主な登場人物
キャスト名 | 説明 |
---|---|
エドムンド・リード | 警視庁警部補 |
ベネット・ドレイク | 部長刑事 |
ディック・ホッブズ | 巡査 |
ホーマー・ジャクソン | 大尉 アメリカ人軍医 |
フレッド・ベスト | スター紙の記者 |
ロング・スーザン | 売春宿の女主人 |
ローズ・アースキン | 売春婦 ジャクソン軍医のお気に入り |
エミリー・リード | リード警部の妻 |
デボラ・ゴレン | 孤児院の院長 |
ルーシー・イームズ | 元売春婦 |
カール・グラブ | 精神科医 |
スタンリー・ボーン | 市議会議員 鉄道会社の代表 |
#4 The Good of This City あらすじ
スーザンの売春宿に突然やって来たルーシー。彼女は2年間、蒸発した売春婦だった。ルーシーはもう一度スーザンの店で働きたいと言うが、スーザンは断る。しかし翌日、血だらけになったルーシーがフラフラとH管区警察にやって来る。
まとめ
ルーシー
スーザンの売春宿
スーザンの売春宿に突然やってきたルーシー。
ルーシーは、2年前までスーザンの店で働いていたが、突然姿を消した売春婦だった。
「掃除でも何でもします。また働かせて下さい」
ルーシーは懇願するが、店の娘たちの手前、ムリだとスーザンは断る。
スーザンは、ルーシーほどの美貌ならパトロンが見つかると言うが、「その美貌が仇に。他人は私の美を利用できるのに、私は利用できない」と言うルーシー。
警察署で
翌日、H管区警察前に血だらけルーシーがフラフラと歩いて来た。
ホッブズが声をかけると、「死んだ・・・殺されたの」と言うルーシー。
保護された女性を見てジャクソンは、「ルーシーだ。以前スーザンの所にいた娘だ」と言う。
錯乱状態のルーシーからリードは、ドッグズネックと言う町で、ふたりが殺されたこと、ルーシーの服の血液は他人ものとの情報を得る。
ドッグズネック 1
リードはドレイクとジャクソンと共にドッグズネックへと向かう。
ドッグズネックは、貧民街(スラム)で、今、まさに、地下鉄工事のために解体されようとしている場所だった。
事件現場へ入ったリードたちが見たのは、男と女2遺体。
リードは ”デントン” と名乗る男から事情を聞く。
男の名はローチ。家賃取り立て人。
女はマギー・イームズ。事件現場となった部屋の借家人だった。
住んでいたのは、子どもふたりと、売春婦の娘(ルーシー)。
リードは子どもたちを警察署へ連れて行くよう指示し、現場検証をはじめる。
その結果、ローチ、マギー、ルーシー以外に、4人目の人物がいたと推測する。
リードはジャクソンに検死を、ドレイクには現場封鎖を指示した。
ロンドン議会のボーン氏
建物から出てくるリードを待っていたのは、ロンドン議会の議員ボーンだった。
ボーンは、鉄道会社の代表として、今日中に建物を解体したい申し出るが、「捜査が優先だ」とリード。
それを聞きボーンは、「公務を果たして下さい」と引き下がる。
警察署で
ホッブズの活躍
リードが事件現場から戻ると、ローズがいてルーシーを世話していた。
ローズはマダム(スーザン)からルーシーの様子を見るように言われたと言う。
ホッブズは、ルーシーは病気ではないか?と考え、精神病院を捜査した結果、ラーク病院にルーシーの記録を見つけた。
カール・グラブ博士がこちらに向かっていると報告する。
リードはホッブズの機転の利いた捜査を褒める。
ルーシーの事情聴取
落ち着いたルーシーを見て、リードは事情聴取する。
しかし部屋に入るなりルーシーは服を脱ごうとするなど売春婦として振る舞おうとするが、目はうつろだった。
リードはルーシーが妊娠していることを知る。
「署に来た理由は?ドッグズネックで何があった?」リードに聞かれルーシーは、「母が殺された」と答える。
しかし男のことは知らないとルーシー。
リードは、「お母さんと男のことを話して、捜査を助けてくれ」と言うが、「気を失っていた。目覚めたら2人が倒れていた」と言う。
ルーシーは自分が妊娠していることを分かっていた。
グラブ博士
署にやって来たグラブ博士にルーシーを引き渡し、状況(母が殺されたこと)を説明したリード。
