「ヴァイキング 海の覇者たち」のスピンオフドラマとして始まった、「ヴァイキング ヴァルハラ」は、「ヴァイキング 海の覇者たち」から100年後のストーリー。そしてこのシーズン3が最終シーズン、全8話。
# 3 喪失 LOST
ビザンツ軍はコンスタンティノープルに凱旋するが、レイフはシラクサでの惨劇が頭から離れない。
フレイディスの民たちが回復し始める中、マグヌスの船がやってくる。
エマは故郷ノルマンディーに立ち寄りエセルレッド2世との子どもたちと会うが・・・
相関図
まとめ
コンスタンティノープル
凱旋式
シチリアの戦いに勝利したビザンツ軍はコンスタンティノープルに凱旋。民衆の熱烈な歓迎を受ける。
ロマヌス皇帝とゾーイ皇妃は、マニアキス将軍とハーラルの貢献と褒美に爵位”スパタロカンディダトス”を授ける。
ハーラルは、ノルウェー王となるための資金を調達するため、ヴィトミル卿の依頼を受け、ルーシからコンスタンティノープルまで、ロマヌス皇帝への貴重な届け物をすることに。
ヴィトミル卿は従者を連れて乗船するが、旅の途中ヴィトミル卿が亡くなる事故が起こるが、その時、従者の正体が、ヴィトミル卿の娘エレーナとわかる。苦難を乗り越え、コンスタンティノープルに到着したハーラルたちの元へやって来たロマヌス皇帝は、「ヴィトミル卿の宝を守ってくれた。貢物は受け取った」と発言。エレーナこそがロマヌス皇帝への貴重な届け物だった。(シーズン2に詳細あり)
実は長旅を通し、ハーラルとエレーナは恋愛関係となっていたが、エレーナが皇妃になると知り、ハーラルは身を引くしかなかった。
ハーラルとゾーイ
ゾーイ(エレーナ)はルーシから旅した仲間(ハーラル、バトウ、ケイサン、ドーン)との再会をよろこぶが、ハーラルには、「まだノルウェー王を目指しているのか」と問う。
ハーラルは、「ノルウェー王こそがオレの運命」と答えるが、ゾーイは、「運命は変わるもの」と言う。
その直後、兵士たちがやって来て、「一緒に来て欲しい」とハーラルを連れ出す。
財宝
ハーラルは地下へと連れて行かれるが、そこで待っていたのは、さっきまで宮殿にいたロマヌス皇帝とゾーイで、「惑わせて悪かった。ここは誰にも知られてはならぬ場所」と言う。そこは皇帝の宝物庫だった。
ロマヌスは、「ここにあるのは何世紀にも渡る戦利品。偉大な英雄に財宝を1つ与える」と言うが、ゾーイはハーラルに近づくと、「選ぶ必要はない。すべてはあなたのもの」とハーラルの手にカギを握らせて去る。
レイフ
凱旋式をひとり抜け出したレイフはマリアムの家へと向かう。
レイフはマリアムが残してくれた本で知識を得、武器などを制作したが、その結果、マニアキス将軍に悪用され、サラセン人の虐殺に手を貸してしまったことを悔いており、自分が自分である場所を探す旅に出る決意をする。
レイフの旅立ち
一向に戻らないレイフを見に行ったハーラルは、アリアムの書物を燃やしているレイフに驚く。
「知識を使って世界を良くできると思ったのに、逆になってしまった。あんなおぞましいことにしたのはオレだ。マリアムはオレに失望してる」と悔やみ苦しむレイフに、掛ける言葉もないハーラル。
レイフは、”未知なる者の書”の中にあった地図の入手先、コルフ島を目指す旅に出る決意をする。
ハーラルは、「ずっと一緒に戦って来たキミと別れるのはさみしいが、キミが探しているものが見つかることを祈る」と言い、レイフは羅針盤をハーラルに渡すと、「オレの代わりに進路を示すだろう」と言う。
ゾーイの誘惑
ゾーイ皇妃からのサインを感じ取り、手渡されたカギで扉を開いたハーラル。
そこは皇妃のプライベートビーチだった。
裸体のゾーイは、「ノルウェーには戻らないで。ここには未来がある。あなたの使命は奪うこと」とハーラルを誘惑する。
ノルマンディー、バイユー城
エマの息子たち
クヌート王一行はローマからの帰路途中、エマの故郷ノルマンディーに立ち寄る。
彼らを出迎えたのはエマの兄リシャール。
エマは息子エドワードとアルフレッドとの再会を心から喜ぶが、エドワードは反抗的な態度を見せる。
ノルマンディーの公爵ウィリアムと後見人ウォルター
