シーズン2最終話です。
面白かったし、痛快でもあったし、ちょっと感動もしたかも。
ほんと、何が正義で何が悪なんでしょうね。
#9 シーズン最終話
プリエト警視監の命令で、スアレス率いる特殊部隊が造幣局に突入を開始する。
最後の戦いに向けて指揮を執るベルリン。
彼らの目的は、【9億8400万ユーロを持って生きて逃げ切る事】。
その戦いが始まったー。
相関図
まとめ
捜査本部 ①
捜査本部はラケルに電話をかけた相手がアンヘルだと突き止めた。
プリエトはラケルがアンヘルに会いに行くと考え、病院に捜査官を送る。
ラケル
ラケルがアンヘルの病室に入ると、そこには意識が戻ったアンヘルが。
ラケルはアンヘルを疑ったことを心から謝罪する。
アンヘルは、「強盗グループのアジトを教える。汚名を返上しろ」と言うが、「場所は知ってる。誰にも教えてない。誰が悪人なのか分からなくなった」とラケル。
その時、病室に警官が突入、ラケルは逮捕され連行される。
アンヘルはプリエトから強盗犯のアジトを教えろと迫られるが、「覚えていない」と答える。
その態度にプリエトは、「ナゼ先にラケルに連絡した?情報を隠すことは違法行為だ。キミもラケルと一緒に刑務所行きだ」とアンヘルを脅す。
王立造幣局で
逃亡の準備
脱出逃亡の準備をはじめる犯人たち。
ベルリンはナイロビに、札印刷を止め、ハードドライブ記録を消すよう指示するが、10億にこだわり指示を聞かないナイロビ。
ベルリンは、「10億に固執して捕まりたいのか?お前のその性格が子どもを失うことになったんだ」とナイロビが1番触れられたくない傷口をえぐる。
するとナイロビは、「アリアドナと結婚する気らしいけど、彼女はあなたに吐き気がするとトイレでレイプされるたびに吐いてる。あなたが死ぬまでガマンして、最後に恨み言を言うって、あなたが死にかけの人間にツバを吐くような女に変えたのよ」言ってしまう。
特殊部隊の強行突入
下水道から侵入して来た特殊部隊の建物侵入は目前だった。
教授から特殊部隊の突入の報を受けたベルリンは、脱出を開始する。
一方、警察の侵入を防ぐため、倉庫に爆弾を仕掛けていたリオとトーキョー。
その時、突然爆発が起きる。
スアレス率いる特殊部隊が造幣局の壁を爆破し、侵入して来たのだ。
トーキョーとリオは特殊部隊の建物侵入を阻止するため、銃撃して立ち向かう。
が、ジリジリと押し込まれ、追い詰めらる。
トーキョーは覚悟を決め、特殊部隊の前に立ちはだかるが、銃撃を受けて倒れた。
「トーキョー」と叫ぶリオの声。
「逮捕する。動くな!」と近づく警察官。
しかし死んだと思われたトーキョーは、防弾チョッキのおかげで助かっていた。
その時、デンバーの援護射撃が入る。
モニカも銃を取り、警察に向かって撃ち始める。
4丁もの機関銃で攻撃され、下がるしかなくなった警察の隙を見て、造幣局内へと4人は逃げ込む。
解放された人質
特殊部隊の侵入を受け、ベルリンらはホールに人質を集め、マスクを被らせると、重機関銃を第3金庫に配備して脱出を開始する。
ベルリンはもちろんアリアドナを連れて行く。
程なくしてホールにやって来たスアレスたちは、人質らを確認する。
人質はエントランスから解放され、拍手で迎えられる。
次にプリエトは、犯人の脱出経路である地下へ行くよう指示するが、大量の爆弾が仕掛けられており、先に進めない。
おとりのトンネル掘削
アルトゥーロと一部の人質は、下水道へと繋がる第2金庫の掘削を続けさせられていた。
その時、第2金庫~下水道に続く壁をぶち壊して出てくる6人の人影が関知された。
特殊部隊が銃を構える中、壁をぶち破って出て来たのは、アルトゥーロら人質だった。
犯人逮捕を期待したプリエトらは怒りと落胆を隠せない。
人質の証言
無事脱出した人質たち。
メルセデスとアリソンは、「トンネルは他にもある」と言い、第3金庫が脱出路だと情報を提供する。
それを聞いたプリエトは、第3金庫のトンネルが強盗犯のアジトに繋がっていると推測、すぐにスアレスに、「第3金庫が犯人の脱出路だ」と伝え、スアレスは第3金庫へ向かう。
プリエト警視監のやり方
プリエトは両手を拘束したラケルを捜査本部へと連行し、「惨めな姿だな。アジトはどこだ?キミが知っると確信してる。絶対に話してもらう」と迫るが、ラケルは何も話そうとしない。
