まだまだ続く過激中絶反対運動
#13 情熱は止まらない Cowgirls Don’t Cry あらすじ
競技中、落下、牛に踏まれ重症の圧挫症のブルライダーがヘリ搬送されて来る。
腹部の痛みを訴える患者を担当したルーカスは、リチャード、シュミットの指示に従わず、自分の直感を信じる。
相関図
まとめ
ルーカスとシモーヌ
腹痛患者セス
ルーカスとシモーヌはリチャードに付いて腹痛でERへやって来たセスを担当することに。
症状から”感染性大腸炎”が疑われCT検査するが、特に問題は見当たらない。そこへシモーヌが、「セスはこの3週間、5つの病院に入院し、規制対象の鎮痛剤を処方されてる」と言う情報をもたらす。
その情報からリチャードは、「CTでは異常はなかった。依存症は病気です。専門医を紹介する」と言うが、セスは、「以前の仕事は未公開株のアナリストだったから寝ないようにアデロールを飲んでたが、その時だけでもう何年も飲んでいない。ほんとうに痛みがあるから原因を見つけて欲しくていろんな病院を受診してるだけで薬が欲しくてじゃない」と説明するが、リチャードはセスを退院させるよう指示する。
ルーカスの直感
だがルーカスは、「”テッサ・ホッブス”、あの時オペ室に運ぶべきだったのに、ボクは躊躇してしまった。今度こそ自分の直感を信じて行動したい。ずっとキミの味方をしてきた。たまには味方してくれ」と言う。
それは上級医リチャード・ウェーバーの指示に抗う行為だったが、ふたりはセスの症状をもう一度精査することに。しかしそれがシュミットにバレてしまう。
ルーカスは、「ウェーバー先生に退院を指示されたけれど、何かあるんじゃないかと思いのでもう少しだけ時間が欲しいんです」と説明するが、シュミットは、「ただちに止めろ。インターンの意見など誰も求めてない。指示に従わないとオペ室でも信用されない。今すぐ指示どおり退院させろ!二度とウェーバー先生を疑うな」と言い切る。
それでも納得できないルーカスは、シモーヌの”瞬間”と言う言葉でヒントを得、CT画像を1コマずつじゃなく、連続で見ることで、盲腸周辺に異物があるのではないかと推測。
その時リチャードが、セスを退院させてないことに怒鳴ってやって来た。
リチャードがセスの大腸カメラをすることに。
その結果、ルーカスの読みどおり、盲腸に突き刺さった爪楊枝が見つかる。
リチャードは、「よくやった」とルーカスを認める。
友情
シモーヌはルーカスに、「私のブライドメイドをして欲しい」と頼み、ルーカスはOKする。
シュミット
トラベルナースのカルロスと良い関係かと思われたシュミットだったが、カルロスは何も言わずフェニックスへと移動してしまった。
今回こそは上手くいくかと思っていたシュミットはまた自分に自信をなくす。
ベイリーの助言
ベイリーは、インターンを相手に厳しい態度を見せるシュミットに、「私がチーフレジデントだった時のあだ名は”ナチ”。でも子ども頃から気弱で医学生時代も同じ。だからチーフレジデントになって必要以上に肩肘を張ってた。それでいつのまにか周りの人間から好かれない人間になってた。でもね、ある時気づいたのよ、それは私が思い描く自分像とかけ離れていることに。シュミット、あなたはもうチーフレジデント、もう負け犬じゃない。無理して自分を大きく見せることもない。自信を持ちなさい。指導方法はたくさんある。あなたらしくすること一番いいのよ」とアドバイスする。
ベイリーの言葉で、気が楽になったシュミットは、インターンたちをジョーの店に誘い、奢ることに。
ミカ
学費ローンの月額返済が2000ドル以上で、その上、両親の住宅ローンまで助けているミカの経済事情は深刻で、2ヶ月に1度献血でお金を得ていた。
そんなある日、肺炎を疑う患者を担当することに。
ミカはレントゲン検査をしてから薬を処方すると言うが、患者のナタリアは、「抗生物質を出してくれたらいい。検査するお金がない」と言う。
ミカはテディに無料診療にできないかと相談するが、「手続きには1日はかかる」と言われてしまう。
それでも、このまま抗生剤だけを出して患者を返すワケには行かないとミカは、もう一度説得するが、「高給取りのあなたにはわからない」と言われてしまう。
ミカは、「私は外科インターン、給料はすべて学費ローンでなくなります。だからわかります。もしも肺炎だったら命を落とすか最低8週間は働けなくなります。それなら今、検査と治療を受けるべきです。払える分だけ払えばいいんです」と言う。ミカの気持ちが伝わったナタリアはレントゲン検査を受けることに。
ブルライダーの少女
ロデオの競技中、450キロの牛に踏みつけられ圧挫症でグレイ+スローンにヘリ搬送されて来た患者はジョージア・アーキンズ16才。
