ラスト・キングダム 1 # 7 (相関図あり)

海外ドラマラスト・キングダム

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シーズン1は残り2話。

今回のエピソードは史実に基づく、サクソン人最後の王国ウェセックス王国が、デーン軍の急襲に遭い、奪取。逃げることができたアルフレッド王は、サマーセットの沼沢地アセルニーで隠とんしたエピソードを描いています。

バーナード・コーンウェル氏の小説「サクソン・シリーズ」原作の、デーン人(ヴァイキング)の支配下となる9~10世紀のイングランドを舞台にした史実ドラマ

# 7  あらすじ

コーンウォラムのブリトン人を襲撃罪と、カーヌイットの聖職者惨殺の罪で死刑を求刑されたウートレッドを、「私の手でヤツを葬る」とアルフレッド王に直談判したレオフリックは、どちらかが死すまで戦うことに。
だがウェセックスにデーン軍が忍び寄っていた。

相関図

まとめ

ウェセックス王国 ウィンチェスター

命をかけた決闘

明日の決闘を前にレオフリックは、「この方法しかなかった。ヤング・オダは宣誓証言するヤツを20人も用意してる。これはオレなりの敬意だ。お前を殺す、わかってくれ」と言うと立ち去る。
ウートレッドはレオフリックを追いかけると、「こんな戦いはしたくない。今夜逃げることもできるが、それはできない。名誉に関わる。果たしてない誓いがある。まだ死ねない」と言うが、「ではオレを殺せ」とレオフリック。

アルフレッド王の提案

だが翌朝、ウートレッドはアルフレッド王に呼び出される。
アルフレッドは、「今日は”聖チャド”の日だ。この記念すべき日にサクソン人同士が血を流すのを見たくない。借財を返済し、イゾルト王妃をコーンウォラムへ返せば、決闘は免除する」と提案するが、「イゾルトをコーンウォラムに返せば殺される。見捨てることはできない」とウートレッド。
アルフレッドは、命を救ってやろうと言うのにそれを拒むウートレッドに、「愚かなヤツだ。戦うが良い」と匙を投げる。

決闘

ウートレッドとレオフリックの決闘がはじまった。
ふたりが殺し合う様に、アルフレッド王はその場を去ってしまう。
そんな中、「デーン人だ、襲撃だ!」と衛兵が大声をあげる。
ウェセックス王国にデーン軍が襲撃してきたのだ。

デーン人の襲撃

「持ち場につけ!宮殿にデーン人を近づけるな」とヤング・オダが叫ぶ中、ウートレッドとレオフリックは馬で王国から逃げようとするが、ヤング・オダとウルフェアは早々と馬で逃走してしまう。

ウートレッドはイゾルト、レオフリックと共に暗くなるまで民家の屋根裏に隠れることに。
だが階下で修道女がレイプされてしまう。
イゾルトは迷いなく修道女を助け、ウートレッドとレオフリックはそれを助ける。

ウートレッドらはデーン人を装い、4人でウェセックスの町を出ようとするが、「ウートレッド」と声がかかる。
ブリーダだった・・・。
斧を向けるブリーダにウートレッドは、「どうしてこんなことを・・・」と言うが、見逃すとブリーダ。
「今もオレはラグナルと兄弟だ」と言うウートレッドにブリーダは、「あんたは町を去ったと伝える」と言う。

グスルムとエゼルウォルド

城門を破ったグスルムは、「王を捕らえろ、生け捕りだ!」と宮殿に侵入するが、その前に立ちはだかったのは、
「我こそが正統な王位継承者だ。国王として交渉に応じる」と王冠を被ったエゼルウォルドだった。
だがグスルムは、「交渉は不要だ」とエゼルウォルドを殴り倒す。

宮殿

サクソン人を殺害、ウェセックスを掌握したものの、アルフレッド王を拘束できなかったグスルムは、図書室の大量の巻紙を見て、「これは音のない言葉だ。人はいないのに声がある。使いこなしてみせる」と意気込むが、「湿地帯にいる王を捕まえればいいだけだ」とラグナル。しかしグスルムは、「軍勢を連れて湿地に乗り込むのは愚か者のすることだ」ときっぱり却下する。

 

アセルニー 現:サマーセットの沼地

司祭の正体

町を出たウートレッドたちは、ウェセックスから離れるために湿地帯でボートを探すが、そこには同じくボートで逃げようとする司祭たちの姿が。だがそこへデーン人たちが襲来する。ウートレッドとレオフリックはデーン人を迎え撃ち司祭を助けると、ボートに飛び乗り、間一髪で岸を離れることに成功する。

だがその司祭はアルフレッド王だった。
アルフレッドはこの状況下でも”王”だと主張するが、「王国は滅びた。あなたはもう王じゃない。ただの男だ」と現実を知らしめるウートレッド。

隠とん

妻エルスウィズ、息子エドワード、娘エセルフリーダとアセルニーで隠とんすることになったアルフレッドだったが、持病の胃腸病が悪化、痛みに苦しむ。
イゾルトはアルフレッドに薬草を勧め、躊躇しながらも服用したアルフレッドは、薬草の効果で痛みが改善されるが、息子エドワード王子は熱病に罹ってしまう。
アルフレッドとエルスウィズは神の祈りで王子を助けようとするが、容態は悪化の一途をたどる

