グレイズ・アナトミー 19 #3 正しいセックス(相関図あり)

海外ドラマ
海外ドラマグレイズ・アナトミー

今回のエピソードは、アメリカ連邦最高裁が憲法上の中絶の保障を否定した判決に意義を唱えるベイリー、ジョー、アディソンのエピソードが中心です。

 

現在 huluではDisney+とセットで1,490円のプランが始まっています。
Netflixとほぼ同額で2つのVODが利用できてお得です。加入はhuluに加入し、手続きを!

#3 正しいセックス  Let’s Talk about sex あらすじ

最高裁で中絶は  と言う判決が出て。ベイリーはジョーは、10代の若者向けの性教育ビデオを制作することに。病院にやって来たお年寄りが、「出産で入院中のデニースを探して欲しい」と言う。担当したルーカス・アダムスは、あることに気づく。

相関図

まとめ

アメリカ連邦最高裁が憲法上の中絶の保障を否定】
1973年、連邦最高裁が「中絶は憲法で認められた女性の権利」と判断、これまで中絶は合憲だったが、2022年6月、連邦最高裁は州の妊娠中絶禁止措置を認める判決を下した。これは、レイプや近親相姦などの場合でも中絶を禁止となり、「胎児の命を守る」という名目で、母体の保護はないがしろにされる。

ベイリーのプロジェクト

ベイリーがグレイ+スローンにやって来た。メレディスは復帰するのかと期待するが、ベイリーはジョーとはじめた”ティーンエイジャーのための性教育”の動画撮影のためにやって来たのだ。
今、全米では最高裁が出した判決(中絶禁止の判決)が社会問題に。ベイリーは、「今や望まない妊娠、出産を防ぐには避妊するしかなくなった。だから啓発活動が必要」と言うワケだ。

ベイリーは乗り気じゃないインターンたちに、「世界クラスの外科医と一緒に仕事ができるメリットがある」と産婦人科医で胎児医療の第一人者であるアディソン・モンゴメリーを紹介する。
判決の影響は大きく、中絶できないならと予防的に卵管結紮術を希望する大学生が出てきていると言う。

アディソンとルーカス

アディソンはインターンの中にルーカスを見つけると、笑顔で近づき、「ウソでしょ?」と話しかけるが、ルーカスはアディソンの話しを遮り、まるで初対面を装いはじめた。仕方なくアディソンはルーカスに合わせることに。だがその様子をシモーヌが見てしまう。

性教育の講義

ベイリーから台本を渡されたインターンたちは、なんだかんだと理屈を並べ、参加を辞退しようとするが、アディソンから、「これから望まない妊娠をした少女たちが出産を強いられることになる。中には違法な中絶オペで敗血症になり死ぬ子も出てくる。オペに入りたいなら抜ければいい。私たちはここで命を救う」と言われ、意識が変化する。
ベイリーは会場にボランディアで募った高校生を入れ、性教育動画の撮影に入る。
だが、ただ台本を読むだけの面白くない講義に、高校生たちは興味も示さず、中には居眠りする生徒まで。

ベイリーは、「熱意が感じられない。これじゃ彼らに響かない。もっとメリハリをつけて」とインターンたちにハッパをかけるが、ミカ・ヤスダは、「これはネットで検索すれば出てくる情報です」と言い、「もっと高校生が興味を引く、知りたがってる情報を伝えるべきです」と意見するが、ベイリーは、「用意したテーマで進めて」とインターンの意見を聞き入れようとしない。

腹痛の女生徒

その時、激しい腹痛を訴える女生徒(ダイヤモンだ)が。ベイリーとジョーはERへ運ぶ。

検査の結果、ダイヤモンドの左卵巣には巨大のう胞があり周りの臓器を圧迫、右の卵巣は茎捻転を起こしており、緊急オペが必要だった。
ジョーから、オペに入るべきだと言われたベイリーは、迷った末、リチャードに一時的執刀許可をもらう。
アディソンは少女の卵巣を2つとも残し、将来の妊娠も可能な状態にした。

