ROME(ローマ)1 #7 ポンペイウスの最期(相関図付)

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今回のエピソードは、歴史上、「ファルサルスの戦い」と言われる部分です。

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#7 ポンペイウスの最期 Pharsalus あらすじ

第13軍団は船でギリシャに向かったが嵐に遭い難破してしまう。
一方アントニウスはギリシャにいるカエサルと合流する。
10軍団を持ち圧倒的有利に立ったポンペイウスは、物資、食糧が足りないカエサル軍は2ヶ月以内には飢え死にすると考え、「戦わずして勝つ」作戦を取ると言うが、それに反対したのはカトー、スキピオ、キケロたち。

相関図

まとめ

ファルサルスの戦い

追いつめられたカエサル軍

船で出陣したヴォレヌス率いる第13軍団は嵐で船が大破、ほぼ全員死亡した。
一方アントニウスは軍を率いてカエサル軍と合流したが、2千もの兵士が戦死、カエサル軍は追いつめられていた

ポンペイウス

10個軍を有するポンペイウス軍は優勢で、すでに勝利後分け与える領土の話しで盛り上がるほどだった。
その状況にブルートゥスは、「独裁者は許せないがカエサルは父同然、複雑だ」と言うが、カトーは、「いつカエサルにトドメを刺すのだ?」とポンペイウスに迫る。
しかしポンペイウスは、「戦いを避け、兵糧攻めで自滅を待つ。その方が我が軍も被害が出ない」と言う。するとそれを聞いたカトーは、「ローマと共和国を奪われたんだ、それでは顔が立たん。名誉にかけてヤツを血祭りにし、軍人マルスにカエサルを死体を捧げるべきだ」と言い、キケロも、「力で奪う勝利の方が人心を掴む」と言い、スキピオは、「キミはポンペイウス・マグヌスだ。歯向かう者は叩き潰すはずだろ。そうでなければ民衆が失望する」と決戦で決着をつけるべきとポンペイウスを煽る。
ポンペイウスは元老院に押される形で、最後の決戦を開始する決意、出陣する。

カエサル

ポンペイウス出陣の一報を受け、カエサルは招集ラッパを吹く。
ポスカは、「戦うおつもりですか?敵は圧倒的です。戦力が違い過ぎる。その上、兵士は疲れ切っている。とても戦えない」と止めるが、カエサルは、「我々は勝つか負けるかだがポンペイウスには他の選択肢がある」と言うと出陣する。

 

ローマ

ローマでは、

カエサル軍第13軍団が嵐で難破、カエサル軍は圧倒的に兵力が足りず、ポンペイウス軍に包囲されている。元老院とポンペイウス軍は間もなく決定的な勝利を手にする

と報告された。

ニオベ

ニオベと絶縁を宣言した妹リュデだったが、ヴォレヌスが難破したと聞き、姉を心配し、様子を見に行ってしまう。最初は言い合いになったものの、姉妹は互いを許しあう。

アティア

カエサル軍が負けることを想定し、護衛を増やそうと躍起になるアティアは、「セルウィリアから護衛を借りて来て」と言い出す。
オクタヴィアは、「そんな厚かましいお願いはできない。奴隷男を贈ったぐらいで友情が買えると思っているお母様は傲慢過ぎる」と意見するが、そんなことお構いなしのアティアは、「私は頭を下げられない、だからあなたが行くのです」と引き下がらない。

オクタヴィアとセルウィリア

結局は母アティアに従うしかないオクタヴィアは、セルウィリアに護衛を貸して欲しいと頼むが、セルウィリアはその申し出にイヤな態度ひとつ見せずOKする。その優しさに、「頼める義理じゃないのに・・」と泣き出すオクタヴィアをハグするセルウィリア。

 

ローマの町にカエサル勝利が告げられる

オクタヴィアとセルウィリア

数日後、セルウィリアから、「一緒に機織りをしないか」と誘いが入った。
アティアは当然のようにオクタヴィアに相手をするよう言うが、セルウィリアに愛を感じてしまったオクタヴィアは、神への冒涜ではないかと悩み、「行きたくない」と言うが、もちろんそれを許す母アティアではない。

結局オクタヴィアはセルウィリアを訪ねる。
楽しいおしゃべりをしていた時、奴隷から、”ポンペイウス軍が敗れた、ブルートゥスの安否は不明”と報告が入る。息子の生死がわからず動揺するセルウィリアをオクタヴィアは放っておけず、ふたりは濃密な関係を持ってしまう。

