今回は話しが2つ。
突然やって来た少女と疫病!?の話し。
そして一気に10年後に話しが飛びます
# 3 神の銀板写真 A Daguerreotype of God あらすじ
ブエンディア家に突然ひとりの少女がやってくる。
マコンド村を襲う疫病、そこへ現れたのは思いもよらぬ人物だった。
そして時は約10年が過ぎ・・・ウルスラは娘のための求婚者を集め自宅でパーティーを開く。
相関図
まとめ
やって来た少女
「誰か来る」と言うアウレリャノの予言が的中した。
皮革商人に連れられマナウレからひとりの少女がやって来た。
少女の両親(ニカノル・ウリヨアとレベーカ・モンティイエル)はブエンディア家の親戚で、少女は亡くなった両親の遺骨を持ってたやって来たのだ。
ウルスラは、アルカディオに続きまた養子が増えたことに、「まるで孤児院だ」と愚痴るが、ホセは、「一人増えても変わらない」と少女を受け入れる。
だが少女は話しかけても口をきかず、食事を食べようともしなかった。
名前さえ言わない少女にウルスラは母名:レベーカと名付ける。
レベーカは、スウィングチェアを気に入ったのか、黙ったままゆらゆら揺らしながら座り続けるだけ。その横には両親の遺骨が入った袋が。そんなレベーカを薄気味悪がるアマランタとアルカディオ。
反抗
ウルスラはレベーカの身体を洗い、アマランタの服を着せ、食事を出すが、食べようとしないレベーカ。
ホセも、「美味しいスープだ」と声をかけるが、それでも頑なに拒否する。
とうとう、「食べなさい」と怒り出したウルスラをレベーカは睨みつけ、わざと皿を床へ落とす。
ウルスラは、「勝手に餓死すればいい。でも食べ物を粗末にすることは許さない」と厳しく叱る。
だがその夜、部屋から出ていくレベーカに気づいたアマランタが様子を見に行くと、レベーカは庭の土を食べていた。その光景に言葉を失うホセたち。
変化
ウルスラはレベーカを椅子にくくりつけると、無理矢理食事を食べさせようとするが、頑なに嫌がり、「クソ喰らえ」と声を出したレベーカ。
それがレベーカが発した初めての声だった。
ウルスラは、「一匙だけで良いの、あなたに良くなって欲しいだけ」とレベーカの口にスプーンを運ぶ。
その一口で胃腸が動き、ゲップが出たレベーカは、「ありがとう、お母さん」と。
その日からレベーカは家族に話しかけ、ご飯もおかわりし、ウルスラに甘えるように。
それが面白くないアマランタは思わずレベーカに意地悪を言い、母親に注意されてしまう。
そんなアマランタに目配せし、助け舟を出すホセ。
アウレリャノ、アルカディオのこと
アウレリャノは、兄ホセ・アルカディオが家出して以降、工房に籠もって銀細工をして過ごし、アルカディオに読み書きを教えるが、アルカディオが好きではないウルスラは良く思わない。
ホセは、「アウレリャノは外を怖がっている」と心配するウルスラの気持ちをくみ、「閉じこもってないで外へ出ろ」と言うが、「父さんも同じだろ」とアウレリャノ。だがホセは、「オレとお前とは違う。若い頃、冒険してこの土地に来て村を作った」と言うとカネを渡し、外へ出て来い言うが、アウレリャノが買ったのは、塩酸1リットルと金箔だった。
不眠病の流行
そんなある夜、物音を聞いたビシタシオンはカタウレを起こして様子を見に行くと、スウィングチェアに座ったレベッカの目が白く濁っていた。
それが伝染性の不眠病だと知っているカタウレはすぐさま町から逃げ出す。
翌朝ビシタシオンはウルスラに、「悪い疫病に兆しだ。不眠病に罹れば二度と眠れなくなる」と酷く恐れるが、「それは迷信だ」と本気にしないホセとウルスラ。
だがビシタシオンが恐れたとおり、ブエンディア家だけじゃなく、町中の人々が不眠病にかかってしまう。
夜になっても誰も眠らず、マコンドは不夜城と化する。
ならばとホセは不眠病を良いことに利用しようと、町の整備をはじめるが、そのうち皆に、健忘症が出始める。
物の名前が出ず、人の顔さえわからなくなり、諍いが起こりはじめた町は錯乱状態に。
ホセもプルデンシオ(故郷で殺害してしまった人物)の亡霊を見るようになり、妻がウルスラであることさえわからなくなってしまった。
救世主メルキアデス
破滅へと向かいはじめたマコンドを助けたのは、死の淵から生還したメルキアデスだった。
メルキアデスは薬を調合するとブエンディア家だけじゃなく、町中の人々に飲ませ歩いた。
その薬を飲めば、死んだように眠りにつけるのだ。
メルキアデスのおかで深い眠りについた人々は、その後回復した。
数年の時が過ぎたー・・・・
成長した子どもたち
メルキアデスは、”時を記録できる”と言う写真機をホセに見せるが、「そんなことができるはずがない」と信じないホセ。そこでメルキアデスはブエンディア家の写真を撮ることに。
アウレリャノは父親の服を着るまでに成長、レベーカとアマランタは美しくなったが、ウルスラはアルカディオをどうしても愛せず、アルカディオが服を着替えに戻った間に、写真を撮ってしまう。
アルカディオは家族写真に入れてもらえない自分とレベーカとの違いを考え、本当の親に思いを馳せるが、アウレリャノは、「この世は誰もが孤独だ。親が誰かと知っても何も変わらない」と言葉をかける。
