ナチョのエピソードです。
#3 暗礁と難所 Rock and Hard Place あらすじ
ガスの魂胆を理解したナチョは取引を持ちかける。
検事補エリクセンはジミーが麻薬カルテルの仕事を請けていると推測、情報を引き出そうとする。
相関図
まとめ
ナチョ・ヴァルガ
四面楚歌
サラマンカ兄弟から何とか逃げたナチョだが、とうとうクルマが停まってしまう。
すぐにサラマンカ兄弟が追ってくるだろうとナチョは銃撃戦を覚悟するが、迷った末、道路脇の放置されたタンクローリーの中に身を潜めることに。
ほどなくしてサラマンカ兄弟がやって来た。それをタンクローリーの中から確認したナチョ。
周辺を探し始めた兄弟は、タンクローリーの目をつけ、近寄ってきた。
ナチョは覚悟を決めタール油の中に身を潜める。
兄弟はナチョが隠れているタンク内を覗くが、タールの中にいるナチョに気づかず、立ち去った。
しばらくタンクローリー内に潜伏したのち、動き出したナチョは、見つけた工場で水道を借りるが、親切な工場主は怒るどころかタオルや服を貸し、電話も貸してやる。
ナチョが電話した相手は父親。
「声が聞きたかったんだ」と言うナチョに、「やることはわかってるな、警察に行くんだ」と父。
次にナチョが電話をしたのは・・・マイクだった。
覚悟
マイクはナチョを救出してやるべきだと直談判するが、ガスは受け入れず、ナチョの父親を利用すると言い出す。 「それはダメだ」と止めるマイクにタイラスが銃を向けたとき、ナチョから電話がかかったー。
銃を突きつけられながら電話に出たマイクにナチョは、「ガスに話しがある」と言い、「オレを殺して解決したいんだろ。協力してやるから父親の安全を保証しろ」と条件を出す。
「役目を果たすなら」と言うガスに、「あんたの言葉じゃ信用できない」とマイクを出すよう要求するナチョ。マイクは、「絶対に手出しはさせない」と約束する。
救出
荷物の搬入を終えたトラックの床下を工具で開けたマイク。そこに隠れていたのはナチョだった。
しかしナチョは明日、ガスに殺される運命なのだ。
ヴィクターから、リアル感を出すためにナチョを痛めつけるよう言われたマイクは、「やることをやってしまおう」と言うナチョに、「まずはこれだ」とウィスキーを注ぐ。
傷めつけたナチョとマイクの元にガスがやって来た。
ガスはボルサの質問に答える返事を確認する。
ガスが頷くのを見て、「話し終えたら全力でヴィクターの方へ走れ」とマイク。
「オレを撃ち殺すってことだな」と言うナチョにマイクは、「一瞬で終わる」と。
マイクは立ち去るガスを追いかけ、明日、不測の事態に備え、離れた場所でライフルを持ち待機すると言う。
ナチョは、ガスとマイクが去った事務所で何かを見つけるー。
ナチョの運命
翌朝、ガス、ヴィクター、タイラス、マイクと共にトラックで約束の場所へと連れて来られたナチョ。
マイクは途中でクルマを降り(ナチョとアイコンタクトを取る)、岩場でライフル銃を構える
待っていたのはボルサとヘクター・サラマンカ、そしてサラマンカ兄弟だった。
ボルサに、「誰の命令だ」と聞かれ、約束どおり、「アルバレスだ。ペルーのロス・オディオスからあんたの甥をはめろと言われ、カネをもらった」とナチョ。
しかしそれを聞いたヘクターはベルを連打し、ガスを指さす。
それを受けボルサはガスの関与を確認するが、ナチョは、「チキン野郎など関係ない。オレはラロが殺されてスッキリしてるよ。オレがやったのはそれだけじゃない。オレはあんた(ヘクター)の心臓の薬をすり替えた。あと一歩だったのに、アイツ(ガス)が助けやがったんだ」と思いの丈を暴露すると、落ちていたガラス片でボルサの足を刺し、ボルサの銃を奪うと、盾にする。
皆がナチョに銃を向ける中、遠隔にいるマイクは、「やれ」と呟くー。
が、ナチョは自分の頭を撃ち抜き自害を選んだ。
