ケヴィンはあんなに苦労してお酒を断ったのに、また酒浸りの毎日に逆戻り
誰かケヴィンを助けてあげて
#14 卒業 The Greduates あらすじ
トビーは単位を取得し、晴れて大学を卒業したケイトのために卒業式をすることに。母レベッカ、ケヴィンも駆けつけるが、ケイトはケヴィンの様子がおかしいことに気づく。
ケヴィンはニックのトレーラーハウスでお酒を飲んでから、また酒浸りの生活になっていたのだ。
【過去】
ビッグスリーは高校の卒業式を迎える。父ジャックが亡くなって4ヶ月。まだ傷が癒えないレベッカとケイトは苦しんでいた。
まとめ
ランダル家
ダンス講師を始めたベスは、生き生きしていた。
しかし週2日朝から、週3日は夜のレッスンで家を空け、帰りは9時を過ぎると言う。
ランダルは来月から議員活動が始まり、往復3時間かけてフィラデルフィアへと通うことに。
ランダルは週の数回はシッターを頼むしかないと考えはじめていた。
ベスが仕事に出かけた直後、デジャから電話がかかる。
デジャ
事件
様子のおかしいデジャを迎えに行こうとしたランダルは、道を歩いているデジャを発見する。
デジャが学校を飛び出した理由は、”自分について”書いた作文を、デジャの許可なく教師が学校のネット新聞に掲載したことだった。
「ホームレスだったこと、クルマ生活をしていたことを隠さず書いたんだ。それを断りなく載せられたから、皆が私の過去を知ってしまった。ジロジロ見られてるし、”ボロ車”ってあだ名までつけられた」とデジャ。
ランダルの怒りとデジャの現状
ランダルは教師の軽率な行動を注意するべく教師と会い、「あなたの行動により娘が傷つき苦しんでいる。慎重に扱うべきプライベートな内容を無断で公開するなどあってはならない。あなたは娘の信頼を裏切った」と猛抗議する。
教師は、「デジャを誇りに思ったんです。あれほどの苦労を乗り越えてって。でも私の行動は軽率でした」と謝罪し、掲載を削除した。
そして教師は、デジャは成績優秀であること、来年は飛び級して9年生(高校生)でもやっていけること、他の教師も同意見だと伝えた。
ランダルが伝えたこと、デジャの変化
「先生に抗議したら泣いたけど、ワザとじゃない。イヤ、ワザとかな?オレの娘を傷つけたら許さない」ランダルがカニンガム先生とのいきさつを報告すると、「先生を泣かせたなんて」と言いながら、うれしそうな笑顔を見せるデジャ。
しかしランダルから、デジャが成績優秀で、飛び級を勧められたことを話すと、「それは私がホームレスだった黒人だから特別扱いしてるだけ。ランダルについて書かれた記事にはかならず捨て子だったことに触れられてる。美談にされてる。私はそう言うのがイヤなの」と言う。
ランダルが伝えたこと、デジャの変化
その夜ランダルは、「さっきデジャが言ったこと、わかるよ。いくら実力で凄いことを成し遂げても、育ちのせいで特別視される。それは変えられない。変えられるのは、自分が何をするかだよ」とアドバイスする。
しかしデジャは、「飛び級したくない理由は、それだけじゃない。やっと今の環境に慣れてきた。ランダルとベスが送り迎えしてくれて、3人で一緒に学校へ行く。だけど高校へ行けば、それが全部変わってしまう。生まれてはじめて何も変えたくないって思ってる」と本当の気持ちを伝える。
ランダルの気持ち、ベスの気持ち
ダンス講師になったベスは、充実したレッスンができたとご機嫌で帰宅する。
ランダルはそんなベスに、作文にまつわるデジャの騒動を話し、「デジャは初めて安定を得たんだ。シッターを雇うつもりだったけど、親の代わりを他人に任せることが子どもたちのためになるんだろうか?オレの選挙のためにキミがどれだけ犠牲を払い、献身的に尽くしてくれたか分かっている。だけど今はダンス講師の仕事を保留するべきでは?」と言う。
「あなたは夢を叶えて私には諦めろと言うの?」とベス。
ケイト、ケヴィン
タガが外れたケヴィン
ケヴィンはあの日以来、酒浸りだった。
ケイトの卒業式
ケイトは大学の単位を取得し、16年越しで大学卒業果たした。
トビーはケイトのために家族と友だちを招き、大きな卒業パーティーを開くと言う。
母レベッカも駆けつけた。
ケヴィンも来るハズだと言うが、中々現れないケヴィン。
かなり遅れてやって来たケヴィンは、何かを取り繕う雰囲気で、どこか様子がおかしい。
トビーが仕切った卒業式は素晴らしいものだった。
