ROME(ローマ)1 #2 ルビコン渡河(相関図付)

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歴史スペクタクルドラマは面白いですね
今回はカエサルがローマを攻めることになったきっかけが明らかになります

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#2 ルビコン渡河 How Titus Pullo Brought Down the Republic あらすじ

カエサルはアントニウスをローマに派遣し、和平案を提示する。そのお供でローマに入ったヴォレヌスは8年ぶりに妻、娘たちと再会するが・・・。一方、プッロは賭け事がきっかけで喧嘩を起こしてしまう。

 

相関図

まとめ

ガリア陣地(冬)

カエサルの画策

8年も続くガリア戦争に勝利し、兵士たちは軍を解散、カネをもらって家に帰りたいと熱望するが、軍を解体しないカエサルに兵士たちの不満を募らせ、脱走兵も出始めていた。
そんな中カエサルは、大金を積んで品位と慎重さに欠ける男アントニウスを護民官に当選させると、家臣ストラボをつけ、ローマに派遣する。
同行したのはヴォレヌスの隊の50名の兵士たち。その中にはプッロもいた。

【護民官とは】貴族と平民との間に立ち、平民の身体・財産を保護した官職で、元老院に拒否権を有する

 

ローマ

ローマに帰還し、英雄として迎えられるアントニウスたちを見て面白くないのはポンペイウス、カトーなど貴族たち。

アティアの屋敷で

ヴォレヌスとプッロはオクタヴィウスをアティアの屋敷へと送り届けるが、オクタヴィウスは2人を命の恩人と紹介、食事を振る舞うよう言う。(アティアは身分の低い兵士と卓を囲むことに抵抗を示しながらも息子の希望を叶える)
オクタヴィウスはヴォレヌスが共和政信者だと知ると、「ローマは貴族がすべてを独占し民衆は苦しんでいる。貴族は伯父上(カエサル)を糾弾する気だ。伯父上は王となるためにローマに攻め込む」と意見するが、「兵士はそれには従わない」とヴォレヌス。だがプッロは逆に、カエサルに賛成だと言う。

ポンペイウスとの政略結婚のために夫グラヴィウスと離婚させられたオクタヴィアは、再びグラヴィウスと結婚したいと言うが母アティアに反対される。
アントニウスが開いた会合

退屈な儀式を受けて護民官となったアントニウスはアティアの屋敷に非公式でポンペイウス、カトー、キケロたちを集めると、「カエサルは和平を望んでいる。イリリクムの総督、指揮権が欲しい」と条件を出すが、ポンペイウスとカトーはカエサルには独裁への扇動、不法な戦争、強奪、殺人、反逆の罪状があると拒否する

 

ヴォレヌス

妻ニオベ

8年ぶりに我が家へ戻ったヴォレヌスに、「生きてたの・・・」と言葉を失うニオベ。
ヴォレヌスは、妻が赤ん坊を抱いているのを見て、「誰の子だ?」とニオベを責め、公衆の面前で売女呼ばわりするが、ニオベは、赤ん坊は娘(13才)と恋人:家畜商人の息子クリトとの子どもだと言い、「あなたの孫、ルキウス」と説明する。

だが8年ぶりの父との再会に娘たちは懐かず、ニオベからは、「あなたが死んだと言われ、給料も1年前に止まった」と言われるヴォレヌス。娘の結婚には渋々OKをだす。

ニオベの気持ちはもう冷めている様子
大怪我を負ったプッロ

ヴォレヌスの家に突然、頭に大怪我を負ったプッロがやって来た。

町で賭け事をして遊んでいたプッロは、相手がイカサマをしていることに気づき刺殺。怒った仲間に頭を殴られたのだ

放っておけず医者を呼び、手術を受けさせたヴォレヌスはプッロのために大金を払う

 

