処方箋詐欺事件が進展。
#20 分かれ道 Fork in the Road あらすじ
コンラッドとケイドはERに来たある患者から、処方箋詐欺の手がかりをもらう。
リーラはデヴォンを避けるように、心臓外科、神経外科のレジデントとして働くが、過労でミスを犯してしまう。母を亡くし傷心のAJは、パドマの精子ドナーになることで、子どもの父親になろうとする。
相関図
まとめ
処方箋詐欺事件
路上生活者テリー・キーン
路上生活者のキーンがERにやって来た。
炊き出しが原因で新参者と喧嘩し、右腕にケガを負ったと言うが、傷口は酷い感染を起こしていた。
しかしキーンのケガは抗生剤が効かない難治性潰瘍だった。
コンラッドから、「抗生剤が効かない」と聞いたキーンは、「抗菌剤が聞いてたらココには来てない。もう何週間も抗菌剤を飲んでいる」とカバンから薬を出そうとするが、カバンの中には大量の薬瓶が!
「説明してくれ」と言うコンラッドにキーンは、「私は何も知らない。大きな組織の歯車でしかない。バレたら殺される」と何も話そうとしない。
キーンのカバンにあった薬は、すべてチャスティンの医師が処方したもので、薬の種類は、抗がん剤、パーキンソン病薬、バイアグラと多岐にわたっていた。
ケイドはFBIに知らせるべきだと言うが、コンラッドは、「キーンを治療し、信用を得てから詐欺の件を聞き出す」と言うのでケイドも協力することに。
コンラッドは、抗生剤の効かない難治性潰瘍にマゴット療法を試すことに。
処方箋詐欺事件の真相
マゴット療法が効き、ケガが治ってきたキーンにコンラッドとケイドは、処方箋詐欺について話して欲しいと言うが、頑なに口をつぐむキーン。
しかしコンラッドから、薬剤師のフィービが殺されたと聞き、「彼女は優しい子だった。フィービは母親の病気でお金に困っていたところを利用されたんだ。条件がある。だけど私の名前は出さないで」と話し始める。
バスはその後あるクリニックに到着。診察を受けるよう言われるが、実際は診察なしで処方箋だけを渡され、フィービが働く薬局へ連れて行かれ、薬に変えると、タロンが薬と引き換えにカネを渡してくれたと言う。薬を手に入れた組織は詰め直し、元の値段の10倍で薬局に転売していると言う。
忍び寄る影
コンラッドとケイドはキーンの名前を伏せFBIに情報を提供。FBI捜査官バーカーは、「この情報で彼らを逮捕できる」と言う。
コンラッドは、「これで処方箋詐欺事件が解決する。もう自分の人生をはじめていいんだ」と言うが、ケイドはFBIと接触する自分を見ているタロンに気づいてしまう。
身の危険を感じたケイドは、「今夜ここを発つ」と言うが、「FBIが組織を逮捕するしキミには護衛もいる。もう逃げなくてもいい。ここで人生を送れば良い」とコンラッド。しかしケイドは、「私を殺したいヤツはひとりじゃない」と言う。
しかし一方でケイドは、「もう疲れた。逃げるのも恐れるのもたくさん」と涙する。
そんなケイドにコンラッドは、「明日決めればいい」と肩を貸す。
デヴォンとリーラ
「パドマの精子ドナーになってもいい」とデヴォンが提案して以降、ギクシャクしたままのデヴォンとリーラ。リーラはデヴォンを避けるかのように連続勤務を続けていた。
デヴォンは身体を気遣いコーヒーを差し入れするが、「まだ精子ドナーの件に引っかかってる」と言われてしまい、夜に話し合うことに。
ビリーの患者アシュリーの脊柱側弯症脊椎矯正術は10時間を超える長丁場のオペが予想されていた。ビリーは、「仮眠室で休んで」と指示するが、当直室には他の医師が出入りし、眠りにつけない。
その上AJから肺切除術があると呼び出されてしまう。
精子ドナー
孤独なAJ
キャロルの葬儀が行われた。
参列してくれた仲間に、「オレにとっての家族はもうキミたちしかいない」とAJ。
パドマとAJ
AJは、母を亡くした悲しみを紛らわすかのように、「オレたちの子どものために準備した」と学費信託や保険等を見せるが、「精子ドナーを頼んだだけで私たちは家族になるんじゃない。たまに面会してもらう程度の意味」とパドマ。だがAJは、「オレは家族が欲しい。車上生活で子どもを育てるなんて絶対に許さない」と言い出す。とうとうパドマは、「支配的過ぎる。私の子どもよ、私のしたいようにする」と怒ってしまう。
