#6 ピニャータ Piñata あらすじ
キムはジミーが、「ウェクスラー&マッギル」事務所の再開を目指していることを知りながら、ある行動に出る。
マイクは地下ラボ建設の準備に余念がない。
そしてジミーは、暴行された少年たちにあるお仕置きを考える。
相関図
まとめ
過去:郵便係のジミーとキム
HHMで郵便係として働くジミーとキム。
キムはHHMの奨学金でロースクールに通っていた。
ある日、敗訴濃厚の訴訟に、判例を用いただけで勝訴したチャック。
皆から拍手を送られ、事務所は祝福ムード。
そんなチャックを憧れの眼差しで見つめ、(いつか私も)と奮起するキムを見て、ジミーは弁護士と言う職業に興味を持ち始めるー。
キム
キムの決断
メサ・ヴェルデの仕事をしながらも、プロボノ案件が気になって仕方ないキム。
しかしキムは、ジミーが弁護士資格を取り戻せる10ヶ月後、ふたりの事務所をもう一度開業しようと計画していることを知ってしまう。
「シュワイカート&コークリー」のリッチ・シュワイカートを訪ねたキムは、「この事務所に金融部門を作らないか?」と打診する。
キムの気持ちとジミー
ジミーはフンメル人形を愛していた彼女のために遺言書を作成。その後も、事務所宣伝のCMに出演してもらうなど、親交があったのに、彼女の最期に弁護士として立ち会えず、残念に思うのだったー。
ジミーをレストランに呼び出すと、「シュワイカートから事務所に誘われた。パートナー弁護士として金融部門を任せてくれる。実はメサ・ヴェルデの案件をひとりでこなすことが難しくなって来たの。それにプロボノ案件をやりたい。好きなの。人助けにもなる」と告白するキム。
思わぬ展開にジミーは、「オレも刑法に興味がある。裁判所近くに事務所を構えよう」と言うが、「シュワイカート&コークリーに入れば、アソシエイトにメサ・ヴェルデを手伝ってもらえる。収入を維持しつつプロボノ案件もできる」とキム。
ようやくキムが、相談じゃなく決定事項を伝えているのだと理解したジミーは、「トイレに行く」と席を立ち、気持ちを整え直すと、「賛成するよ。キミにしたいようにするべきだ」と言うのだった。
マイク
地下ラボ建設の指揮
ガス・フリングはヴェルナー・チーグラーと契約、ドイツ人作業員を使い、地下ラボの建設の着手することに。
指揮を任されているマイクは、「作業員は8ヶ月間、この建物に缶詰にされ、1日10時間の重労働を課せられる。娯楽、マシンジム、バー、くつろげるソファーなど、”逃げたくない環境”を作る必要がある。警備システムは、監視カメラを建物内、外にそれぞれ数台設置。作業員の監視だけでなく、侵入者、脱走者を監視するために、外に監視棟を建て、警備員5人、ドイツ語がわかる者を配備する」と提言、ガスはすぐに対処すると約束する。
義娘ステイシーとの関係
その後バツの悪く、遺族会に参加せず、ステイシーからの電話も避け続けていたマイクだったが、ステイシーを訪ねることに。
「ヘンリーはウソつきだ。だがあの場で発言するべきじゃなかった」と反省するマイクにステイシーは、あの後、遺族会は大変だったと言い、アニタに連絡を取るよう言う。
そしてステイシーは、「マティを絶対に忘れない」と言うが、「だが一生自分を責める必要はない」とマイク。
お互いの胸の内をはなし、ふたりは仲直りする。
ドイツ人作業員たち
ヴェルナー・チーグラーが6人の作業員を連れてやって来た。
彼らは用意されたものを見て、その充実ぶりに喜ぶ。
そこへマイクとタイラスがやって来た。
マイクは、「話しておくことがある」と皆を集めるが、指示に従わない男がひとり、カイだ。
ヴェルナーは、「いい子たちだ。私も目を配る」と約束するが、マイクは監視棟にいる警備員に、カイを見張るよう言う。
ガス・フリング
ヘクター・サラマンカは感染症を起こし、医師からは、死亡する可能性もある。今回の危機を脱しても、意識は戻らないだろうと言われていた。
そんなヘクターを見舞うガス。
ガスは意識がないヘクターに、自分の生い立ちや、過去を語り、「お前が目を覚ますと信じている」と言う。
病気で死ぬような簡単な死を望んでないのだ。
ジミー
ジミーとハワード
ジミーはチャックの遺産5000ドル(≒ 68万円)を受け取るためにHHM事務所へと出向くが、事務所のスタッフはかなり減っていることに気づき、「オフィスがガラ空きだったがどうかしたのか?」と訊ねる。
「事務所の評判が良くない」とハワード。
すっかり覇気がなく、事務所を縮小すると言うハワードに業を煮やしたジミーは、「ハワード、しゃんとしろ!1回のつまずきで譲り受けたものを手放すのか?闘えよ、あんたは二流の弁護士だ。だが一流の営業ができる。売り込みに行け!」とハッパをかける。
当然ハワードは、「くたばれ、ジミー!」と言い返すが、ジミーは、「その意気だ!」と言うのだった。
ジミーの計画
チャックの遺産5000ドルを使い、すべてのプリペイドケータイを”ネイルサロン”に運んだジミーは、獣医カルデラにある依頼をする。
夜、ジミーは自分を襲撃した少年3人に、「キミらと取引したい。強盗に遭う心配をせずに商売したい。商売させてくれるなら分前として100ドル払う」と交渉するが、「あんたのカネを全部奪う方が得だ、所持金を全部出せ」とナイフを持ち出す少年たち。
ジミーは猛ダッシュで逃げ出し、それを追いかける少年たち。
とうとうジミーは追い詰められるが、そこへ現れたのはジミー側の助っ人だった。
ピニャータの飾りのように吊るされた少年たちは、バッドを振り回してピニャータを叩き落としながら近づく男にビビり、「助けて、お願いです。もう邪魔はしない」と必死で頼むが、「口だけだろ」とジミー。
「マジで誓う。二度とあなたの前には現れないし、仲間にもケータイを売ってる男には手を出さないよう言う」と必死だ。ジミーは少年たちに十分恐怖を味あわせ、撃退した。
感想
今回は面白いエピソードでしたね。
個人的には、すっかり自信を失くしてしまったハワードにハッパをかけるジミーが良かったな。
ジミーは本当に打たれ強いもんね。ハワードが偉大なレガシー(遺産)をたった1回のつまずきで諦めることが許せなったんですよね。
そしてやっぱりジミーは優しいんです。
キムとの事務所再開がジミーの心の支えだったのに、それが叶わないと思い知らされても、ジミーはそれを受け入れた。
ツラかったろうなぁ
ガス・フリングの仕事を任されたマイクが、ブレイキング・バッドで出てきたクリーニング工場とその地下ラボを作り上げるまでがわかるようで、うれしくなります。
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