元老院

ポンペイウスの企み

カエサルからの和平条件を拒否したものの、内戦を回避したいポンペイウスは、少しでも自分に有利な条件で、カエサルを押さえ、内戦を回避しようと、ある画策をする。

【画策】
元老院の議員の大多数がカエサルを拒否し、孤立状態であることを知らしめ、士気を下げようと言うものだった。

ポンペイウスはキケロに自分の画策を説明、「明日の議会でスキピオがカエサルに軍隊を解散し、ローマで裁きを受けるよう最後通告を迫る。恩恵派に賛成を呼びかけて欲しい。アントニウスが護民官の拒否権を行使するから可決はされない」と頼む。

議会

議会でスキピオは約束どおりカエサルの最後通告動議を提出、賛成の議員が立ち上がる中、キケロは反対の姿勢を取るが、その時点で賛成派は一部だけ。ポンペイウスが想定した状況ではなかった
その状況にキケロは仕方なく賛成に回るが、それを見た恩恵派の議員も追随、一気に賛成多数に変わり、議員同士の諍いが始まってしまう。だがアントニウスは一向に拒否権を行使しない。業を煮やしたキケロが、「拒否権を行使するんだ」と叫び、アントニウスは慌てて拒否権を行使するが、既に議長は”動議を可決”していた。

キケロとポンペイウスは、「決議は成立した」と言う議長に、正式に議会が閉会されていなかったことを理由に、動議可決を無効とし、明日もう一度再招集し、審議を続ける了承を得る。

ポンペイウスは自分の配下に、「内戦を止めるためにアントニウスを妨害せず守れ」と指示を出す。

だが、明日議会がもう一度開かれると聞いたアントニウスは、ポンペイウスが拒否権行使を妨害してくると予想、ヴォレヌスに全兵士を招集するよう指示する。

 

起こってしまった事件

兵士がアントニウスを囲み、警戒しながら元老院へと向かう中、賭博で仲間を殺され男がプッロを殺害しようと襲いかかってきた。プッロはそれに対処、男を殺害するが、ポンペイウスは自分が狙われたと勘違いし、兵士に、「脇を固めろ」と指示、暴動が起こってしまう。

元老院でアントニウスの到着を待っていたポンペイウスは暴動を止めようとするが、治まるワケがなく・・・カエサルがローマに進軍してくることを覚悟する。
そして元老院は民衆に向け、”カエサルはローマの敵とみなす”と宣言した。

 

進軍

カエサル

陣地へと戻ってきた血まみれのアントニウスと共に全兵士の前に立ったカエサルは、「ポンペイウスと元老院は私をローマの敵であると宣言した。つまり私は謀反人であり、ここにいる皆も謀反人と言うことだ」と声をあげる。兵士たちは口々に、「ちがう」と叫ぶが、カエサルは、アントニウス護民官と第13軍団50名がポンペイウスの配下に襲撃されたことを伝えると、「これ以上の冒涜はない」と兵士を鼓舞。プッロを、「護民官を守った兵士」として讃え、金貨を送ると、「お前は私と共にローマへ行くか?」訊ねる。「付いていきます」とプッロ。兵士たちも雄叫びをあげるのだったー。

怪我を負い、意識を失っていたヴォレヌスは移動中の馬車の中で意識を取り戻すが、ルビコン河を渡っていることに驚き、カエサルの決断と、ローマを攻める反逆者になってしまうことに落胆するのだった。

ヴォレヌスは、暴漢の標的がプッロだと知っていた

 

感想

最後見て、やっぱり赤ん坊はニオベの子どもだったんだ!とわかったけれど、じゃあ誰との子どもなのかな。ニオベはプッロに、(7年も戦争へ行って戻らない。寂しかったなど)と話していたけど、それはすべてがウソではないんでしょうけどね。

2話の原題は、「How Titus Pullo Brought Down the Republic」の直訳は、「ティトウス・プッロはどうやって共和国を崩壊させたのか」。
やはり、アントニウスがポンペイウスの配下に襲われたと勘違いしたことが、今後の歴史に関係したと言うことなんでしょうね。プッロが賭け事をしなければ、そこで人を殺さなければ、歴史は変わっていたのかと思うと、すごいことだなと思います。実際、ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』の中でプッロは存在する人物のようです

 

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