そこでAJは、税金、維持費のすべてをAJが支払い、一切の制約なしでパドマに母の家を譲渡すると言い出す。
困惑するパドマに、「家族のためなら何でもしてやりたいんだ」とAJ。
しかしパドマは、「あなたとは子育ての考え方が違いすぎる。私はあなたの分身を育てる気はない。あなたとはもうムリ」とその申し出さえも拒否する。
デヴォンの申し出
リーラの、「話しを聞いて欲しい。選ぶ父親を間違えた。AJは良い父親になると思うけど、私とは合わない」と言う愚痴を聞き、精子ドナーになると言う申し出をパドマが知ったと勘違いし、「今でも助けたいけど、リーラが申し出を喜ばなかった」と言ってしまったデヴォン。
パドマは驚きに、「それで問題は解決する」と言うが、「そんなことをすればボクたちの関係が複雑になってしまう。リーラを愛してる。彼女を傷つけたくない。今の話しは忘れてくれ」と言うが、パドマは部屋を出て行ってしまう。
長時間労働の末
休む間もなくアシュリーのオペが始まる。ビリーとキットは、「1つのミスも許されない。気を抜かずに長時間オペをやり抜きましょう」とオペをスタートする。
オペは順調だったが、激務のせいで居眠りをするミスを犯したリーラは、血管を傷つけてしまい出血させてしまい、キットから退室を言い渡されてしまう。
その後リーラはキットから、「どっちの科もやりたいと言うのは、あなたの傲慢。そのせいで患者の人生変えてしまう可能性もある。心臓外科か神経外科かを選択しなさい」と言われてしまう。
互いの言い分
ミスを犯し落ち込むリーラを見つけたパドマは、「デヴォンの申し出を何故黙ってたの?AJとの交渉が上手くいかない。デヴォンの申し出は私たちに最適だと思う」と言う。
リーラは、「私たちに最適?それはあなたにとってでしょ。あなたにすべてを与えきた。私の卵子すらも。だけど、デヴォンまで共有する気はない」と感情をぶちまける
AJの本心
落ち込むパドマを見つけたAJに、「未来の子供もリーラも今日1日で何もかも失った」とパドマ。そんなパドマにAJは、自分のルーツ(里子で里親を転々として過去)を話し、「キミの未来なのに自分の過去を押し付けて悪かった。でもオレは提供者であることを求められた。だからキミにも歩み寄って欲しい。子どもはキミの子でありオレの子だ。だから子どもの人生には関わりたい。それがイヤなら引き下がる」と言う。
AJのルーツを知ったパドマは、「子育てはひとりではムリ。協力して欲しい」と受け入れることに。
デヴォンとリーラの決断
オペ中ミスをし、パドマとも喧嘩してしまったリーラは、帰宅したデヴォンに、「あなたが心配してたとおり2つの専門医になるのはムリだった。キットから選択するよう言われた」と告白する。リーラの努力を知っているデヴォンは、リーラを称え、慰めるが、突然、「子どもは欲しくない」と言い出すリーラ。
「キミはありもしないオレたちの未来を期待させてたのか?キミを愛してる。一緒にいたい。だけど家族も欲しい。そう伝えてた」と言うが、「望みが違う。もう私たちは終わりなの?」とリーラ。
デヴォンはしばらくの沈黙のあと、「そういうことになる」と部屋を出て行く。
ベルとキット
キャロルの葬儀に出て、遺言を更新する気持ちになったベル。
「今の遺言では元妻にすべてが渡ってしまう。キミとジェイクとサミーに有利な内容に書き換えたいが、ジョージア州で未婚だと法的手続きが複雑過ぎる」と言うベルに、「それなら結婚する?」とキット。
その言葉で結婚へと動き出したふたり。
レストランで食事中、ベルの前にひざまずきプロポーズするキットにベルも、ひざまずき指輪を贈る。
感想
デヴォンとリーラのように愛し合ってるカップルが、子どもを持つ、持たないで別れるってパターンってアメリカンドラマでも割りと多いシチュエーションだと思う。
「グレイズ・アナトミー」でもそれで別れたカップルが何組かいたし。
素敵なカップルだっただけに残念な結果。
ケイドがどうしても好きになれないし、ニックの影がちらついて、コンラッドとケイドの恋愛を応援できない気分(笑)
やっぱりケイドが抱えてる環境って普通じゃないし、関わらない方が良いと思ってしまう。
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