もうブレーキが効かないウォルター
#7 私の名は・・ Say My Name あらすじ
ビジネスから手を引きたいと言うマイクとジェシー。ウォルターはフェニックスのドラッグディーラーに取引を持ちかける。
相関図
まとめ
ウォルターの取引
私を知ってるハズだ・・
交渉の場に着くとマイクは、「お前のゲームだ。自分でやれ」とウォルターに交渉させる。
手ぶらのマイクを見て、「約束した千ガロンはどうした?」と言うデクランにウォルターは、「メチルアミンは私が保管してる。私に託す方が価値がある。だが販売網が必要だ。そちらが製造を止めるなら、私のブツを提供する。取り分は35%だ」と取引を持ちかける。
法外な要求にデクランは、「冗談だろ?ウチにも作り手がいる」と言うが、ウォルターは、「そちらの純度70%だが私のは99.1%だ。商品としてのレベルが違う」と言いきる。
その図々しい態度の男(ウォルター)にデクランは、「お前を殺せば市場から99.1%のブルーメスが消えるだけのことだ」と言うが、それでもウォルターは怯む様子も見せず、「そちらのブツは着色料を使っている私のコピー品だ。これは本物を売るチャンスだ。私の利益は1億3000万ドル。二流品には出せない額だ。今、あんたの目の前に全米NO.1の作り手が2人いる。35%の手数料だけで今より稼げるぞ」と言いきる。
そしてウォルターは、「マイクが抜ける。カレの代わりにブツを売りさばけるなら、マイクに500万ドル払ってくれ。既に40ポンドのブツがある。すぐに渡せるが引き受けるか?」と言う。
気後れする様子も見せず、厚かましいくらいの自信で交渉するウォルターに、「何者だ?」とデクラン。
するとウォルターは、「知ってるハズだ。私はメスを作り、ガス・フリングを殺した男。私の名前を言ってみろ」と迫る。
「・・ハイゼンベルクか?」と言うディクランに、ウォルターは、「そういうことだ」と不敵に笑う。
身勝手な交渉成立
ウォルターは見事に取引を成立させた。
マイクは、「お前には脱帽だ」と言うが、”抜ける”約束を無視して調理人だと紹介した上に、取り分の500万ドルの要求もしなかったウォルターに納得できないジェシーは、「オレの取り分はいつもらえる?」と聞くが、「少し時間をくれ。新しい取引の手伝いを頼みたい。心配するな、何とかなる」とウォルターは軽く受け流す。
マイクとの別れ
倉庫へと戻ってきた3人。
マイクは、「これでお別れだ」と言うと、レガシー・コストはマイクが払うこと、DEAに仕掛けた盗聴器、送信機を早めに回収するよう言い、去ろうとするが、「それだけか?500万ドルの礼も、監禁したことへの詫びもなしか?」とウォルター。
しかしマイクはそれには答えない。
ウォルターが倉庫へ向かったのを見たジェシーは、「また会えるだろ?」と言うが、マイクはそれには答えず、「自分の道を見つけろ」と言う。
ウォルターはその様子を倉庫から見つめていた。
新しい倉庫
ウォルターはメチルアミンを洗車場に置くことに決める。
ウォルターからの連絡に、洗車場を閉店にしたスカイラーは、持ち込まれた機材を見て、「これは何?説明して。危険なの?」と質問するが、ウォルターは、「知ってどうする?キミはオフィスにいればいい」と言うだけ。
マイク
レガシーコスト
弁護士のダンは貸金庫に入ると、8つの金庫にそれぞれカネを入れて行く。
それらはガスの元部下の貸金庫で、マイクから頼まれているレガシー・コストの仕事だ。
ダンは最後に、1番大きい金庫に大金を詰め込むと、”18才のケイリーへ”と言う手紙をつけた(マイクの貸金庫)。
ダンはクルマで待っていたマイクに、「これが1番安全なやり方だ。しっかりカネは配達する」と約束する。
裏をかく
DEAの盗聴を続けているマイクは、自分への令状が出たと知ると、パソコンや銃を井戸跡に投げ捨て、逃亡用のカバンを載せたクルマを空港に停めるとカギを隠し、タクシーで自宅へと帰る。
程なくしてDEA捜査官が令状を持ってやってきた。
DEAは家宅捜索するが、当然ながら何も見つからなかった。
支配
倉庫を洗車場に移したウォルターは、新しいビジネスに向けて準備を開始するが、そこへビジネスから抜ける話をつけようとジェシーがやってきた。
しかしウォルターはジェシーを見るなり、「助かるよ、手伝ってくれ」と言い、「これから生産量を2倍にするつもりだ。それをお前に任せたい」と言い出す。
しかしジェシーはキッパリと、「取り分を受け取ったら足を洗う」と言うが、「やめてどうする?他にお前に何ができる?またドラッグ漬けになるのか?あの少年を始末したのが許せないのはわかる。それは私も同じ気持ちだ」とウォルター。だがウォルターが少年の死など気にも止めてないと気づいているジェシーは、「それはウソだ」と反論する。