博士もローチと言う男を知らないと言う。
その時、署に母マギーとローチの遺体が運ばれてくる。
それを見たルーシーは錯乱状態になる。
グラブ博士は、一旦病院へ、ルーシーを連れて帰ると言う。
ルーシーは2年ほど前からグラブ博士の患者だが、入院せず、通院治療をしていた。
児童養護施設に頼る
リードは、ルーシーの妹弟を児童養護施設へ預けるため、ゴレンを訪ねる。
会話の流れから、妻の話をしたリードに驚いた表情を見せるゴレン。
検死
ローチを検死したジャクソンは、
・ローチは背後から刺された
・犯人は背が低い
・凶器は刃渡り10センチほどの飛び出しナイフ
と報告。
一方マギーの検死の結果、子宮筋腫があるマギーは子どもが産める状態ではなかったため、ベッツイーとニコラスは、ルーシーの子どもだろうと言う。
ドッグズネック 2
ボーンの作戦
ボーンは、モンロー警視総監を使い、リードを呼び出し、「地下鉄の線路には、500ボルトの電流が流れており、安い金額で町から町へ移動できるようになる画期的なものだ」と言ってデモンストレーションし、工事を続けさせて欲しいと懇願する。
モンロー警視総監は、捜査を今日中に終わらせるようリードに指示する。
記者のベストは、ボーン議員を見つけると、いつものように不躾に、鉄道会社の代表と議員の利害について追及するが、「市民の利益を1番に考えている」とボーン。しかしベストは引き下がらず、「家庭を犠牲にしている。子どももいない」との言葉を浴びせる。
事件現場で
事件現場から ”手がかり” を捜すリード、ドレイク、ホッブズ。
部屋の隅から薬草を見つけたリード。カレはこの薬草の持ち主に心当たりがあった。
リードはローチが誰のために家賃を取り立てていたか調べろとホッブズに指示。
スーザンの売春宿
物証である薬草を見つけたリードは、この事件にスーザンが絡んでいると睨み、以下の事実の確証を得る。
・ジャクソンの部屋にある薬草はペニローヤル
・煎じて飲めば流産を引き起こす作用がある
・スーザンはドレスのポケットに飛び出しナイフを持っている
・スーザンの身体に銃創がある
警察署で
リードの怒り
リードはスーザンを署に連行し、ジャクソンを部屋に呼ぶ。
部屋に入ってきたジャクソンは、「ナゼ彼女を逮捕した?」と聞くが、リードは、「ウソが上手いな。私がバカだった。ウソつきを信用していたとは。お前とスーザンは、どんなウソを隠してる?おまえとは、最高の仕事ができると信じていたのに。信用に値するヤツだと思っていたのに!」と怒りを顕わにする。
「怒りは察するが、俺は信用に値する」ジャクソンはそう言ってリードの肩に手をかけるが、その手を払いのけたリードは、「彼女の罪だけじゃなく、他にも秘密があるはずだ」と言う。
「他人を裁く権利があるのか?お前にも秘密がある。肩の傷だ。警察の連中もドレイクも忠実だから触れないが、俺は聞く。亡くなった娘は・・」とジャクソンが反撃をはじめた瞬間、リードはジャクソンの胸ぐらを掴み、「2度とマチルダの話をするな。話したら、お前の人生の秘密を暴いてやるから覚悟しろよ。分かったか?」と凄んだ。
スーザンの供述
ジャクソンがスーザンの銃創を治療する中、リードはスーザンを問い詰める。
スーザンは、「私は正しかった。男はマギーを殺し、ルーシーも殺そうとした」と言う。
「信じろと言うのか?」と言うリードに、「聞かれたことは話すから、あとは好きなように判断すればいい」とスーザン。
スーザンはルーシーを尾けて ”ドッグズネック”へ行った。
ルーシーの自宅で、マギーが男に激怒し、「ローチの秘密をバラす!」と叫ぶ。
するとローチは、「バラせば殺す」と言い、ガラスが割れる音がし、銃声に続いてルーシーの叫び声が聞こえ、ルーシーはヒステリーを起こしたのだと言う。
スーザンは、後ろから男(ローチ)の首を刺し、もがくルーシーを置いたまま逃げたのだった。
ほんとうの黒幕
ローチの首を刺し、殺したのはスーザンだが、この事件の真相は他にある。
リードは捜査を続ける。
児童養護施設で
夜中、施設の玄関ドアが勝手に開けられ、ベッツイーとニコラスが連れ去られてしまう。
ふたりを守ろうとしたゴレンは顔面を強打され、意識を失った。
