話は、
●新しいウプサラでのフレイディスの話
●ノルウェー王になるために奮闘するハーラルとレイフの話
●ロンドンのエマ王妃とゴドウィン伯爵の話
この3つのエピソードで展開されるようです。
#2 信者の塔 Towers of Faith あらすじ
ヨムスボルグへと着いたフレイディスは、大きな決断を下す。
ノルウェー王奪還の野望を抱え、レイフと共にルーシ、ノヴゴロドの叔父を訪ねたハーラルだったが、計画どおりにはいかず・・・
カテガットのオラフは、スヴェン王の守護者として上手く立ち回ろうとする。
相関図
まとめ
カテガット
オラフ
ヨムスヴァイキングに撹乱され、眼の前でハーラルとフレイディスを逃がしてしまったオラフは、海岸で男を捕まえヨムスヴァイキングの居場所を吐かせようとするが、男は、「カレらの居場所を知る者はいない。古き神々を信じる者が海岸に来るとヨムスボルグに連れて行ってもらえる。彼らはいつかキリスト教徒に復讐する」とツバを吐きかける。
オラフは男を蹴り倒すと剣を振りかぶるが、その手を止め、「誰が統治するか分からせるべきだ。この異教徒を地獄へ」とスヴェン王に剣を渡す。
一瞬の躊躇を見せたもののスヴェンは男を処罰。オラフは、「お父上もよろこぶ」と声をかける。
駆け引き
息子スヴェンを港で迎えた母エルフギフは、返り血を浴びている息子を見て驚くが、「異教徒を処罰した。強いノルウェーを築くにはヨムスヴァイキングの居場所を見つけ、破壊しないと。重要な任務だ」とスヴェン。
スヴェンは更に、オラフを食事に呼ぶと言う。
オラフにハメられ、この状況となったエルフギフは、「飼い犬とは食卓を囲まない」と嫌悪を見せるがオラフは、「飼い犬は忠実だ」と言い返す。
夕食に招かれたオラフ。しかしそこにスヴェン王の姿はなく、エルフギフとふたりの食事と知り、驚くが、「息子はひどく疲れてる。誰も信用できない」とエルフギフ。
エルフギフから、ヨムスヴァイキング(海賊)執着する理由を聞かれ、「彼らは弟を匿っている可能性がある。弟は王座奪還のためなら手段を選ばない。あんたの息子も殺すだろう。だから追ってる」とオラフ。
現実、軍隊を送れば首長たちがオラフの不在を狙いカテガットを攻め入る状況だ。エルフギフは、「クヌートの狙いはそれかも知れない」と言うが、オラフはエルフギフを見つめ、「そうはさせない。あなたをお守りします。クヌートは判断を間違った。あなたは美しい」と関係を迫る。
イングランド、ロンドン
エマ王妃の暗殺者
エマ王妃を暗殺しようとした男を拷問にかけ、情報を引き出そうとするゴドウィン伯爵。
ゴドウィンは男が金貨を持っていたことから雇い主がいると確信していた。
片目を潰され男は、とうとう、「北の人間じゃない。訛でわかった。酒場で金貨を渡され指示を受けた。名前は分からないが、”ベアー”と呼ばれていた」と白状するが、ゴドウィンは単独犯ではなく、仲間がいると推測。
ゴドウィンの予想どおり牢獄に何者かが侵入、衛兵を殺し、口封じのために暗殺未遂の男を殺してしまう。
ゴドウィンは門を閉めて護衛を配置する。
フレイディス
ポメラニア、ヨムスボルグ
ヨムスボルグに到着したフレイディスを人々は、「カテガットの救世主が来た。コーレを討った」とフレイディスを歓迎。
ヨルンドルはフレイディスに、ヨムスボルグの指導者ハレカとグドリッドを紹介する。
神殿には大きな石があり、そこには例の模様は刻まれていた。
フレイディスはその前に立ち、「感謝します」と感動に浸る。
広場では戦士たちが剣術の訓練をしていた。
ハレカはフレイディスに稽古をつけて欲しいと言う。
お手並み拝見とばかりに民衆が集まる中、フレイディスは剣(ウプサラで女祭司から授かった剣)を抜き、ひとりで数人を相手に剣術を見せる。
しかしお腹を狙われた時、無意識に庇ったフィレイディスを見逃さなかったグドリッド。
父親は誰かと聞かれ、「恋しいけど別々の道を歩んでる」とフレイディス。グドリッドは、「ここは安全。命を祝福してくれる」と言う。
選ばれし者
