ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ 2 #15 立ちはだかる壁

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オピオイド依存について言及した内容です。

 

#15 立ちはだかる壁 Double Blind あらすじ

使用者が急増し、依存症や死亡者まで出している鎮痛剤オピオイドの蔓延を食い止めるようブラントリー理事長から指示されたマックスは、大胆な作戦に出るが・・・。
シャープはカストロが治験で不正をしているのではと疑いはじめる。

 

まとめ

フロム

カップルセラピー

9年付き合い、来月結婚予定のクリスとジェニーは、結婚祝いに貰ったDNAキットを試した結果、兄と妹だと判明してしまったと言う。
両方の母親が精子バンクを利用した結果の異母兄妹だった。

クリスは、「人生最良の出会いだった。別れることは想像できない。以前の二人に戻りたい」と言うが、ジェニーは、「兄妹と知った以上、戻れない」と言い、クリスと向き合うことも、手を繋ぐこともできなくなったと言う。
フロムは、「ボクは関係の是非を決める立場にない」と前置きした上で、「心が変化に打ち勝てないなら終わりにするしかないが、キミたちは違う。問題は考え方を変えられるかだ」と言い、これまでのふたりの軌跡を思い出させ、愛情を確かめさせる。
クリスとジェニーは結婚する道を選んだ。

 

オピオイド依存症問題

ERで

ホランドがオーバードーズ(過剰摂取)でERにやって来た。
ホランドはオーバードーズで搬送される常連で、今回も、「ちょっと飲む量を間違えただけ。もうやらない」と言うがローレンは、「依存症はひとりでは闘えない。支援者が必要よ。私も闘ってるの」と打ち明け、依存症の会へ出席するべきだと勧める。

しかし後日、ホランドはオーバードーズが原因で亡くなってしまう。

ブラントリーからの命題

鎮痛剤オピオイドのオーバードーズ(過剰摂取)で1日10人以上の患者がERに運び込まれるが、ほとんどの患者は応急処置だけで自宅に帰され、(無保険の人も多いため)再び過剰摂取を繰り返す状態が続いている。
ブラントリーはマックスに、「いつものようにイカれた案を出してオピオイドの蔓延を止めて。全面的に支援する」と言い出す。

現状と改革

マックスはニュー・アムステルダム病院の医師を集め、「オピオイドの蔓延を防ぐ目的で処方禁止」を打ち上げるが、医師らは、「処方は合法」「患者が希望する」などの反対の声があがる。
それでもマックスは、「達成できない医師は解雇する」と厳しく通達するがブラントリーは、「これは戦争なのよ、スタッフを叱り脅すだけじゃダメ。もっとマクロな解決策を考えて!」と手厳しい。

次にマックスはERの責任者であるローレンに、ERでのオピオイド使用を止め、サボキソン処方へ切り替えると提案する。
ローレンはOKするが、サボキソンを処方するには資格が必要であり、1日研修を受ける必要があった。マックスは、ERを1日閉鎖し、医師らに研修を受けさせるよう無謀な要求を出す。

かなりの荒療治をやっているつもりのマックスにブラントリーは、「もっとできるはずよ。大勢が死んでるのよ、生ぬるいわ」と声を荒げる。

マックスはニューヨーク市内の医療ディレクター15人を集め、「我が病院はオピオイドの購入計画を白紙にし、変革を行いました。ナイラー社に打撃を与えるために皆で団結しましょう。賛同して欲しい。事態を変えましょう」と訴えかけるが、賛同する医師は誰もいなかった。

敗北

オピオイドの契約を破棄したマックスに対して、ナイラー社の報復が始まる。
病院には抗ガン剤、ペースメーカー、ステント治療の材料、そしてニキビ薬に至るまでナイラー社が関わる医薬品が届かない状況になる。
シャープは、「このままでは患者の治療に支障がある」とマックスに契約破棄を反古にするべきだと進言する。

マックスは、ナイラー社からの資金で作った、【ナイラーホール】の前に立つと、ナイラー社との契約書にサインする。
アシスタントのアデルは1枚の写真をマックスに見せ、「妹のセレステは歯茎の手術を受けたけど、激しい痛みでオキシコドンを処方されたの。亡くなった」と言う。
マックスはその写真をナイラーホールの看板に貼り付けた。

起こったムーブメント

ナイラーホールの看板には、オピオイドによって亡くなった多くの人の写真が貼り付けられていた。
驚くマックス。

そこには他病院の医療ディレクター、ブライトン医師の姿も。
ブライトンは、「あなたに対するナイラー社の報復がウワサになってる。患者の命を危険に晒すなんてビジネスじゃなく脅しだわ。団結するのよ」と言うと契約書を目の前で破き、マックスの活動に賛同を示した。

ブラントリーも・・・1枚の写真を看板に貼り付ける。
それはブラントリーとホランドの写真だった。

シャープとカストロ

シャープは、ファティマの容態が悪化していることについて、治験で副作用があるのか?と尋ねるが、カストロは、「私が副作用を隠してるって非難したいんでしょうけど、わきまえて。部長は私よ」とシャープをけん制する。

しかし疑惑を払拭できないシャープは、友人からの助言もあり、カストロの留守中にファティマのカルテを調べる。
しかしそれをカストロに見つかってしまった。
カストロは、ファティマの容態悪化には原因があり、治験は関係ないと言い、「不正はしてない」と主張した。

しかしシャープは、カストロが治験者の開始時のデータを悪化させ、治験が効いているように操作していることに気づき、ローレン・ブルームに電話し、留守電に伝言を残す。

ローレン・ブルーム

シャープがローレンに電話をしている頃、ローレンは母親とレストランにいた。

ローレンは、幼い頃からアルコール依存症だった母にずっと腹を立て、憎んできた。
母親から夕食に誘われたローレンは、その気持ちをぶちまけ、「一言謝ってくれたら終わりにできる」と言うが、母親は、「私もそうしたい。だけどその頃のことは一切記憶がない」と言うのだった。

レイノルズとマックス

メキシコからの電話で、レイノルズが病院を辞めることを知ったマックス。
後継者選びを手伝うと言うレイノルズにマックスは、「その必要はない」とつれない態度を見せる。

マックスの態度が気になったレイノルズは、「そんな態度を取らないでくれ」と言うが、マックスは、「もう今年は誰も失いたくないんだ」と一言。
何も言えなくなってしまうレイノルズだった。

マックス

ルナの離乳食が始まったが、思うように食べてくれないルナにマックスは苦戦を強いられる。
そんな中、アリスから、「今夜、空いてる?」とメッセージが入った」
しかしマックスは、返事をするのを躊躇う。

アリスから電話がかかり、「今夜ボビーを預かってもらえないか?」と言う。
アリスのライブがあるのだが、シッターが見つからないのだと言う。
マックスは、OKする。
(デートの誘いと勘違いしてた様子)

その夜、ボビーを迎えに来たアリス。
惹かれ遭っているふたりは、ためらいながらもキスをするー。

 

感想

オピオイド依存症はアメリカでは大きな問題です。
日本では、ガンに対する痛みの時にのみ処方が許可されてる形なので、アメリカのように、骨折などの外傷性の痛みに処方されることはほとんどないです。
それだけ強く依存性の高い鎮痛剤が出回ることの恐ろしさを指摘する良質なドラマだったと思います。

レイノルズがニュー・アムステルダム病院を辞めるに対するマックスの言葉が重い。
これを言われたら、レイノルズは何も言えなくなるよね。

カストロの治験問題、気になるところです。

 

 

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