切り裂きジャックを題材にした英国風時代劇です。
1話完結もので、日本で言う「銭形平次」のような感じです。
凶悪事件を扱っていますが、気楽に見られます。
「切り裂きジャック事件」について、少しまとめています。
ドラマを観る前の知識としてどうぞ~ココ
主なキャスト
キャスト名 | 説明 |
---|---|
エドムンド・リード | 警部補 |
ベネット・ドレイク | 部長刑事 |
ディック・ホッブズ | 巡査 |
ホーマー・ジャクソン | 大尉 アメリカ人軍医 |
■セシル・クレイトン | カメラマン |
フレッド・アバーライン | 元署長 警部 |
フレッド・ベスト | スター紙の記者 |
ロング・スーザン | 売春宿の女主人 |
ローズ・アースキン | 売春婦 ジャクソン軍医のお気に入り |
■アーサー・ドナルドソン卿 |
#1 I Need Light あらすじ
1889年イーストロンドン。
ホワイトチャペル区で起きた“切り裂きジャック事件”は収束。犯行現場では、恐いもの見たさの客を相手に、見学ツアーが 行われていた。
ある夜、見学ツアー最中に、顔や喉を切り刻まれた女性の惨殺体が発見され、切り裂きジャックの再犯か?と大騒ぎになる。
まとめ
1889年 ”切り裂きジャック”による連続殺人事件がおさまった数ヶ月後。
事件が起きた
ホワイトチャペル地区では、「切り裂きジャックの出没現場の見学ツアー」が行われていた。
その最中、彼らは、切り裂かれた遺体を発見してしまう。
現場に駆けつけたリード警部補とドレイク刑事は、喉を斬り裂かれ、両まぶたを星形に切られた女性の死体を確認する。
近くの壁には、「憎き売春婦(Down the Whores)」の文字が!
リード警部補は、スター新聞の依頼で撮影していたカメラマンのクレイトンに、遺体周辺の壁、道路などを撮影するよう依頼し、女性の遺体を馬車に乗せ、リーマン通りの警察署の留置場へ運ぶ。
検死依頼
リードは売春宿で遊んでいたジャクソンを呼びに行き、検死を頼む。(ジャクソンはアメリカ軍医)
死因は首を斬られた失血死の可能性があるとジャクソン。
ジャクソンは被害者の太ももに付着していたゼラチン質の物質を見つける。
その検死結果からリードは、”切り裂きジャック”事件の被害者、エドウッドとケリーのケースと類似していることに気づく。
記者のベスト
リードはカメラマンのクレイトンを訪ね、現場の写真をチェックする。
しかしクレイトンの態度から、何かを隠そうとしていることに気づいたリードは追求する。
すると、壁に文字が書かれていない写真が見つかり、クレイトンは、壁の文字は記者のベストが書いたと白状する。
リードはスター新聞社まで行き、ベストがやった ”ジャックを装った行為” を責め立てるが、「ヤツの犯行だと強調してやっただけ。ボクとアバーライン警部はジャックが戻ったと思ってる」と言う。
リードは、確証のない記事を載せるなと言うが、「金曜までに犯人を検挙しなきゃ記事にする」とベスト。
元署長アバーライン
リードが警察署へ戻ると、元署長のアバーラインがいて、「”切り裂きジャック”事件なら、私の担当だ!」と主張する。
惨殺体を見たアバーラインは、切り裂きジャックの犯行と決めつけ、「これは私の ”ヤマ” だ。まぶたの星印や内臓まで出されている!」と主張するが、リードは、記者のベストが小細工をし、”切り裂き事件”のように思わせている。腹を切ったのは検死のためと説明する。
それでも見解を曲げないアバーラインにリードは、「模倣犯の可能性もある。あなたは ”ジャック” しか眼中にない。熱くなり過ぎると真犯人を取り逃がしてしまう。軍医に仕事をさせてください」と言う。
検死の結果
ジャクソンは、死因は窒息死。喉を切ったのは死後だと判定した。
それを聞いたアバーラインは、「仮説だ。証拠がない」と言い、確証が出てこない限りは自分が事件を引き継ぐと言い放ち留置場をあとにする。
ジャクソンは、
・舌骨が折れているため窒息しで間違いない
・身体中の切り裂いた跡はすべて死んでから切創された
・激しいセックスのあとあり
・しかし性器の状態から売春婦ではない
・鎖骨の特徴、手指の状態からバイオリニストでは?
・”すす” が髪に大量に付着しており地下鉄利用しているだろう
・住まいはロンドン北部では?
