ザ・テラー　 シーズン１ #5 蠢く砲声

いよいよ　トゥンバック（獣）がその姿を現します

主な登場人物

#5 蠢く砲声 First Shot a Winner, Lads  あらすじ

イヌイットの娘は、テラー号で世話することになり、彼女の世話をし、イヌイットの言葉を勉強しているグッドサーもテラー号へと移動してくる。
クロジャーは、娘に　”獣”　について聞くが、思わぬことを言われてしまう。

まとめ　＆　感想

エレバス号とテラー号

気象観測も彼らの任務だった。
外気温マイナス52度、強風の中、任務を全うする隊員の足指は凍傷となり、スタンリー軍医によって切断される。

完全に酒に溺れてしまったクロジャーは、指揮官会議も出なくなっていた。
フィッツジェームズは、隊長代理で来たリトル副官に、イヌイットの娘をテラーに連れ帰るよう言う。

グッドサーは娘の協力で、イヌクティトット語の辞書作成していた。
娘がテラー号に移動すると聞き、テラー号への移動を申し出たグッドサーは許可される。

コリンズ士官はフィッツジェームズに、リトル副官がエレバス号の酒蔵から16本酒を持ち帰ったと報告。
もう誰もがクロジャーの酒量にウンザリし、危機感を感じはじめていた。

テラー号

テラー号に戻ったリトル副長は、以下をクロジャーに報告した

・移動途中、隊員のホーンビーが死んでしまった
・イヌイットの娘がテラー号へ移動してきた
・エレバス号の酒蔵から酒を調達してきたが、ウィスキーはない

グッドサーの不安

グッドサーは、歯茎に灰色の線状が出て、頭痛、感覚の鈍さ、関節痛、記憶障害のある患者が出始めており、ビスマス（蒼鉛）を疑っているとマクドナルド軍医に相談する。
マクドナルドは、調べてみると言う。

ヒッキーの企み

イヌイットの娘がテラー号に戻って来たことが気になるヒッキーは、良い仲だったギブソンに、修理係の俺はムリだが、給仕係のおまえならできると、士官らが何を考えているのかを探るよう言う。
見返りは？とギブソンに言われたヒッキーは、ギブソンの指に指輪をはめてやり、「耳を澄ませ、聞き出せ」と言うのだった。

妙なウワサ

マンソンとハートネルは、地下の船蔵にホーンビーの遺体を安置するよう指示されるが、「地下に行きたくない」とマンソン。
アーヴィングが理由を聞くと、「ストロングとエヴァンスの遺体から声が聞こえた。皆、聞いている」と言い出す。
敬虔なキリスト教とであるアーヴィングは、「亡霊？神への冒涜かっ！我が主は亡霊などお与えにならない！」と激怒し、罰を与えると言い出す。
「怖いのは暗いからだ。キミは灯りを持って足元を照らしてくれ」
ヒッキーがフォローに入り、何とか切り抜ける。
船蔵にはドンドン遺体が溜まっていくばかりだった。

生き続けるヘザー

頭の骨と皮を掻き取られ、眠ったままのヘザーは、それでも生き続けていた。
仲間たちは、皆、ヘザーを献身的に看護する。

尋問

クロジャーはグッドサーを加え、イヌイットの娘の話を聞くことに。
「獣について何か話したか？」クロジャーは聞くが、グッドサーは、その話になると口を閉ざすと言う。

流暢なイヌクティトット語で、「私たちを襲ったのは誰だ？」とクロジャーが問うと、娘は「トゥンバック」と答えた。
クロジャーは、「トゥンバックは隊長を、キミの父親と同じ穴に落とした。ナゼ？誰がヤツに指示した？キミか？自らの意思か？」と尋ねるが、娘は首を振り、「今は誰にも支配されていない」と言う。
「ヤツは会話できるのか？」と聞くブランキーに、「したことはない」と娘は言い、「帰りたい」とグッドサーに訴える。

「もう少し穏やかに接した方が良い」とグッドサーは娘を擁護するが、クロジャーは「５人もの隊員を斬り裂かれた」と言い、娘の手を握り、「トゥンバックの殺し方は？協力してくれ！」と頼むが、娘はその手を払いのけた。

非協力的な娘の態度にクロジャーは、「娘を船から降ろせ！助けを求めるまで船に乗せるな！アレを止めないなら出て行け！」と怒鳴る。
すると娘が、「あなたは誰が止めるの？風を使ってここまで来て、木の中に隠れてる。なのにここに居たくない。生きたくないのね。憐れな人。助けられても、あなたを助けない。ナゼ死にたいの？」とクロジャーに言う。

