POSE / ポーズ season1 #3 クリスマスの奇跡(相関図付)

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海外ドラマPOSE / ポーズ

思っていた以上に社会的価値があるドラマです。

#3 クリスマスの奇跡 Giving and receiving あらすじ

クリスマスがやってくる。
ブランカは家族でクリスマスを祝うため、準備に余念がない。
しかしダンススクール校長のエレナから、デイモンのことで呼び出しを受ける。
一方、エンジェルに夢中のスタンは仕事でも成果を見せ始めるが、それが気に食わない上司のマット・ブロムリー。

相関図

まとめ

ハウス・オブ・エヴァンジェリスタ

クリスマスの記憶

初めてのクリスマスを迎える準備に忙しいブランカたち。
ブランカは、「マザーに欲しいものを1つリクエストしていい。手紙をツリーの下の置いておいて」と提案、デイモンたちは喜ぶが、エンジェルだけは、「私は何も要らないと」と言う。
それにはエンジェルの悲しい思い出があったのだ。

エンジェル】
6才の時、父親とプレゼントを買いにデパートへ行ったエンジェルは、10センチヒールの真っ赤なパンプスに一目惚れし、万引きしてしまう。
しかし自宅に帰ったエンジェルは、それを両親の前で落としてしまい、万引きが発覚してしまう。
父親はエンジェルの頬を叩いたが、それは、盗んだことを怒ったのではなく、盗んだものに怒ったのだった。
その日以来、父の態度が変わったと言う。
リッキー

ボールでは、「オシャレなハイクラスの毛皮のコート」カテゴリーでコンテストが行われていた。
デイモンはリッキーをブランカのハウスの一員にするため、自信がないと言うリッキーに、「ボクたちのためだ」とキスで励まし、ボールデビューをお膳立てする。
見事リッキーは、2位となった。
そしてボールはクリスマスの夜、「スノーボール」の一大イベントを開催することに。

その夜、デイモンはリッキーをハウスの一員にして欲しいと頼むが、ブランカは、盗んだ毛皮のコートで参戦した点を指摘し、「私のハウスで犯罪は認めない。まずはお試し期間から」と条件を出し、OKする。
もちろん、「デイモンのレッスンの邪魔はしないで。カレを応援すること」と念を押して。

 

現実

プレイ・テル

病院に入院中の恋人コスタスを見舞いに行ったテル。
病院でも不当な扱いを受け、衰弱していくだけのコスタスをテルは抱きしめ、励ますことしかできない。

コスタスはエイズを発症、肺炎で死期が近い。
テルはこの4年間で何人もの恋人をエイズで亡くしている。
エレナ

エレナもまた同じ病院に教え子を見舞いに行く。
意識朦朧としながらもダンスする教え子。
カレもまた肺炎により死期が近かった。

翌日、レッスン中のエレナに1本の電話が教え子の死を伝えた。

 

エレクトラ

エレクトラは病院にいた。
泌尿器科のパイオニアであるゴッドブリード医師から呼ばれたエレクトラは、「性転換手術をはじめるにあたり、あなたが第一候補だ」と言われる。

しかし手術費用は高額だった。
パトロンはいるものの、お金は自由に使えず、毎月のお手当もハウスの維持費に飛んでしまい、手術費用の捻出は難しかった。
でもエレクトラは、手術を受けたかった、どうしても。

エレクトラはルルとキャンディに、「クリスマスをゴージャスに過ごすためのカネを作ろう」と提案す、街角の募金箱を強奪、2300ドルを手に入れると、そのカネを手術の予約金にした。

性転換手術は一時期、エイズ患者が増え、理事会でも不要な手術とされ、手術はストップしていた

 

デイモンの未来

スノーボールではハウスの団体ウォーキングがあるため、優勝に向けてデイモンは仲間を指導する。
熱心に指導しすぎて、ダンススクールのレッスンに遅刻してしまったデイモン。

遅刻の理由を問いただされ、「ボールの練習をしてた」とデイモン。
エレナは、「ボール?あなたの夢はその程度なの?出て行きなさい!」と厳しくあたる。

エレナの気持ち、ブランカの思い

エレナはブランカを学校に呼び出すと、「ボールがデイモンを足を引っ張っている」と指摘する。
当然ブランカは、「私たちの世界を見下さないで」と怒るが、エレナは、「母親が導かないとカレは目先の快楽に流されてしまう。カレには才能があるけど努力なくして成功はあり得ない。このままだと落第する」と現実を突きつけた。

自宅に帰ったブランカはデイモンに、「校長から呼び出しされた。このチャンスを台無しにしないで!ボールは1ヶ月禁止」と通達する。
もちろんデイモンは、「クリスマスは特別だろ?何を言われようとオレは出る!」と言うが、「守らないなら追い出すだけ」とブランカは譲らなかった。

 

スタンを巡る人間関係

スタンとエンジェル

スタンはエンジェルのために新品の電化製品を揃えた部屋を用意した。
エンジェルは、「何もかも美しい。言葉もない。すごく安心する」と心から喜び、「あなたに家族がいるのは知ってる。でもクリスマスの夜、1時間でいいから来て欲しい。自分の家だと思いたい。約束して」と頼む。
「もちろん来るよ」とスタン。
その夜、ふたりは結ばれた。