と仮説を立てる。
被害者の太ももから見つかったゼラチン物質についてリードは、「写真の現像に使う銀用液の可能性はあるか?」とジャクソンに聞く。
ジャクソンは頷いた。
彼らは情報を得るため、印刷電信機を利用することに。
ホッブズ巡査が担当する
フィンチリーへ向かうリードとドレイク
”印刷電信機”で、フィンチリーに行方不明のバイオリニストがいるとの情報が入った。
リードとドレイクがクリスチャン・スウェイツ宅を訪ねると、そこには首を吊って苦しんでいる男が!
リードは男を担いで助けようとする。
その時、窓から逃げる男を見たドレイク。追いかけようとするが、「手を貸せ!」とリードに言われ取り逃がしてしまう。
男は、高級な馬車で逃げた。
馬車には男が2名。片方は口ヒゲだった。
クリスチャン曰く、突然男がやってきて、首吊り自殺を装う形で自分を殺そうとしたと言う。
リードはクリスチャンを警察署へ連れて行き、妻モードの死体を確認させた。
売春宿の女主人と軍医ジャクソン
売春宿に住むジャクソンの部屋にやってきた女主人ロング・スーザンは、リードの用件は何だったか?と聞くが、誤魔化して答えるジャクソン。
ジャクソンはヌード写真を数枚見せ、「撮影させた娘は?」と聞くが、リードに詮索されたくないスーザンは、「カレに構い過ぎないで」と言い、教えようとしない。
ジャクソンは、「リードとは友人でいた方がいい。カレのような男を敵に回すべきじゃない」と忠告する。
ヌード写真を撮ったのはローズだった。
ジャクソンはローズが撮影した場所まで連れて行ってもらう。
そこでは秘密裏にカメラマンがヌード写真を撮影し、売りさばいていたのだった。
ジャクソンはそこで固まった銀用液を確認し、捨ててあったゴミの中からある写真を見つけ持ち帰る
パブ ”ブラウン・ベア” で
リードとドレイクが飲んでいると、ジャクソンがやってきて、「手がかりだ。乾板がヒントになった」と言ってヌード写真数枚を渡す。
そして、「ポルノ写真の次はこうなる。売春婦じゃないのに激しい性交をする」と言って性交中の写真を見せる。
真実
殺害されたモードの夫スウェイツに話を聞くリード。
「失礼な質問だ。私を殺そうとした男にも面識はない」
クリスチャンは怒って説明するが、妻モードのポルノ写真を見せられると、涙を流し、「モードがポルノ写真のモデルになったのは金を稼ぐため。私が安定した職に就かず、彼女の家もバイオリンも抵当に入れてしまったからだ」と言う。
リードは、モード・スウェイツ殺人は、切り裂きジャックとは無関係、ポルノで儲けているヤツだと推測する。
おとり捜査
実はリードは、ドレイクをファイターにして、八百長で儲けているスミートンを逮捕しようと ”おとり捜査” を続けていた。
格闘場には、リード、ホッブズ巡査なども客を装い待機する中、試合が始まった。
ドレイクが負けるに賭けたスミートン。
ドレイクは負ける予定だった。
試合中、ドレイクは観客の中に、スウェイツ宅で見た口髭の男を見つける。
試合はドレイクが負け、スミートンは予定通り賭け事に勝った。
掛け金を集めていたスミートンは速やかに確保され、「スミートン、八百長試合と不当利得容疑、そして偽装紙幣で逮捕する」とリードに宣告された。
倒れたドレイクは、「警部補、口髭のあの男です」と教えるが、逃げられてしまう。
そして留置場にいたクリスチャンも手首を切って自殺してしまった。
容疑者が浮かび上がる
スウェイツ氏の所持品を確認していたリードは、レンズの汚れが映り込んでいる写真2枚を見つける。
それは、殺害現場写真と、ポルノ撮影場でジャクソンがゴミ箱から拾ってきた性交中の写真が同じカメラで撮られたものであると言う証拠だった。
3人はカメラマンのクレイトン宅を訪ね、ドアを壊して侵入する。
そこには大量のポルノ写真が隠されていた。
性交中の写真はモードのもので、相手は、あの口髭男だった。
彼らはフィルムも発見する。
カレがが捜査に集中している隙を見て、クレイトンはフィルムに火を放って入口ドアが閉めた。
火事になる部屋に閉じ込められた3人。
リードは、リンに閃光粉を使って綿火薬を作ることを思いつく。
扉を爆破してなんとか脱出した3人。
