レジデントのシーズン4がFOXで配信はじまりました~
2話ずつレビュー更新予定です。
ジョージア州アトランタにある”チャスティン・パーク記念病院”は、富裕層に人気だったが、病院投資会社レッドロックが実権を握り、売上重視の経営方針を実行するのはCEOキム。キムは人気保持のために脳神経外科医ケインを雇っている。
そんな中、コンラッドはニックにプロポーズ、ふたりは結婚することに。
相関図
#1 結婚氏と葬式 A Wedding , A Funeral あらすじ
#1 COVID-19
2020年3月2日
挙式の準備をはじめたニックとコンラッドだが、その日、ERに高熱と咳、味覚障害を訴える34才のカーターが運ばれて来た。シアトル帰りであることと、症状からCOVIDー19を疑うコンラッド。
しかしカーターは突然心停止を起こしてしまう。すぐに看護師のハードリーが心臓マッサージを始めるがー。
2020年4月5日
ジョージア州も爆発的にコロナ感染者が増え、手探りの治療が続いていた。
この状況にニックとコンラッドは挙式を取りやめることに。
病院の外には数個の治療テントが作られ、ERは野戦病院状態だったが、治療法がなく対象療法しかできない。
患者は家族と一切の面会ができず、オンライン面会のみ。そして患者は次々と亡くなって行くー。
無力を感じるヴォス。
そして、看護師ハードリーもCOVID19に感染してしまった。
シングルマザーのハードリーは部屋に鍵をかけ、娘との接触を断って自宅療養していたが、どんどん症状が悪化、自力でERまでたどり着いたあと、意識を失い倒れてしまう。
「娘のために最後まで意識を保っておきたい」と挿管を拒否していたハードリーだったが、人工呼吸器を使うしかないほど重症となり、挿管、人工呼吸器を使用することに。
チャスティン開業始まって以来の手術ゼロが続いていた。
政府のガイドラインで緊急性の高い手術以外は中止が示され、支援金支給されたが、それらはすべてレッドロックに牛耳られ、「4億ドルの赤字で皆の給料が払えない。手術をしてくれ」とキム副社長は医師らに求める。
しかし、「ERはそんな状況じゃない」とベル、ヴィス、オースティンは拒否。
唯一、ケインだけは、外科部長の位置を何があっても守れと条件付でキムに協力することに。
ケインが緊急性ゼロのオペをすると知りオースティンは、「最大の公衆衛生危機の真っ只中にするべきことじゃない。患者を感染させてしまうぞ。レッドロックに従うのか?」と忠告するが、「オレは外科医だ」とケイン。
そんな中、二重マスクをしていたヴォスの1枚が不良品マスクだったことが分かる。
コンラッドはニックに、「自宅に帰れず、スタッフが次々感染し、死者も出ているのに、まともな製品なしに戦えと言うのか?スタッフを守ってくれ!」と怒りをぶつける。
そしてヴォスにも熱の症状が出てしまう-。
キムに呼ばれたコンラッド。
キムは親戚を頼って大金を使い、韓国から衛生商品(マスク、ゴーグル、防護服など)を手に入れたと言う。
驚くコンラッドにキムは、「私の独断でやった。レッドロックにバレたらクビだろうが、スタッフの安全は保たれる」と言う。
2021年、COVID-19が終息に向かった後ー。
コンラッドとニックは延期していた挙式を行う。
参列者には、ハードリー、ヴォスの姿が。
介添え人をするはずだったデヴォンは、父親の葬儀のため参列できなかった。
デヴォンの父親はCOVID-19で死去したのだ。
ふたりは亡くなった仲間を思いながら皆に祝福される。
AJがアンドレアと別れたと知ったミーナ。
AJから気持ちを打ち明けられ、ミーナはそれを受け入れる。
ベルとヴォスも良い感じだ。
COVID-19感染したヴォスをベルは励まし、何かと手助けしたらしい。
感想
リアルな医療ドラマだと謳うなら、コロナ感染症(COVID-19)エピソードに触れないワケにはいかないと思う。そのぐらいコロナ感染は医療スタッフに使命感を感じさせたものだったからだ。
とは言え、私は最前線ではないが医療関係者なので、コロナ感染症のエピソードはやっぱりしんどいなと思う。できれば見たくない。
でも正しく描いていたかなと思います。未知のウィルスと戦わざるを得なかった当初は、こんな混乱の中でしたし、衛生物品が足りず、3日に1回しかマスクを変えられませんでしたし、手術は軒並み中止になり、私の仕事がなくなった時期もありました。