 

敗戦した元老院とポンペイウス軍

敗戦が決まり自分たちの身の安全を考えはじめる貴族たち。
カトーは、ギリシャを出てアフリカへ渡り兵を買ってもう一度立て直そうと言うが、兵力を買う資金も尽きていた。
それでも、「元老院と共和国は死なん!」と戦いを続けると言うカトーにキケロは、「私はカエサルに降伏する」と言い出す。カトーたちは、「プライド、名誉はないのか?」となじるが、キケロは、「戦うことに疲れた。殺されるだろうが死ぬことは怖くない。ローマに戻りたい」と言う。

するとブルートゥスも、「こうなるとわかっていたらローマを出なかった。ポンペイウスがこれほど愚かとは・・」と言うが、それを聞いていたポンペイウスは、ブルートゥスを責めず、「私がキミを失望させた」と言うと、アンフィポリスへ行って金を調達しエジプトへ渡り、親交が深い王家を頼ると言う。
それを聞き、カトーとスキピオは、「我々は別の道を行くべきだ」と軍を離れ、ブルートゥスとキケロもカエサルの降伏する道を選び、誰もポンペイウスに従わなかった。

ポンペイウスの決断

ポンペイウスは家族を連れエジプトを目指すが、その道中、兵士と家臣、主要の奴隷たちは全員逃げ出してしまう。残ったのは奴隷が数十人。
ポンペイウスはその奴隷頭であるリュサンドロスに、エジプトまでアテンドするよう言うと、「私の正体を明かすな。私は商人のアエネアス・メッラだ、いいな」と言いつける。

 

ブルートゥスとキケロ

カエサルの野営地に降伏のためやって来たキケロとブルートゥスをカエサルは意外にも笑顔で迎え、「また会えてうれしい」とハグする。キケロはすぐに降伏を宣言するが、「降伏の話しなど必要ない。諍いはあったがまた元の友だ」とカエサル。ブルートゥスには、「お前を困らせたな。お前は信念に従い行動しただけだ」と気持ち悪いぐらいに理解を示すと、「ポンペイウスはどうした?生きているんだろうな?」とポンペイウスを心配する。

しかしポンペイウスは降伏する気がなく逃げたと聞くと、「バカな、逃げられるものか」と言い、少しさみしそうな様子を見せる。
アントニウスたち兵士が食事をし盛り上がる中、カエサルはブルートゥスとキケロを連れてやって来た。
一気に静まり返るテーブル。
しかしカエサルはお構いなしにふたりを座らせると、酒と食事を与えるが、アントニウスはあからさまに不満な様子を見せる。

 

生き延びたヴォレヌスとプッロ

難破後

多くの兵士が死んだ中、ヴォレヌスとプッロは何とか泳ぎ、浅瀬へとたどり着くが、そこは陸続きではない場所だった。水も食べ物もなく、どこへも行けないふたりは、ただ死を待つだけ・・・と、その時、海に浮かぶ死体を見たヴォレヌスはひらめく!
ヴォレヌスとプッロは死んだ兵士を”いかだ”に浅瀬を脱出、海へと漕ぎ出すが漂流することに

助けられたふたり

浜辺に打ち上げられ倒れているふたりを発見したのはエジプトへ向かうポンペイウスのラマ隊だった。

プッロはポンペイウスを見るやいなや、「どっかで見た顔だ」と言うが、身バレしたくないポンペイウスは知らないフリをし、隊を出発させろと命じるが、奴隷頭のリュサンドロスは、「今夜はここで野宿する」と強引に決めてしまう。
数日ぶりの食事にありついたふたり。
プッロはヴォレヌスから見覚えのある男がポンペイウス・マグヌス本人と聞き、「妻子も一緒だ。これでカエサルからたっぷり褒美がもらえる」と言うが、「もう少し状況を見てからだ」と策を練るヴォレヌス。

奴隷頭リュサンドロスの策略

その夜、奴隷頭のリュサンドロスが、「オレの手下だけでは勝てない。手を組もう。戦果は半々」とポンペイウス一家殺害と金品強奪をヴォレヌスとプッロに持ちかける。そんな取引に応じるワケがないヴォレヌスは、「ここから消え失せろ」と迫るが、リュサンドロスが剣を抜いたため、ヴォレヌスはリュサンドロスを始末してしまう。