その途端、「私は父親だ。胸が裂かれる思いだ。だからってビジネスをやめるのは違うだろ?私たちはゲイルや他の連中を殺してきた。間違いなく地獄行きだ。私は地獄に着くまで続ける!」と言い出す。
だがジェシーは、「ビジネスを続ければ誰かが死ぬ。いつも悪い結果になる。うんざりだ。オレは止める。取り分をもらったら先生とはお別れだ」と言う。
すると今度は、「なぜカネが欲しい?血で汚れたカネだぞ?私と同じくらいお前もカネが欲しいんだろ?だったら私と続けろ」と言い出す。
そんなウォルターの言動に、冷めた表情を浮かべ、「払いたくないならそれでいい」と言うと、ジェシーは立ち去るが、ジェシーの背中に向かいウォルターは、「お前は去ったりしない。戻って来い!ジェシー!」と言い続けるのだったー。
固執するハンク
ハンクは上官から、「キミの能力を買って抜擢した。主任の仕事は全体を管理することだ。解決したフリング事件にこだわり、人員と予算を使うな。事件は他にもたくさんある。大きな視野で仕事をしてくれ」と忠告を受けるが、どうしてもこの事件を終わりにできなかった。
勾留中のフリングの手下は好条件の交渉を持ちかけても誰ひとり口を割らず、マイクは逃げる様子も尾行を気にする気配もない。
それでもハンクは、勾留中の9人の弁護士が同じダニエル・ワックスバーガーであることに目をつけ、調べるようゴメスに言う。
ダンは貸金庫で例のようにカネを入れているところをゴメスたちDEAに接触され、事情聴取されることに。
新しい相棒
ウォルターはトッドを助手にしてブルーメス精製をはじめる。
トッドはやる気を見せ、集中して真面目に取り込み、無事に仕事は終わる。
DEAで
勤務中のハンクに会いに行き、スカイラーとの冷めた関係について涙を流して嘆くウォルター。
ハンクがウォルターを落ち着かせようと、コーヒーを取りに部屋を出た隙きに、ウォルターは盗聴器と送信機を回収する。
しかしその後、DEAが勾留中の9人の弁護士ダンを事情聴取し、「落とす寸前だ」と報告するのを聞いてしまう。
マイクの逮捕
寝返った弁護士
孫娘と公園にいたマイクにダン弁護士から、「緊急で会いたい。どこにいる?」と電話が入る。
居場所を伝えたマイクに、また電話が。ウォルターからだった。
「銀行に出入りしてる弁護士が寝返った。DEAがそっちに向かってる。逃げろ!」とウォルター。
公園には何台ものパトカーが到着。マイクは逃亡を開始する。
ソウル
マイクが逮捕される事態にウォルターとジェシーはソウルを頼る。
ソウルは、「マイクが逃げたと信じよう。逮捕され、口を割れば一巻の終わりだ」と言うが、ジェシーは、「マイクは絶対に口を割らない」と言う。
ウォルターは元ガスの部下、9人のことが気になっていた。
そこへマイクから電話が入る。
空港に停めたクルマの中から逃亡用カバンを持って来て欲しいと言うのだ。
「オレがやる」と言うジェシーを止め、「私が行く」とウォルター。
マイクの逃亡用のカバンには札束と銃が入っていた。
マイクの最期
待ち合わせ場所へと着いたウォルターは、「カバンを渡す前に聞きたいことがある。9人の名前を言え。私とジェシーにとって危険だ」と言うが、「オレが言えるのは、早く街を出ろってことだけだ」とカバンを持って去ろうとするマイク。
その態度に、「礼もなしか?」と怒りを向けるウォルターにマイクは、「こうなったのは全部おまえのせいだ。すべてを台無しにした。フリングが作り上げた世界を、身の程もわきまえず、自分のプライドとエゴで潰した」と責めると、クルマに乗り込む。
次の瞬間、ウォルターはマイクを撃つ。(マイクのバッグに入っていた銃を盗んで)
クルマは急発進し、近くの木に当たって止まるが、運転席にマイクはいない。
ウォルターは周辺を探し、川辺に座るマイクを見つけるが、マイクは血だらけだった。
動揺しながらウォルターは、「9人の名前はリディアから聞けば良かった。すまないマイク」と言うが、マイクは、「静かに死なせろ・・・」と言うと、程なくして息絶えた・・・。
感想
もう人を撃ち殺すことさえ何とも思わないところまでウォルターは麻痺しちゃいましたね。
そもそもマイクを助けるために、ジェシーに代わって自分が行くと言った時点で、魂胆があるんだろうとは思っていたけど、まさかマイクを撃ち殺すなんて・・ね。
残念と言うか、もうウォルターは人として終わってしまったみたい。
ジェシーに対しても失礼だし、スカイラーにはもっと酷いことをしてる。
ウォルターがマイクを殺したとジェシーが知ったら・・と思うと怖い。
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