1話、70分越えの割にサクッと見やすいドラマです。
個人的には、中高生だった頃のアメリカのイメージを思い出してます
#2 新しい扉 Access あらすじ
ブランカは理不尽な差別に対し、子どもたちのために諦めない姿勢を見せ続けるが・・。
ボールである青年と出会ったデイモンは、はじめてのデートをすることに。
エンジェルを忘れられないスタンは大きな決断をする
相関図
まとめ
ブランカの戦い
エレクトラ vs ブランカ
今夜も盛り上がりを見せるボールで、エンジェルは、【カテゴリー:お天気お姉さん】で優勝をかっさらった。
それを見たブランカは、(風は自分たちに吹いてる)と感じ、エレクトラに戦いを挑むことに。
ボールでは次のカテゴリー、【ランウェイ】が始まっていた。
エレクトラは女王の異名どおり圧巻のセレブリティ感とウォーキングで会場を沸かせる。
そこへ現れたのはピンクのモード衣装に身を包んだブランカ。
彼女は会場のムードを一気に変えると見事に優勝する。
これに納得いかないのはエレクトラはブランカに対し、「審査員が同情したのか、テルが優勝するように仕組んだんだ」と証拠もないイチャモンをつけるが、ブランカも、「新しいものはいつか古くなる」と言い返す。
理不尽を許さない
ブランカはルルをNYで人気のゲイバーに呼び出すと、引き抜きを図るが、「エレクトラにバレたら八つ裂きにされる。彼女といるのは勝てるからだし、私もハウスを作る夢がある」と断られてしまう。
その上ルルから、「この店では私たちは場違いだ」と忠告を受ける。
その言葉どおり、「客が女装を嫌がってる。ここはゲイバーだ。出て行ってくれ」とバーテンから言われたブランカは、納得できないと店のマネージャーを呼ぶよう言うが、マネージャーはブランカたちを店の外へと導くと、「うちはボーイ・ラウンジで客層が決まってる。35歳以下の白人ゲイが集まる店だ。コスプレはごめんだ。NYの夜には棲み分けがある」と言うとブランカの意見を聞こうともせず店内に戻ってしまう。
納得できないと憤るブランカにルルは、「なぜ負ける戦いをするの?私たちは底辺。女性>黒人>ラテン系>ゲイ、そして私たちよ」と言う。
ブランカの戦い
ブランカは再びゲイバーへ。
ブランカを見るなり迷惑そうな表情で、「問題を起こすな」と言うバーテンダーに、「私を客として扱って」とオーダーするブランカ。
しかしブランカは用心棒によって店外に放り出されてしまう。
エレクトラとブランカ
今夜もボールで優勝したのはエレクトラだったが、彼女の気持ちは満たされないどころか、不機嫌になってゆく。
その理由は、ボールにブランカが参戦していないからだった。
エレクトラはブランカの勤務先であるネイルサロンに行くと、休憩中のブランカをムリヤリ指名して、「私がリベンジする機会を奪うな」と言い出す。
「私は今、別件で忙しい」とブランカが説明すると、「あなたはいつから異性装者の活動家(トランスヴェスタイト)に?あなたの判断力は尊敬するけど忠告しておく。これは勝てない戦いよ。白人のゲイは絶対にあんたを相手にしない」とエレクトラ。
しかしブランカは、「ハウスの子たちのために戦わなきゃ。あなたは白人のパトロンがいて宝石や住まいを与えられ安泰に暮らしてる。あなたが私たち世代をここまで導いてくれたことに感謝してるけど、私は更に前に進みたい。諦めていた世界の扉を開けたい。その権利がある」と言う。
「勝手に戦って。身を持って学ぶしかない。私たちの人生は失望を受け入れる宿命よ」と言うと自信満々に立ち去った。
逮捕、勾留、保釈
ブランカはまたまたゲイバーへ。
マネージャーは、帰ってくれと言うが、「カクテルを出してくれるまで来る。私を女として扱って」と主張するブランカ。
結局ブランカは店が呼んだ警察官に、迷惑行為で逮捕、勾留されてしまう。
しかし保釈金を払ってブランカを拘置所から出したのはエレクトラだった。
「助けてくれたのは私の戦いに賛同したからでしょ?」と聞くブランカに、「私はニューヨーク中の店やバー、カントリー・クラブにも入れるの。あなたとは違う。私はボールであなたにリベンジしたいだけ」とエレクトラ。
