マドンナ「ヴォーグ」のダンスは、80年代ニューヨークのLGBTQのボール・カルチャーが発信したものでした。そんな世界を描く人間ドラマが「POSE(ポーズ)」。
ファイナル・シーズンであるシーズン3全7話をレビューします。
#1 オン・ザ・ラン ON The Run あらすじ
1990年、エイズ感染者が200万人を超えるニューヨークでは市長のジュリアーニが違法なクラブ、バーを摘発、都市の浄化政策を推し進める。ブランカがルーズベルト病院で看護助手として働く一方で、ポール・カルチャーでMCをするプレイ・テルは苦悩する。
相関図
まとめ
1994年
ポール・カルチャーの現状
ニューヨーク市長ジュリアーニは、都市浄化政策(エイズ対策)と銘打ちSMクラブ”ヘルファイア・クラブ”を閉鎖、エレクトラは仕事を失う。
ボール・カルチャーは続いていたが、エレクトラやブランカのハウスが席捲していた時代は過ぎ、今はエレクトラの子どもだったラマー・カーンのハウスが1番人気に。しかしラマーは本来の流儀(コミュニティーとしての結束)など無視で目的は賞金稼ぎだけ。エレクトラやブランカをご隠居呼ばわりし、「時代は変わった」と言う。そして今夜の1000ドル賞金を掻っさらったのも”ハウス・オブ・カーン”だった。

だがボール協議会はハイス・オブ・カーンに支払う賞金が足りず、怒ったカーンたちは協議会メンバーに暴行を働く始末。
ブランカ
ルーズベルト病院で看護助手として働くブランカは恋人で医師のクリストファーと順調に交際中だが、まだハウスに子どもをひとり抱えていた。

目標
看護師のジュディは患者に寄り添うブランカに、「HIV陽性者のあなたはエイズ患者の最大の理解者、あなたは皆の支え。看護師に挑戦してみたら?」と勧める。
恋人クリストファーは看護専門学校入る決意をしたブランカを応援、協力すると言うと、「愛してる。両親に会って欲しい」と言い出す。ブランカは、「ご両親に批判されあなたも変わる」と不安を口にするが、「両親なら心配ない。一歩進もう」とクリストファー。ブランカは勇気を出しOKする。

エンジェルとパピ、そしてルル
タレント事務所を経営するパピもエンジェルと順調に交際しているが、最近オファーがなく、「引退も同然」とエンジェルは焦りを抱えている。

ルルも会計士の仕事が入らずポールダンサーに戻っていた。

プレイ・テル
ポールのMCを続けるプレイ・テルは昼間はデパート(メイシーズ)で販売スタッフとして働くが、仲間がエイズで亡くなるたびに自分もエイズで死ぬのではと不安に駆られ、アルコールが手放せない状態になっていた。
そして今夜も25才の青年の葬儀に参列したプレイ・テルは、「MCを辞める。引退する。ボールは変わってしまった。私はもう燃えカスだ」と言い出す。

リッキー
プレイ・テルには恋人リッキーがいた。
リッキーは酒に溺れるプレイを心配するが、プレイは悪態をつき、ジャネット・ジャクソンツアー2次選考に残ったリッキーを祝おうともしない。

酒に溺れるプレイ・テルを心配するブランカに頼まれデイモンは、「AA(アルコール依存症の会)に参加するべきだ。断酒は死より目の前の生を大切にする手段だ」と勧めるが、プレイは本気で取り合おうとしない。

ブランカの提案
O.J.シンプソンの逃走劇がTVで生中継され、ブランカの家に皆が集まった。
ブランカは、「皆が自立して集まることがなかったけど、夏至のボールでハウスを復活させたい。ラマーはボールルームをお金本位にした。底辺からスターになった私たちが存在を世界に発信するチャンスよ」と言い出す。皆、ブランカの提案に賛同、盛り上がる。

カビーの死
元エレクトラの子ども。ハウス・オブ・エヴァンジェリス(ブランカのハウス)に変わりブランカの子どもになった。HIV陽性だったカビーはエイズを発症、末期に。ほとんど目も見えていない。ラマー・カーンとは親友だった。
エイズを発症したカビーをブランカは看護助手として、友だちとして寄り添う。だが兄弟のような存在だったラマー・カーンは、自分のハウスが優先でカビーを見舞おうともしなかった。
そんな中、ブランカはカビーの母親と連絡を取る。カビーがエンドステージに入ったからだ。
カビーは、「ボクは母親から憎まれている」と会うことを拒むが、ブランカは、「それは違う、お母さんはあなたを愛してる」と説得、カビーと母親を再会させた。

だがカビーの容態が急変してしまう。カビーはブランカ、エレクトラ、プレイ・テル、エンジェル、パピ、リッキー、デイモン、ルル、そしてカビーの母親が見守る中天に召された。
怒りのマザー
カビーが亡くなったあとお気楽にやって来たラマーに怒りが収まらないブランカ、エレクトラ、プレイ・テル。エレクトラは、「フロアで戦いましょう」と言い、夏至のボールに”ハウス・エヴァンジェリスタ”として復活し、ラマーのハウスと対決すると宣言する。

夏至のボール
ブランカたちは、”ハウス・オブ・エヴァンジェリスタ”としてボールに出場、見事に優勝する。
ブランカはこの勝利をカビーに捧げ、賞金500ドルはHIV陽性者支援団体に寄付した。

ブランカは打ち上げの席に姿を表したクリストファーを家族に紹介、皆もクリストファーを受け入れる。
感想
2年半前、Netflixでシーズン1,2を見ました。
1980年~90年代のLGBTQの世界を描いた作品は当時を知ってる私には興味深く、見ごたえのあるドラマでした。シーズン3の配信がないな~・・と思ってたら、Netflixから移行、Disney+での配信に変わっていました。
「ヴォーグ」と言うとファッション雑誌が1番に思い浮かぶけど、次はマドンナの曲です。
顔の周りで手をポーズを決めて歌い踊るマドンナが印象的だったけど、そのヴォーグダンスの発祥は、LGBTQコミュニティがボール・カルチャーとしてはじめたものだったとこのドラマで知りました。
マドンナの「ヴォーグ」はこちら
「POSE」もシーズン3がファイナルシーズンなので、全7話。楽しんでみたいと思います。






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