ベター・コール・ソウル 5 #1 魔術師(相関図あり)

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海外ドラマベター・コール・ソウル

シーズン5に突入! 全10話。
もっとこのドラマの素晴らしさを伝えたい 
そう思いながらレビューしています~。

#1 魔術師  Magic Man あらすじ

キムの心配をよそにジミーは、屋号をソウル・グッドマンに変えて弁護士活動を再スタートさせる。
ラロ・サラマンカの登場により、大きく計画を変えざるを得なくなったガス・フリング。マイクはガスの指示に従い仕事をするが・・・。

相関図

まとめ

現在:シナボンの店長ジーン(モノクロ)

病院を退院したジミーは自宅に戻ると、クルマのナンバーをミズーリ州のものに交換、真夜中にクルマでミズーリ州まで移動する。
道中ジミーは、警察無線を聞き続けていた。

翌朝ジミーは店に電話し、木曜日まで休ませて欲しいと頼むと、不審者が訪ねて来なかったかと確認。
何も異変がないと確認すると、自宅へと戻る。
自宅も異変なく安堵するジミーだったが、それでも警察無線は聞き続けた。
結局、何もなく金曜、シナボンに出勤したジミーに、また日常が戻った。
そんなある日の昼休み、ジミーは男から、「やっぱりあんただ。アルバカーキに住んでた時、あっちこっちであんたを見たよ。看板にTV、マッチも持ってた」と声をかけられてしまう。

もちろんジミーは、「人違いだ。私はジーン・タカヴィックだ」と言うが、男は、「それはないだろ。あんたのことは分かってる。アレを言ってくれ。さぁ、早く、あのセリフだ!」と確信を持って迫ってくる。
「何の話かわからん」と誤魔化していたジミーだが、一刻も早くこの状況から逃れたくて、「ソウルに電話しよう(Better call Saul)」と言ってしまう。
「あぁ、それだよ」と男は言うと、最後は握手を求め、「会えて良かった。またな、ジーン」と言って去って行った。

身元がバレたのでは?と言う恐怖からジミーは思わず、人消し屋のエドに電話をするが、「かなり難しいので金額は前回の2倍」とエド。それでも依頼しようとするジミー。しかしフッと、「やっぱり気が変わった。自分で何とかする」と断ってしまう。

 

屋号ソウル・グッドマン

ひらめきと行動

努力の甲斐あって弁護士資格を取り戻したジミーは、屋号を【ソウル・グッドマン】に変更して再活動するだけじゃなく、キムを感動させたジミーの陳述は、即興芝居だと知り、混乱、納得できず説明を求める。

しかしジミーは、「唐突に見えるよな、実際そうだが依頼人のためだ。プリペイドケータイを買いに来るヤクの売人相手に”ソウル・グッドマン”を使ってた。突然ひらめいた。きっと上手くいくって」と興奮気味に語るが、キムの表情を見て、「だがキミが早計だって言うなら考え直す」とジミー。
キムはそう言われ、思わず、「ほんとうにコレだと思うならいいわ」と言ってしまう。(ほんとうは認めていないのに)

納得できない

自宅へ帰ったキムは用意していた弁護士復帰祝いのプレゼントを渡す。
それはバッグと”再び世界で二番目の弁護士に”と書いたタンブラーだった。それを受け取り、「ほんとうにいろいろありがとう」と心から感謝を伝えるジミー。

”ソウル・グッドマン弁護士”としてスタートするジミーは、「問題はケータイを買っいた客にオレが弁護士だと如何に浸透させるかだ」と言い、在庫のプリペイドケータイを使う作戦を練り始める。
しかしケータイを買っていた客層は決して良い客層ではないため、「せっかく資格を取り戻したのに、あなたの評判が落ちるんじゃない?」とキムは心配する。
ジミーは、「オレはジミー・マッギルには戻れない。弁護士ジミーは永遠にチャックのダメな弟だ。ウンザリなんだよ。だから葬る。新たな気持で前に進みたいんだ」と説明するが、キムは、「やっぱり私には理解できない」と言うのだったー。