インターンたちの講義

まったく興味を示さない高校生たちに向かい、「クリトリスの場所はわかる?」とぶち込むジュールス。一気に高校生たちは興味を示す。そこでミカ、クワン、ジュールスは、クリトリスの場所や、それをどう扱うべきか、コンドームの付け方など、高校生たちが知りたいことを織り交ぜながら講義をすることに。

そして最後はオーウェン、テディ夫婦に頼み、”性交の同意”について講義を。
大盛況の中性教育講座は終了した。ベイリーとジュールスは、「これで動画はバズる」とよろこぶが、「動画制作の〆は、音楽と皆でダンス」とジュールス。
こうしてティーンエイジャーのための性教育動画が出来上がった。

リチャードから仕事復帰を打診されたベイリーは、「中絶の選択肢を奪われたことは人道上の危機。私はこれからクリニックを再開して女性のために働き、週40時間アテンでィングとして働き、インターンを指導する。外科部長には戻りません。このまま家庭も大切にしていきたい」と条件をつける。
リチャードはそれを了承、ベイリーの復帰が決まる。

ルシア

講義の途中、抜け出てきた女生徒の様子が変だった。アディソンは、女生徒(ルシア)に声をかける。するとルシアは、「生理が遅れている」と告白する。「親に知られたくない」と言うルシアの気持ちを尊重し、アディソンは、親に話さず、検査をすることに。

やはりルシアは妊娠していた。
「初体験で妊娠なんてあり得ない。赤ちゃんなんか産めるワケがない。高校生の妊婦なんてイジメの対象になるし、親にバレたら殺される」と動揺するルシアにシュミットは、「キミが望むなら、親にも誰にも言わなくていいんだ。妊娠10週未満だから経口薬で中絶もできる」と説明。ルシアは経口薬での中絶を希望する。
シュミットはアディソンと一緒に、ルシアに中絶経口薬の服用方法を指導した。

ルーカスとシモーヌ

娘デニースを探す老婦人

「娘のデニースが出産するから差し入れを持ってきた」とシュミットに話しかけたのは、シモーヌの祖母ジョイス・ウォード。
シュミットはプロジェクトを抜けてきたルーカスに、分娩室まで案内するよう指示する。
だが、そこに”デニース・グリフィス”と言う名の妊婦はいなかった。
そこでルーカスはデータベースで調べるが、【”デニース・グリフィス”は1995年10月19日、出産時死亡】と表示されてしまう。

シモーヌの苦しみと哀しみ

ルーカスは老婦人ジョイス・ウォードがシモーヌ・グリフィスの祖母とわかり、シモーヌを呼び出す。
ジョイスはやってきたシモーヌを見るなり笑顔になり、「デニース。無事に生まれたの?」と。
だがシモーヌは、「私はデニースじゃない孫娘のシモーヌ。ママは死んでしまったでしょ」と言ってしまう。
するとジョイスは表情を一気に変え、「私は娘に会いたい。誰か助けて!」とパニックを起こしてしまう。

メレディスは、シモーヌとジョイスの間に入り、「大丈夫、任せて」と言うと、ジョイスに深呼吸させ、「一緒に娘さんを探しましょう」と声をかける。

アドバイス

「2年前に認知症と診断され、この半年で一気に悪化した」と言うシモーヌにメレディスは、「私の母も認知症だった。私がインターンの時、この病院に入院してた。病室を何度も抜け出してオペをするって大変だった」と告白する。
シモーヌは自分を出産する時、母デニースが死んだことを話し、「もうあんな祖母を見ていられない。家から出ようと遠くの病院を志望したけど、採用されなかった。だから出ていけない。祖母を心から愛してるし、育ててもらった恩もある」と苦悩を吐露する。
メレディスは、「おばあさんに、お母さんの死を思い出させない方がいい。あなたが合わせられるなら、デニースでいるのが一番思いやりのある方法」とアドバイスするが、「やれそうにない」とシモーヌ。だがメレディスは、「誰だって最初はそう。いつでも相談にのる」と言う。

シモーヌを見た途端、「デニース、赤ちゃんは女の子だった?じゃあ名前はシモーヌね」と笑顔を見せる祖母ジョイスに、「ママ、赤ちゃんは元気よ」とシモーヌ。シモーヌは祖母のために苦しい選択をしたのだった。

