POSE / ポーズ season2 #3 サバイバル術（相関図付）

エレクトラに大事件に巻き込まれる。

#3 サバイバル術 Butterfly / Cocoom あらすじ

SMクラブで稼ぐエレクトラが事件に巻き込まれてしまう。
モデルオーディションの最終選考に残っていたエンジェルに結果が届く。

相関図

まとめ

エンジェルとリル・パピ

エンジェルの夢

ボールでは敵なしのエンジェルは、数百万人が応募した「フォード・モデルズ」のコンテストでファイナリスト５人に残り、最終選考を受け、「価値を否定され育っても、何かを成し遂げられる。それを証明させて欲しい」とアピールするが、結果は不合格だった。

落胆し傷ついたエンジェルは、励まそうとするブランカに、「マザーの計画も夢もウンザリ。上を目指せと言うけど、自分のことに集中するべきよ！」とキツイ言葉を浴びせてしまう。

リル・パピの存在

「こんなに望んだことはなかった。モデルになりたかった」と落ち込むエンジェルを、「コンテストとは関係なくキミはモデルだ」と一生懸命励ますリル・パピ。
エンジェルは、いつも側にいて、自分を励ましてくれるリル・パピに思わずキスをしてしまう。

エンジェルは淋しい心を慰めて欲しかったが、「先を急ぎたくない。キミみたいな娘をずっと待ってたんだ。デートから始めたい」と提案する。
しかし”キス”がふたりの関係をギクシャクさせてしまう。

「最近パピの様子がおかしい」と心配するブランカ。
エンジェルはパピと話し合うが、「キミはオレを無視してる」とパピ。
「誤解しないで。私は怖いの。この関係を壊したくない。家族だから。あなたが大切なの」と言うエンジェルにパピは、「それじゃ足りない。チャンスが欲しい」と言う。
その言葉にパピと向き合う覚悟を決めたエンジェルはデートの約束をする。

突然のチャンス

高級レストランでのディナーデートを約束したエンジェルは、ドレス選びに余念がないが、「相手はパピだろ。キミは女として何でも手に入れられるし、男も選び放題なのに」とデイモン。

そんな時、「フォード・モデルズ」から電話がかかる。
フォードはエンジェルを事務所に呼ぶと、「クライアントが求めるモデル像はあなただと思う」と言い、”ウェット＆ワイルド”の春色コレクションのモデルにエンジェルを抜擢する。

その足で撮影に入ったエンジェル。
撮影は順調に進むが、リル・パピとのデートはすっぽかすしかなかった。

リル・パピの想い

帰宅したエンジェルが、撮影のことや有名人との出会いを興奮気味にブランカたちに報告していた時、リル・パピが帰って来た。

エンジェルはパピにデートをすっぽかした理由を説明するが、「キミの夢が実現してうれしい」とパピ。
しかし、「でも傷ついた。憧れの子を手に入れて有頂天だったのに、来なかった。またひとりに戻った」と本音も。
エンジェルは謝るが、「モデルはキミの夢だ。謝らなくていい。キミはオレの夢だ。キミを守り、愛し抜く。今は撮影や表紙、有名人に夢中だろうけど、いつかオレが大切だって気づく」と言うのだった。

「夢」の一歩

「ウェット＆ワイルド」の広告モデルで見事デビューしたエンジェル。
ブランカ、デイモン、そしてパピもそれを一緒に喜ぶ。

エレクトラ

事件

SMクラブで稼ぐエレクトラ。
ある夜、常連客ポールはガスマスクを持ち込み、ドラッグを使ってプレイをしたいと言い出す。
エレクトラは拒否するが、大金を積まれ受け入れることに。
その結果、ポールは過剰摂取で死んでしまう。

動揺

店を飛び出したエレクトラが頼ったのはブランカ。
「怖くて逃げてきた。人殺しで逮捕されてしまう。どうすればいい？」と動揺するエレクトラにブランカは警察に通報するべきだと言うが、エレクトラはキャンディに相談すると言い出す。

事情を聞いたキャンディは、「事故だと主張しても白人エリートが雇う敏腕弁護士に叶うワケがない。通報すれば刑務所に行くことになるだけ」と言い、協力者を紹介すると言う。

現実

キャンディはユーフォリアを紹介する。

逮捕され刑務所に入った経験のあるユーフォリアから、「殺人事件になっている以上、通報すれば刑務所に入れられる。仮に男が死ぬ証拠映像があったとしてもあなた（エレクトラ）は捕まる。社会は守ってくれない」とLGBT、黒人の抱える現実を教えられたエレクトラは、通報せず自分たちで処理することを選ぶ覚悟を決めると、「あなたを巻き込めない」とブランカを家に帰し、遺体処理できる施術師オーランドを訪ねる。

オーランドはシリコン注入の違法施術だけじゃなく、店で亡くなった客など数体の遺体を処理してきたと言う。
エレクトラは大金を出し、協力を頼む。
彼女らはポールの遺体をスーツケースに入れ、SMクラブから持ち出した。

Clean up 

ポールを押し込んだスーツケースをアパートに持ち帰ったエレクトラは、「防水加工された布に包んで繭状に遺体をパッキングしクローゼットに保管する」と言うオーランドの指示どおり処理した。

怯えと覚悟

事件後２週間が経過。
ブランカはエレクトラを呼び出すと、「エリート失踪記事を１週間見ても、あなたがしたことは仕方なかったと理解してる。生き残るためだから。でも悪夢を見る。あなたは大丈夫なの？」とエレクトラを心配する。
「悪夢を見た。カレを見る。臭わないか心配なの。クローゼットに人間がいると考えてしまう。でもユーフォリアの言うとおり、この世は不公平よ。私たちは外敵には結束を固め防御するしかない」とエレクトラ。
ブランカは頷く。

感想

エレクトラが選んだポールの遺体処理は違法だけど、’90年代のアメリカの黒人社会、LGBTの状況を考えると、正論を主張してもエレクトラは刑務所行きだったような気がします。
できることなら、エレクトラたちを弁護する弁護士に相談できれば良かったと思うけど。

モデルとして大きな一歩を進めたエンジェル。
パピの気持ちはとっても分かるけど、エンジェルがモデルとしてこのまま成功して行く場合は、パピの夢は叶わないと思う。