できれば、冒頭にコメントがあったように、コロナが終息したその後の世界を見たいですね。
もうコロナ感染はエエわ。
アメリカではもうじきシーズン5が放送予定だそうです。
#2 ミーナ法廷 Mina’s Kangaroo Court あらすじ
呼吸不全で入院して来たマリンズを担当するオースティンは、その患者がパンデミックの最中、ケインによって椎間板ヘルニアのオペを受けた患者だと気づく。マリンズは、術後コロナ感染を起こし、重症となっていたと知り、ミーナと共にケインの責任を追及しようとするが・・・。
まとめ
多くの仲間をコロナ感染で亡くして
チャスティン・パーク記念病院のスタッフもコロナ感染で数十人が亡くなっていた。
彼らに敬意を表してモニュメントが建てられた。
病院を去るキムCEO
レッドロック幹部から、キムCEOのパンデミック中の働きについて聴取を受けたヴォスとケインは、辛辣な評価をする中、コンラッドは、「カレは会社人間だがパンデミックで防護服やマスクが足らず困っていた時、約束どおり金を工面し、用意してくれた。その時は尊敬した」と真実を話す。
しかしキムはクビになる。
「裏切ったな」とを責めるキムに、「事実を話した。あなたのしたことを称賛した」とコンラッド。
キムは、「これからココはもっと悪くなる」と言う言葉を残し、病院を去るー。
ニシェル・ランドール下院議員
ER
ジョージア州知事選に名乗りをあげているランドールは、初の黒人女性知事を目指しており、夫は殿堂入りの元NFLの選手だ。
多忙を極めるランドールは数日前から高熱、咳、嘔吐が続いており、資金調達パーティーへ向かう途中、見かねたドライバーのジェームズがERへと連れて来たのだった。
急変
ERに来た当初は入院を拒否するぐらいの元気があったランドールだが、病状はどんどん悪化、息苦しさを訴えはじめ、SATは80%代までダウンし、喀血してしまう。
【喀血(かっけつ)】気道(気管・肺)からの出血。ちなみに胃、食道からの出血は吐血(とけつ)と言う
ジェームズに湿疹が出ているのを見つけたコンラッド。
ジェームズは、「帯状疱疹と診断され、10日前から抗ウィルス薬を飲んでいる」と言う。
そしてジェームズは、「ニシェルはストレスと溜めていた。夫は選挙に反対してる。愛妻家も表向きだ」と言う。
新たな症状
コンラッドはジェームズとランドールが特別の関係と気づき、ジェームズの帯状疱疹とランドールの病状が関係していると推測、「隠し事をされては助けることができない」とぶつけるが、「脚の感覚がない」と言い出すランドール。
MRIの結果ヴォスは、「L3,4病変があり、脊髄減圧術が必要だ」と言う。
すぐさまランドールはオペを受けることに。
しかしヴォスはランドールの背中にも帯状疱疹様の湿疹を発見する。
もう彼らからの告白を待っている時間はなかった。
「事実が分からなければ彼女は死ぬ」とコンラッドに言われ、「カリブ海にふたりで行った」とジェームズ。
ジェームズの告白のおかげでランドールは「住血吸虫」と診断、治療が始まった。
「成功しラッキーでしたね、あなたのウソのせいで私たちは悩み、あなたは死ぬところだった」と言うデヴォン。
医者に隠し事をすれば死ぬと忠告するコンラッドにランドールは、「浮気がバレたら私の知事への道は断たれる」と言う。
もちろんコンラッドは、医者には守秘義務があると言うがランドールは、「いずれ世間が知ることになる」と言うとジェームズとの関係を終わらせた。
オースティンとミーナ、そしてケイン
オースティンとミーナ
付き合いはじめたふたり。
ミーナから、関係を公にしないでおこうと言われ、OKするA.J。
ベン・マリンズ
数週間前から呼吸困難があり、ERへ搬送されてきたマリンズ。
検査結果から肺塞栓症と診断したオースティンは、マリンズがパンデミックの最中、ケインから椎間板ヘルニアのオペを受けた患者と知る。
マリンズにはすぐに血栓除去術を行うことに。
マリンズが椎間板ヘルニア術後、新型コロナ感染までしたと知りオースティンとミーナは、「ケインの犠牲者だ。真実を突き止めよう」と話し合う。
オースティンとケイン
マリンズにいくつかの質問をし、ケインが”マリンズを重症の椎間板ヘルニアである”と偽申請して手術した証拠を掴んだオースティンは、ケインと対峙する。
