ペーパー・ハウス5 #3 命のショーへようこそ スペイン発、頭脳派強盗団ドラマ(相関図付)

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いい疾走感です

#3 命のショーにようこそ El espectáculo de la vida 

アルトゥーロを撃ってしまったモニカは、アルトゥーロの蘇生を試みる。
教授たちを拘束したシエラが試練にさらされる。
タマヨ警視監は、軍事介入を決める

 

相関図

まとめ

スペイン銀行 

救命処置

アルトゥーロを撃ったモニカは心肺停止したアルトゥーロを懸命に蘇生し、奇跡的にも心拍は再開した。
「カレを見殺しに出来ない!」とモニカはアルトゥーロを解放しようと言うが、「カレを出せば私たちが殺人者になる」とトーキョー。
パレルモも、「ヤツの自業自得だ」と言い、アルトゥーロを始末しようとする。それを止めたリスボンは、「私に考えがある。アルトゥーロを警察に引き渡そう」と言う。

エントランスからマリオ総裁たち3人によってアルトゥーロが運び出された。
アルトゥーロは救護車に運ばれ、マリオたちは保護される。

悔恨

その様子を窓から見ていたモニカは、息子を守ってくれる最後の綱を失ったことを実感、2度とシンシナティに会えないと気づき、虚無感に襲われる。

「母親が強盗犯なんてあの子の人生を壊した」と涙するモニカにマニラは、トランスセクシャルであることで父との関係に苦しんだ過去を話すと、「子どもに必要なのは完璧な親より心からの愛よ」と言うのだった。

覚悟と作戦

パレルモたちは軍隊の突入に備え防戦の準備に入る。
「最後の戦いだ。強気で行く!恐れを感じるな。シエラは警察じゃない。警察に裏切られ生け贄にされた。敵は教授ではないと気づくハズだ」とパレルモは皆を鼓舞するが、「この戦いには勝てない」とヘルシンキ。
パレルモは、「勝たなくていい。ゆっくり負けるんだ。金を溶かしてすべて持ち出すためだ。原点に戻る」と言う。ボゴタはその判断に納得し、頷く。
パレルモは皆に作戦を伝えると、最も危険な背後を受け持つ3人を募る。
トーキョーとマニラ、そしてデンバーが手を挙げた。
「2度と会えないかも知れない。別れを告げた方がいい」とパレルモ。
デンバーはモニカに、「最悪のシナリオとは限らない」と言葉をかけ、リオとトーキョーは寄りを戻す。

 

捜査本部

保護されたマリオ総裁は捜査本部でタマヨ警視監から事情聴取を受け、

●犯人は10人
●残りの人質は図書館に集められ、見張りはひとり
アルトゥーロは人質を2人撃った
●正気を失ったアルトゥーロは、火炎放射器で強盗を挑発。マシンガンを撃ち続け、人質にも危険が及んだため犯人がアルトゥーロを撃った。
●犯人たちが心停止したアルトゥーロを蘇生した

と証言するが、タマヨ警視監は、「強盗らがアルトゥーロを殺し、蘇生もしなかった。死んでくれた方が都合がいい。このチャンスを利用して叩きのめす!」といきり立つと、強盗犯を殺人者に仕立てるために、アルトゥーロが撃った人質2名を強盗犯が撃ったことにすると言う。

 

貯水槽で

教授、マルセイユ、ベンジャミンはシエラに拘束されていた。

”解放された人質とアルトゥーロの映像”をニュースで見たシエラは、「有名人のアルトゥーロを撃ち、総裁を解放ってどういうつもり?これでタマヨは迷わず軍隊を突入させる。あなた(教授)は命を賭けて守ると言ったけど、皆死ぬ。救えるのは私だけ。すべてを話しなさい。そうすれば誰も死なない」と迫る。

会見

タマヨ警視監の会見が始まったー。
タマヨは、「失踪中のシエラは警察組織を裏切り、教授に協力。ラケル・ムリージョの逃亡にも関与。教授に情報を流していただけでなく、800万ユーロを受け取っている」などと証拠をねつ造し、シエラをとことん悪役に仕立て上げると、「事件はもはや強盗事件ではなく誘拐と殺人になった。軍の介入もあり得る」と断言した。

