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#9 処刑 Execution あらすじ
国境を越える寸前、ギレアド軍に捕まってしまう侍女たち。ジューンは処刑されることに。一方ニックの妻ローズは、ウェディング・ケーキに混入された鎮静剤のせいで、危険な状態に。
相関図
まとめ
レジスタンス
脱出
「ラケルとレアセンター」を飛び出した侍女たちはレジスタンスが待つ場所まで移動、トラックに乗り込もうとするが、ギレアド軍が追いかけてきたー・・だがフィービーの合図で仕掛けていた爆弾が爆発!
侍女全員、トラックに乗車、出発する。

すべての検問所をメーデーが占拠、侍女を乗せたトラックは問題なく国境を超えられる予定だった。ジューンは侍女たちに、「自分の人生を歩んで。私とモイラ、フィービーは残って戦う」と説明、すると、「私も戦う。シャーロットがいるから」とジャニーン。

だがトラックは予定外のところで停車してしまう。
ギレアド軍が侍女のトラックを包囲したのだ。守護者は侍女を整列させると、「ジューン・オズボーンはどこだ」と言い出す。仕方なく名乗り出たジューンを守護者は連行してしまう。

セリーナ
ウォートンの屋敷を飛び出したセリーナが頼ったのはローレンスだった。
ローレンスがドアを開けるなり、「家を出てきた。途中で爆発音がしたし侍女が司令官妻を殺害するのを見た。ここは危険よ、新ベツレヘムへ逃げなければ。何かが起こってる」と言うセリーナに、「反乱だ」とローレンス。結局、37人の司令官が殺害された。

ウォートンとセリーナ
翌朝、ローレンス宅にウォートンがやって来た。ナオミがふたりを仲直りさせるために呼んだのだ。
「声を荒げてすまなかった。だが我々は主に誓った。二人で子どもを設けよう。侍女も儀式もなしだ」と譲歩したウォートンは、「今、必要なことはキミとノアの安全だ」と言い、ふたりを郊外へ移動させると言うが、セリーナが、「ここを動きたくない」と言うので、ウォートンはローレンス宅に守護者を配備すると言うと、「D.Cで審議会を招集し対策を練らねばならない。今夜発つ。まずは罪深い女たちを裁きを下す」と言う。
セリーナはウォートンから、ウェディング・ケーキに鎮静剤を混入し皆を眠らせ、侍女に武器を配り司令官を殺害させた首謀者がジューンだと聞かされ、「友だちだと思ってたのに・・・」と愕然とするが、「彼女を拘束した。神の裁きが下される。任せておけ」とウォートン。

ジューンの運命

檻に収監されているジューンの元へとやって来たのはウォートンは、ジューンを檻から出すと椅子を勧め、「妻はキミの裏切りに驚いていた。もう少し待ってくれれば妻が侍女の待遇を改善した。キミらの罪は神への冒涜だ」と言う。だがジューンは、「国家がレイプを承認してる。ギレアドは化け物の国、男たちは神の言葉を捻じ曲げ支配してる。あなたたちは信仰を建前に権力争いをしているだけ。あなたは罪のない女性たちをイゼベルの店で殺害した。あなたの手は血で汚れてる」と言うが、「神がキミを裁くだろう」とウォートン。
ジューンは去ろうとするウォートンを止め、「私の神はセリーナの神は愛の神でもある。愛を選んで。セリーナが望む男になって」と請うが、ウォートンは去ってしまう。

ローレンス
娘への愛
ナオミと娘アンジェラを安全な場所へと移動させることにしたローレンスは出発前ナオミに、「寝る前に読んでやってくれ。あの子は学びたがってる。親として応えてやらねば」と1冊の本を手渡す。本来ギレアドでは女性が本を読むことは禁止だった。だがナオミは娘を思うローレンスの深い愛に、「続きは何章から?」と約束を守ることに。

ローレンスはアンジェラを抱きしめ、キスし、送り出した。

祈り
生き残った司令官たちと今後の対応を話し合うと言うローレンスに、「今までと変わらぬ日々が続くの?ジューンは処刑される。彼女もノアも彼女に救われた。命の恩人なのに」とセリーナ。どうすることもできない状況にふたりはジューンのために祈りを捧げた。

処刑
処刑場へと連行されるジューン。そこには首吊の縄が・・・

ウォートンは神への祈りを捧げると、民衆に向かい、「今日集ったのは背教者どもを糾弾するためです」と言う。そこへリディア、侍女たちが連行されて来る。

ウォートンは、「あなたが育てた侍女たちは殺人者となった。あなたの責任だ」とリディアを責め、処刑前の償いの時間を与えるが、リディアは、「彼女たちは邪悪な男たちに捕らわれていただけなのです!」とぶちまけ、首に縄をかけられてしまう。