マット・ブロムリー

ある日マットは、スタンが重役会議に出席し、企画提案していることを知ってしまう。
上司である自分に報告なしのスタンドプレイに、「ルール違反だ」と注意するが、スタンは悪びれた様子を見せない。

このことがキッカケでスタンはマットの敵となってしまう。
パティ

このところスタンは、仕事が忙しいと残業続きで、夫婦仲はギクシャクしていた。

スタンは娘アマンダを連れて買物に出かけ、パティにブレスレットを、エンジェルにはネックレスを購入する・・・。

同じ頃パティは、連絡なしに突然、プレゼントを抱えてやって来たマット・ブロムリーを、追い返すこともできず、自宅に招き入れた。

パティは、「夫の残業が多すぎる」と苦情を言うが、「残業はさせていない」とマット。
驚くパティに、「成功ほど快感なものはない。クセになる。やがて自制心を失って、スリルを求めてはじめる。1番大事なのは家族なのに」とスタンの不貞行為を匂わせる発言をし、キスをする・・・
パティはマットにビンタを食らわせ、「遊んでいる割にキスが下手ね」と毅然とした態度を見せるが、「次はがんばるよ」と余裕を見せるマット。

そこへスタンがアマンダと帰宅するが、アポなしでやって来たマットに釈然としない。
帰り際、「プレゼントを持って来たんだよ。奥さんを手放すなよ」と忠告めいた言葉を言うマットにスタンは、、「今度来る時は、最初に電話を!」と言う。

スノーボール

デイモンなしでボール参戦したブランカは、エンジェルのカテゴリー優勝はあったものの、全体2位の成績で今年を終えた。

ボールを終えたブランカは急いで帰宅するが、デイモンはクリスマスツリーの前で落ち込んでいた。
「2位だった。あなたが居れば優勝できた」と言うブランカにデイモンは、「あなたが正しかった。いいマザーだよ。だけど無邪気で居られた頃に戻りたい」デイモン。
ブランカはデイモンを抱きしめた。

 

クリスマスの日

デイモン

眠っているリッキーを、「クリスマスの朝だから」と朝食を持って起こしに行くデイモン。
リッキーはデイモンにクリスマスプレゼントを渡した。
それは、SONYのウォークマンだった。
「カネを溜めて買ったんだ。キミのためだから」と言うリッキーにデイモンは、ひとつになる覚悟ができたと伝え、ふたりは結ばれる。

スタン

マット・ブロムリーが来て以来、パティの様子はおかしかった。
クリスマスの朝、スタンはパティにプレゼントを渡すが、「あとで開ける」と喜ぶことなく素っ気ない態度を続けるパティ。
「クリスマスの朝だぞ?プレゼントも用意したのに、どうしてそんな態度なんだ?」たまらず聞くスタンに、「残業しているとウソをついた。浮気してる」と言い出すパティ。
スタンは、「上司はマットだけじゃないし、カレは仕事ができるオレに嫉妬している」と説明するが、「アマンダ(娘)に聞いた。愛人のプレゼントを買ったんでしょ?」とパティ。
「愛人はいない。これが証拠だ。仕事ばかりで子どもの世話を任せっきりだったから、キミに2つ買ったんだ」
スタンはそう言うとプレゼントを開封し、見せる。
そこには、ブレスレットとネックレスが・・・。
パティは、「ごめんなさい。悪い方に考えてた」と謝ると、「何よりも素敵なクリスマスは、プレゼントより音楽よりデコレーションよりも1日中家族で過ごすことよ、愛してるわ」と言う。

孤独を噛みしめて

その頃エンジェルは、ふたりの部屋にクリスマスツリーを用意し、苦手な料理にも挑戦。
オシャレをしてスタンが来るのを待っていた。

しかしスタンが部屋にやって来ることはなかった。

ブランカのハウス

テルを迎え、家族でクリスマスを祝おうと、ブランカは料理を張り切るが、結局、七面鳥を焦がしてしまい、外食することに。
レストランでブランカは、家族にプレゼントを贈る。

リッキーは、ブランカからの思いもかけないプレゼントに感動し、涙を見せる。

ブランカはテルにも、「私の人生モノクロだったけど、あなたが人生の喜びを教えてくれた。これからも他の人を助けてあげて」と”インスタントカメラ”をプレゼントした。
ブランカの心に涙が溢れるテル。

エンジェルは、中々プレゼントを開けようとしなかったが、皆に促され開封。
真っ赤なエナメルのヒールに、涙を流す。

そしてブランカは家族の皆から、ハートのブレスレットをプレゼントされた。
「ハート形なのはあなたが心だから。あなたはボクたちの心だ」と言って。

ブランカにとって最高のクリスマスが過ぎて行く・・・。

 

感想

80年代当時、エイズは同性愛者の病気だと言う認識だったし、間違った知識で怖がられ、病院で不当な扱いを受けていたとは言葉を失います。
どうしてもこのドラマを見ると、どこかでフレディ・マーキュリーを思い出す私。

両親に愛されたかった心の傷って大きいんだろうな。
両親に愛されなかったら、愛を信じられなくなるんでしょうね。
だけど、両親も人間だし、時代背景もあり、ゲイ、性同一性障害を受け入れることができる人はほとんどいなかったろうと思う。

リッキーとデイモンが結ばれたけど、リッキーはデイモンがOKを出すまで待ってたんですね~。
見た目以上にリッキーは好青年です。

 

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