翌朝、事件を知ったリードは、「またあなたを危険な目に・・・」と謝るが、ゴレンは、「子どもたちを捜して」と頼む。
手がかりを掴むために
リードは拘置所にいるスーザンに、ルーシーが蒸発した時のことを問いただす。
スーザンは、私なりの推測があると言う。
・ルーシーの最初のてんかん発作は、姿を消す2ヶ月前。
・その後も5回ほどあり、どんどん悪化。
・最後の発作の直後、姿を消した。
ルーシーの秘密
リードはラーク病院へ行き、入院中のルーシーから話しを聞く。
リードから、ベッツイーとニコラス、そしてお腹の赤ちゃんの父親は誰かと聞かれたルーシーは、「それは言えない。言えない!」とパニックを起こした。
リードはルーシーの薬を病院から持ち帰り、ジャクソンに分析を頼む。
ボーンの秘密
ホッブズの調査で、ローチとボーンが裏で関係していることが判明する。
それを知ったリードは、記者のベストを訪ね、「ボーンの経歴を知りたい」と言う。
ベストは以下の情報を渡した
・ボーンが自分の利益のために鉄道会社に買わせた
・野心家に変化したのは最近である
・若い時はてんかん発作に苦しんでいた
・そして主治医はグラブ博士
・ボーンは女を囲っていて私生児がいる可能性がある
そこへラリった状態のジャクソンがやって来て、「リードに伝えろ。ルーシーが飲んでいた薬は、覚醒剤(アンフェタミン)だ」と言う。
グラブ博士の秘密
ボーンを裏で操っていたのは、グラブ博士だった。
ボーンはグラブの治療を受け、記憶を消されていた。
そして、自分の思い通りにボーンを操り、ボーンの資金で病院を建てさせ、その褒美として妻との関係が悪かったボーンに、若くて美しいルーシーをあてがったのだった。
ボーンはルーシーとの間に、子どもを作ったが、ボーンは子どもを愛していなかった。
グラブは警察の捜査が自分に及ぶことを恐れ、ボーンを呼び出す。
ボーンは、「ローチが女の口を封じ、子どもを遠くへやった」と言うが、グラブは、「警察に嗅ぎつけられた。ルーシーを葬る」と言う。
グラブの陰謀を知ったリードとドレイクは、寸前のところで、ルーシーを助け出した。
事件が解決して
ルーシーの新しい生活
ルーシーは、子どもたちと一緒に、エミリーが建設した「保護施設」で生活することに。
ゴレンは、無事に戻ったベッツイーとニコラスを連れて保護施設へとやってきた。
エミリーとルーシーは、ゴレンと子どもたちを笑顔で迎える。
ルーシーの逆襲
ボーン議員は妻と共に地下鉄の開通式に立ち、市民から拍手を受ける。
そのボーンの前に立ったルーシーは、「スタンリー、私は正気よ。あなたには汚職と悪意がある。私を奴隷にし、子どもを認知せず、母を殺させた上に、私を生き地獄にさらそうとした。人間じゃない。あなたはゲダモノよ。自分が掘ったこの穴に住むゲダモノよ」と言い放った。
居たたまれなくなったボーンは、地下鉄の中へと逃げる。
追いかけたリードの前で、走って逃げたボーンは、電流の流れる線路に触れ感電した。
釈放されたスーザン
スター紙にスーザンが活躍した記事が載った。
「有名人だな」と言うジャクソンに、「名声なんて、ほんの一時のものよ」とスーザン。
「そう願う。俺たちは目立たない方がいい」とジャクソンは言うのだった。
感想
ルーシーを妊娠させているのはグラブ医師だと思っていましたが、まさかのボーン議員でした。
しかもグラブ博士は、ボーンを操るために、褒美としてルーシーを与えたとか。
な~んか、ちょっと解せない話しで、フクザツでしたね
ほんとうの悪党はグラブ博士。
ボーンもある意味被害者と言えるかも知れませんね。
あ、売春婦のローズとドレイクの関係、気になりますね~。
ふたりは互いに惹かれあってるようです。
気になるのはリードとゴレンも。
ゴレンは勝手にリードが独身だと思ってたようです。
妻がいると聞かされた時の表情、切なかったな・・・。
リードも、ゴレンに特別の感情を抱いているようですよね。
これ以上進まないとは思うけれど。
またまたGOTファンにウレシイことが(笑)
モンロー警視総監役は、ルース・ボルトンを演じてた ”マイケル・マケルハットン” でした~♪
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