侍女たちの反乱の序章
#8 外への道 Exodus あらすじ
ジューンとモイラはもう引き返せないことを知りつつ、危険な計画を決行するために全力で立ち向かう。一方セリーナは人生を永遠に変えてしまうであろう重大な決断を迫られる。
相関図
まとめ
ギレアド破滅計画の実行
準備
ラケルとレアセンターの地下に潜み、フィービーおばが運んできた侍女服に武器を仕込んだジューンとモイラは結婚式に参列する侍女に加わり教会へと移動する。
主要司令官の中にはローレンス、そしてニックと妻ローズの姿も。
挙式がはじまった。セリーナは妻の象徴グリーンカラー調のウェディングドレスでとても幸せそうだった。

ジューンは侍女服に仕込んだナイフを取り出すと、侍女たちに手渡しはじめる・・

だが上手く手渡せずナイフが落下、すぐさま守護者は落下音に反応するが、侍女が何とか誤魔化し危険は回避。ジューンとモイラはプランB(披露宴会場での配布)に変更することに。
ウェディングパーティー

入場して来たウォートンとセリーナのダンスでパーティーがはじまった。
司令官たちが妻をエスコートしダンスする中、侍女たちに武器を手渡したジューン。
セリーナはローレンスに、「改革への思いは変わらない。ギレアドの女性のために邁進する」と言うと、侍女たちの席へと移動、「皆さん集まって、話がある」と言い出す。

セリーナは、「皆の参列には大きな意味がある。聖なる奉仕に十分な感謝がない。それを変えるために全力で取り組む」と約束、「皆の顔が見たい」とマスクを外すよう言い出す。その状況にマズイと察したリタが、ケーキ入刀の時間だとセリーナを促し、何とかそれは回避した。
ウェディング・ケーキ

リタが作ったウェディングケーキが運ばれ、ケーキカットで幸せな笑顔を振りまくセリーナ。皆にケーキが振る舞われる中、ケーキに口をつけないローレンス。実は睡眠薬が混入されているのだ。
遅れてやって来たリディア
侍女たちが退席する時間となった。
モイラは侍女たちとセンターへ戻り、ジューンは赴任先へと戻る侍女と行動することに。
モイラと別れたジューンはセリーナに近づくが・・・そこへD.Cへ陳情に行っていたはずのリディアが会場に駆けつけてきた。

ジューンはすぐに踵を返すが、ジューンに気づいたリディアが、「ジューン?ジューン?」と名を呼び追いかけはじめる。ジューンは退場する侍女に紛れ、何とかリディアから逃れたが、「ジューン・オズボーンがここにいる」とローレンスに訴えるリディア。ローレンスは、「何を言い出すんだ?彼女はアラスカだ」と言い、フィービーも、「出張でお疲れなのです」と誤魔化すが・・・

直面した現実

セリーナを抱きかかえ新居へと入るウォートン。セリーナは幸せに包まれるが、次の瞬間、奈落に突き落とされる。新居に侍女が待っていたのだ。

「ギレアドで1番生殖能力の高い侍女だ」と言うウォートンにセリーナは、「私は身ごもれる。侍女は必要ない」と拒否するが、「大家族が望みだと話したはずだ。私たちが神への務めを果たすよう聖なる器としてオブガブリエルが助けてくれる」とウォートン。結局、ウォートンも他の司令官と同じだったのだ。
「それは彼女の名前じゃない、彼女は器じゃない、ひとりの人間よ」と言うと、「この家を出て逃げるのよ、二度と戻って来ちゃダメ」と言うと・・・

「同じ過ちを犯してしまった。あなたを見誤った。良い人だと思ったのに他の男たちと同じだった」と抗議するが、「いい加減にしろ」と声を荒げ、「絶えずあなたを甘やかし妥協と譲歩を重ね、リベラルな思想にも合わせて来たが、私にも譲れないものがある。神だけは裏切れない」とウォートン。セリーナは、「神はこんな忌まわしい結婚を望んでいない」と言い、ノアを抱き、「ここには居られない」と出ていこうとするが、ウォートンは守護者に指示を出しそれを阻止、「出て行くことは許さない。あなたは私の妻だ。この家にいることが務め、あなたはもはや私の・・・」と言うが、「何?支配下?だったらどうするつもり?ベルトと打ち、指を切り落とす?全部前にやられたことよ。それでも私は生き抜いた!私はあなたに屈しない」とセリーナ。

