今回のエピソードはAll サングのStory
サング演じるイ・ジェフンの演技に見入ってしまいました
#7
サングのStoryー。
10年前、偶然に出会ったサングとスチョル。スチョルが昏睡状態となるまでのことが明らかに。
相関図
まとめ
現在
グルと叔父さん
ナムは、「叔父さんのこと、どう思ってる?」とグルに聞く。
グルは、「フクザツだけど良い人です。いつもボクを怒るけど、いつもボクを助けてくれる」と言う。
危篤のスチョル
スチョルの危篤を聞き、病院に駆けつけたサングに、「もうダメかも知れない。手術しなきゃいけないかも」とスジン。
しかし医師は、「容体が安定しないので手術は勧められない。心の準備をしてください」と宣告する。
それでもサングが、「手術してください」と食い下がったため、医師は話し合って決めてくれと言う。
スジンは、「諦めよう。こんな状況で兄さんは生きてると言えない」と言うが、「まだ息してる。心臓も動いてる。まだ生きられる。手術代を調達してくる!」とサングは諦めようとしない。
自宅に戻ったサングは、引き出しを引っかき回し、「不動産登記権利書」を持ち出すと、違法賭博の元締めマダムに、「これを担保にカネを貸してくれ」と頼む。
マダムはそのカネの使い道(スチョルの手術費用)を聞き、「おかしな男ね、容体悪化に感謝しなさいよ。スチョルがあなたに抜け出すチャンスをくれたのよ」と言うが、「オレは逃げない」とサング。
するとマダムは、「週末にビッグマッチを開催するわ。出るなら借金はチャラ、権利書も手つかずで返してあげるわ。1ゲームで終わる」とサインを迫る。
「オレは戦わない。見ただろ?オレとスチョルにしたことを忘れたのか?人生が壊れるのはもうたくさんだ」とサングは言うが、スジンから、「早く来て」とメールを受け取り、サングは仕方なくサインする。
しかしサングがカネを持って病院に駆けつけた時には、もうスチョルは旅立っていたー。
遺品整理
スジンはサングに感謝を伝え、「サング兄さんの帰りを待っていたのかも」と言う。
サングはスジンに、スチョルの遺品整理をさせて欲しいと頼む。
サングはグルがやるように、箱の中にスチョルの大切なものを入れて行く。
ロッカーにはサングが最初にあげた古いグローブがあった。
サングはそれを抱きしめ、箱に入れる。
たくさんの優勝トロフィーの中からサングは、スチョルが全国ボクシング大会で優勝したトロフィーを選んだ。それはサングにも思い出深い試合だったからだ。
しかしサングは思わぬものを見つけしまう。
それは【ドンサン大学病院】の封筒で、診断書が入っていた。
スチョルは、【慢性外傷性脳炎】(いわゆるパンチドランカー)の診断を受けていたのだ。
サングはスチョルから、ボクシングをやめると言われた日のことを思い出すー。
過去
サングとスチョルの出会い
10年前ー。
サングは違法賭博ボクシングで生計を立てていた。
ある日サングは、路上で4人の青年から殴る蹴るの暴行を受けている青年を見てしまう。
最初は見て見ぬフリをしたが、イジメを受けていた青年が橋の欄干を乗り越え、飛び降りようとしているのを見て、放っておけなくなり、暴力を振るった4人を懲らしめた。
その助けた青年こそ、高校生のキム・スチョルだった。
その出来事以降、スチョルはサングの周りをうろついて、何とか仲良くなろうと行動しはじめるが、サングはスチョルを受け入れようとしなかった。
どれだけ拒否しても、何を言っても諦めないスチョルにとうとうサングは根負けし、自分の使っていたグローブをプレゼントする。
嬉しそうな笑顔で、「ピッタリだ」とグローブをはめたスチョルにサングはボクシングを教え始めたー。
筋が良いスチョルはどんどん上達し、自分を超えるボクサーになるだろうと確信するサング。