「ボールがすべてなの?」と問うブランカにエレクトラは、「あそこが私たちの居場所よ。ボールは私たちのためにあるの。伝説のマザーになりたければ、この人生ではボールがすべてだと肝に命じるのね」と言う。
エレクトラのリベンジ
今週待つもボールは賑わっていた。
【カテゴリー:パンプスの女王】がはじまり、颯爽と現れたブランカは、高さ15センチ以上のハイヒールを履きこなして注目を浴びるが、エレクトラはそれ以上の優雅さをみせつけ、優勝した。
デイモン
リッキーとの出会い
ボールの会場でデイモンはひとりの青年から、「キミは最高に目立ってた。スターになれる」と声を声をかけられる。
青年の名前はリッキー。
このあと一緒に過ごそうと誘われたデイモンは、ブランカに門限(午前3時)を守ると約束し、初デートすることに。
ピア(埠頭)で過ごしたあと、リッキーは、「2人きりになりたかった」と古い倉庫にデイモンを導き、キスし、関係を進めようとするが、「まだこれ以上はできない。何度かデートしてからじゃないと」とデイモン。
リッキーはデイモンの気持ちを受け入れ、土曜日にデートをしようと約束する。
ブランカとの関係
結局、門限を破って午前5時に帰宅したデイモンを待っていたブランカは、「門限破りは許せない」と注意し、アルコール、ドラッグ、セックスがないことを確認する。
「キスはしたけどセックスはしてない。ピア(埠頭)で初体験はイヤだ」と言うデイモンにブランカはマザーの責任だと言って性教育冊子を渡すと、「あなたはハンサムだからすぐにその機会が訪れる。私はいつもあなたを守れない。だから賢い選択をして。必ずコンドームをして。感染したら死ぬ」と教える。
自分を心配するブランカに、「ありがとう」とハグするデイモン。
ブランカもデイモンを抱きしめながら、「過去に戻れるなら私は違う選択をするわ。誰のためであっても才能を捨てないで」と気持ちを伝えた。
バレエとの出会い
ダンススクールの授業が楽しくて仕方ないデイモン。
ヘレナもまたデイモンの類い希な才能を高く評価していた。
そんなある日デイモンはヘレナから、土曜日19時~のバレエ公演を鑑賞しないかと声を掛けられる。
デイモンの選択
土曜日はリッキーと初デートを約束した日だった。
「リッキーの連絡先がわからない」と迷うデイモンにブランカは、”優先するべきはダンスだ”と言う。
デイモンはバレエを選んだ。
生まれてはじめて見たバレエの素晴らしさに心から感動し涙するデイモン。
同じ頃リッキーはピザ屋でデイモンを待っていたー。
ふたりで
デイモンは町でリッキーを捜すが、見つけたカレは女装家とイチャついていた。
「話しがしたい」と言うデイモンに、「1時間半も待ちぼうけを食った」と聞く耳を持たないリッキー。
それでもデイモンは追いかけ、「NYに恋をしに来たワケじゃない。夢を実現するために来たんだ。ゲイを理由に家を勘当され、ブランカのおかげでハウスにいる。だからルールを守らなきゃならないんだ」と説明するが、「オレも夢を追って来たが今も野宿だ。昨晩はカネを盗み、殴られた。オレは最低だ。だけどお前となら飛べる気がしたけどまた置いて行かれた」と言う。
後日、デイモンは、「やり直したい。キミが好きだ。デートじゃなく友だちとして誘いたい」とバレエ公演に誘う。
リッキーは興味ないと言うが、デイモンは、「これが新しい人生のはじまりになるかも。6時半にホールで待ってる」と言う。
バレエ公演が始まってしまったー。
デイモンが諦めかけた時やって来たリッキー。
リッキーもまた、この現状を変えたいともがいている青年だったのだ。
エンジェルとスタン
代償
スタンは上司のブロムリーから、【ニューヨークの一流企業の社員はこうあるべき】と伝授されたことに従い、キャデラックを買い、妻パティに高級ブランドのドレスを買っては夫婦でマンハッタンの有名クラブに出入りする日々を送っていた。
スタンは、”それが成功の代償”と納得しているものの家計は火の車だった。
ある日、パティから食洗機が欲しいと言われたスタンは、「とても買えない」と却下するが、「子育てで大変なの。必要なものだわ。キャデラックやドレスこそムダ。ムダ使いをしているのはあなたよ」と責められたことで、苛立ちが爆発してしまう。