レベッカはケイトの卒業を心から祝福し、「やっとガウン姿が見られた」と涙する。そして、ジャックを亡くした後、中々立ち直れなかった自分を思い出しながら、「私とあなたは少しずつ進んだの。でもこの何年かはあなたに驚かされてる。自分の手で人生を掴んで、もうすぐ赤ちゃんも生まれる。それはあなたの準備ができたからね。16年越しだけど、今はその時だと思う」とケイトを讃えた。
ケイトが気づいたケヴィンの異変
(やっぱりおかしい)
どれだけメールしても返事がないケヴィンを心配し、ケイトはクルマでホテルへ行くと、やはりケヴィンは飲酒していた。
「ニックのことで心が乱され、それが引き金になった。タガが外れてしまったんだ」と言うケヴィンにケイトは、「まず最初にゾーイに話そう」と言うが、「ダメだ。言えない。彼女も複雑な問題を抱えてる。オレがウソをついていたと知れば、オレから離れてく。1週間で酒を抜くよ。それまでは言わないでくれ。断酒会へ行く」とケヴィンは懇願する。
ケイトはすぐに参加できる断酒会を探し出し、クルマで送る。
しかしその道中、ケイトは破水してしまう。
「まだ28週なのに」とパニクるケイトをケヴィンは落ち着かせ、救急車を呼んで病院へ運ぶとトビーに連絡する。
救急搬送されたケイト
病院に搬送されたケイトを待っていたトビー。
薬で陣痛を止め、ケイトは落ち着いた。ケヴィンはそっとケイトの手を握る。
そこへやって来たのは、母レベッカから連絡を受けたランダル。
「この子は死なせられない」と言うケイトにケヴィンとランダルは、子どもの時と同じように、「大丈夫だ。死なない」と励まし付き添う。
過去:ジャックの死後4ヶ月
ビッグスリー、高校を卒業する
卒業式の数日前
ケイトはまだ父の死を乗り越えられずにいた。
それなのにケヴィンは恋人のソフィーを追ってNYで役者を目指すと言う。
ケイトはケヴィンに、「パパが死んでまだ4ヶ月だよ?それなのに私たちを置いてNYへ行くなんて」と苛立ち、「卒業式には出ない」と言い出す。
レベッカは出席するよう説得するが、「父さんが死んだ可哀想な子で、進路も決まってないってウワサされるだけだから!」と言う。
卒業式当日
卒業生総代を務めるランダルの晴れ姿を見るためレベッカはビデオカメラを持って式へ行くが、ジャックがいない哀しみが突然押し寄せ、息ができなくなり、式場から出てしまう。
まだ先に進めない、進みたくないのに、前へ進めと追い立てられていることが苦しかったのだ。
レベッカの異変に気づいたミゲルは、「深呼吸して」とレベッカを励まし、誰かに気持ちを打ち明けるべきだ。楽になるかも知れない」とアドバイスし、「もうすぐランダルが卒業する。カメラはボクに任せて、キミはランダルを見てあげて」とレベッカを式場へと促す。
ケイトは卒業式に出席せず、ひとり自宅でホームビデオを見ていた。
レベッカ
ビッグスリーの卒業式は無事終わった。
子どもたちは皆、卒業パーティーへ出かけたためアパートにひとりのレベッカ。
時間を持て余し、ホームビデオを見るが、ビデオの中のジャックを見てレベッカの心は崩壊してしまう。
耐えられなくなったレベッカはミゲルに電話し、今すぐ受けられるカウンセリング、ミーティングがあれば送って欲しいと頼む。
レベッカの心は悲鳴をあげていた。
ビッグスリー
ホームビデオを見て、ケヴィンを応援するべきだと思ったケイトは卒業パーティーに行く。
NY行きはやめて残ると言うケヴィンにケイトは、「私を守るのはもうあなたの仕事じゃない。あなたはNYへ行くべきよ」とケヴィンの背中を押す。
そこにランダルを加わった。
これから3人一緒ではなくなる未来に、漠然とした不安を感じる3人。
だがランダルは、「互いを思い合えば大丈夫だ」と言う。
感想
3人兄弟の絆の深さをいつも思い知らされるけど、時々私は共依存じゃね?と思ってしまう。
アラフォーの兄弟で、ケヴィンはシングルとは言え、それぞれ家庭があるワケだし、ここまで兄弟の絆って必要なんかな?
まぁそれを言ってしまうと、「THIS IS US」の根幹を揺るがすようなイチャモンつけてることになるんだけど。
あと、ケイトが流産しちゃわないか、何か起こるんじゃないか?ってケイトの妊娠発覚からずっと心配してたけど、ケイトは順調だったので、気を抜いてました。
まさかのココで破水!
無事に男の子を授かってくれることをドラマだと分かってても願うわ~。だってトビーさん、ほんとうにステキな人だから。
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