アウレリャノ
買い物するため久しぶりに町へ出たアウレリャノは、友だちに誘われ飲むことに。
そこには美しいと評判の娼婦”エレンディア”が数日間滞在していた。
友だちから執拗に、「童貞を捨ててこい」と言われたアウレリャノは、20センターボを支払い部屋にはいるが、そこに居たのは少女だった。
アウレリャノは仕事をしようとするエレンディアを止め、娼婦をしている理由を聞く。
エレンディアは2年前にロウソクの火を消し忘れたせいで家が全焼、一晩70人を相手し、10年はかかる額を稼いで祖母に返さなければならないと言う。
アウレリャノは20ペソ(約100人分の金額)を支払い何もせずに帰った。
娘たちの縁談
アマランタとレベーカは年頃になった。
ウルスラは娘たちの結婚を考え、家の増築に着手、完成後、自宅でパーティーを開く計画を立てる。
ピアノ調教師ピエトロ
ある日、ウルスラが注文した自動演奏ピアノを届けにピエトロ・クレスピがやって来た。
アマランタとレベーカは、都会的なイケメンに一目惚れする。
ピエトロはピアノの設置に1週間ほどかかると言い、その時間を使ってダンスを指導できると言う。
ウルスラは断るが、アマランタとレベーカが、「教えて欲しい」と言うので、ダンス指導がはじまった。毎日ピエトロとダンスする時間を楽しみにしていたアマンダとレベーカだったが、楽しい時は終わってしまう。
仕事を終えたピエトロは帰ってしまった。
アマランタとレベーカは恋心を募らせる。
神を撮りたいホセ
その頃、写真機にハマったホセは、村じゅうの写真を撮り、”神”を撮影したいと思うようになるが、何も写るわけがなかった。
納得できないホセはメルキアデスで、「どこにも神が写ってない」と言うが、メルキアデスに、「それがキミの考える神なのか?」と言われてしまう。
その時、広間からピアノの音が聞こえてきた。
ホセは鍵盤が勝手に動き音楽を奏でる様に驚き、ピアノの中に神がいるのではないかと写真を撮るが、もちろん神は写らなかった。
その夜、変な物音で目を覚ましたウルスラが様子を見に行くと、ホセが自動演奏ピアノを分解していた。
ウルスラはたまらず、「何をしてるの?パーティーは明後日なのよ、友だちが御子息を連れて大勢来る。娘の結婚相手を捜す大切な日なのよ、必ず直して」と怒りをぶつける。
ブエンディア家のパーティー
変わってしまったウルスラ
有力者とその御子息を自宅へと招いたウルスラは、お客様の対応に追われるが、その様子を遠巻きに見つめるのはウルスラと苦楽を共にしてきた友人たちー・・・ウルスラは彼女たちをパーティーに招待しなかったのだ。
ウルスラは招待客の前に立つと、「故郷を出てから30年、何もない山奥にたどり着いた私たちは、ここに村を創設しようとがんばった。ひとえに皆さんの支えがあったから。娘たちに良い出会いがあればと思っています」とスピーチ、ホセは修理した自動ピアノ演奏器を何とか動かし、事なきを得た。
娘たちの恋
最初に男性(マグニフィコの息子)からダンスに誘われたのはレベーカだった。
傷ついた様子のアマランタに気づいたアルカディオは、「見本を見せよう」とアマランタをダンスに誘う。
すると青年がアマランタにダンスを申し込む。
しかしピエトロが好きでたまらないレベーカは、突然広間を抜け出してしまう。レベーカは子どもの時に戻ったように、やるせない気持ちを土を食べることで収めようとする。
届いた郵便
パーティーの最中、1通の手紙が届く。
それはコロンビア政府が任命したマコンド町長アポリナル・モスコテからの手紙で、「マコンド中の家を青く塗装せよ」との通達だった。何も聞いていないホセは、「誰なんだ?」と声を荒げる。
感想
突然やってきた少女レベーカの話しから、不眠病疫病のエピソードに。
で、一気の10年の年月が過ぎ、ホセとウルスラの俳優が一気に変わったので、驚きました(笑)
しかもホセもウルスラも全然似ていない 仕方ないとは言え、見ているものが混乱しそうなぐらい違いましたね(笑)かろうじて似てるのは、アルカディオぐらい?
しかも10年ほどの歳月で、すっかり家はウルセラが牛耳り、嫌な女になってました。
そんな人じゃなかったのに~。
疫病のような不眠病なんてあるのかな?
一応医療関係者なので、そう言うの気になるんだけど。
そんな報告聞いたことがないような・・・
「百年の孤独」を見て思うのは、ジョークのセンスが違うな~ってこと。
レベーカは麻袋に入れた両親の遺骨を持って来たけれど、その袋がカチカチ音を立てて動くんですよね。
気味悪いけど、ジョークのつもり?
ウルスラが自宅を増築する時、作業員が壁の中に、動く麻袋を押し込むシーンまであったけど、
あれもジョーク?
まったく理解できないですよね、日本人には。
あと、死んだはずのメルキアデス復活も(マジ)
なんで死んだのに、孤独だって生還するわけ?よーわからん。
それを含めて南米ジョークなのかなぁ
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