パリで交通事故死したダイアナ元妃。ダイアナの死を悲しむ国民と、離婚した元皇太子妃への対応は感情の乖離を生んだエピソード
#4 余波 Aftermath あらすじ
世界が悲しみに暮れる中、女王の沈黙は悲しみに暮れるチャールズ皇太子の怒りと警告を招く。女王はいかにこの事態に立ち向かい、母なる国を守り抜くのか?
相関図
まとめ
訃報
パリ、アルマ橋トンネルでの交通事故の知らせは真夜中にも関わらず、バルモラル城、モハメド・アルファイド、そしてブレア首相に伝えられた。
エリザベスとフィリップ、そしてチャールズ
「ダイアナ元妃がドディ・アルファイド氏と共にに交通事故に巻き込まれた。アルファイド氏は即死だったが元妃は病院に搬送された。容態は不明」との知らせを受けたエリザベスとフィリップ、そしてチャールズ。
すでにそれはテレビニュースになっていた。
午前4時
懸命の救命処置にも関わらず、ダイアナ元妃は死亡。死因は事故による内出血だった。
ダイアナの死に泣き崩れるチャールズ。

チャールズはなぜダイアナが予定を変更しパリに行ったのか、事故の原因は何なのかと疑問を呈し、「これは重大な事態だ。王室史上最大の危機になる」と言う。
父として
朝、チャールズは自らウィリアム、そしてハリーに母の死を知らせた。

チャールズ
ダイアナを迎えに
チャールズはパリからダイアナの遺体を移送するため、王室専用機の使用を女王に求めるが、「ダイアナはもう王室に人間ではない。認められない」とフィリップ。エリザベスも難色を見せるが、チャールズは、「未来の国王の母をハロッズのクルマで移送するなどあり得ない」と反論、自らパリへダイアナを引き取りに向かう。

慟哭
病院の霊安室でダイアナと対面したチャールズの嗚咽は廊下にまで聞こえた。

ダイアナの死を悲しむパリ市民が沿道で見送る姿に改めてダイアナがどれほどの人々に愛されていたかを思い知ったチャールズ。ダイアナの棺はロンドンへ戻ってきた。

王室の立場
ダイアナをイギリスへと連れ帰ったチャールズがバルモラル城へと戻って来た。
「どうだった?」と聞くエリザベスにチャールズは、「すごい騒ぎだ」と言うが、エリザベスは、「孫たちのために報道をシャットアウトしている」と言い、フィリップは、「離婚で法的に縁が切れた。それはお前が望んだことだ。だから葬儀もスペンサー家に一任し家族葬にするしかない」と言うが、「首相は国葬にするべきだと発言してる。ボクもそれに同意する」とチャールズ。

フィリップは、「国葬にすれば子どもたちはカメラに囲まれ棺の後ろを歩くことになる。それをさせるのか?」と言うが、「亡き母に敬意を払うべきだ。国民が国葬を望んでいる。人々があれほど彼女に惹かれる理由はわからない。だが人々は皆、ダイアナの死を嘆き沿道に集まってる。それはイギリスだけじゃない、世界中でだ。そして彼らは悲しむ王室と女王を国民は求めてる」と言う。

それでもエリザベスは、「王子たちの祖母であることを優先する。どのように哀悼するかをあなたに説教されたくない」と反論、フィリップは、「彼女を最も苦しめた人物はお前だ」と厳しい言葉を投げられるが、チャールズは、「確かに彼女を失望させた。だからもう失望させたくない。ボクたちは選べないんだ。公的な存在になるしかない。ウィリアムもそれを理解するべき時だ。内気な少年でもいつか国王になる。母親の死に苦しんでいても王として振る舞わねば」と国葬をすると言い切る。
ウィリアムは父と祖父母のやりとりをドア越しに聞いてしまう。