リードは持ち出したフィルムを見て、動く絵を作る実験をしていたのだろう。そして撮影中にモードの首を絞めて殺してしまい、切り裂きジャックを模したのではないかと推測し、「この男を捜さなければ」と言う。
売春宿で
その頃、売春宿にやってきた口髭の男は、女性をふたり買う。
ローズを含むふたりは目隠しされて馬車に乗せられ連れて行かれる。
その馬車の中にはクレイトンの姿もあった
翌朝、娼婦館へ戻ったジャクソンが、「ローズを呼んでくれ。ポルノ写真を止めさせなければ」とスーザンに言うが、「いないわ。お客に呼ばれた、まだ戻らない。しかも支払いはニセ札だった」とスーザン。
ジャクソンはリードに会い、その情報を伝えるように言う。
捜査開始
リードは口髭の男を検挙するため、警官らに写真を見せるが、それを見たアバーラインは、「この男は ”アーサー・ドナルドソン卿”だ」と言う。
アバーラインが署長をしていた1886年。アーサーは露出行為と、妊娠女性の着衣を破いた罪で有罪になったが、上流階級への計らいで服役は逃れたと言う。
アバーラインの情報でアーサーの屋敷へ行くが、そこには誰もいなかった。
警察署へ戻ってきたリードの前に、ジャクソンに伴われてやってきたスーザンが。
「ニセ札よ。ウチの娘が連れて行かれて戻らない。馬車で来て、それで支払った」と言う。
ニセ札・・リードはスミートンの追及をはじめる。
ドレイクはスミートンからアーサーの居場所を吐かせた。
突入
意識が戻ったローズは、記憶が曖昧だった。そして周りには半裸状態の男と女だらけだった。
ローズは屋敷から出ようとするが、口髭の男アーサーに捕まり、「金は払った。お前は俺のものだ」と部屋に引き戻される。
アーサーはクレイトンが回す映写機に映し出されたフィルムをローズに見せる。
そのフィルムの最後には、アーサーによって絞め殺されたモードが映っていた。
アーサーはローズに液体を飲ませ、ローズから抵抗する力を奪うと中庭に用意したセットで、SMプレイをはじめ、その様子をクレイトンに撮影させる。
アーサーは恍惚とした表情でローズの首をジワジワと絞めあげはじめたー。
その時、現場に突入したリードら警察官。
ドレイクは取り上げた剣を使って、アーサーの腹を突き、絶命させた。
クレイトンは、証拠隠滅のために撮影したフィルムに火を放った。
「その機械がしたことは許しがたい。だが素晴らしい」とリード。
クレイトンは、燃える映写機を抱えて燃え尽き亡くなった。
ローズは一命を取り留める
リードの行動
記者のベストとアバーラインを呼んだリードは、「これが確証だ」と言って今回の事件の資料を渡し、「事実を報道しろ。”ジャック”ではなかったと公表を。ベストは利益のために、アバーライン警部は罪悪感からヤツの犯行だと望んだ。ジャックが現れないからと言って、凶悪犯罪とカレを安易に結びつけないでくれ」と言う。
しかしアバーラインは、「ヤツはロンドンのどこかに生きてる。警戒を怠るべきじゃない」と主張する。
リードは、「いいや、総力を挙げも見つからなかった。二度と現れぬことを祈るしかない」と言うのだった。
感想
まさにイギリスの時代劇です。
1話完結ドラマですし、小気味良く進むので、ストレスも少ないし、凶悪犯人を扱ってはいますが、もう過激な映像には慣れてると言う人には、問題ない範囲だと思います。
このドラマ、”ゲーム・オブ・スローンズ” ファンにはうれしいことがいくつかあります。
英国ドラマですからね、出演者がGOTと被ってます。
たとえば、レギュラー出演のドレイク刑事は、ブロン役だったジェローム・フリン。
元署長アバーラインに、漆黒の魚(ブラックフィッシュ)ブリンデン・タリー役のクライヴ・ラッセルが演じてます。
今後も、それを捜す楽しみがありかも?
連続ものらしく、いくつかの謎がそのままです。
例えば、主役リードと妻エミリーとの間には、何かありそうな感じでした。
アメリカ軍医のジャクソンと売春宿の女主人スーザンとも訳ありな感じです。
しかもジャクソンは、「リードの仕事を断れば詮索される」と言ってましたから、そのあたりも興味を引きます。
Amazonだけじゃなく、Huluでも始まります。
ゆっくり楽しんで視聴していこうかなと思ってます。
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