THIS IS US シーズン4 #17 もしも（相関図あり）

ランダルのお話

#17 もしも  After The Fire　あらすじ

母レベッカの治療をめぐりケヴィンと対立、決裂したランダルは、セラピーを受け、自分の問題と向き合う。

相関図

まとめ

セラピーで

母レベッカの治療を巡り、ケヴィン深い溝が出来てしまったランダル。
ランダルはケヴィンに、「父さんが生きていたらオレたちの人生は違ったと考えることはないのか？」と問いかけて以降、その考えを頭から消えないでいた。

そのことをセラピーで話すランダルにリー医師は、「もしお父さんを救えていたら？」と質問する。
ランダルが話したのはハッピーストーリーだった。
するとリー医師は、次に最も恐れるパターンについて問う。
ランダルはバッドストーリーを話し終えると、「２度と聞かないでくれ」とツラそうな様子を見せるが、「人生の展開は何通りもあるし、コントロールすることはムリだと分かって欲しかった」とリー医師。
それでもランダルは、「父親の死は火事が要因ではなく、心臓発作だった。側にいたら救えたハズだし、救おうと努力できていたら死の受け止め方違った。実父ウィリアムにはそれができた」と言う。

そこでリー医師は、「興味深いのは、お母さんの治療を巡ってお兄さんと対立した話が、父親を失う話しになってるの。あなたは実母についてはあまり興味なく、ウソを突き続けた母親の病気を心配してる」と指摘する。

続けてリー医師は、黒人男性が白人の40～50代のセラピストを選ぶことはほとんどないと言い、「お父さんを亡くした当時のお母さんと同じ年齢の白人女性を選んでいることが興味深い。あなたはお母さんがしたことに本気でぶつかったことはあるの？」と言う。

リー医師の指摘でランダルは、「おそらく前から分かっていたのに、自分では見つけられなかった。母に言いたいことはあるが、今更実父について掘り起こして責めたくはない。もうボクは３人の親を亡くてる。母を亡くしたくない。そのためなら何でもする。力を貸して欲しい」と言う。

決断

ケイトの家で家族団らんを楽しんでるレベッカにランダルから電話がかかる。

治療について話し始めたランダルに、「あなたの気持ちはうれしいけど、治験は受けないと決めたの。もうその話は止めて」とレベッカ。しかしランダルは、「母さん、ボクはいい息子だったよね、父さんの死後もずっと母さんの側にいた。それに母さんを許した。恨んでもおかしくない母さんが隠し続けていた秘密を知っても恨まなかった。母さんの気持ちを考えたんだ。ボクから母さんに何かを頼んだことはない、生まれてから一度も。”治験を受けて欲しい”。イヤなのは分かってる。だけど、20年後のセラピーで、あの時もっと強く勧めていたら母さんを救えたのにって思いたくないんだ」と本気で治験を受けて欲しいと頼む。

ランダルからの初めての思いお願い事にレベッカは家族で笑い合うケヴィンやケイト、ミゲルを見ながら一筋の涙を流しながら、「治験を受ける」と返事するのだった

感想

私がレベッカの立場だったとしても、ランダルにあそこまで言われたら、治験を受けるって言うと思う。
だけど、ランダルのしてることは、自分の気持ちを納得させるための行為。
決して母レベッカのことや兄姉のことを思っていないと思うんだな。
それゆえにケヴィンとの決定的な溝を作ることになったんだろうと思う。
家族から孤立していくだろうランダルを見るのがツラいなぁ。

一見、上手くやってるようにしか見えないピアソン家。
養子として白人家庭に育ったランダルは、同じ状況の子どもの誰よりも愛され、育てられたと思うのに、こうして奥深くに問題を抱えてたんですよね。
なんだかそれがとっても悲しい私です。
レベッカも、ジャックもランダルを心から愛してるのに。ケヴィンとケイトと変わりなく。