秘密の共有

シモーヌは祖母の対応をしてくれたルーカスにお礼を言うが、「皆には話さないで欲しい」と言う。ルーカスは、「みんなキミの力になりたいと思うはずだ」と言うがシモーヌは、「あなたのこと、調べた。シェパード家の人間ね。私の秘密を守ってくれるなら、このことも言わない」と交渉する。

ゾラ

論文発表の壇上で突然パニックを起こしたゾラはそれ以降、学校に行こうとしないため、メレディスはゾラを連れて出勤する。(このエピソードはコチラ
ゾラは、「歴史の勉強なんかしたくない。ママのオペを見学したい」と言うが、「勉強する約束だ」とメレディスは許可しない。

ギフテッド

だがニックは、院内をうろつくゾラを見つけてしまう。
ゾラから、「オペの見学室を探してた。ママには内緒にして欲しい」と言われたニックは、「2時間なら」とゾラと過ごすことに。
ニックがゾラを連れて行ったのは、「手術練習室」。するとゾラは、何の指導も受けないまま、器用に内視鏡下オペの機械を操りはじめる。驚くニック。

メレディスは、マギー、アメリア、カイ、ニックから練習室に呼び出される。
「ゾラには突出した才能がある。ギフテッドよ。だからパニック発作を起こしたんだと思う」とマギー。カイは、「ギフテッドと診断されないと不安や孤独を覚え行動に問題が出ることもある」と言う。
メレディスは、母親の同意なしに検査したことに不快感を見せるが、「検査しようとしたんじゃない。ゾラが遊び感覚でパズルをどんどん解いたんだ」とニック。
マギーは、「才能に見合う場所、仲間を探してあげるべき」とアドバイスする。

ギフテッド(Gifted)とは】先天的に高い知性や共感的理解、倫理観などを持っている人のこと。
突出した知能、芸術センス、運動能力、リーダーシップの才能がある一方で、人間関係を築けないなどの問題もある

突然のことに戸惑うメレディスにニックは、「これから大変だけどヒントは見つかった」と寄り添う。
そして自分自身もギフテッドであるマギーは、「子どもの頃、才能があることに苦しみ、人間関係を上手く作れず悩んだのに、どうしてゾラがギフテッドだって気づかなかったんだろ」と後悔を口にするが、「あなたは自分に合う児童精神科医と出会ったことで救われたんでしょ?ゾラには私たちがついてる」と声をかける。

良い1日の終わり

長い1日が終わった。
あの判決で私がこれまでやって来たことが無にされた気がする。これからも私は闘っていく」と言うアディソンにリチャードは、「闘い続けるためにもゆっくり食事をする時間も必要だ」とアディソンを食事に誘う。
互いの秘密を共有したことで距離が近くなったシモーヌとルーカス。
ジュールスとクワンは、「感情なし、今夜だけ」と互いに条件をつけて関係を持つ。
アメリアとカイ・バートリーとの関係は続いており、久々のデートを楽しむふたり。
オーウェンとテディも、「10代のための性教育」が刺激となり、熱い夜を過ごす。

感想

今回のエピソードも社会派の内容でした。
女性の中絶する権利の剥奪の判決は受け入れてはいけないと思う。レイプされても産まなければならないなんて、そんな人生を受け入れなければならないなんて、あり得ない。ぜひ、全米の女性たちに立ち上がって欲しいと思います。
このエピソードの邦題は、「正しいセックス」だったけど、原題は、「 Let’s Talk about sex(セックスについて話しをしよう)」。直訳した邦題にしてほしかったな。

ジュールスとクワンが、「今夜だけ。感情なし」と約束してセックスするシーン・・・なんか懐かしい(笑)
メレディスたちがインターンだったときも、その後も、このシーンは繰り返されてきたなぁ~って。

シモーヌの抱える問題(祖母の認知症)がこんなに早くクローズアップされるとは思っていなかったけど、互いに知られたくない秘密を共有することになったルーカスとシモーヌの関係は注目していこうと思います。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました