8話から約7年後のエピソードだそうです。
そしてシーズン2もこのエピソードを含めてあと2話。古代ローマをどこまでドラマ化するのかも気になります。
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#9 (21) 宣戦布告 No God Can Stop a Hungry Man あらすじ
アントニウスがローマを去って7年、アントニウスはすっかりクレオパトラの魅力に骨抜きにされ、怠惰な毎日を送っていた。一方でローマは深刻な食糧危機にあった。オクタヴィアヌスは元老院議員を派遣し、食糧の供給を頼むがアントニウスは応じない。そこでオクタヴィアヌスは、妻オクタヴィアと愛人アティアをエジプトに派遣するが・・・。
メッミオたちヤクザとの戦いに勝ったプッロだが、麦を求める民衆の声に応えるため、オクタヴィアヌスを訪ねる。
相関図
まとめ
アントニウス
体たらく
エジプトに赴任して7年。
すっかりクレオパトラの性の虜になり、イチャつくことに精力を使うアントニウスの体たらくは見ていられないほどだったー。
そんなある日、ローマからビブルスをはじめ元老院代表たちが穀物輸送を頼みにやって来た。今、ローマは穀物船輸送を止めているアントニウスのせいで、飢饉になっているのだ。
しかしアントニウスは協議にやって来たビブルスたちの前で恥ずかしげもなくクレオパトラとイチャつき、話し合おうとしない。
痺れを切らしたビブルスが、倍額での取引を申し出るが、それをクレオパトラが、「3倍とカルタゴをアントニウスの支配下に」と口を出す。
しかしローマは、その厚かましい条件に応じるしかないほど追い込まれていた。
するとアントニウスは、「オクタヴィアヌスは民衆に愛されてない。どれだけヤツががんばっても、民衆が愛しているのはオレだ」と言い、スペインも渡すよう無理難題を言い出す。
さすがに応じられないと言うビブルスに、「ではこの話しは白紙だ」と交渉を決裂させるアントニウス。
アントニウスの策略
実はアントニウスは、オクタヴィアヌスが宣戦布告してくるのを待っているのだ。
クレオパトラは、アントニウスから仕掛けては?と言うが、「ローマに戻るときは征服者ではなく救済者として戻るんだ」と言い、あくまでもオクタヴィアヌスが動くのを待つ作戦だと言う。
カエサルの息子カエサリオン
大きくなったカエサリオンは、「誰に聞いても父上は、偉大な軍人で皆に愛されたとしか言わないが、本当はどんな人だったか聞かせて欲しい」とヴォレヌスに言う。
ヴォレヌスはカエサルについて、「良い人で友にしたいひとです。怒ると怖い人だったから敵にはしたくない。勇敢な人で乗馬が上手く大食漢だった」と話してやる。
ローマ
マスキウスは決闘で右足を負傷、松葉杖となり、ガイアは望みどおりプッロの女の座についていた。
プッロはヴォレヌスとの約束を守り、子どもたちの面倒を見続けており、ヴォレナ(姉)は神の仕える身に。
そしてルキウスも大きく成長していた。
食糧難
今、ローマひどい食糧難で、麦の配給を求めて民衆たちが毎日組合に押し寄せ大混乱状態だった。
プッロは民衆の前に立ち、「腹が減ってるのはわかってる。だが食料倉庫を開けば、今日は腹いっぱいになっても、明日以降飢えることになる。この試練に耐えてくれ」と諭すが・・・・。
食料倉庫の麦はあと10日分しかなかった。そこでプッロはオクタヴィアヌスに直談判することに。
オクタヴィアヌス
プッロから、【飢餓で死人が出てる。来月には食料倉庫も空になる】と報告を受けたものの、国庫の食料庫も同じ状況だった。そこでオクタヴィアヌスはアグリッパの提案(第三軍団をアフリカのレピドゥス将軍の元に派遣)を採用、浮いた食糧をアヴェンティヌスに回すと約束する。
だがオクタヴィアヌスが食糧難のことより気にしているのは、”民衆がこの飢饉を誰の責任だと思っているか”だった。
オクタヴィアヌスから尋ねられたプッロは正直に、統治者であるオクタヴィアヌス様の責任だと思っている。アントニウスが穀物船を止めていると聞いても民衆はカレを愛している。それに比べオクタヴィアヌスは、親しみやすい人物とは思われていないと言う。
オクタヴィアヌスは、「アントニウスは、この飢饉に怒った民衆が立ち上がるのを待っているんだ。私に宣戦布告させる気だ」と確信、次の手を打つことに。
オクタヴィアヌスの次の手
アティアは7年間もアントニウスからの連絡を待ち続けている。
オクタヴィアヌスは姉オクタヴィアに、ローマの穀物を送って欲しいと夫アントニウスを説得して欲しいと頼むが、政略結婚でしかないオクタヴィアは、エジプトへ行くのは私ではなく愛人の母だと反論。
「それなら二人で行ってくれ」とオクタヴィアヌス。
アティアとオクタヴィアはそれぞれ条件(別荘とお金)をつけ、エジプトへ向かうことに。
オクタヴィアヌスは妻オクタヴィアとアティアがエジプトへ発つと民衆に発表するよう言う。
アントニウスがオクタヴィアを拒めば、民衆は正妻が公然と侮辱され、クレオパトラに惑わされたと思いアントニウスを見捨てる。もしもアティアの要求を聞けば、穀物船がローマに到着、食糧難から開放されると考えている
エジプト
アントニウスの本音、クレオパトラの本音
「オクタヴィア様とアティア様が1時間前に入港し宮殿に向かっています」と大慌てで報告するポスカに、「妻と愛人が一緒に来るなんて面白い」とクレオパトラ。
しかしアントニウスは、これがオクタヴィアヌスの企みであり、妻かクレオパトラの選択を迫り、それを戦争の口実にする気だと読み、民衆を引き離す魂胆だと気づく。
クレオパトラは、アントニウスは自分のもので、もう正妻もアティアも愛していないことを分からせるために宴を開くと言うが、アティアを傷つけたくないアントニウス。
結局アントニウスは、オクタヴィアとアティアに会わないと言う選択をする。
追い返されるオクタヴィアとアティア
二人が着いても出迎えはなかった。
どれだけ待っても扉は開かず、待ちぼうけを食わされるオクタヴィアとアティア。
そこへイオカステが、「会いたかった!」と宮殿から出てきた。(夫ポスカとエジプトに赴任)
しかしアティアがアントニウスに私たちが来ていることを伝えてと言っても、「それは無理です。女王の許可がなければアントニウスとは話せない。許可されているのは夫とヴォレヌスだけ」と言う。
ようやくヴォレヌスが姿を現すが、「閣下からお二人を港へお連れし、ローマへ出港するよう仰せ使いました」と言い出す。オクタヴィアは、「妻を追い返すのですか?」と言い、アティアは、「クレオパトラの仕業ですね?アントニウスに会い、直接言われるまでは帰りません」と抵抗するが、ヴォレヌスは、「力ずくでも帰国させろと言われている」と譲らない。
アティアはヴォレヌスの頬を打ち、泣き崩れ、そのまま宮殿をあとにする。
オクタヴィアはヴォレヌスに、「夫に”薄汚い弱虫”だと伝えて」と言い置き港へと向かう。
脱走
ヴォレヌスはエジプトから逃げる準備をしているポスカとイオカステに気づくが、知らないフリをすることに。
ポスカは、「きっと戦争になる。一緒に行きましょう」と誘うが、ヴォレヌスは、「オレには責任がある。プッロに会ったら私の代わりに子どもたちにキスをと伝えて欲しい」と伝言し、エジプトに留まることに。
アントニウスとヴォレヌス
クレオパトラにそそのかされ、アティアとオクタヴィアを門前払いしたことを後悔しているらしいアントニウスは、ふたりが出港したこと、オクタヴィアからの伝言を聞くと、「お前はどう思う?」と問う。
ヴォレヌスは、意見する立場にないと前置きした上で、「あなたは弱虫ではない。ただし心がひどく病んでいる。その病はあなたを蝕み死ぬことに。私にも同じ経験があります」と。アントニウスは何も答えなかったー。
アントニウスを悪役に
ローマに戻ったアティアは無言で息子の頬をひっぱたくと、「アントニウスは説得に応じませんでした。でもあなたはこうなるとわかっていた。ポスカが持ち帰ったものであの人を滅ぼして。女王共々叩き潰しなさい」と言う。
ポスカが持ち帰ったのは、”アントニウスとクレオパトラの遺言書”だった。
「遺言書はひどい内容です。オクタヴィア様を拒絶したのと合わせると、ローマの民衆は、アントニウス様との戦争は避けられず、あなたを支持する」とポスカ。
遺言書には、
●アントニウスをアレクサンドリアに埋葬すること
●クレオパトラを妻と認めること
●ふたりは生き神(イシス、オシリス)である
●クレオパトラとアントニウスの子どもには東方の属州を、カエサリオンにはローマから西を渡す
と書かれていた。
これでオクタヴィアヌスには、アントニウスを悪者に据え戦争を起こす理由が整った。
町では報道官が、「アントニウスはエジプトを訪ねた妻オクタヴィアを拒否。魔女クレオパトラに入れ込み、邪悪な異国の神を崇めている」と触れ込み、民衆に愛されていたアントニウスは一気に悪役に変わった。
オクタヴィアヌスも元老院で、「異国の神々を崇め、自分の妻と子どもを見捨てたアントニウスはもうエジプト人だ。戦って滅ぼすしかない!」と演説、議員は拍手で賛同を示した。
プッロ
オクタヴィアヌスからの打診
オクタヴィアヌスはプッロを呼び、「アントニウスと戦うことになる。お前はヴォレヌスと、ヴォレヌスはアントニウスと親しい。良い仲介役になるかも知れぬ、無駄な血は流したくない。一緒に来てくれ。アントニウス、それに遺言書で”ローマの国王”に指名されているカエサリオンは殺すしかないが、クレオパトラや他の子どもたちは助けられるかも知れない」と軍隊に加わるよう打診。プッロはエジプト同行を承諾する。(オクタヴィアヌスに選ばれたことを誇りに感じるプッロ)
ヴォレヌスの子どもたち
プッロは子どもたちにアントニウスと話しをつけるためにエジプトへ向かうと説明し、「お前たちの父さんにも会う」と言うが、ルキウスは、「父さんは母さんを殺した」と言い、いまだに子どもたちはヴォレヌスを憎んでいた。
脱走したメッミオ
プッロは、「オレが留守の間はマスキウスに従え、決して揉め事を起こすな。背いたものはメッミオと同じハメになる」と言い聞かせる。
しかし夜、メッミオが檻から脱走した。
プッロは短剣を抜きあたりを捜すが、突然背後から頭を殴られ気絶してしまう。
メッミオは倒れているプッロに馬乗りになると、刺し殺そうとするが・・・それを阻止したのはガイアだった。
ガイアはメッミオと揉み合い、メッミオの頭をかち割り始末するが、メッミオから数か所を刺され、大量に出血しその場に倒れ込んでしまう・・・。
ガイアの告白
妻エイレネに続きガイアまでが大出血で死の淵を彷徨うこととなり、「神よ、なぜ私にこんな罰を与えるのですか」と苦しむプッロに、「これは罰よ、当然の報い」とガイア。
プッロは、「お前はいい女だ」と伝えるが、ガイアは、「ウソをついたまま死ねない。復讐の女神が怒る。エイレネとお腹の子を殺したのは私。あんたが欲しくて毒を盛った」と告白する。
一瞬にして鬼の形相となったプッロは、ガイアを絞め殺すと、遺体を埋葬することなく川へと投げ捨てた。
感想
エイレネを殺したことを告白したガイア。
プッロはガイアと深い関係になっていても、ガイアのしたこを許せなかったんですね。
取り乱してまでアントニウスに会いたかったアティア。
アティアがどんなふうに帰ったか心配するアントニウスを見て、ふたりが深いところで結びついていることがわかるエピソードでした。
でも史実ではアントニウスはほんとうにクレオパトラに入れ込んだようです。
さて次は「ローマ」の最終話。
歴史を知らない私は、どんな展開になるのかな・・と思っています。
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