ハレカは神殿の石の模様(スクルド)についてフレイディスに説明し、「祭司にならないか?」と打診するが、「私は戦士」とフレイディス。しかしハレカは、「キミにはそれ以上に大きな役割がある。キミがここへ来たのは伝統を重んじる者たちを導くためでは?祭壇が破壊される前、ウプサラ最後の女司祭がキミに剣を授けた理由があると思わないか?新しいウプサラを作ることはキミにしかできないことだ。選ばれし者だ」と説得する。それでもフレイディスは、「予言者からも選ばれし者だと言われたけど、私は助けを求められた時に人々を助けず逃げた」と言い、後悔しており資格がないと言う。
翌日、ヨムスボルグに難民がやって来た。
ハレカたちは難民の武器を預かり代わりに、食事や衣服、家を与え、武器を作る仕事を与えるのだと言う。
そんな中、ひとりの女性が、「フレイディスよね?カテガットが陥落したときあなたを探し続けてた」と批判に満ちた発言をする。それに気づいたハレルがすぐさま女性に近寄り、導くが、フレイディスは、「私は皆を見捨てた」と改めて罪と向き合い、女祭司になる決意をする。
フレイディスは剣を掲げると、「新しいウプサラはここだ」と宣言する。
ルーシ、ノヴゴロド
叔父ヤロスラフ
ハーラルは叔父ヤロスラフが統治するノヴゴロドへと着いた。
町にはアヘン中毒者が溢れ、屋敷ではファイト賭博が行われていた。
ヤロスラフは突然やって来た甥ハーラルに驚きつつも歓迎する。
食事の席でハーラルから政況を聞いたヤロスラフは、ハーラルにチュヂ族のヴィトミル卿を紹介する。
今ノヴゴロドには、ペチェネグ族(トルコ系遊牧民)によってコンスタンティノープルへの道を閉ざされた難民と、行き場のない品物で溢れていると言う。実はノヴゴロドの交易船も17ヶ月前に黒海を出たまま戻っておらず、野蛮なペチェネグ族のせいだと言う。
ヤロスラフはハーラルがノヴゴロドにやって来たのは軍隊目当てだとわかっていたが、「協力できない。南の交易路が断たれた今、イングランドを統治するクヌートの力が必要だ。お前の悲願のためにクヌートの怒りを買うリスクは冒せない」と言い、「オラフに忠誠を誓うか、再出発しろ」と言う。
ハーラル、そしてレイフ
町でリヴの亡霊を見たレイフが追いかけ入ったのはアヘン中毒者の巣窟だった。
レイフはそこにいた男に、「煙を吸えば死者と話せるのか?」と聞く。男は、「生者と死者を隔てる壁がなくなる」と言う。
一方ハーラルは自力で資金を集めるため、毛皮を買ってコンスタンティノープルで売ると言い、毛皮を買う資金を調達するため、「2人を相手にするから100フリヴニャで」と興行主に持ちかけ、ファイト賭博に参戦する。レイフは否定的だったが、放っておけず、セコンドとして的確な指示を出す。
だが劣勢になった相手は3人目を参戦させ、ハーラルは危険な状況に。我慢ならずレイフも加担、殺してしまう。
興行主は混乱の中逃げ、ハーラルはカネを手に入れることができなかった。
しかしその様子をずっと見ていたヴィトミル卿はハーラルに、「カネを払うからコンスタンティノープルの皇帝に貴重な品物を届けたい。同行してくれ」とオファー。ハーラルは2000フリヴニャでOKする。
ハーラルはそのカネで毛皮を買うと、「コンスタンティノープルに行くから船を探してくれ」とレイフに頼む。レイフは、「オレのおかげで毛皮を買えたんだぞ?お前がノルウェー王だなんて誰も信じてない。夢なのか運命なのか自分に問いかけてみろ!」と言い出す。
しかしハーラルは、「懸念はわかるがオレは確信してる。ノルウェー王になる。その方法を見つける」と言い切る。
リヴに会うために
レイフはリヴが恋しくてたまらなくなり、とうとうアヘンを吸うことに。
レイフは現れたリヴに導かれ、外へ出ると建物の屋根へとあがる。
「あなたといたい。ヴァルハラに来て」とリヴ。その時レイフはポケットの中の十字架に触れ、我に返る。
眼の前のリヴは消え、レイフは雷に撃たれて倒れてしまうー。
感想
ヨムスボルグを調べたら、バルト海南岸、半ば伝説上のヴァイキングの要塞だそうですよ。
まったくの作話ではなく、伝説上とは言え、語り継がれている場所なんですね~。
ハーラルとレイフがたどり着いた場所ルーシは現在のウクライナ、キーウのこと。
プーチンがウクライナに侵攻し、知った場所がまさしく、このドラマのルーシとは。
そしてハーラルの叔父ヤロスラフ賢公はキエフ・ルーシの大公として実在した人物でした。
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