スタンは、「ツテがないのにチャンスを掴んだのはボクのおかげだ。キミはボクの重圧を知らない。常に全力で挑んでる」と言い放つと、「ねぇ、振り回されて過ぎてない?」と心配するパティを置いて、家を出てしまう。
求める心
スタンはエンジェルに会うため、いつもの場所へ行くが、そこにエンジェルの姿はなかった。
エンジェルの仲間から彼女の職場を聞いたスタンが行った先は、「ガールズ・パンティ・フェチ」と言う”覗き個室”だった。
スタンは客として個室に入り、コインを入れてスクリーンを開けると、エンジェルがガラスの向こうに立っていた
「ここはキミにふさわしくない。他の男にその姿を見せたくない」と言うスタンにエンジェルは、「誰からも触れないでカネが稼げるの、あなたは私の愛人?あなたと最後に会ったのは3週間前よ」とあしらおうとするが、「キミのことが頭から離れない」とストレートな思いをぶつけられ、休憩時間にダイナーで会う約束をしてしまう。
会うなりスタンは、「キミのために部屋を用意する」と言い出す。
「それなら部屋は1年契約にして。捨てられ部屋を追い出されるのはイヤ」と条件を出すエンジェルに、「捨てやしない。誓う」とスタン。
しかしスタンは、「でも離婚はしない。毎日会う約束もできない。ボクの生活は維持する」と言う。
「普通なら断る。私だけを見て欲しい」と言いながら拒絶できないエンジェルに、「キミらしくいて欲しいんだ」とスタン。
「あなたは何者なの?ゲイなの?私に触れないし、フェラを頼まない。なのに私を独占したいってどういうことなの?」スタンの気持ちを推し量りかねているエンジェルに、「ボクは何者でもない。欲しいものも仕事も体裁で選ぶし主張もない。ボクは生きてないし信じない。年を重ねるだけの中流階級の白人男性だけど、キミはキミだ。その代償として世間から疎まれたとしても。装っているのはボクだ。だから偽らない人と居たいんだ」と言う。
スタンの言葉はエンジェルの心を動かした。
「私を本物の女だと思う?」と聞くエンジェルにスタンは、「キミの生き方は間違ってない」と言う。
実行
覚悟を決めたスタンは上司ブロムリーに給料アップを交渉するが、「どんな女なんだ?」とブロムリー。
突然の質問にスタンは誤魔化すが、「本当にことを話せ」と圧力をかけられ、「プエルトリコ系で美しい」と告白してしまう。
そんなスタンにブロムリーは、「それは愛じゃない。目新しいだけだ。忠告しておく。妻と別れるな。相手が妊娠したら相談しろ」と言うのだった。
スタンは食洗機をパティにプレゼントし、部屋の鍵を持って覗き部屋にいるエンジェルを迎えに行った。
リル・パピ
ブランカは家族に、違法行為をした場合は出て行ってもらうとルールを決めていた。
エンジェルは羽振りが良い様子のリル・パピに、何の仕事をしてるのかと尋ねるが、曖昧な返事をしていた。
そんなある日、デイモンはリル・パピがドラッグを売る瞬間を見てしまう。
「ブランカは許さない」と忠告するデイモンにリル・パピは、「キミが言わなきゃバレない」と言うのだった。
感想
理不尽な世の中に立ち向かいたい。これからの子たちのために変えたいと言うブランカの気持ちは本当にわかるけど、果たして、白人専用のゲイバーでカクテル1杯を飲むか否かで何か変わるのかな。
個人的にはそういうことじゃないと思うけど、ブランカにしてみれば、差別を甘んじて受け入れているその態度こそ問題なんだと言うことなんでしょうね。
2021年の今でも、LGBTQの差別がゼロではないワケですし、難しいよね。
その前に白人と黒人問題もあるしね。
スタンとエンジェルの恋だけど、これは純愛なのかな。
互いが何かに惹かれ合ってることは間違いないけど、純愛って言えるのかな。
私は不倫を肯定も否定もしない派です。
だけど、「真実の愛だ」って案外、ない。この年齢になってからそう思うようになりました。
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