 

ラロ・サラマンカ

考察力

集金日。同席しながら終始ブツブツと、”ヴェルナー・チーグラー”と名前を呟き続けるラロにナチョは、「そんなヤツは知らない。グスタボ・フリングの部下にそんなヤツはいない」と言うが、ラロはガス・フリングが何かを企んでいると睨んでいた。

そんな中、客からドラッグに混ぜものが入っていると苦情があったと聞いたラロは、売人マウスのところへ行くと言い出す。
ラロは売人のドラッグを1つ1つ確認しながら、ナチョからドラッグの受け渡しについて聞くと、「ウチのブツじゃないものがある」と言い出す。

対面

ロス・ポジョス・エルマノスの工場に呼ばれたラロ。
そこにはガス・フリングとボルサがいて、「商品の異常について話したい」とガス・フリング。

ガス・フリングの合法なサイドビジネスにドイツ人技術者ヴェルナー・チーグラーが関わっていたが、些細なミスでカレは裏稼業を知り、誘惑に勝てず2キロのドラッグを盗み出した。部下がカレを追い、始末したが、その事実を隠し、このあたりで買ったメタンフェタミンで補填したが、それが粗悪品だった

そう説明すると、「この事態を引き起こしたことを恥じている。心からお詫びします」と言う。
しかしラロは、「何を建設してたんだ?」と切り込む。
そこはしっかり準備しているガス。「お見せした方が良いでしょう」とラロを連れて行った先には、マイクと、ドイツ人作業員が作業していた。
「冷却システムを作っている」とガス。
ボルサは、「初めからすべてを話していれば、ラロが探ることもなかった」と忠告すると、それを認めるガス。
ガスは、マイクがラロの尾行を巻いたこともお詫びする。
するとラロはマイクと話したいと言い、握手を求め、それに応じたマイク。

ボルサはふたりに対し、「もう二度とトラブルを起こすな。共存しろ、命令だ。今回のことはエラディオも怒っている」と言うが、ラロはガスに近づくと、「南の壁は見事だろうな」と一言。

ガスはラロが信じていないことを思い知る。
ボルサとラロ

ボルサはラロの行動(トラベルワイヤーで銃で脅して防犯カメラを見た行為)について、「アメリカでは慎むべきだ」と注意するが、「伯父はグスタボがカレを恨んでると思ってる。カレのカレシを撃ち殺したから」と言う。
ボルサは、「グスタボに大事なのはビジネスだけだ。この件はこれで終わりにしろ、いいな」と念を押すが、「グスタボを信用するのか?」とラロ。
ボルサは、「ファミリーとは思わんが、カレはカネを稼ぐ。稼いでいる限り、エラディオは満足だ。大事なのはそれだけだ」と言う。

サンティアゴの出来事と言うワードあり。まだ何のことは不明

 

マイクの仕事

ガスはラロがアメリカにいる限りラボ建設着手は危険と判断、工事中断を決断する。

マイクはドイツ人作業員を荒野に連れて行くと、「作業は半分残っているが、満額を支払う。取り決めは守ってもらう。永久にココでのことは他言するな。他人に話せば相応の結果になる」と念を押すと、4台のクルマに作業員を分け、それぞの違うルート、違う空港を指示、航空券とパスポートを渡し、帰路に着かせた。

ガス・フリングとマイク

ガス・フリングからの指令をすべて終わらせたマイクは、「これで契約終了だな」と言うが、「いいや、これで終わりではない。ラロ・サラマンカの件を片付け、いずれ工事を再開する。それまでキミには報酬を払う」とガス。
マイクは、「何もしないのにカネを払うのか?オレはミスをした」と言うが、ガスはコンサルタント料だと言う。
しかしマイクは、「顧問料などお断りだ」と去って行く。

 