史実では、アルフレッド王はクローン病だったのでは?と言われている

ウートレッドは、”王の無事を民に知らせアセルニー沼沢地に兵を集めはどうか”と進言。
アルフレッドは、「デーン人と戦うなら一度で蹴りをつけねばならない。そのためには何とかしてデーン人を一度の決戦に応じさせることだ」と言い、アルフレッド王の無事を知らせる司祭を各地に送ることに
(だが司祭を各地に送ったため、王子の回復を祈る司祭がいなくなってしまった)

異教徒の治療

エドワード王子の容態は悪化の一途だった。
ウートレッドは、「王子を助ける方法があるならやるべきだ」とイゾルトを説得、アルフレッドに、「治療師のイゾルトなら王子を助けることができる」と言うが、決断できないアルフレッド。

敬虔なキリスト教徒の王妃エルスウィズは、息子のために祈る司祭がいないことを怒り、「アッサー修道士はあの女を魔女だと言ったのに、あなたは魔女が渡す毒を飲んでいる。息子を悪魔に渡すつもりはない」と頑なにイゾルトを嫌い、「王子を治療する。やるなら今夜、明日では手遅れになる」と言うイゾルトに、「なんて酷いことを言うの!この女を追い払って、消えろ。司祭はお前を魔女だと言っていた」と泣きわめく。
だがウートレッドは、治療するなら今夜しかないとアルフレッドに決断を迫る。

王子の治療

息子を抱き、「神が甥から王座を奪った私を罰しているのだ」と苦悩するアルフレッドにウートレッドは、「エゼルウォルドは器ではない。これは罰ではなく、試練です。ベオッカ司祭は、”神は誰も見捨てない”と説きました。ならば異教徒でも見捨てないのではないですか。神は陛下をこの地に導き、王子を救うチャンスと、王国を救うチャンスを与えたのです。王子は後継者、カレが助かったら、それはきっとお告げです。王国も存続できるはずです」とアルフレッドを説得。アルフレッドはウートレッドに息子を託す。

朝を迎えて

朝、目を覚ましたアルフレッドの前にいたのはベオッカ司祭だった。
伝達者の司祭からアルフレッドの手紙を受け取ったベオッカは、ウルフェア、アッサー修道士、兵士たちを連れアセルニーにやって来たのだ。再会のよろこびにベオッカをハグするアルフレッド。

だが我に返ったアルフレッドは水辺へと駆けつける。
息子を見て、「神よ、息子は天に召されたのか・・」と絶望するアルフレッドに、「王子は回復しました」とイゾルト。アルフレッドは駆け寄ると息子を抱き上げ、「熱もない。息もしっかりしている」と奇跡に感謝する。
異教徒が王子を助けたと知り、「陛下、神のおかげです。100人を越える神父がミサを捧げたからです。神は偉大なり」と説くベオッカだが、その言葉はアルフレッドの耳には届かなかった。

一方王子を救ったイゾルトは、王子の代わりに亡くなった子どもを思い泣き崩れる。
イゾルトの治療は、助かった王子の代わりに罪もない子が亡くなるというものだったのだ。

沼地の戦い

翌日、デーン人の動きを偵察したウートレッドはアルフレッドに、「敵軍は船に護衛を60人ほど残し食糧調達に出ている。殺して船を焼き払いましょう。まずは1軍ずつ潰すのです。この沼地で戦う」と報告、アルフレッドは同意、許可する。

ウートレッドの作戦は、「デーン人をおびき寄せ、追いかけさせて沼地へと導き、沼地に埋まったところを襲撃する」と言うもの。
ウートレッドたちは、自分たちを追いかけ沼地にはまったデーン人を一網打尽にし、船を焼き払い全滅させた。

 

感想

宗教の問題って大きい。
エルサレムを巡るイスラエルとパレスチナの戦争も宗教が絡んでいる。
私は無宗教なので、子どもの命のためなら藁をもすがるけれど、敬虔なキリスト教徒にとって、異教徒に助けを求めることは屈辱だったのだろうなぁ。
史実としてアルフレッド王の息子エドワードはその後王位を継いでいるので、生きていて良かったと言うことですね。
ま、実際に熱病で死にかけたかどうかは不明ですが、アルフレッド王はクローン病だったことは事実のようです。

アセルニーの沼地のエピソードで、「パンが焦げてしまってる」とイゾルトに咎められるアルフレッドのシーン。
このエピソードは史実で、”アルフレッドのパン”として語り継がれている逸話のようです。

アセルニーを旅するアルフレッドが近くの牛飼いの家を訪れて休息をさせもらっていた。彼が王とは知らない牛飼いの妻は多忙な家事もあってかまどで焼いていたパンをアルフレッドに任せたが、しばらくするとパンが焦げる匂いがする。妻が駆けつけるとパンはそのままだったので、なぜパンを裏返さないのかと怒鳴りつけた。

 

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