モハメド・アルファイド
ドディ死亡の知らせにモハメドはすぐさまパリへ飛び、事故現場を確認。
病院の霊安室で息子と対面、慟哭する

モハメドはドディがダイアナに送った詩を刻んだ銀の盾を見て、「あのふたりは婚約していた」と確信、ダイアナの私物、ふたりの王子へのプレゼントをすべて王室へ送るよう命じると、「この悲劇が我々を結びつける」と、王室とスペンサー家に手紙を送る。
ドディの葬儀
ドディの葬儀はロンドンのイスラム教モスクで執り行われた。
モハメドは王室から一切の連絡がないこと、モハメドが書いたダイアナ宛の手紙はそのまま送り返されてきた。この状況にモハメドは、「差別されている」と悔しさ、虚しさを抱える。

揺れるエリザベス
政府の考えとウィリアム
ブレア首相から、政府はダイアナ元妃の葬儀を公葬にする考えであり、ウエストミンスター寺院で葬儀をしたいと言う意見が出るが、即答しないエリザベス。
そんな中、ウィリアムがバルモラル城から姿を消したと大騒ぎに。王室は総動員でウィリアムを捜すが見つからない。心配される中、ウィリアムは14時間後、ずぶ濡れで戻って来た。
苦しむ孫の姿にエリザベスは、「チャールズは事態の沈静化を求める。ロンドンに戻り国民の悲しみを理解していると声明を出すべきだと思う」と言うが、フィリップは賛成しない。

イギリス国民
だがバッキンガム宮殿のみならず、ケンジントン宮殿にも多くの国民が献花、芳名録記帳の列が途切れず、ダイアナの死を悲しみ続けていた。

そしてその悲しみは、夏季休暇を過ごすバルモラル城から戻りもせず、沈默を続ける王室、エリザベス女王への不満に変わり、報道も、「女王は国民の感情に共感を示すべき」「人間的な思いやりを見せて欲しい」などエリザベス女王に対して批判へと変わっていた。
チャールズの説得
この世情にチャールズは改めて、「もう一度自分の立場を考え直して欲しい」と頼むが、「皆、若き元王妃の死を嘆き動揺するのは当然のこと。でも王室はそんな衝動を超越する」と頑な。チャールズは、「これは王政の危機だ。国民は母さんに思いやりや愛、理解と支え、共感を求めている。彼女は皆に愛されていた」と言うが、エリザベスは首を立てには振らなかった。

エリザベスの決断
だがエリザベスはダイアナの死の知らせから5日後(9/5)、ロンドンへ戻り、ダイアナのために祈りを捧げると、国民に向けて生放送でダイアナへの哀悼の意、「私たちの思いは彼女と同乗者のご遺族と共にある」と表明した。

9月6日 ダイアナ元妃葬儀
ダイアナの葬儀は、1997年9月6日、ウエストミンスター寺院で【準国葬形式】で執り行われた。
チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子、エディンバラ公、スペンサー伯が宮殿前から棺の後ろについて行進、その後ろには地雷反対、エイズ患者支援などの慈善団体の530人もが葬列に加わった。ダイアナ元妃の功績だった。そして沿道を埋め尽くした国民は100万人以上ー・・・・

ダイアナの棺には、「マミーへ」と書かれた息子たちの手紙が・・・

感想
君主がどうあるべきなのかはわかりません。だけど離婚した元皇太子妃だったとしても孫たち、ひいては未来の国王の母のである方の死に対して、エリザベス女王は早い段階で哀悼の意を発表するべきだったと個人的には思います。
「ヴァンサンカン」の記事で、バッキンガム宮殿の前をダイアナ元妃の棺が通ったとき、エリザベス女王は頭を下げたそうです。本来、英国内で女王より上の立場の人はいない、つまり女王が頭を下げることなどないのに、エリザベス女王は頭を下げたそうです。私はその姿こそ尊敬に値すると思いました。
このエピソードでチャールズ皇太子がかなり動揺し、後悔したように表現されています。
これが事実なら良いなと思います。




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