピドゥスにアントニウスは、「本来ならキミを殺すべきだがどうするべきか考えた。オレの下で指揮を執るのはどうだ?」と提案、レピドゥスは、「断れる立場にない」とそれを受け、キケロの企てはまたしても失敗する。
オクタヴィアヌスの宣言
元老院議会が開かれた。
キケロは議員の前に立つと、「新しい執政官を迎えることになった。”ガイウス・カエサル・オクタヴィアヌスだ」と紹介、拍手で迎えられたオクタヴィアヌスは、「父のために私は執政官として新たな世界を切り開く」と宣言すると、突然、「軍人でもなく、市民としてでもなく息子として父の名誉のために動議を提出する。ブルートゥスとカッシウスは人殺しであり、国家の敵」と宣言する。打診なしの動議にキケロは、「こんなことには同意していない」と止めに行くが、オクタヴィアヌスは兵士を議会に入れると、議員に向い、「私の父はこの議場で死んだ。友だと思っていた者たちから27ヶ所滅多刺しにされた。それは人殺しではないと言うのか。私の動議に反対するものは?」と問う。誰一人反対するものはいなかった。
オクタヴィアヌスにしてやられたキケロはブルートゥスとカッシウスに手紙を送る。
ブルートゥス
キケロから【オクタヴィアヌスが元老院でブルートゥスとカッシウスは共和国に敵と宣言した】との手紙を受け取ったブルートゥスは興奮気味に、「元老院は新たな暴君が現れたとオクタヴィアヌスを恐れている。キケロは我々に共和国を救って欲しい。すぐにローマに戻ってくれと懇願してる。互いに憎み合ってるオクタヴィアヌスとアントニウスはもうすぐ戦争をはじめるはずだ。私たちはそれを静観し、勝った方を叩き潰せば良い。待ちに待った好機がやって来たんだ」と言い、早速キケロに返事を送る。
その後ブルートゥスは軍を率いてローマへ向けて移動。
ヘスポントス付近(ギリシャの海峡)へと到達する・・・。
ヴォレヌス
子どもたちを奪還、アヴェンティヌスの町へと戻ってきたヴォレヌスは、組合を守っていたマスキウスはじめ仲間たちに、「奴隷にされていた子どもたちを救い出した。上の娘は娼婦に、息子は種違いだがバカにしたりせず優しく迎えてやってくれ」と宣言すると、子どもたちに部屋を与え、「もう一度みんなでやり直そう」と言う。
マスキウスからヴォレヌスの不在中、元締めとして必死で縄張りを守ったと報告を受けたヴォレヌスは、「お前はよくやってくれた」と認め褒めるが、これまでどおり2番目の地位はプッロ、3番目がマスキウスは変わらないと言う。納得いかないマスキウス。
組合にリュデが現れた。その服装からリュデが神殿で神に仕える身となったことは一目瞭然だった。
ヴォレヌスは、「連れて行こうなんて思うな。あの子たちはここでオレと暮らす」と前置きし、子どもたちと再会させる。子どもたちと再会したリュデは神に感謝の祈りを捧げる。
ヴォレヌスとリュデ、そして子どもたちは悪運を払うため神に捧げ物をすると、「家族を取り戻せたことを感謝します。私はこの瞬間から、闇を捨て去り光の中を歩むと誓います」と言うヴォレヌスを冷めた目で見つめる姉ヴォレナ。
家族への思い
自らカエリウスとコッタのアジトへ出向いたヴォレヌスは、「和解したい。執政官の意向だ。争うのは町にも商売にも良くない。ここらが潮時だろ」と提案するが、「あんたが始めた諍いだ」とカエリウス。そこでヴォレヌスは、カエリウスとコッタに”アルゴシー船着場”を譲渡し、”オスティア港”の売上5%ずつをふたりに渡すと言う条件を提示、カエリウスとコッタはその条件を呑む。
ヴォレヌスは厨房を仕切るガイアと関係を持つ。
しかし同じ頃、子どもたちは家出を決行していた。
リュデの説得
父の元から逃げ出したヴォレナたちは、「逃げてきた。母さんを殺したヤツ人と暮らせない。私たちを呪って奴隷にした」と叔母リュデを頼るが、リュデは、「どうやって生きていくつもり?その術がないし、どこに逃げてもヴォレヌスは必ず見つけ出す。憎しみは心の中に秘め、決して表に出してはダメ。お父さんの前では良い子でいるの。あなたたちに生きていて欲しい。生きていくにはそれしかない。あなたが愛して許せばカレはよろこび神に感謝する」と説得する。
深まる確執
叔母リュデの説得で、家に戻った子どもたち。
姉ヴォレナは笑顔を見せ、料理を作り、妹と弟も家事を手伝う。
それだけで幸せそうなヴォレヌスを見てプッロも(これでやり直せる)と安心するが、ヴォレナたちは父への憎悪を募らせ続けていた。
絶体絶命のオクタヴィアヌス
キケロの宣戦布告
キケロはオクタヴィアヌスを訪ねると、軍団の指揮権を引き渡すよう要求する。軍団を使い高圧的な態度を取ったオクタヴィアヌスに元老院が憤っていると言うのだ。
「断ったら?」と言うオクタヴィアヌスにキケロは、「ブルートゥスとカッシウスが20軍団を率いてローマへ戻る。彼らはキミに共和国の敵と名指しされたのだから快くは思っていない。もしキミが軍を引き渡すならブルートゥスに私が話しをつけよう」と言う。
オクタヴィアヌスの軍団は4つ。戦えば悲惨な結末になることは間違いなかった。
オクタヴィアヌス、アグリッパ、マエケナスは打開策を検討するが、どれも見通しは暗く、途方にくれる。
そこへアティアが姿を見せる・・・。
偽りの和解
ひとりガリア北部山中のアントニウスの野営地へとやって来たアティア。思わぬ訪問者を歓迎するアントニウス。
愛人との再会をよろこぶアントニウスにアティアは、ある提案をする。
それは、ブルートゥス軍を倒すため息子オクタヴィアヌス軍と手を組まないかと言うもの。
「昨日の敵は今日の味方」
アントニウスは自分をガリア北へと追いやったオクタヴィアヌスと手を組む決断をする。
感想
マルクス・トゥリウス・キケロは史実上、ローマ共和政末期の政治家であり弁護士、哲学者であるとされているけれど、政治家と言うよりも雄弁家として歴史に名言を残してる人みたいです。
政治力はイマイチだったのかも知れませんね。
で、ヴォレヌスの長女、次女の名前だけど、ふたりとも”ヴォレナ”です。
どういうこと?と調べてみたら、紀元前ローマでは、女性に名前がなかったそうです。
ヨーロッパの国々言語は男性名詞、女性名詞があるのはあるあるの話し。
名字もそれにならうわけで、
男性名詞 | 女性名詞 |
ユリウス | ユリア |
コウネリウス | コウネリア |
クラウディウス | クラウディア |
なのでオクタヴィウスの姉はオクタヴィアなのだそうですよ。
この男性名詞、女性名詞は今でも欧州各国の言語に残っているので、名字を聞いただけで、その人物が女性か男性かわかるそうです。
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