するとプリエトは、”娘の親権の訴状書”を持ち出し、「キミをDVした元夫が申し立てた。単独親権を申し出てる。キミに有罪判決が出れば自動的に親権を奪われる。だが情報局は嫌疑を取り消せる。娘の親権か、数日前に会った男か選べ。人生も失うぞ」と取引を持ち出す。
「なんて卑劣な人なの。クソ野郎だわ」とラケルは怒りと憎悪を滲ませるが、教授のアジトを言うしかなかった。
すぐに捜査隊がアジトへと向かう。
ベルリンの美学
金庫入口前に重機関銃を配備し、デンバー、モニカは先に脱出していた。
ヘルシンキとナイロビが残りのカネを運んでいる時、「特殊部隊が来た。今すぐ脱出よ!」とリオとトーキョー。
その時、教授から「第3金庫の脱出路を警察に見つかった。そっちに向かってる」と連絡が入った。
ベルリンは自分が砦となり、ひとりで特殊部隊の侵入を止める決意をする。
それを受け入れることができないナイロビは、一緒でなければダメだと言うが、「オレはカッコ良く行く」と言い切る。
ヘルシンキがナイロビを連れて逃げたあと、アリアドナも逃げようとするが、ベルリンはそれを止め、「何処に行く気だ?死ぬまで一緒だろ」とアリアドナに銃を突きつける。
ベルリンは重機関銃の前で特殊部隊を待ち構え、やって来た特殊部隊に向かって撃ちまくる。
壮絶な撃ち合いが始まる-。
手榴弾を投げ込まれ、ベルリンはアリアドナを庇う。
教授は、「アンドレ(ベルリン)来るんだ!逃げてくれ。トンネルを爆破しないと」と呼びかけるが、「拒否する。逃げろ。セルギオ、計画を成功させてくれ!」とベルリン。
教授はベルリンを助けに行こうとするが、ヘルシンキはそれを止め、「私たちには先がある。前を向くのよ」とナイロビ。
ベルリンはアレアドナを庇いながら、「愛してる。忘れないでくれ」と言うと、自ら警察の前に立ちはだかり、銃撃される最期を迎えた。
強盗完了
捜査官が教授の司令室(アジト)に向かう中、犯人らは赤いつなぎから各々の服に着替え、アジトをあとにする。
ヘルシンキと教授は現金を乗せたトラックで、パトカーとすれ違いながら脱出。
その2分前にはナイロビが。
5分前にはデンバーとモニカがベビーカーを押した夫婦として。
7分前には、トーキョーとリオがそれぞれの服装で街へと出て行った。
ベルリンの犠牲のおかげで教授らは見事に強盗計画を成功、完了させた。
教授の司令室の捜索隊から、「誰もいません。空っぽです」との報告が入り、悔しがるプリエト。
ラケルは教授がやり遂げたことに心から安堵し、警察の失態にほくそ笑む。
365日後
ラケルは情報局の危機管理を非難する声明を出し、警察を退職していた。
テレビでは、「王立造幣局強盗犯は10億ユーロを持ち逃げし未だ行方不明」と報道する。
ラケルはサルバと夢見た美しいビーチの絵ハガキを持ち出して見ていた時、サルバからのメッセージに気づく。
地図アプリを起動しすぎて充電切れになったラケルに、「ボクの充電を貸しましょうか」と声をかけたのは、教授でサルバのセルギオだった。ふたりは再会した。
シーズン3に続くー。
感想
痛快で見事な脱出劇でした。
プリエト警視監のような権力を振りかざす傲慢な人物を見ると、ラケルじゃないけど、何が悪なのかわからなりますよね。
教授が先導してやった強盗事件は犯罪行為だけど、筋がとおってるように思えてしまう怖さ。
きっとラケルはその心境なのでしょう。
これでシーズン1,2に渡る王立造幣局強盗事件はグループ内に犠牲者は出たけれど、成功しました。
長かったけれど、約5日半、128時間を超える立てこもり事件でした。
内容、濃かった~。
ベルリンは、最後まで教授に忠実で、男の美学を通して仲間のために犠牲になった見応えがあるエピソードでした。
きっと、アリアドナは生きているでしょう。
アリアドナが自分を愛していなかったと知ってもベルリンは、アリアドナを恨めなかったんじゃないかな。
たぶん、歪なベルリンなりの愛情はあったんでしょうね。
さて、このドラマは続きます。
1年が経過し、ラケルはセルギオが仕込んだ謎解きを見つけ、再会しました。
フィリピンの島だと思います。
モニカも出産してるんじゃないかな。デンバーを幸せなのかな。
個人的には、幸せになってて欲しいな。ストックホルム症候群ではないと証明して欲しいぐらい。
ここから話しはどう展開してくんだろうか・・・?
シーズン3、8話、シーズン4、8話と続きます。
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