ジミー改め、ソウル・グッドマンの宣伝

ジミーはヒューエルを雇い、プリペイドケータイを売っていた広場で、「ソウル・グッドマン、無料でケータイを配布キャンペーン」を開催。
ジミーはテントの中に客を迎えると、「求刑3年、いや8年、いや25年を服役免れにした魔術師と呼ばれている」と大げさにアピールし、年中無休、24時間対応を売り文句に、ケータイの短縮1に自分の番号を打ち込み、「何かあったら、1を押して!」と猛アピール。

ケータイがなくなると、「相談料は無料。2週間限定で暴力行為以外の重罪は50%oオフ」と名刺を配りまくった。

裁判所で

”ソウル・グッドマン弁護士”の宣伝に余念のないジミーは、またまたニューメキシコ大の学生を使い、ウソの案件をでっち上げ、TV局のインタビューを演出。地方検事ビル・オークリーを利用し、「地方検事局を反訴するつもりだ。ソウル・グッドマンはあらゆる不正から市民を守るのが使命。適正料金、24時間いつでも駆けつける」と宣伝、名刺を配る。

虚無感

ボビーのプロボノ案件を担当するキム。
おとり警官にミニ冷蔵庫を売りつけた罪で逮捕されたボビーは前歴があるため、懲役2~4年が予想された。そこでキムは検察と交渉、服役5ヶ月の好条件を引き出したが、服役したくないボビーは、「裁判に賭ける。服役を免れるかも」と安易な決断を下そうとする。

そこへジミーがやって来た。
ジミーはボビーが好条件を拒否して裁判する気だと聞くと、「ダメだ。条件を飲ませるべきだ」と言い、ジミーが検察側を演じ、大喧嘩する芝居を打とうと言い出すが、キムは、「依頼人を騙すことはしない」とそれを拒否する。

2人が言い合いしている様子を見ていたボビーとルイス(ボビーの妻)は、「さっきの誰?何かあった?」と言い出す。
迷った末キムは、「検察が取引を止めると言ってきた。新しい証拠が出たのかも」とウソを言ってしまう。
するとボビーは、「服役5ヶ月を受けたい。もう一度検事と交渉して欲しい」と言い出した。それはまさにジミーが言ったとおりの展開だったー。キムはその現実に、虚無感を感じるのだったー。

 

感想

全配信が終わってるドラマはテンションを保ったまま次のシーズンに突入できるのでありがたい!
ブレイキング・バッドは名作だけど、ベター・コール・ソウルも秀作
同じように思ってる人、いると思うんだけどなー。
もっと評価されるべきドラマだと思う~。
オトナが見るべきドラマ

ところで1話の最後に、「ロバート・フォスターに捧ぐ」ってテロップがありました
って調べたら、人消し屋エド役の俳優ロバート・フォスターさんが78才で亡くなられたって記事が
めっちゃ残念。味わいのある俳優さんでした。ご冥福をお祈りします。

さて本題。
キムがまたワケわからなくなってる(笑)
でも私、キムの気持ちがとってもわかるんだなー。たぶん、私の中にキム的要素があるからだと思う。
ジミーみたいに軽く、ルーズに生きたいと思ってる部分と、ルールを簡単に曲げてしまうような、そう言ういい加減なことはしたくないと二面性があるんだと思う。
時にその真面目さが自分をがんじがらめにしてしまい、弾けてしまうことがあって・・。そんな時はジミーみたいにファジーに生きたいと思うのだけど、苦しみ、苦労の末取り戻した弁護士資格なのに、違法スレスレの行為をやってしまうジミーの感覚が信じられないし、あり得ないと思ってしまう。
そして悔しいかな、ええ加減なジミーの方法が有効になったりして、虚しいって言うの、めっちゃわかるんだな。
もうこれはキムの本質の問題だと思う。

今回も冒頭は、名前をジーン・タカヴィックに変え、ネブラスカ州オマハで、シナモンロール”シナボン”の店長をやってるシーンから始まりました。
いずれ(たぶん)現在のシーンと合致する時が来るのだろうと思うのだけど、どうなのかなぁ?

 

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