ウォートンがジューンに言及しはじめたその時、民衆の後方にいたルークとリタが動き出した。

「ジューン・オズボーンは侍女たちにウソを吹き込み裏切りの道へと導いた」と言われ、神への償いの時間を要求したジューンは、「長きに渡り、邪悪な者たちに虐げられて来た。立ち上がれ今こそ、自由のために戦え、奴らに虐げられるな」と叫ぶと、首をつられたジューン。それを合図にルークが爆弾を投げ、仲間たちは守護者たちを銃撃、フィービーや侍女たちも武器を持ち戦う。

リタがジューンを助け出した時、上空にはアメリカ軍の戦闘機が飛来、ボストンの町を爆撃する

トゥエロはローレンス宅にいるセリーナを保護した。

ニック
その頃ニックは病院にいた。
昨夜異変を感じたローズをニックが病院へと連れて来たのだ。幸運なことに母子共に問題はなかった。
「ギレアドが攻撃され父も反乱軍に襲われた。この暴挙を終わらせて。彼女を葬って。ケーキに混ぜられた薬のせいで合併症が起きたの。あの女のせいよ。今こそあなたの忠誠心を示して。ギレアドと神、そして私と息子に対して」とローズに言われ、ニックは静かに頷く。

アメリカ軍
ギレアドを壊滅させるために
アメリカ軍はボストンを制圧、市内に拠点を構えたが、ギレアドがボストンを爆撃、奪還する恐れもあった。元CIAのフィービーおばも作戦に加わり、「生き残った過激派の司令官たちの息の根を止める」と言うが、生き残った司令官たちの居場所は不明、その上ローレンスと連絡が取れなくなったが、セリーナを保護したと言う。

セリーナとジューン
ジューンはセリーナから情報を聞き出そうとするが、処刑されたはずのジューンが現れ驚き、「私は何も知らない」とセリーナ。だがそれがウソだとわかっているジューンは、「あなたは変わったと思ってた。あなたが語ってきた夢や計画は本心だと思ってたけど口先だけだったのね」と呆れ、立ち去ろうとするが、「ウソじゃない。でも一部の司令官を殺害しても体制は変わらない。あなたが求めているのは、夫を暗殺する手引なのよ」とセリーナ。だがジューンは、「カレは独裁者よ!私を吊るし虫けらのように処刑しようとした。そんな男が父親でいいの?神に託された子どもを守りたい。この子たちが育つ世界には愛が必要よ。でも司令官たちは世界に嘆きと苦痛をもたらすだけ」と説得。躊躇ののち、「今夜19時にベッドフォードからD.Cへ向けて発つ」と情報を与えたセリーナ。

ローレンスに託された計画
アメリカ軍の拠点へとやって来たローレンスは、「上級司令官たちに妥協案を提案したが厄介払いされた」と報告するが、「D.Cへ向かう司令官たちを一網打尽にする。彼らが乗る飛行機に爆弾の入ったバッグを置いてきて欲しい」と言い出すトゥエロ。もちろんローレンスは、「私は経済学者だ。スパイじゃない」と拒否するが、「今、上級司令官をD.Cへ行かせれば終わりだ。我々は負ける」と言われ迷う。そんなローレンスにジューンは、「私が一緒に行く。彼らが生きてる限り安心できない。一緒にとどめを刺そう」と発破をかける。

飛行場
飛行場へとやって来たローレンスは計画どおり機内に【爆弾入りバッグ】を置き去ろうとするが、そこへ予定より早くウォートン、レイノルズ、カルフーンがやって来た。

レイノルズとカルフーンは、「どうしてここにいる?まだアメリカとの和平を説く気か?」とローレンスに嫌味をぶつけるが、「一致団結するべき時だ。一緒に行くなら歓迎する」とウォートン。ローレンスは一瞬の躊躇を見せるが、自爆を覚悟。ジューンの方に振り返ると胸に手を当て飛行機に乗り込む。

だがそこへ遅れてクルマが1台やって来た。ニックだった。ジューンは爆発する飛行機に乗り込むニックを止めることができなかった。

上級司令官たちに歓迎されたニックは機内にローレンスがいることに驚き、「勝馬に乗ることしたんですか?あなたの次の計画は?」と尋ねるが、「私より優秀な学者が成し遂げてくれる」とローレンス。
ローレンスはジューンを気にするニックに、「彼女は屈しない」と言うが、「何もかも捨てろと何度も言われた」とニック。ローレンスは、「従うべきだったな」と一言。
飛行機が離陸した。
ローレンスとニックを乗せた飛行機は飛び立った直後、空中で爆発、粉々に。それをただ見つめるジューン

感想
最後のシーンがね・・・、なんとも。
ジューンは愛したニックが殺害されるのを止めることができず、ニックもまたウォートン司令官の娘ローズとお腹の赤ん坊のためにギレアドの司令官として生きるしかなかったわけで・・・
次はほんとうに最終話です。
どんなまとめになるのか。きっとハンナを奪還できると思うのだけど。




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