クロジャーの心の内を知ってるが如く言われ、クロジャーは言葉に詰まる。
娘はクロジャーに向かってハッキリと、「すべきことは分かってるはず」と言う。

そこへ「何があった？」とフィッツジェームズがやって来た。
非協力的な娘から、痛いところを突かれたクロジャーは、苛立ちをフィッツジェームズに向けてしまい、「私の船から出て行け！私のことはしかるべき肩書きで呼べ！」と言い放つ。
フィッツジェームズも引かず、「探検隊を率いてるのはキミなんだぞ？これ以上、何が要る？尊敬か？ならば努力しろ。最低の隊長になるつもりか？」と言い返した。

クロジャーはフィッツジェームズを殴ってしまう。
皆がクロジャーを止め、ブランキーは、「フランシス、冷静になるんだ。フリービーチでのジョン・ロスの二の舞になるな！」と言うが、クロジャーはブランキーにまで「流氷を見て来い。1時間後に詳細な報告だ。これは命令だ！」と言い放った。

何があったんだ？と聞くマクドナルド軍医に、「あいつは酒にやられた」とブランキーは言う。

トゥンバックとの闘い

ブランキーが甲板に出ると、隊員が「ダーリントンが殺された！」と叫ぶ。
トゥンバックが甲板に入り隊員を襲い出していたのだ！
吹雪と霧で視界が悪く、よく見えない中、トゥンバックとの闘いがはじまる－。

隊員が撃った弾で、甲板の建物が崩れ、船室からの出口が塞がれた。
トゥンバックは、素早い動きで船上を動き回り、どこにいるのか全くわからない。
その時、船の側面を登って行くトゥンバックを見たジョプソンが、「船尾にいます！」と叫ぶ。

隊員は船尾に向かって銃を構えるが、また隊員がやられてしまう。
ブランキーは武器を持っていない隊員に隠れるよう言い、振り返ると、トゥンバックがブランキーの目の前に立ちはだかった。

ブランキーは逃げるが、トゥンバックは追ってくる。
ブランキーはロープで登り、見張り台にあがるが、トゥンバックはブランキーを追って登り、威嚇吠えする。
ブランキーは、縄ハシゴもうひとつ上まで登り、「大砲の用意！」と叫ぶが、トゥンバックはその縄ばしごを揺らして威嚇吠えする。

その頃、船室ではヒッキーは入口を開けるために工具を使い、皆、銃を携帯。
なんとかドアが開ける。

ブランキーはランタンから油タンクを抜いた。
しかしトゥンバックは近くまで登って来ていた。
ブランキーは帆先に逃げるが、トゥンバックは鋭い爪で、ブランキーの足をひっかき斬った。

砲台は準備出来たが、激しい吹雪で、隊員たちにはブランキーもトゥンバックの姿も全く見えない

ブランキーは自分で、出血する足を縄を縛り、ランタンの油に火を点けて、トゥンバックに投げつけた。
雄叫びをあげ、トゥンバックが燃えだした。

燃えるトゥンバックの火が見えたクロジャーは「あそこだ！火だ。火を狙え！」と指示。
フィッツジェームズも手伝い、砲台を合わせる

大砲は見事トゥンバックを捕らえ、火だるまになって落下した
しかしトゥンバックは出血しながらも逃げ去った。
ブランキーは帆先から宙づりになっていたー。
娘はその隙に、船から逃げた。

トゥンバックとの闘いのあと

ブランキーの足は切断するしかなかった。
クロジャーはウィスキーを取ってきて、痛みを和らげるために飲めと言うが、ブランキーは、「皆に１杯ずつだ。皆で飲もう。俺とアイツに」と行ってウィスキーを飲み干し、切断術を受けた。

クロジャーの決断

艦長室にフィッツジェームズ、リトル副官、マクドナルド軍医を呼んだクロジャーは、ジョプソンにもいるように言い、「４人に厄介な頼み事をする。私は体調がかなり悪い。日ごとの悪くなっている。治るには時間を要するだろう。このことを内密にしてもらい、キミたちに私のケアを頼みたい。指揮が執れなくなっている。権限はフィッツジェームズに一任する。テラー号はリトル副官に頼む」と頼んだ。
病気・・・それが断酒であることを皆分かっていたが、何も言わなかったー。

疑い

グッドサーは、イヌイットの娘がいた部屋の壁に、クマに似た生き物の絵の落書きを見つける。
そして、開けられた缶詰とその横に置かれた黒い粒を見つける。
ビスマス（蒼鉛）の疑いが確信に変わりつつあるグッドサーは、食料庫の缶詰を開け、サルのジャコーに食べさせる。

襲ってくる獣や怪物を最後まで明かさないホラー映画やドラマが多い中、５話でその正体が明かされました。
トゥンバックはケガを負って消えましたが、どうなるんでしょ？
トゥンバックは１体しかいないのかしら？それとも何体もいるのかな？

酒に溺れたクロジャー。
どうなるのかな？と思っていたら、自ら断酒を決めましたね。
ブランキーのケガも彼の気持ちを変えたんでしょうけど、イヌイットの娘の言葉、「なぜ死にたいの？」も図星だったのかも知れませんね。
クロジャーは復活するのかな？して欲しいけど

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