そしてスチョルは見事に、全国ボクシング大会優勝するまでになるー。
思いもかけない出来事
そんなある日、サングはスチョルから、「ボクシングをやめる。父さんと工務店をはじめるつもりです。明日が最後の試合になる」と言い出される。
その時は、その理由を話さなかったスチョル。
違法賭博ボクシング
いつもようにマダムから、「第7ラウンドでKOね!」と指示を受けたサングは、対戦相手を見て言葉を失う。
”キム・スチョル”だったからだ。
スチョルもまた対戦相手がサングと知り、驚きの表情を浮かべる。
観客からは、「スチョル!スチョル!」とコールが上がる中、1ラウンドが始まったー。
「開店資金を作るためなんだ。だけど兄さんが対戦相手と知らなかった。殴れない」と言うスチョルに戸惑いながらも、仕事を全うするしかないサングは、わざとスチョルを挑発し、殴らせようとする。
しかしふたりとも、トドメをさせないまま第6ラウンドが終わった。
ブレイクを取るサングにマダムは、「気持ちは分かるけど、シナリオどおりじゃないと皆が困る。特に可愛いあなたの弟分(スチョル)もね。カレは資金が必要だって言ってた。だけどこのシナリオが失敗すれば私はあなたたちにお金を払えないわ」と言う。
サングは、カネ儲けのためにスチョルを巻き込んだマダムを許せないと言うが、「あんたからあの子に最後にあげられるものは何?わかるわよね」とマダムに言われ、ここから逃げる道がないと知る。
運命の第7ラウンド
運命の7ラウンドが始まったー。
サングはこのラウンドで勝たなければならなかった。
スチョルの足を払いダウンさせたサングは、(立たないでくれ)と願うが、何度倒しても立ち上がり戦おうとするスチョル。
とうとうサングは、「立つな!立つな!」と叫ぶが、それでもスチョルは立ち立ち上がろうとする。
その時、「サング!」と観客側から声がした。
その声は、生き別れた兄ジョンウだった。
父のDVに苦しめられていた頃、兄のジョンウは家を出て行くことに。
「行かないで。ボクも連れて行って」と泣いて頼む幼いサングに、「必ず迎えに行くから」と言葉を残しジョンウは家を出て行ったー。
サングはずっと自分を置いて行った兄を恨んでいた。
その兄の顔を見た途端、憎しみがこみ上げたサングは渾身のストレートをスチョルに打ち込んだ。
マットに倒れたスチョルは明らかにおかしかったー。(その後救急搬送)
頭を抱え動揺するサング。
現在 つづき
(パンチドランカーのスチョルに最期の一発を与えたのは自分だった)
サングはスチョルの診断書を握り絞め嗚咽する。
その時、封筒から1枚の名刺が滑り落ちた。
それはムーブ・トゥ・ヘブン、兄ハン・ジョンウの名刺で、裏には、「サングのお兄さん。ふたりを絶対に会わせる」と書いてあった。
サングはあの試合に兄が来ていた理由に気づくー。
感想
アカン、このドラマ、ほんまにグッと来る。
今回は遺品整理は一切なし。
サングが個人的に弟分のスチョルの遺品を整理はしたけど。
グルとナムの登場も冒頭だけ。
この7話目は、ここまでのドラマを変えてしまうほどのインパクトがありました。
サングを演じるイ・ジェフン、魅力的な俳優ですね。
グルはサングのことを、「フクザツだけどいいひと」と表現してたけど、言い得て妙。
幼少期のフクザツな家庭環境(父親のDV、異父兄の存在など)が、カレをアンダーグランドの世界に引き入れたのだろうけど、サングは心根が優しいことも、思いやりがあることも視聴者に伝わってるワケで・・・。
そうした上で、サングの抱える問題を見せるシナリオに感服しました。
元締めマダム、サングが試合に出ただけで、借金チャラ、権利書をすんなり返すと思えないんだけどな。
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