ジョージアは、下大静脈損傷、肝損傷で血腫があるが、今は出血が止まっていた。
脊椎はT10~L3まで破裂骨折をしており、今すぐ脊椎固定術をしなければ麻痺が起こる恐れがあった。
そんな重症でもジョージアは、「親には内緒にして」と言う。
マギー、オーウェン、アメリアはジョージアの両親に、一番安全なのはICUで経過観察することで、歩けなくなる可能性はあるが命が助かると説明するが、ジョージアの父親は、「血腫が剥がれない保証はない。リスクは承知だ。脊椎のオペをしてまたロデオをできるようにしてやって欲しい」と言う。
フクザツな思い
アメリアは、「オペをしてもまたジョージアが危険なロデオをするのかと思うとフクザツ」と言うが、オーウェンは、「子どもに夢を託す親は多い」と言う。
だがオペ中、肝臓血腫から出血してしまい危険な状態に。すぐさま脊柱のオペを中断し、心臓マッサージをしながら肝臓止血をはじめるマギー。
危険な状態に陥ったもののジョージアは脊椎固定術と肝血腫のオペを乗り切った。
オペ後アメリアとマギーはジョージアの母親に、「ロデオを続けるのは危険過ぎる」と告げるが、「それは夫に話して欲しい。夫もジョージアの祖父も叔父もみんなロデオチャンピオンなの。夫も最初はロデオをすることに反対してた。あの子に他のことに興味を持って欲しくてドールハウスやバレエシューズを与えたけれど、あの子が欲しがったのはブーツやサドルだった。一度大怪我をした時、もうロデオは止めるよう言ったけれど、そしたらジョージアは食事も睡眠も取らなくなり、目の輝きも失った。ロデオはあの子にとって夢、すべてなの。ロデオを奪われたらあの子は死んでしまう」と言う。
アメリアは、「親が子どもをも導くべきだ」と言うがマギーは、「たったひとつ情熱を傾けられる夢を見つけたのに、それを追いかけるのはわがままだと言われて増々のめりこんでるのかも」と言う。
その直後、挿管チューブを自分で抜いてしまったジョージア。
「治るまでどのぐらい?ロデオまたできる?」と必死に聞くジョージアにマギーは、「あなたの情熱も、男ばかりの世界で闘うことがどう言うことかもわかるけど、さっきまで、死ぬか麻痺するかの状態だったの。あなたの未来の可能性を救うためにも今は任せて欲しい」と説得する。
マギーとウィンストン
セラピー
もう数ヶ月ギクシャクしているマギーとウィンストンはようやく夫婦セラピーを受けるが、まったく噛み合わない。その上マギーが外傷から呼び出しされ、セラピーを途中抜けしてしまう。
決定打
「今日はイタリアンの気分だ。テイクアウトして帰ろう」と言うウィンストンに、「もう中華をオーダーした」とマギー。すると、「いつも決めるのはキミだ」とウィンストン。その言葉にマギーは、「あなたは大変なことが起きると退却する人よ、そうして自分の身を守ろうとする」と言い出す。ウィンストンは、「勝手にシカゴに行こうとしてるのはキミだ」と言うが、「仕事でシカゴに行くぐらいで結婚生活は壊れない。壊れるのはあなたが逃げるからよ。あなたは愛を盾にして退却した。心臓外科を辞めたがったのも結婚生活を理由にしてたけど、私と直接ぶつかるのを避けたくて逃げたのよ。才能を捨てようとした。私があなたを尊重できないのは、その臆病なところ。私はシカゴへ行く、人工心臓を完成させてみせる。将来何千人もの人を助ける」と言い切る。
終わりなき過激デモ
過激な中絶反対者が起こしたひき逃げ事故で、アディソンと妊娠中の研修医がケガを負った事件から数週間。
ある朝ジョーは、ベッドから起きれなくなってしまう。
リンクはジョーが精神的に参っているのだと気づき、休みを取り一緒にゆっくりした時間を過ごす。
一方ベンもミランダを心配して送り迎えをするが、ミランダは、「病院はセキュリティを強化して警備員も増員したから安心安全」と言う。
だがその夜、ベンが駐車場でミランダを待っていると、クルマのフロントガラスにビラが挟まれた。それを見たベンの顔から血の気が引く。”赤ん坊殺しミランダ・ベイリー”と書かれたビラだったからだ。
ベンはやってきたミランダにそれを見せ、「安心安全なんかじゃない」と言う。
感想
今回のエピソードは子犬のようなルーカスくん大活躍でしたね。
やっぱルーカスって可愛い(笑)
そしてすっかりシモーヌと恋愛を通り越して親友状態になったのかな。
相変わらずクワンとジュールスも、身体だけの関係が続いてるようです。
それかまだまだ続くらしい過激な中絶反対者の行為。
それだけアメリカで大きな社会問題だったんでしょうね、イヤ、それは今も続いてるのかな。
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