ガスが手下と去る中、ヘクターは怒りを込め、死んでいるナチョに何発も銃を撃ち込んだー。
ジミーとキム
ハワードを陥れる計画
計画の中にはハワードのクルマが必要らしい。
ジミーは同じ型のクルマを用意しようと模索するが、「ハワードのクルマを使えばいい」とキム。
そこでジミーはヒューエルに協力を求めることに。
ホテルの駐車場係にクルマを預けたハワード。
ヒューエルは、駐車場係から卓越の技でクルマのキーを盗むと、複製を作成、ジミーに渡す。
だが、「ひとつ聞いていいか?」と言い出すヒューエル。
ヒューエルは、ジミーもキムも弁護士で合法ビジネスで稼ぎがあるのに、ナゼ、犯罪まがいのことをしているのかわからないと言う。
ジミーは、「大局を見てない。数カ月後には生活が楽になる人が出る。オレたちは世界を変えるためにやってるんだ」と説明するが・・・。
検事補スーザン・エリクセン
裁判所でジミーと仲睦まじいキムを見かけたエリクセン検事補は、「話しがある」とキムを部屋に呼ぶ。
エリクセンは資料を見せながら、ジミーの依頼人ホルヘ・デグズマンが大物の麻薬密輸人エドゥアルド・サラマンカと同一人物で、700万ドルの保釈金を捨ててメキシコへ逃亡したあと、カレのメキシコの邸宅で銃撃戦で死んだ。他にも5人以上が殺されたと話す。
「なんでこの話しを私にするの?」と聞くキムにエリクセンは、「ジミーは数年前にヴァルガを弁護し、その後ヴァルガの仲間トゥコ・サラマンカの暴行罪の件にも関わってる。そして今回は偽名を使ったエドゥアルド・サラマンカの弁護人をしてる。担当検事補ジーナはジミーは正体を知ってて弁護し、助けたと思ってるようだけど私はそうは思いたくない。ジミーにはカルテルの弁護士になるつもりはなかった。恐らく深みに入り、抜けられなくなったんだと思ってる。ジミーが策略に加担していないのなら情報をあかせるはず。サラマンカの仲間がアルバカーキで何をする気なのか知りたい。ジミーの協力が欲しい。もしジミーが間違いを犯しているとわかっても責任は問わない」と言う。
つまりエリクセンは、保釈するべきじゃない人物を保釈したこと、その後銃撃戦が起き、死亡者が出たことを何とかしたいのだ。
キムが、「あなたは過去、ソウル・グッドマンをゲスな弁護士と言った」と指摘してもエリクセンは、「認めるわ、わだかまりはあった。だけど信じてる。カレは弁護士としても人としても正しい選択する」と言う。
究極の選択
キムは帰宅したジミーに、「ラロが死んだって。検察はラロがデグズマンだと気づき、保釈したことを怒ってる。エリクセンはあなたが騙されたなら守秘義務はないって。スーザンはあなたの情報提供を期待してる。何も掴んではない。あなたが乗ってくるか探りを入れてるだけ」と言う。
「乗るべきかな?」と問うジミーにキムは、「選択による。カルテルの友人か、密告者か」と究極の選択だと言うー。
感想
「ベター・コール・ソウル」のドラマの中で、シーズン1から可哀想な宿命だったのは間違いなくナチョです。最後の選択まで、自分ではなく父を思ったナチョが切ない。そして、エピソードでは十分に表現されなかったけど、マイクはナチョを助けるつもりだったんだと思う。
ボルサに銃を向けたナチョに、「やれ」って呟いたマイクがその証拠かと。
マイクはナチョに銃を渡し、作戦も伝えてたんだと思う。だからこそ遠隔地でライフルを構えていたのだろうし。だけどナチョは、最後の最後で強くなれなかったのかも。
もうカルテルから抜けられず苦しむ毎日を送りたくなかったんだと思う。だけど、ナチョの最期はあまりにも切なかったな。
このドラマの主人公のハズのジミーの出番が少ない(笑)
そしてある意味、ジミーも四面楚歌だよね、カルテルから抜けられないんだもん
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