ウォートンは、「私は倒すべき人間じゃない、良い人間で良き夫だ」と言うが、「あなたが司令官でいる限りちがう」と言うとノアを抱え、ひとり屋敷を出ていく。だがセリーナに行くところなどなかった・・・
ジャニーンの救出

赴任先に戻る侍女と共に行動、ベルの屋敷へと忍び込んだジューン。
ベルは眠っていたが電話が鳴り、目を覚ました。そっと背後に近寄るジューン。それに気づき、「ジューン・オズボーン」と驚くベルにジューンは、「はじめまして」の言葉と同時にベルの左目にナイフを突き立て殺害、ジャニーンを助け出した。

娘たちの解放
皆が去った会場でひとり食事をしていたリディアは、侍女席にケーキが落ちているのに気づく。不信に思い、椅子の下を覗くと、そこには大量の食べ残しのケーキが・・・

急いでセンターへ戻ったリディアは、居眠りしている守護者、おばたちを見て、(何かが起こっている)と直感、「侍女たちは眠っていて問題ない」と言うフィービーの言葉も聞かず、侍女たちの部屋を確認すると言い出す。
だが侍女たちは皆、ベッドで眠っていた・・・・だがリディアが侍女の布団をめくると、侍女たちは着替えず、ブーツを履いたままだった。

リディアは侍女をひざまずかせ、フィービーに銃を向けると、「何を企んでいるのか言いなさい」と問いただすが、黙秘を続けるフィービー。たまらず、「彼女に手を出さないで」と制するモイラに、「誰です?名前を名乗りなさい」とリディア。リディアはモイラを覚えていなかった。

「あんたが私の名前を奪ったんだ、私はモイラ、このクソオンナ」と言うモイラの言葉でパーティー会場で見たのはジューンだと確信したリディアは、「ジューンの共犯者ね、彼女はどこにいる?」と声を荒げるが、「ここにいる」とジューン。

「すべてあなたの仕業ね」と言うリディアに、「ちがう、あなたが私たちをこうした。打ちのめし、身体を切り刻み、拷問を繰り返し、子どもを奪った。でもあなたも心の奥底ではこれがレイプだってわかってる。私たちは尊厳と自由を求めて立ち上がる。リディア、これが神が望んだ世界?こんな仕打ち神が本当に許すと思う?私たちはもうたくさんなの」とジューン。ジャニーンも、「ベルは私を殴り、レイプした。あなたがヤツらに渡した。私たちを救いたいなら解放して」と言う。

ジャニーンの言葉に、「あなたを傷つけてごめんなさい」と抱きしめるリディア。
モイラは侍女たちに脱出を促し、リディアは侍女たちが去ったセンターただ神に許しを請うた。

脱出
ラケルとレアセンターを脱出、自由を求めて町へと走り出す侍女たち。

同じ頃、赴任先の侍女たちはそれぞれの屋敷で司令官を殺害しようとしていたー・・・

感想
原題「Exodus(エクソダス)」はラテン語で、大勢の人々の集団的移動を意味する言葉だそうです。
まさに侍女たちが集団で立ち上がりギレアドから脱出しようとする序章でした。
いよいよクライマックス感。そして幸せの絶頂で奈落の底へ突き落とされたのはセリーナ。
リベラル思想のウォートンを信じていたセリーナだけど、実際ウォートンはギレアド思想のままだったわけで。これじゃギレアドは変わりようがない。
ノアを抱いたままウォートンの屋敷から離れたものの、セリーナに行く宛はなく・・・侍女たちと合流することになるのかな。
ジューンとモイラの計画は、すべてが上手く行ったわけではないようだけど、結果的にリディアの説得に成功し、次の段階に進めたようです。
残り2話。



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