その騒ぎにポンペイウスは、「私が雇った男だ」とヴォレヌスの行為を咎めるが、「この男はあなたを襲撃しようと誘ってきた。私は第13軍団部隊長ヴォレヌス」と自分の身分を明かす。それでも、「礼を言う。私はメッラ、商人だ」と正体を隠し続けるポンペイウスにヴォレヌスは、「これから私の指示に従ってもらう。これよりあなたを第13軍団の捕虜にする」と宣言、なおもごまかそうとするポンペイウスにプッロは、「正体はわかっています、将軍」と言う。

ヴォレヌスの決断

観念したポンペイウスはヴォレヌスに、「ふたりだけで話しをしたい」と言い、この場に及んでも、ポンペイウス・マグヌスではないと言いはる。
そんなポンペイウスに、「圧倒的有利だったポンペイウス軍どうしてこんなことになったのかお聞きしたい」とヴォレヌス。
ポンペイウスは、「そうだ。負けることなど考えられなかった。だが悪はそこに潜む」と言い、ファルサルスの戦いについて語りはじめる・・・

ポンペイウスの話しを要約すると、まさかの自滅的展開で敗戦したらしかった。

ようやく自分をポンペイウス・マグヌスと認めたその男は、「慈悲を請う気はない。だが妻子だけはエジプトの友人の元へ行かせて欲しい」と頼む。その姿にかつての将軍ポンペイウスの姿は・・・なかった。

翌朝、ヴォレヌスはポンペイウスと妻子を捕まえることなく、去ることを決める。
ヴォレヌスの決断にプッロは、「利口じゃないし友だち甲斐もない。最高の捕虜をどうして逃がしたんです?捕まえていれば馬や金だけじゃなく、奴隷に家畜、もしかしたら農場までもらえたのに」と大きな褒美をもらい損なった悔しさをぶつけるが、「ポンペイウス・マグヌスはカネで売り買いできる奴隷とはちがう」とヴォレヌス。

カエサル軍に合流したヴォレヌスとプッロ

ヴォレヌスとプッロはカエサル陣営へとたどり着いた。
「嵐で5千人の兵士が死んだ。そのうち生き残ったのはお前たちの他に12名、奇跡だ。きっと大きな役目があるのだろう」と言うカエサルにヴォレヌスは、「ここへ来る途中、家族を連れたポンペイウスと出くわした」と告白する。

「どういうことだ?なぜポンペイウスを捕らえなかった?」と聞くカエサルに、「ポンペイウスは兵士なしで奴隷と家族とでエジプトへ向かいました。捕らえなかったのは、必要ないと思ったからです。手は震え、服は汚れ、涙ぐみやつれ切っていた。プッロは関与していません」とヴォレヌス。
さすがに寛容なカエサルも、「誰がそんな権限をお前に与えた?逃がした罪は磔の刑に相当する罪だ」と激怒するが、「ただ許しを請うのみです」とヴォレヌス。結局カエサルは、「慈悲を与えたのが私だと言うことを忘れるな」と処罰なしで解放してしまう。
その判断にアントニウスは、「あの男に甘すぎる。ポンペイウスを逃がしたんだ。死で償わせるべきだ」と意見するが、カエサルは、「盗まれた鷲の徽章を見つけ、船団を沈めた嵐を生き延び、ポンペイウスのいる浜辺に流れ着いた。ヤツらは神を味方につけている。私はそんな者たちを殺したりはしない」と言う。

ポンペイウスの最期

ヴォレヌスの情で家族と共にエジプトへとたどり着いたポンペイウスは、出迎えた元ポンペイウス軍の隊長セプティミウスによって斬首された。

 

感想

邦題は、「ポンペイウスの最期」ですが、原題は、「Pharsalus(ファルサルス)」。
ポンペイウスと元老院 vs カエサル軍の戦い、ファルサルスの戦いことです。
歴史上も、軍力では圧倒的に優位だったポンペイウス軍、元老院軍だったが、戦いの経験値が高かったカエサル軍に及ばなかったとされているようです。実際、ポンペイウスは食糧と資金不足で今にも陣営が崩壊しそうであったカエサル軍に対して、時間を稼いで消耗させるべきと考えていたが、ポンペイウスの意見に賛同するものはほとんどなく、元老院派の大半は弱っているカエサル派との決戦をポンペイウスに迫ったとされているようで、まさしく今回のエピソードで描かれたとおりのようです。

歴史ってやっぱり凄いですねー。

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