今回、スカイラーについて私見をレビューしています（まとめで）
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#6 それぞれの不安 Corners あらすじ
マリーとハンクとの昨夜の食事会でウォルターが口にした、「あんたが追ってた天才は、おそらくまだ生きてる」と言う発言から思いを巡らせたスカイラーは、ウォルターに現状の核心を突くが・・・。
一方ジェシーは、ガスとマイクに自分の存在価値を証明しようとする。
相関図
まとめ
序章：ロス・ポジョス・エルマノスの冷凍車
チキンバケツを輸送する冷凍車をふたりの男が警備する。
しかし前回と同じように途中でトラックは停められ、銃声が１発（ドライバーは銃殺された）。
警備のふたりは襲撃に備えるが、襲撃犯はトラックの排ガスを荷台に引き込み、一酸化炭素中毒でふたりを殺害すると、荷台から”★印”のついたバケツのみを持ち去る。
スカイラーの不安と真実
食事会の翌朝
ハンク宅の食事会で浴びるほどお酒を飲んだウォルターは、昨夜のことをまったく覚えていなかったが、一方のスカイラーは（「あんたが追ってた天才は、おそらくまだ生きてる」）と言うウォルターの発言に引っかかり、「ゲイルは知り合い？仕事仲間なの？カレを殺したのはあなたの雇い主？あなたもゲイルと同じ目に遭うんじゃないの？」と不安をぶつける。
ウォルターは、「それはない、絶対」と答えるが、スカイラーは、「留守番電話のメッセージは別れの言葉よ、あなた怖いんでしょう。心のどこかでハンクに逮捕されたがってる。危険なら警察に行きましょう。軽い気持ちで言ってるんじゃない。自首すれば私たち家族は終わりよ、でもそれしかないなら仕方ない。あなたはタフな犯罪者じゃない。契約に縛られて足を洗うこともできないんでしょ？」と必死で説得する。
だが現実問題、自首するなどできるはずもないことだった
ウォルターは、「お願いよ、こんなビジネスにしがみつくのは止めましょう」と言うスカイラーに、「私がビジネスを辞めたら上場企業並みのビジネスが潰れる。連中は私なしでは何もできない。キミは状況を分かっていない。危険など迫ってない。私が危険人物なんだ」と言うとバスルームへと入ってしまう。
バスルームで頭を冷やしたウォルターは、スカイラーともう一度話し合おうとするが、すでにスカイラーは家にいなかった。
ウォルターの行動
スカイラーは結局、戻ってこなかった。
「母さんは父さんを怒るべきじゃないよ。ギャンブル依存症は病気と同じだ」とウォルターの肩を持つジュニア。
そんなジュニアにウォルターは、新車を買ってやる。
洗車場
夜、ウォルターはスカイラーなしで洗車場引き渡しのため、ウォリネッツと会う。
未練タラタラ、恨み節だらけのウォリネッツは、「経営者はツラいぞ。タフでないとな」などと言い、終始レジ係として働いていたウォルターをバカにし続けるとようやくカギを渡して去って行った。
ラボで
疑心暗鬼のウォルターと苛立つジェシー
ウォルターは、ジェシーがマイクと仕事をすることがどうしても納得できず、苛立ちながら、「タイラスみたいな屈強の男が護衛ならわかるが、どうしてお前がマイクの護衛なんだ？おかしいと思わないか？連中が本気でお前を頼りにすると思うか？」と言うが、「オレは襲撃犯からマイクを守ったんだ。ただのお荷物じゃねぇ」とジェシー。
そこでウォルターは、「もしそれが仕組まれた襲撃だったら？私とお前を引き離そうとしてるんだ。これはすべて私への当てつけだ」と言い出す。
ジェシーはウォルターの態度にムカつきながら仕事に入るが、ラボに電話が入り、ジェシーは別の仕事だとラボを出て行った。
ウォルターの反抗
ジェシーがいなくなり、ひとりでラボの機材清掃をすることになったウォルター。
しかしそれは重労働でひとりでやるには厳しかった。
そこでウォルターはクリーニング工場で働く女性３人に掃除を頼むことに。
最初は、「ここには入れない」と拒否していた女性たちも、ウォルターから買収され、OKする。
ウォルターは女性たちが仕事をする中、悠々とコーヒーを飲み、監視カメラにアピールするが、掃除を終えた女性たちを迎えに来たのがタイラスだった。
彼女たちはこのままホンジュラスへ送還されると言う。
焦ったウォルターは、「ちょっと待ってくれ。私が彼女たちに頼んだんだ。罰なら私が受ける」と言うが、「これが罰だ」とタイラス。
ジェシー
マイクとの仕事が加わったジェシーだったが、ドラッグの禁断症状（手の震え、食欲不振）に苦しむ。
そんなジェシーにマイクは自分の食事を分け与える優しさを見せる。
新しい任務
今回のジェシーの仕事は、「家を見張ること」だった。
冷凍車が襲撃され、ブルーメスが奪われたが、そのブツがその家にあるらしい。