しかしケインは、「非難の内容が事実だとしても、そういう白人外科医は大勢いる。黒人だけが責められるのか?私は同胞を蹴落とす気などないが、でもキミは上のヤツを引きずり降ろす」とオースティンを非難する。
オースティンは、「あんたを追放したいワケじゃない。互いに高め合いたいと思ってる。秀でた才能が軽視されないように」と言うが、「スキルが高くても稼がなきゃ軽視される。金がものを言うんだ。そういう世界だ」とケインは言い切る。
オースティンとミーナ
オースティンはカルテ改ざんの証拠を掴んだが、少し考えたいとミーナに言うが、「ケインは危険人物よ、キャリアを潰して追い出すべき」と譲らないミーナ。
それでも、「複雑なんだ。少し時間をくれ」と言うオースティンに明らかに不満気なミーナ。
緊急手術
マリンズの容体が急変、脳梗塞を起こした。
オースティンは、「これはあんたのせいだ」と言うが、「患者はリスクを知ってた。パンデミックもオレのせいじゃない」とケイン。
その言葉にミーナは、「否定しても責任は取ってもらう」とケインを責めるが、それを止めたのはオースティンだった。
血栓除去術は可能と判断され、オペに入ったオースティンとミーナは、問題なく手術を完了するが、マリンズは脳出血と脳ヘルニアを起こしてしまう。
オースティンが、「ケインを呼べ!」と言った時、颯爽と現れたのケイン。
既に手洗いも終えており、すぐにオペに入ると、難しい手技で見事に患者の命を救った。
決裂
「カレは有害よ」と指摘するミーナに、「カレは生き残ろうと必死なんだ。これまでカレが受けて来た人種差別が今のカレを形成してる。カレを責められない」とオースティン。
しかし、「人は変わらない」と意見を変えないミーナにオースティンは、「これはオレが上に報告する事案だ。キミじゃない。オレの決断を尊重しろ」と言うが、「それは同僚として?それとも恋人としての頼み?」とミーナ。
ケインに感謝するマリンズの妻にミーナは、ケインの真実を告白してしまう。
「キミが話したせいでマリンズ夫妻はケインを訴える。この行為は私に対する不敬だ」と言うオースティンに。「私は謝らない」とミーナ。
ふたりの恋愛関係も一旦ブレイクすることに。
ベル
コロナ感染で多くの仲間を失い、価値観が変わったベルは、「人との絆を壊したことを後悔してる。パンデミック中、最初の妻の連れ子ジェイクが心配でメールをしたが、返事がなかった。元妻に脅されて連絡を絶ったが、そうするんじゃなかった」と後悔を口にする。
ネット検索し、ジェイクがミュージシャンしていると知ったベルは、ジェイクに会いに行く。
突然現れたベルにジェイクは、「20年も無視してたのに今更なんなんだ?」と怒りと苛立ちをぶつけるが、「パンデミックでたくさんの死を見て価値観が変わった。離婚した時、キミたちを愛してたのに関係を絶ったことを後悔してる」とベル。
しかしジェイクの言葉は、「オレの中ではあんたもう死んでる」だった。
落ち込むベルにヴォスは、「簡単に諦めないで。闘うのよ」とアドバイス。
ベルはもう一度ジェイクに会いに行き、「ミュージシャンで食べていくのは厳しいだろう」と経済援助を申し出るが、「助けは要らない。私は外科医だ。母が働いて医者にしてくれた」とジェイク。
ベルは同じ道を歩んでいることが嬉しく笑みを見せるがジェイクは、「言っておくがあなたの影響は受けてない」と辛辣な言葉を残し去って行くのだった。
デヴォンの苦悩
コロナ感染で父を亡くしたデヴォンの苦しみは続いていた。
コンラッドの気遣いに胸のうちを話すデヴォン。
父を救えなかったことを後悔するでデヴォンは、父の治療にあたり、最期を看取った医師(レジデント)から、貧困地区の公立病院では人手不足、器材不足で十分な対応ができず、何十人もの救えた命を救えなかったと言われたと話す。
コンラッドとニック
ニックの妊娠が判明、よろこぶふたり
感想
原題「Mina’s Kangaroo Court」の、”カンガルー・コート”の意味は、人を不当に処罰する、つるし上げるの意味のようです(辞書に載ってた)
まさに、正義感の強いミーナはケインを許せず、徹底抗戦。
オースティンは同じ有色人種としてケインの気持ちがどこかで理解できる分、どうしても甘くはなりますよね
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