呆然とするシエラに教授は、「何を期待してた?手遅れだ。オレたちを連行しても仲間割れだと思われる。味方はいない」と現実を突きつける。
その時、シエラが破水してしまうー。

シエラ

陣痛に苦しむシエラ。
教授は、「キミは病院へは行けない(指名手配犯だから)だが出産はひとりではムリだ。解放してくれれば助ける」と言うが、「ひとりで産める。逃亡生活なんてごめんよ、あんたのために国を捨てない。あんたが憎い」とシエラ。
初産のため中々出産が進まず、陣痛に苦しみ続けるシエラを見かね、教授は、「私も憎んでもいいが子どもの命を危険にさらすな」と言うが、それでもひとりで産もうとするシエラ。しかし赤ん坊が逆子だった!
「逆子をひとりで産むのはムリだ」と言われ、シエラは教授たちを解放する。

教授はシエラを励まし、出産を手伝う。
「お願いよ、この子を助けて・・」と願うシエラ。
赤ん坊は無事に生まれた。

タマヨ警視監

サガスタの作戦

会見から戻って来たタマヨ警視監はサガスタを捜査本部に呼び、作戦会議に入る。
サガスタは元特殊部隊(グリーンベル)のガンディアを加え、【屋上を爆破】で突入すると言う。
それに異を唱えたのはアンヘル。

スペイン銀行の天井は18世紀のもので、スペイン内戦から守るためにハエン宮殿から移築された

「国際人権団体だけじゃなくユネスコとも対立するんですか?無実のシエラに罪を着せた。彼女は刑務所送りにされる」と批判するアンヘルに、「個人の名誉より国家の安全が優先だ。4700万人の国民の安全よりシエラの尊厳が大事だと言うのか?」とタマヨ。
「冗談じゃない。あんたは保身のためやった。国民のためじゃない!」と怒りをぶつけるアンヘル。
しかしタマヨ警視監は、「屋上を爆破して突入する」と決定を下した。

軍事突入

デンバー、トーキョー、マニラは通気口へ入る。
ダコタは地下で作業中の仲間に、「爆発が聞こえ、揺れても金溶解を続けるんだ、いいな」と指示し、配置に着く。
エントランスを守るのはリスボンとモニカ。

軍用車両3台がスペイン銀行に向かって来た。
軍隊の動きを逐一皆に報告していたヘルシンキが、「兵士が死角に入った」と報告すると、「屋上を爆破される!トーキョー、階段だ」とパレルモ。
パレルモはロケットランチャーを手にする。
ヘルシンキは小麦粉の袋ダイニングホールに積み塹壕を作る。

屋上に侵入した兵士たちは、屋上にプラステック爆弾をセット。
大爆発が起こってしまった。

 

【過去】ベルリンと息子ラファエル

ベルリンは息子に贈り物だと言ってボゴタとマルセイユに会わせると、「初仕事に最高のチームだ。盗んだことを気づかれないリスクゼロの強盗をする」と言い出す。
それは、フレデリスクボー城にあるバイキングの金を、精巧に出来たレプリカとすり替えると言うものだった。
「3日後、フレデリスクボー城で開かれるベルリンの妻タティアナのコンサートで実行する」と言うベルリンに、当然ラファエルは反対するが、いつもどおりこの計画が正当だと言わんばかりの持論を展開するベルリン。

 

感想

多くの人が想像したであろう、教授、絶体絶命状態でのシエラ出産!
私も想定内の展開です。
タマヨが徹底的にシエラを悪役にすることも想定内。
シエラの良心、警察としてのプライド問題はあるにせよ、たぶんこれでシエラは教授を多少自由にするんじゃないか・・・と思う。
きっと教授がシエラの警察での地位、身分を保障するような交渉をすると思うし。

しかし大爆発が起きたスペイン銀行はいよいよ危険な状況です。
ヘルシンキが爆発に巻き込まれていなければ良いけど。

 

 

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