「襲撃したヤツとブツを持ってるヤツは別だ。事情を聞いてブツを取り戻す」と言うマイクに、ジェシーは押入ればいいと言うが、「ラリってて武装してる。待つのが１番だ。夢を壊して悪いが、仕事の８割はこんなことだ」とマイク。
するとジェシーは、ブルーメスを買うフリをして接触してくると動く。
しかし家主のタッカーが、「よそ者には売らない」と言い、失敗。
するとジェシーは、「連中を外へおびき出す。ジャンキーのことならオレに任せろ」とショベルを持ち出すと、売人の家の庭を堀りはじめる。
ジェシーの行動に興味津々で近づくタッカーに、穴掘りを変わってもらったジェシーは、トイレを借りると言って彼らの家に侵入する。
家の中には猟銃を担ぎ、「タッカー、タッカー」と仲間の名前を呼ぶラリった男が。
ジェシーは、ブルーメスを売って欲しいと言うが、男は、「てめぇに売るブルーはねぇ」と言い、混乱しながらジェシーに銃を向ける。
それを助けたのはマイク。
マイクはチキンバケツの蓋に書かれた、「話しをするか？」と言うスペイン語のメッセージを発見する。
価値
マイクとダイナーで食事中、ガスがやって来た。
マイクはジェシーに席を外してくれと言う。
ジェシーが店の外で待っている中、マイクは張り込みの結果を報告し、「襲撃犯の狙いはメッセージを送ることだ。”話をするか？”と残してた。男を10～15人雇っても良いなら、連中に報復し、アジトを襲撃する」と提案するが、ガスの返事は、「冷戦を保つ。会合を設けて連中の話を聞く」と言う。
ジェシーとガス
「役に立つようだな」とジェシーに声をかけ、立ち去るガスに、「なぜオレを選んだ？」と問うジェシー。
ガスはジェシーを見つめ、「見極めるためだ」と言う
スカイラー
コイントス
ホリーを連れて自宅を出たスカイラーは、「For Corners（フォー・コーナーズ）」にいた。
４州のポイントに立ちコイントスをするスカイラー。コインが落ちたのは”コロラド州”。
もう一度コイントスするが、やっぱりコインはコロラド州に。スカイラーはそのコインを足でニューメキシコへと移動させた。（このシーンの解釈は【感想】に書いています。ぜひ読んでください）
スカイラーの覚悟
スカイラーが自宅へと戻ってきた。
ジュニアは母親の帰宅をよろこぶと、「クルマを見た？父さんが買ってくれた」と早速報告する。
クルマが嬉しくて仕方ないジュニアは、派手に見えるが安全なクルマだとアピールし、「近所を走って来る」と出かけてしまう。
ウォルターは、「昨日は大げさに言い過ぎた」と謝ると、「分かって欲しい、理解して欲しいんだ。キミやジュニア、ホリーは安全だ。私のしていることはすべて家族を守るためなんだ」と説明するが、「あのクルマは返してきて。私たちの筋書きに反してる。本気で家族を守りたいと言うなら、筋書きどおりに行動して。国税庁、ご近所、マリー、ハンクがどう思うか考えて行動して」とスカイラー。
ウォルターは、「ジュニアの願いを叶えてやりたかっただけだ。返したらキミがジュニアに責められる」と言うが、スカイラーは動揺することなく、「悪者はまた私、感謝するわ。あなたが守っている家族を私はあなたから守る」と覚悟を見せる。
感想
今回は、スカイラーの気持ちを私なりに解釈してみようと思います。
スカイラーが、「For Corners（フォー・コーナーズ）」の４つの州が交わるポイントに立ってコイントスするシーンがありました。
「For Corners（フォー・コーナーズ）」はその名のとおり、４つの州（ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州）が交わるポイントだそうです。
ウォルターがドラッグの世界で完全なるキーパーソンであると知ったスカイラーは、契約期間が終わったら、日常に戻れるなどない、ドラッグの世界から抜け出すなど皆無だと知り、ホリーを連れて逃げようと思ったのではないかと思います。
ジュニアには、説明するのが難しいですからね。
そして、「For Corners（フォー・コーナーズ）」のポイントに立って、自分の行き先を占ったのでしょう。
しかし１度目も、２度目もコロラドをコインは指しました。
だけど、ジュニアもそしてウォルターも見捨てきれないスカイラーは、足でコインをニューメキシコへと移動させた。
それは家に戻る決意だったと思います。
それが自宅に戻ってからウォルターに言った言葉、「あなたが守っている家族を私はあなたから守る」だったのだろうと。
私はスカイラーの気持ち、行動が理解できるので、毎回、彼女の強さに感服します。
そう言うワケで今回のエピソードはスカイラーが中心だったと理解してます。
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