現在ノルマンディーは、成人していないウィリアムに代わり、ウィリアムの母方の伯父ウォルターが統治している。
フランス王からノルマンディ公に認められたのはヴァイキングの首領ロロ。ウィリアムにはヴァイキングの血が流れている
交易の拡大を狙っているクヌートはウィリアムに協力を求めるが、その気はないと一線を引くウォルター。クヌートは、すかさず、ウィリアムの考えを聞きたいと言うが、ウィリアムの返事は、「伯父と話して欲しい」だった。リシャールによると、ウォルターは後見人の立場を活用し、国を掌握、利益を搾取していると言い、この先ウィリアムの身が危険に晒されることがあるかも知れないとエマに警告するが、エマは自分の息子たちの将来を憂う。
少年たちの決意
エドワードは、何もわかっていない弟アルフレッドに、「あの野蛮人クヌートが父上の王冠を奪った。本当なら王はボクだ。ノルマンディーで兵を集めてイングランドに攻め込む」と言うが、「まだ早い。機が熟すを待て。敵に危険だと悟られないように身を潜めておくんだ。時が来たらボクもウォルターからすべてを取り返す」と言うと手のひらを切り覚悟を見せるウィリアム。エドワード、アルフレッドもそれに習い、3人は、「自分のものを取り返そう」と決意する。
デンマーク
クヌート王からの言伝(教皇と合意したこと)を伝えるためデンマークにやって来たゴドウィンは、夏至の祭りで盛り上がる村人の中に、妻ギーダと子どもたちを見つけ驚く。
ギーダはゴドウィンにクヌート王の息子ハロルド・ヘアフット王子を紹介するが、ハロルドは、一糸まとわぬ姿で、「父が信頼する側近だと聞いてる。オレは次のイングランド王になりたい。力を貸してくれ。王になるにはどうしたらいい?」と言い出す。
●王位継承順位は、ハロルドの兄スヴェン、クヌートとエマの息子ハルサクヌート、エセルレッド2世とエマの息子エドワードとアルフレッドの方が高い。
ヴェンド族の襲撃
夏至の祭りを狙い襲撃してきたヴェンド族。
ハロルドとゴドウィンは剣で戦い、ギーダも女性を助けるが、今度はギーダがヴェンド人に連れ去られてしまう。
それに気づいたゴドウィンは、身体を張ってギーダを取り返し、ヴェンド族を始末。
ハロルドから、「兄弟」と感謝され、村人からも拍手を受けるゴドウィンは、特別なものを感じる。
ヨームスボルグ
毒キノコの中毒で生死を彷徨ったフレイディスと息子ハーラルだったが、スティーグのおかげで回復する。しかし村人の半数以上が亡くなり、生き残った者も衰弱していた。
フレイディスたちは、カテガットで買ったライ麦に毒が仕込まれていたことから、目的はヨームスボルグを陥落させることで、襲撃相手は村の状況を確認に来るはずと推測するが、アキとハムンドは、「戦士がいない。敵が来る前にここを捨てるしかない」と言うが、「どこへ逃げると言うの?周りはキリスト教徒の国ばかり」とフレイディス。
フレイディスはウプサラで授かった剣を取り出すと、襲撃への備えが甘かった自分を責めるが、スティーグは、「戦って守るべき場所はここではないのかも。最後のウプサラが他にあるのかも。この世にはまだ知らない土地がたくさんある。探す理由と勇気のあるものだけが辿り着けるのかも知れない」と言う。
やってきたマグヌス・オラフソン
ヨームスボルグに2隻の船がやってきた。
その旗色からオラフの息子、マグヌス・オラフソンだと分かったフレイディスは、「相手はこっちの状況を読んでいる(毒キノコの惨劇で壊滅状態であること)。だから戦いを想定していないはず。勝ち目はある」と分析、ヨームスボルグを出る決断をする。
感想
突然出てきたノルマンディーの少年たちの話し。
エマ王妃とイングランド王だったエセルレッド2世との子どもたちでした。
(つまりシーズン1の2話に出てきて亡くなったエドワードの弟かな)
史実ですもんね、私が世界史に疎いだけで、詳しい人はこのエピソードだけで何かがわかったりするんでしょうね。
デンマークでのゴドウィンの活躍もこれから先、何か影響がありそうだし・・・。
シーズン3で終了するのがもったいないです。
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